戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

ゴールに届くか

2016年03月22日 | 想うこと

公演当日、お客様に手渡すパンフレット、にはなれそうもないのですが、ご挨拶を記したものを印刷しました。

なぜに演劇の公演を行うのか、というのをもう一度考えてみての、挨拶です。

ややこしいですが、自分の想いに拘って書いてみました。

ただし、演劇は一人では創られません。

当たり前の話ですが、役者・スタッフ、当日のお手伝い等、公演に関わった方々の力があって、作品を見せられることができます。

そういう点では面白いもので、自分の作品を観てもらいたい、という気持ちは強いですが・・・

それと同じように、この役者さんを見てもらいたい、とか、スタッフのこういう仕事を観てもらいたい、聴いてもらいたい、という気持ちも強いのです。

演劇で、自分の思いに拘るということは、より他人と協力しなければならないということになります。

それは、自分の考えに従ってもらうのではなく、自分の考えから派生したものを創ってもらいたい、ということなのです。

あくまでも共同作業だといえます。

映画監督であった大島渚さんが、大昔に言った言葉ですが、「映画を創るということは、ラグビーボールを蹴るようなものだ」、というのがあります。

楕円だから中心点が二つあり、監督の狙ったようには飛んでいかない、という意味だそうです。

しかし、それが良いんだと、ということでした。

映画でさえそれなのです。

どこに行くのか分かりませんが、自分が狙ったところより良いところへ行くのだと、いう信念のものに創るのです。

ゴールはあくまでも、お客さんの心の中にあります。

そこに届くような作品を創りたいのです。

自分と仲間たちの力によって。

またもやハードルを上げてしまいましたが・・・

今週の日曜日、27日、PM2時と6時に、高山別院庫裏ホールで、『青天の☆嵐』の演劇公演を行います。