普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

今の民主党政権の惨状を見て後に活かそう

2011-02-15 17:24:07 | 菅内閣

新聞離れとテレビのニュース番組のワイドショー化
 現在、若い人達の新聞離れが進み殆どの情報はテレビに頼っているそうです。
 一方、テレビは多分経営の都合と思うのですが、各テレビ局とも同じ画面を何度も使えるニュース番組を大幅に増やしたこと、そしてその報道に変化を付けるために、ワイドシショー的な要素を入れ、それまで政治に余り関心のない人達にも政治番組を見る機会を増やしました。
 その結果が郵政選挙で小泉さん大勝→次の参院選で安倍さん大敗でねじれ国会→次の衆院選で麻生さんが大敗し民主党政権成立→鳩山、管内閣→参院選大敗と言う大きな振れが定常的になり、政局の不安定化をもたらしました。
 小泉さんの時は彼の反対勢力の追放と刺客派遣と言う奇手に載せられた、テレビは選挙の真っ最中に報道の多くの時間を小泉さんや、刺客と言われるひと達の言動に割いて、結果的には小泉さん大勝の支援をしてしまいました。
テレビの反自民キャンペーン
 安倍さんの時には、閣僚の事務所の処理問題で民主党とマスコミ特にテレビの厳しい追求に逢い多くの閣僚の辞任、そして自殺者まで出すことになりました。 (最近の鳩山さんと小沢さんの「政治と金」の問題の重さと、追求姿勢を見ると明らかに公平性を欠いています。)そして選挙の真っ最中に赤城さんの絆創膏まで報道される始末です。 (これは公平に考えてもその放送で選挙民の安倍内閣の「政治と金」の問題を思い出させる効果を狙ったとしか思えません。)
 そして麻生さんの時は、お馴染みの漢字の読み違いと発言の振れの執拗な放送。
 私は彼の発言の振れについては、自分も関与していた郵政改革の実は反対だったと言う責任逃れ的な発言は、問題があると書いたこともありますが、その他の発言の振れなど、鳩山さんの普天間基地発言の振れと比べると、漢字の読み違い同様に、お笑いで済まされるほど他愛のないものでした。
 そして中川元財務相の朦朧会見の報道も、今になって考えると彼の単なる体調管理の失敗で、御免なさいで済まされる問題だったのですが、これも(女性絡みの)執拗な報道で遂に辞任に追い込まれました。
 然し今になって考えると、安倍さんの教育基本法、改憲へ向けた国民投票法など国の根幹に関わるような重要な法案を通しました。し、麻生さんのエコポイント制度は日本経済の低迷を遅らせる大きな役割をしています。
 麻生さんの時代し、マスコミ、テレビは与党の公明党提案の「定額給付金」、国立マンガ喫茶の批判に集中し、エコカー補助金、家電のエコポイント制度には全く触れませんでした。
民主党のイメージ戦略とテレビ
 一方民主党は政治のニュースや討論番組に多くの若手の政治家をテレビに登場させました。
 良く勉強していること、厳しい質問に困った顔をする率直さ、割合に納得できる彼らの主張。 (それを聞くと自民党政権と何とか折り合いが付けそうな気をさせましたが、党の方針と大きく異なることが多くありがっかりさせましたが。)
 そして彼らから受ける清新なイメージ。 (そして何故か鳩山さん、菅さん、小沢さんは殆どテレビには出ませんでした。)
 そしと菅さんの「談合三兄弟」発言や前原さんの「ガセネタ」発言の責任を取っての代表の辞任、他の政治家の「政治の金」にたいする即座の党の対処でクリーンイメージを国民に植えつけました。
 国民、特に新聞離れした人達は一部マスコミ、特に多くのテレビの反自民キャンペーンとテレビの露出度の多い民主党の若手政治家に、政権交代の夢いだかせ、地滑り的に民主党へ投票し衆院選で圧勝させました。
民主党政権の現実(案外しっかりしていた麻生さんの政策)
 そして、現実は鳩山さんの普天間基地大チョンボから、現実離れしたマニフェストのボロが次々に露顕、菅さんは軌道の修正を余儀なくされています。
 岡田さんは民主党の実績として、子ども手当てなどの4つの目玉政策を上げていますが、経済の専門家からは全く評価を受けていません。
 岡田さんの上げた実績で私が唯一評価するのは教育予算の増加だけです。
 クリーンなイメージの民主党も鳩山さん、小沢さん問題の処理が出来ずにそのイメージもなくなりました。
 今日の読売の社説ではエコカー補助金の打ち切り、家電エコポイントの経済に対する影響を延べています。
 これは人気が全く無かった麻生内閣の政策が日本経済に大きな影響を与えてきたことを示しています。 (民主党のマニフェストは中小企業向けが殆どで、経済無策との批判に、前記の目玉政策がそうだと言い始めました。)
 もし公平、公正で日本を長期的な視野で見ている情報機関なら、自民党政権叩きだけでなく、政権交代の可能性のある民主党の政権政党としてのマニフェストをもっと厳しく批判しておくべきだったと思うのですが。 (反自民の急先鋒だった朝日新聞も管政権を批判していますが、後からの批判は素人でもできます。)
 然し事実は前述のテレビを中心とする反自民党政権キャンペーン、野党の民主党は無批判、そして新聞離れの多くの国民、そして大きな選挙結果の振れ。
 そして衆院選後の世論調査では、多数の民主党の勝たせ過ぎたとの反省。
 そしてその心配が当たっての民主党政権の惨状。
 そして今となっても政局の話しばかり報道するテレビ。 (そのくせテレビの識者は政治家は政局より政策を語れ、国会での熟議をと言っています。)
 そう言うテレビこそ政治、政策をもって議論すべきだと思うのですが。
 然しそうは言ってもマスコミもテレビの報道姿勢は変わらないと思います。
結局は国民の意識
 結局は私たち一般国民がこれらの現実を良い教訓にすべきだと思うのですが。

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