戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

やまい

2010年08月19日 | 想うこと

昨夜の山井投手、惜しかったですね。

9回ノーアウトまでですから、あと3人、惜しいといわないかも知れませんが、息をのんでみていました。

緊張して見ていたわけですが、たまには、こういう観戦も良いものです。

しかし、打たれたのがホームラン。

さすが坂本選手、さすがジャイアンツ、ってな感じですが、一気にノーヒットノーランが消えてしまいました。

ヒットを打たれたなら、まだノーラン、完封というのがありますが、ホームランですから、それも消えたわけです。

そして、すぐ岩瀬投手に交代です。

そこから何事もなかったように抑えてしまう岩瀬投手も凄いものです。

結果、3-1、でドラゴンズの勝ち。

ジャイアンツに、0.5ゲーム差、今夜の試合が楽しみです。

それにしても、ホームランを打たれたとき、07年日本シリーズ第5戦が思い出されました。

未だに、あの交代に疑問を持っている人も多いですが、ある意味、昨夜のホームランで納得いった方もいるのではないでしょうか。

1-0でしたから完全試合前は、あれだけギリギリの展開だとホームランを打たれる可能性は高いでしょう。

で、もしホームランを打たれたら、勝ちはなくなるわけです。

もちろん、そのリスクを負っても挑ませるべきだという意見は多いと思います。

が・・・勝敗を託された監督はそういうわけにはいかないのです。

昨夜の、あっさり岩瀬投手に替えたのが、それを表していました。

だけど、そんな鬼のような落合監督も、実は選手には優しいのです。

いや、絶対表さないですが、優しい心を持っているのです。

それが端的に表れたのが、7回の死球と四球で一二塁にされたときです。

森コーチがマウンドへ行って、ひょっとして交代もあるのかな、と思われたとき、ベンチの中で、監督は帽子を脱いで懸命に汗を拭いていました。

大きなタオルでしっかりと。

絶対交代はないなと、思われたわけです。

それを、心配げに眺めている山井投手に見せたわけです。

ここに、鬼監督の仏の心があるわけです。