『三年生を送る会』が、12日に催されました。
三年生といいましても、中学野球部三年生に限定されますが・・・。
昼間、学校のグランドで、親子対決をしました。
イニングは4回だけですが、それ以上は私たちの身体が持ちませんから、親父軍団と彼らの野球の試合が行われました。
子供たちは、といって中学三年ですから、まともに闘っては勝てるわけもありません。
そのため、キャッチャーが捕れれば全てストライクとなる、もしくは、こちらには三振がない、などの、たくさんハンディーをもらいましたが、負けました。
当然です。
もっとも、相手はこちらを舐めきっていますので、守備も内野しかいなく、まともな試合にはなりませんでしたけど・・・。
それでも一時間ほど楽しい時間を過ごすことができました。
個人的には、短い距離なら全力で走れましたし、まだまだ身体が動くな、と確認できたのが嬉しかったです。
さて、夜は会場を移り、パーティーとなりました。
色々な余興があり、下級生からの言葉や、先生、コーチの感動的なスピーチもあり、三年生の感謝の言葉も続き、笑いあり、涙ありの素敵な会となりました。
その中で、一番印象的だったのが、コーチのスピーチの時なのですが・・・
ある意味、今年のチームが東海大会まで勝ち進めたのも、コーチのお陰だと言えますが、その部員たちから愛されたコーチのスピーチの間、私たちのテーブルではクスクス笑いが絶えませんでした。
本来なら、感動的なスピーチなのですから、実際感動的なスピーチだったですけれど、しんみり聴き入っていて当然なのですが、みなさん、声を上げないよう気をつけながら笑っていたのです。
というのも、私たちのテーブルに、一人涙もろいお父さんがいまして、若くて、部員たちから兄貴のように慕われているお父さんなのですが、その方があまりに声を上げて泣かれるものですので、私たちは可笑しくてしかたなかったのです。
その方は、タオルを顔に押し付けて、オイオイと泣かれたのです。
以前にも、大泣きしたのを見たことがありますが、声を上げて泣かれるのは初めてでした。
輪をかけて可笑しかったのは、隣の席で、その方の弟さんが、「兄ちゃん、ここは思いっきり泣きな!」、とばかり、彼の背中を叩いていたのです。
まさしく兄弟愛です。
その背中を叩く音が会場に響き、全員の注目するところとなりました。
笑ってしまいましたが、実はとても心温まるシーンだったのです。
いま思い出しても、可笑しいんだけれど、本当に良かったな~といえます。
それが象徴するような、素晴らしく感動的な、『三年生を送る会』となりました。
子供たちとともに、親たちも、いつまでも記憶に残るだろう感動的な会になりました。
用意してくださった方々、どうもありがとうございました。