南極海で活動する調査捕鯨船団に対する反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の妨害のため鹿野農相は「乗務員、調査船の安全確保の観点から調査を切り上げる」と述べた。
調査捕鯨が始めて調査を中止するはめになりました。
一方の国際指名手配されているシー・シェパードポール・ワトソン代表は「素晴らしいニュースだ」と勝利宣言をしたそうです。
調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約に基づく正当な活動なのに、シー・シェパードの妨害行為に対しては、国際捕鯨委員会(IWC)が、全会一致で強く非難する決議を採択しています。
国際的な取り決めや、日本の法律から見ても、日本の調査捕鯨が正しくて、SSの活動は違法行為です。
テレビを見ても彼らが発射した信号弾か発火弾は調査捕鯨船に落下して火災を起こしかけていました。 これは明らかに放火罪に問われるべきです。
このような合法的な行為が不法な行為によりその実行が阻害されるなとあって良いのでしょうか。
これを見て私は直ぐ尖閣諸島の中国漁船の衝突と船長の逮捕と釈放を思い出しました。
その最大の理由が中国の報復行為と言われる藤田の従業員の生命を護るためと言われました。
今回の問題も鹿野さんは乗務員の安全確保のためと言っています。
日本のこの問題の対応を見ているSSの人、反捕鯨の立場から彼らの行動を黙認している、オーストラリア、ニュージーランドなどの国、そして尖閣問題で日本政府の弱腰姿勢を見ている中国、ロシヤ、北朝鮮の各国も、日本は違法なことをしても、圧力には弱いことを改めて判ったと思います。
同じ捕鯨国でSSの妨害に苦しんだカナダやノルウェーは、抗議船の拿捕や活動家の立件で、妨害を阻止してきたそうですが、SSや各国が日本の出方に注目している中で日本は何故強い態度が取れないのでしょうか。
日本でも色々考えたようですが、資金などでお手上げだそうです。
唯一言われているのが日本の捕鯨中止でSSへ寄付金の減少による干乾し作戦だそうです。
SSはそんなことでへこたれるでしょうか。
今回の作戦成功でまた何らかの形の宣伝映画を作り、弱腰の日本をターゲットにしたイルカ漁や鰹漁などの攻撃を仕掛けて、寄付金を募るような気がするのですが。
半世紀以上に渡る日本の安全保障を米国に委ねてきた日本政府は、一部の意見に引きずられて、自己防衛に就いて弱腰姿勢を貫いているようです。
日本全体から見れば今回の捕鯨問題は小さいかも知れませんが、その対応を誤ると日本の安全保障問題にも影響して来ると思います。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治・人気ブログランキングへ