普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

外野から見た党首討論・頑張れ自民党

2011-02-10 16:23:42 | 自民党

 昨日の党首討論で衆院解散の関わる討論を拾って見ました。
谷垣さん:民主党マニフェストは消費税値上げはやらない前提に立っていた。
 11年度にそれをやるのなら公約違反だし、その片棒担ぐような話しには乗れない。
 まずは消費税率引上げのマニフェストを作って国民の声を聞くべきだ。
 自民党は昨年の参院選で消費税10%を掲げた。
 衆院選後勝った方がそれをやり負けた方も協力するのが問題解決の近道だ。
菅さん:こちらが案を出しても衆院選が終わらないと与野党協議に乗れないと聞こえた。
 解散してその後の政局はどうなるかわからない。
 議論をしないまま、まず解散と言うのは、国民の利益より党の利益を優先するものだ。
谷垣さん:急がば回れだ。国民の信がなくて政策は実行できない
 菅さん:私は参院選で消費税増税に就いて議論をしようと言う公約を掲げて戦って来た。
谷垣さん:強弁しても駄目だ、国民はそう思ってない。
公明党の山口さん:マニフェストが実現出来なければどのように責任を取るか。
菅さん:マニフェストは民主党政権の任期の4年間で実現する。
 任期が終わる4年の実績で判断し政権交代を繰り返すのが、議会制民主主義だ。

[私の感想]
ボロボロの民主党政権
・多額の埋蔵金発掘を前提にした民主党の政策は完全と言って良い程破綻しています。
 然も長期的に見れば埋蔵金は単なる一時金です。
 民主党は埋蔵金で一時凌ぎすれば、いずれ日本の景気が回復すると考えているのでしょうが、中国の台頭など大きな経済環境の激変と、少子高齢化の進行を考えると、、過去のような一億総中流意識を持った良い時代に戻るのは難しいし、出来てもかなりの時間が掛かると思います。
・石破さんは費用対効果のない政策はばら蒔きだと言って居ましたが、民主党の子ども手当て、農家戸別所得保障制度などの目玉政策は正に石破さんの定義に外れるものです。
 読売は社説で「ばら蒔きではないなど言えば野党が協力しないのは当然だ」と言っています。
・菅さんは厳しい現実を前にして消費税増税に踏み込みました。
 それで最大野党の自民党の路線が似て来ましたが、民主党内野党の鳩山・小沢グループは所得税反対、民主党公約の原点を護れといっています。
 詰まり管政権はマニフェストはボロボロ、党内外の非協力と正に綱渡り的な道を歩いています。
頑張れ谷垣さんと自民党
 然し谷垣さんは自分で自民党の経済・財政政策と民主党のそれが似たものになると認めています。
 これを聞けば国民も、政権と最大野党の意見が似てくれば何とか話し合いをすれば何とか前に進みそうな気がしていると思うでしょう。
 然し谷垣さんは党内事情(菅内閣の抱きつき作戦に依る延命工作の防止とマスコミに書かれています)もあったのか知れませんが、相変わらず与野党協議拒否、早期解散を言っています。
 谷垣さんは「急がば回れ」と言っていますが、今の日本の経済環境で回り道する程の余裕はあるでしょうか。
 そして菅さんの言う、政権の責任の取り方はその任期の4年間の成果を見て国民の判断を仰ぐのが、議会制民主主義の普通のやり方のようです。
 もっとも民主党も野党の時は、自民党政権の早期解散を言っていましたので、菅さんが良くもそんなことを言えるもんだと言う気がします。
 一方の谷垣さんも自民党政権が安倍さんから麻生さんまで批判されながらも、解散もせずに任期の4年間頑張ったことに就いては何も言いません。
 以下は2月の1~2日の読売新聞世論調査の結果です。 
菅内閣を支持:支持する 27、支持しない 61
どの政党を支持:民主党 22、自民党 21  
衆議院の解散・総選挙は、できるだけ早く行う方がよい:できるだけ早く行う 43、急ぐ必要はない 49
衆議院の比例代表選挙ではどの政党に投票:民主党 19、自民党 27
 これを普通に読むと、あれだけボロが出ている菅内閣を支持しないがやはり民主党に何らかの希望を持ち、自民党の政権復帰や、早期解散には抵抗があると国民が感じていると思います。
 そしてマスコミは菅さんの言うように国会での熟議を期待しています。
 もし今の自民党が野党時代の民主党のように、ねじれ国会を利用して国会審議を遅らせるようなことをすれば、かっての小沢代表率いた民主党の数倍以上の批判が起こりそうな気がします。 (随分不公平の扱いと思いますが事実だから仕方がありません。)
 もちろん政治ですから民主党の延命に繋がらないようにするのは当然でしょうが、自民党も批判を巻き起こさないように難しい国会運営をする必要があると思いますがやるしかないでしょう。
 ただ一つはっきりしていることは、今までやって来た以上に自民党がすっかり生まれ変わった自民党であることを国民に知らせ印象づけることだと思います。
 今の管政権の惨状からみると少なくとも自民党への支持率が民主党のそれの1倍半くらいは取ってもおかしくないし、そのように努力する必要があると思います。
 それにしても今回の党首討論は閣内な党内の内情はとにかくとして、 (私の言う軽い)菅さんの主張の方が筋があり、 (世論への対応が遅れ勝ちな)谷垣さんの主張には党略が浮かんで見えるような気がするのですが。
 民主党が拙ければ自民党が頑張るしかありません。
 谷垣さん始め党員の頑張りを祈っております。

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