明日16日木曜から採用試験が始まって今週の木曜・金曜には9割方の採用試験が終了する。こうして1次の採用試験は今月中に険しい峠を越える。今月から来月の上旬に大方の採否が判明して10月からは2次募集に応募するクライエントの支援に回る。おおよそ例年繰り返される日程だ。
学園全体の力を結集した成果の賜物であって、私が至らない点も多々あった。それでも70名余りのクライエント全員をどうにか就職の軌道まで送り出すことができた。この2週間はわれながらよく働いたと思う。胸をなでおろした瞬間に眩暈を覚えた。
カール・ロジャーズ著 友田不二男翻訳「カウンセリング」(1951年第1刷)を読んでいると「相談助言」という翻訳語に何度も出くわす。翻訳者である友田不二男のカウンセリングという米語の日本的解釈なのだろう。この翻訳書の目次や本文にはカタカナ表記の英語が殆ど見当たらない。カウンセリングという英語ですら日本語で表示されている。この翻訳は日本語で溢れている。アレン・アイビイ著 福原真知子他翻訳「マイクロカウンセリング」(1985年第1刷)がある。村田なら「微視的相談助言」という表現を使用しそうだ。目次はいうに及ばず本文もカタカナ英語と英語表現そのもののオンパレードで、この翻訳には英語が溢れている。この2冊のテキストを読み進むにつけ、「英語に迎合してゆく日本語」という時代の流れを感じてしまう。