手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

健幸くらぶ 詩吟   

2016-02-17 20:29:10 | 詩吟関係
 今日は初めに「京の花」をやりました。前回稽古した吟題です。 いつもはコンダクターの伴奏でやって、二度目に前奏だけで吟じてもらうのですが、今日はいきなり、一度素読をして、前奏だけで吟じさせました。そのあと、注意した方がよい箇所の指摘をして、コンダクターの伴奏でやらせました。

 いきなり前奏だけで吟じることになると、かなり力が足りなくなるのが普通なのですが、大体自分の力を出していた。吟力がついてきている証拠です。

 次に「磧中の作 王 昌齢」をやりました。「月の両回円かなるを見る」のところを、どういうこと?と質問してみました。月が丸くなった、ということはわかるのですが、もう二月にもなるというところまでなかなか思いが至らないみたいでした。また、タクラマカン砂漠は東西千Kにもなるということを話してあげました。

 最後は「涼州詞 王 翰」をやりました。「飲まんと欲すれば琵琶馬上に催す」の解釈を考えてもらい、この詩全体の理解を深めて吟じてもらいました。

 冒頭の「葡萄の美酒夜光の杯」は、言葉として何か華やかなものを感じさせるけれど、国境の塞では酒はワインしかなく、寂しさを紛らせる酒なのです。「酔うて砂場に伏す」「古来征戦幾人か帰る」と合わせて理解させるようにしました。

 詩吟を楽しく学ばせるためには、詩文の理解を上手にしてあげる必要があります。単に通釈をしてあげるだけではだめです。むしろ、ポイントとなる言葉とか句を取り上げて質問しながら、核心に迫らせる工夫をしたいものです。関連したエピソード等もあれば紹介してやことも大切です。

 また、漢文の訓読文は文語ですから、文語文法の知識がなければ正しい解釈のできないところがあります。古典文法は高等学校で学んでいますが、ほとんどの方は忘れていると思います。今改めて説明してあげるととても喜ばれます。もちろん、何もかにもてなくてよいのです。


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