普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

米国と対等な外交をするために・情報機関の整備と活用

2011-02-22 10:20:03 | 外交・安全保障

 一昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」で桜井よし子さんが気になる発言をしていました。
 「中国は大金を投じて米国に情報発信機関を作って、中国の政策やものの考え方を発信して、ゆっくりと確実に米国民にそれを浸透させようとしている。
 日本の発信するものは当然に中国より質が優れているのだから、日本の情報の発信機関をつくって中国ベースに巻き込まれないようにすべきだ」と言う趣旨のことを言っていました。 (実は桜井さんはもっと具体的金額(数兆円)と機関(TV局)の名前まで言っていたのですが、聞き落としたのと、ネットで調べても出ないので、前記のような抽象的な書き方をにしました。)
[情報機関のない日本の失敗]
 私は米国のイラクに大量破壊兵器があると言う米国のガセネタに乗せられて、小泉さんが憲法解釈の変更をしてまで自衛隊を派遣した時から、日本の情報機関の整備の必要性を書いてきました。 (*参照: 「中東の紛争や戦争から学んだもの(3)[日本人として恥ずかしかったこと(2)]」 

 そして安倍さんが首相になった時に「主張する外交のための情報機関設置」を基本政策に入れたときと当然に支持しました。 (こんな小ブログが支持しても何もなりませんが。民主党の公約は米国との対等の外交だけで具体策がない。)
 然し結局は情報機関の設置は傍目には全く進行せずに、慰安婦問題で情報戦で中国と韓国に負けてしまいました。 (その敗因の一つには女権論者の田嶋陽子さんなどごく一部の例を上げて日本の批判するなどのアホウもいましたが。)
[情報機関の整備]
・イラクの自衛隊派遣がその最中に目的事態が変わらないように、情報蒐集網の整備
・慰安婦問題や今回の尖閣諸島問題のように情報発信力の強化
・その情報の相手に対する説得性を強化するための解析とその対策をするための、研究機関、政府、与野党が利用できるシンクタンクの設置。 (*参照:カテゴリー→その場凌ぎの政治シリーズ)
 情報機関の整備の未着手に就いては、一部の平和主義者の人達が言うように、それがまた直ぐ軍国主義に繋がるという議論が足を引っ張っているかも知れません。
 外交には必要な条件として武力、経済力の裏付けが必要なことはもう常識になっています。
 然し国際紛争の解決に武力の手段がとられない日本だからこそ、そしてその中で日本の生き残りを図るためにこそ、情報網の整備、解析とその結果の発信能力の強化が必要なようなきがします。

[如何にして諸外国と対等の外交ができるか]
 民主党は米国との対等の関係を訴えて選挙に勝ちました。
 その具体的な手段は他のマニフェストと同様に何も書いてありません。
  私は選挙用に国民の受けの良いキャッチコピーを言い出したにすぎないと思っています。
 武力の点に就いては憲法の制約下で米国で、事実上の軍事保護国になっている状態で、全くの対等な関係は、憲法を改正して自分で自国を護る力を持つ以外にはありません。
 然しそれ以外でも対等な関係を保てるとしても、イラクの場合のように、そして北朝鮮のようにその情報の殆どを米国に頼っていては、結局は相手の言うとうりするしかありません。
  そして鳩山さんは「自分の思い」だけこだわり、情報を無視して「国外、少なくとも県外」を連呼して、普天間基地問題を暗礁に乗り上げさせ、米国との関係を悪化させ、尖閣諸島、北方領土問題の悪化を招きました。
[日本は情報機関の整備で何ができるか]
  一つよい例があります。
  日本の金融機関は日本のバブル崩壊の経験から、米国の住宅のバブルに警戒していたので、リーマンショックのとき、世界で唯一の健全な金融機関と言われました。 (もっともそのための円高に苦しめられていますが。) (参照:米国との関係の見直し

 もし日本政府が米国の経済の変調に就いて、もっと日本の金融機関から情報を収集、分析してそれを国内外に発信していたら、日本自身の製造業の大量解雇もある程度防げたかも知れぬし、世界の経済の悪化もある程度防げたかもしれません。 (私もこの点について前述のシンクタンクの研究テーマに取り上げるべきだと書いていたのですが。)
 そして何よりも日本の情報の信頼性世界に知らせ、日本の世界的地位の上昇に役立ったかも知れません。
 何しろ日本の金融界が米国バブルの危険性を知っていたのですから、それを国として取り上げ解析して対策を発信するだけで良かったのですから。
 いまイスラム諸国での内紛が続いています。
 そしてイスラム圏とキリスト教圏の国の間がぎくしゃくしています。
 そんな時どの宗教にも寛容なの文化を持つ日本の出番だと思います。
 絶対的一神教でなく、人の説く真理には色々あり他の宗教を邪教で無い限り尊敬すること。
 これを同じ神様の教えの中で争い続けている、一神教の人達に訴え続ければ次第に可なりの人達や国の政策に影響を与えるとおもうのですが。
 また植物など万物に生命があること、勿体ない精神など世界に優れた日本の文化や日本人の価値観を訴え続けるのも情報機関の役割だと思いますし、世界への貢献の道だと思うのですが。
 なお尖閣諸島問題と情報の関係の例も挙げようと考えましたが長くなりますことと、このことに就いても、情報機関の整備と活用がいかに必要なことは、この種のブログに接しておられる方ならどなたでもお判りになると思いますので省略します。

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