行縢探検倶楽部

延岡市にある行縢山(むかばきやま)を気楽に楽しんでいる皆さんの情報交換の場ですのでお気軽に書き込みください

西南の役、西郷隆盛の宿陣跡を訪ねて

2006-06-06 01:18:57 | Weblog
明治10年に起きた西南の役。
最後の決戦地延岡から北川にかけての西郷隆盛の宿泊のあとを「さるいて」きました。

  山内善吉邸は、大貫神社から西に200m位の所です。
  今は、建物は無く、畑になっており標柱が立っています。

西郷は、明治10年8月2日に延岡に入り、大貫町の豪農「山内善吉邸」に8月9日まで宿泊。 
翌10日は本小路の「原時行邸」に1泊し、その後北川に向かっている。

以下、北川の吉祥寺にある案内板には下記のように記されている。

明治10年8月11日夜、延岡市本小路「原時行邸」を出た西郷隆盛は、
五ヶ瀬川を下り東海に出、北川町可愛につき、児玉安治氏宅で昼食、
陸路熊田に向かった。
8月12日夕刻、熊田の役場から(豊後口本営)さらに小川を渡り、吉祥寺に入る。
住職一山和尚は、川坂の農家「佐藤平四郎氏」方からそば粉を取り寄せ
もてなしたところ、西郷はことのほか喜び何杯もおかわりしたと伝えられる。
翌13日は、笹首の「小野彦治氏宅に宿泊している。

 JR北川駅北側にある「吉祥寺」は、現在は山門まで車で行くことが出来ます。
 が、私は、あえて西郷隆盛一行も歩いたであろう、苔むした階段を登って
 いきました。

その後、8月14日から16日まで、俵野の「児玉熊四郎宅」に宿泊している。

以下、北川の西郷記念館にある案内板には下記のように記されている。
入館料は、大人200円です。

明治10年8月15日、和田越の戦いに敗れた西郷軍は、俵野の「児玉熊四郎宅」に窮した。
16日には、党薩諸隊に解散令を出した。
17日の審議は、降伏か、決戦か、突破か選択がせまられた。
午後4時、西郷は、「全軍まず進んで三田井に出、然る後その方向を
決するも晩からず」との決意を表明した。
午後10時、可愛嶽突囲戦の隊編成が発表された。
 前軍指令  河野主一郎  辺見十郎太
 中軍指令  桐野利秋   村田新八
 後軍指令  中島健彦   貴島 清
総勢約六百、可愛嶽の頂上を目指した。

18日午前4時半 英式ラッパ声、総攻撃が開始された。
ふいをつかれた官軍は、総くずれとなり第一旅団野津少将は日の谷へ、
第二旅団三好少将は、屋敷野の前衛隊へのがれた。
可愛嶽突破に成功した西郷軍は、西に進み、和久塚地蔵谷で一夜を明かし、
上祝子でさらに一夜を明かし、20日鹿川を越え鹿児島への敗走の途に
ついた。


その後、西郷軍は九州山地を南進し、9月1日鹿児島城山にいたる。
9月24日ついに城山も落ち、西郷は自刃し、西南の役は
終結した。


「逢ひはせなんだかあの和田越で薩摩なまりの落人に」という、
野口雨情の歌碑は、和田越トンネルを抜けて200m位北の
こんもりとした森?の中にあります。


その他にも、樫山町には、山県有朋の陣頭指揮の地があり、
飫肥西郷と呼ばれた「小倉処平」の自刃の地は、児玉熊四郎邸
から、南に約500m位行った所にある。

西南の役に興味のある方は、是非「さるいて」みて下さい。

    (fuka調査員)





 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
西郷さんの延岡での虎の巻ですね (sakarun)
2006-06-06 19:35:54
延岡での西郷さんの行動が手に取る様にわかる取材ですね。道を間違えませんでしたか。とても素晴らしい記事に出来上がっていますよ。早速この虎の巻を印刷して西郷さんの足跡を辿ってみます。これで延岡の市民として恥ずかしくない一市民になれそうです。有難うございました。
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なるほど (Yasu)
2006-06-06 20:11:58
fukaさん、素晴らしいレポートですね

吉祥寺の苔むした階段を私も登って見たいと思います。

野口雨情と西郷さんとあわせて北川あたりをさるいてみるのもいいですね、今度早速私もさるいてみます。

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西郷さん (fuka)
2006-06-06 23:00:12
sakarunさん、こんばんは。

お役にたててうれしいです。

また、何かありましたら調査致します。

やはり、歴史の舞台を自分の足でさるきまわってみる(歩き回る)と言うことは楽しいし、感動しますね。





★司馬遼太郎の「翔ぶが如く」の一番終わり 頃に当時の「延岡」や「可愛岳」での詳し い情景が書かれています。



 



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Unknown (はなぴょん)
2006-06-07 00:13:23
fukaさん、こんばんは!



昨年、可愛岳さんに出逢った時に、

「西郷さんはどんな想いでこの地を歩いたのだろう…」

と思うと同時に、

“時代(とき)のヒト”と同じところに立つ不思議さをも感じました。



レポ拝読しているうちに、タイムスリップ。

もう、すっかり『さるいた』気分です(笑)。









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