旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

年の瀬

2011年12月29日 18時52分29秒 | Weblog
今日は里の母親がデイケアで留守だった。兄に挨拶を済ませてから墓に参った。冷たい空気の中の墓前に、きれいな花が手向けられていた。誰が手向けたものかしばし思いを巡らしてみて想像がついた頃に墓を後にした。この墓参りで本年は終った。

帰りに、本年も随分お世話になったブックオフに寄った。原田尚彦著「行政法要論」(学陽書房)と杉村太郎著「絶対内定2010 自己分析とキャリアザインの描きかた」(ダイヤモンド社)を買った。いずれもに仕事関連だ。

来年の7月で末端の公務員に任用されてまる3年が経過する。最近、行政の現実と理念が著しく乖離していて戸惑うことが多い。前者は、このあたりで憲法や行政法の理念と行政の現実の落差について私なりの考え方を確立しておきたいので、後者については「内定をもらった人たちがすすめる就職本1位」というキャッチフレーズに騙されてさしあげて買ったものだ。

ある学校法人が日本国憲法の教師を募集している。得意な法哲学に隣接する法分野なので応募してみることにした。月に4~10コマ(1コマ45分)なのでさほどの精神的負担、報酬にはならない。「捕らぬ狸の皮算用」的になることを承知でいえば、報酬は日本国憲法の専門書を買う費用の足しにする。

憲法を学ぶことは法の精神を学ぶことだ。法の精神に就いて学生さんにうまく説明できれば、学生さんの多くは自らの意思で法を学び始める。自発的に学びはじめた学生さんを鍛える。これが教師の仕事じゃないかと考えている。この単純を絵で描いたような応募者に対してどのような審判が下るのか、来年の1月末には採否が判明する。