松本零士さんが、お亡くなりになりました。
銀河鉄道39や宇宙戦艦ヤマトで有名な漫画家です。
私にとっては、なんといっても、『男おいどん』ですね。
「明日のために今日も寝る」でしたかね、好きなセリフでした。
「据え膳食わぬは男の恥」という格言も、この作品で覚えました。
高校時代、授業中、友達から借りた、男おいどんを読んでいました。
夢中になり読んでいましたね。
授業が身に入らないのは当然でした。
漫画の線がなんとも不安定な感じがして、作品全体に、儚いイメージがあったのです。
松本零士さんの描く美女、メーテルに象徴的ですが、私も憧れたものです。
SF漫画作家としてのイメージが強いのですが、私にとっては、あくまでも青春群像劇の漫画家でした。
物語の主人公と、自分自身の青春、ある意味、惨めな姿が重なり、慰められる、ありがたい作品の作家だったのです。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
年季の入った石垣。
静かに春を待っています。