旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

戊辰戦争から西南の役へ

2014年05月19日 19時54分22秒 | Weblog

昨夕はフタバ図書の中古本を漁った。小島慶三著「戊辰戦争から西南戦争へ」(中公新書)を中公新書版「明治維新前夜の群像」シリーズの補足本として躊躇なく買った。森健著「グーグル・アマゾン化する社会」(光文社新書)については昔買ったような記憶がある。所在が定かでないので買い足しておくことにした。阿川弘之(阿川佐和子の父)著「高松宮と海軍」(中央公論社)の隣に、同じ阿川著で美本の「雪の進軍」(講談社)がころがっていたので2冊とも買った。昔取った杵柄、故あって数学を教えている。最後に「大学入試センター 過去問題集 数学Ⅰ・A/Ⅱ・B 2014年版」(代々木ライブラリー)で漁りを終えた。
予想通りというべきか、「戊辰戦争・・・」と「大学入試センター・・・」以外は(「グーグル・・・」は読んでいない。)つまらない本だった。「戊申から・・・」は、木戸孝允、大久保、西郷の確執を軸に西南の役を解明する。確執の原因に迫るほどに、どこかの大企業や役所にありそうな現代的な権力闘争にみえてくる。当時の志士たちが受けた教育と、現代人のそれとは根本的なところが違うし、歴史的・文化的な背景も大きく異なっている。同じシリーズで、史的唯物論の視点から幕末の長州藩を描いた「幕末の長州藩」と比べてみても、経済的な視点を欠いた「戊辰戦争から西南戦争へ」は歴史的な視点からの切込みが浅いように思う。


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