公演当日、お客様に手渡すパンフレット、にはなれそうもないのですが、ご挨拶を記したものを印刷しました。
なぜに演劇の公演を行うのか、というのをもう一度考えてみての、挨拶です。
ややこしいですが、自分の想いに拘って書いてみました。
ただし、演劇は一人では創られません。
当たり前の話ですが、役者・スタッフ、当日のお手伝い等、公演に関わった方々の力があって、作品を見せられることができます。
そういう点では面白いもので、自分の作品を観てもらいたい、という気持ちは強いですが・・・
それと同じように、この役者さんを見てもらいたい、とか、スタッフのこういう仕事を観てもらいたい、聴いてもらいたい、という気持ちも強いのです。
演劇で、自分の思いに拘るということは、より他人と協力しなければならないということになります。
それは、自分の考えに従ってもらうのではなく、自分の考えから派生したものを創ってもらいたい、ということなのです。
あくまでも共同作業だといえます。
映画監督であった大島渚さんが、大昔に言った言葉ですが、「映画を創るということは、ラグビーボールを蹴るようなものだ」、というのがあります。
楕円だから中心点が二つあり、監督の狙ったようには飛んでいかない、という意味だそうです。
しかし、それが良いんだと、ということでした。
映画でさえそれなのです。
どこに行くのか分かりませんが、自分が狙ったところより良いところへ行くのだと、いう信念のものに創るのです。
ゴールはあくまでも、お客さんの心の中にあります。
そこに届くような作品を創りたいのです。
自分と仲間たちの力によって。
またもやハードルを上げてしまいましたが・・・
今週の日曜日、27日、PM2時と6時に、高山別院庫裏ホールで、『青天の☆嵐』の演劇公演を行います。