七日の日曜日、夜ですが、『文苑ひだ7号』のお祝いの会がありました。
同人である私も出席いたしました。
というか、50過ぎなのに、はな垂れ小僧である私は、毎回パーティーの世話役というか、司会をしました。
それほど堅苦しい宴でもないので、しかも7回目ですし、打ち合わせもろくにせず会を進行していきました。
30分ほど経過したとき、表彰式を今から行う、と主宰に言われました。
表彰式? なんの?
司会である私は把握していません。
聞けば、文苑ひだは、毎号一般参加作品を募集しておりまして、入賞者には、賞状と記念品を贈ることになっております。
そのことはうすうすとは知っていたのですが、いままで入賞者が出ませんでしたから、頭にありませんでした。
それが今回、短歌の部門で入賞者が出たものですから、会の中で表彰式をすることになった、ということでした。
それを説明されて、そういえば、会の数日前、出席者の名簿をいただいたときに、そのような話をされたことを思いだし、忘れていた自分に呆れてしまい、申し訳なく思ってしまいました。
それでも、慌てはしましたが、しっかりとした表彰式をおこなうことができました。
その入選された方なのですが、愛知県の犬山市からおいでくださいました。
その方の短歌三首が、今号に掲載されています。
文苑ひだを頂いたとき、一応、といったら失礼ですが、毎回全作品読みます。
ただし、現代詩、短歌、俳句等はよく理解できないこともあり、目を通す程度になっています。
そのため、その方の短歌も軽く一回読んだだけでした。
その時の印象は、「・・・戦地にて切り離すらし・・・」、という箇所が目に入ったことと、列車という単語が複数あり、たぶん回想を元に描かれたものだと、勝手に解釈していました。
しかし、目の前に座っていらっしゃった作者は、30前半の若い女性でして、入選された短歌だと知り、読み直してみました。
すると、その短歌は、列車を象徴的に使い現代日本の危うい姿、を映し出しているのだと理解できたのです。
なるほどと。
さすが入選されただけのことはある、と感心しました。
興味のある方は、文苑ひだ7号をご覧ください。
そして、その方の挨拶がありました。
若い時分に短歌を学び創作していたのですが、結婚とともに休み、子育てに追われ、しばらく短歌を作っていませんでした。
ようやく時間に余裕ができるようになったので、短歌を詠むのを再開し、手始めに文苑ひだに投稿されたということでした。
そしてこれを機に、いっそう創作に励みたい、とおっしゃいました。
ありがたいことです。
私たちの活動が、といって私自身はたいしたことをしておりませんが、その方の励みになったのは素敵なことだと感じたのです。
主宰も執筆者も高齢の方ばかりの同人誌ですが、続けられるうちは、私も投稿し続け、世話をやかせてもらうおうと思いました。