昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

落語

2004-10-12 21:12:43 | 日々の雑記
  昨日は一日雨となって歩きにも出られず又外出の予定も無く、日がな所在無いままに、午前と午後に分けてタップリとごろ寝、その後はとこれまで録り貯めて在ったビデオの時代劇やWOWOWの映画を観て時間を潰し、夜にはこれ又ビデオ録りの歌番組(BS日本の歌・NHK歌謡コンサートetc.)から、好きな演歌歌手の歌を選んでMDへのダビングで夜長を過ごした。

 雨は今日にも引きずり、その上今の時季にしては全く珍しく濃霧の一日となった。しかし今日は昨日やり残した事があったので昼寝もそこそこにそれに懸かり切っていた。

 それはやはりこれまでビデオやカセットに貯めてあった、落語の整理・MDへのダビングである。落語はNHKラジオの「真打競演・名人寄席・深夜便」やテレビ放送の「日本の和芸・BS落語・新春寄席」などからの、録音録画はかなりの数になっていた。

 私と落語の出会いは何時頃とはっきりと覚えていないが、確か二十歳代の初めの頃だった。その頃は三遊亭歌奴と林家三平が売り出し中で、毎日のようにラジオ・テレビに出まくっていた。特に歌奴の授業中(山のアナアナ・・・)や三平の「どうもスイマセン・・からだ大事にしてください・・好きですヨシコさん」などは当時の流行り言葉だった。今なら流行語大賞トップ当選は間違い無いだろう。

 特に好きな落語家は柳家小さん・古今亭志ん生・三遊亭円生(故人)だが、他に今活躍中の落語家協会会長の円歌(元歌奴)・金馬・円楽・木久蔵・歌丸等などのファンで、それらを録音したカセットは約100個MDも30枚はある。

 それらを夜寝る時に枕もとのラジカセで聴くのだが、きちんと聴き終えたためしが無く、初めの五分ほどで寝入って仕舞い気が付くと最後で止まっている。
殆ど毎夜がこの繰り返しで一つを聴き終えるにはかなりの日数がかかる。

そんな落語好きな私の早くからの唯一の望みは、上野鈴本亭や新宿末広亭での生落語を聴くことだった。しかしその後のスクーリングで上京した折も又仕事での出張は何度かあったが、その望みは叶えられず今に至っている。
 
 今やもうかなりの年齢・・・果たしてその日は来るのだろうか・・・?  


枝付き蜜柑

2004-10-09 19:27:31 | 日々の雑記
               

 昨夕やや遅くに宅急便が届いた。

結構大きい段ボール箱でその上かなりの重さである。三重県の妹からで荷の中は枝付きの蜜柑が三本と他にバラの蜜柑がドッサリ入っていた。

枝付きの蜜柑は今回が初めてではないが、これほどもので無く一輪挿しに納まる程度のもので、知人が未だ小さかった孫のために呉れたのだった。

果実の成る様などは本州では極く当り前のことで別に目新しい物ではないかも知れないが、それが北海道ではリンゴ・ブドウ・スイカ・メロン・サクランボ・等以外の、蜜柑類・桃・梨・柿・・その他の数多くの種類が木に成る姿を実際に見ることは出来ない。但し温室等栽培は別だが・・。殆どはテレビ又は書物である。

それが此処道東特海岸地方になると、主食の米はおろかトマトさえ路地では育たず、目にするのは温室育ちばかりである。だから例え道内旅行であろうとも、田園風景を目にした時の感激ったら・・もう最高である。

ところが道東も内陸に入れば、稲作は別にしてリンゴ・スイカ・メロンは立派に出来る。これ全て海流の所為とか・・。

かくして三本の枝付き蜜柑は、孫と隣家にお裾分けして残る一本は、我が家の座敷に飾って日がな眺めて満足している次第である。 

パークゴルフ

2004-10-08 21:11:17 | 日々の雑記
                

 今日も引き続き良い天気で、気温は昨日ほど高くは無いが風がない分暑さを感じた。今年の異常な夏はともかく、この10月中旬近くに20度オーバーの高温は、釧路の場合平年の真夏並みである。

 老人にとっての屋外での運動もそろそろ終わりに近付き、この上天気のもとでのパークゴルフ場も又ゲートボール場も賑わっていた。どちらも明日からの3連休で閉鎖され長いオフに入る。

 ゲートボールはした事が無いので良く判らないが、パークは8年ほど前に二人分の道具を揃えて始めた。始める前は「目の前の球を打って何が面白い?とか、昼日中そんな事に時間を潰して、他にやる事が無いのか・・」などと、憎まれ口を叩いて居たのだが、知人に誘われて始めたところすっかりハマリ込み、一時は夢中になっていた事がある。

 今でも道具は車のトランク積んだままだから、気が向けば何時でもプレーは出来るのだが、昨年は3度ほどで今年に至っては未だ1度もしていなかった。

 とかく健康オタクの私としては歩くのが一番と、雨の日以外はもっぱら歩きに徹している。とは云っても健康的には「早足大股歩き」が良いのは、重々承知
の上だがそれは体調上とても無理だから、デジカメを手にして気の向くままにひたすら長歩きする毎日である。

 
     こちらはゲートボール場                   
  
                    

樺太資料釧路市移動展を見て

2004-10-07 22:07:36 | じゃこしか爺さんの想い出話


 釧路市生涯学習センターで今日から開催された、樺太資料移動展を見て来た。
樺太は私が16歳まで生まれ育った云わば生まれ故郷であって、先日この開催予告があったときは是非とも見たいものと思っていた。

 市内には樺太出身者か、またはそれに関心有る方が相当数居るとみえて、駐車場は満杯状態で30分ほど待たされて漸く入場できた。

 会場の入り口には今回の移動展の象徴でもある、「樺太日露国境二号標石」が赤い座布団状の布の上に置かれて在った。撮影して見たが刻印の文字は永年の風雨に曝された所為ではっきりとは読み取れなかった。
 
 資料のパンフを見ると、菊の紋章の周りに「大日本帝国境界」とあり更に右側の面には「天第二號・明治三十九年」の刻印があるのが分かった。

 会場に所狭しとばかりに並べられた多くの資料の中には、生まれ育った町の写真や地図などがあった。それらを見てやはり一番先に想い出されるのは、終戦時民間防衛隊の一員として出動したまま約59年今なお行方不明の父親である。隣の島でありながらそう簡単には訪れる事の出来ない外国、今は唯々冥福を祈るのみである。



 

雨の日

2004-10-06 22:43:59 | 日々の雑記
  今日は一日中雨の予報で、老妻の日赤病院への送り迎えの他は特に予定が無かった。
病院の終るまでの間の午前中、一昨日夜放送のNHK番組「趣味悠々中高年のためのパソコン」の録画ビデオを見ていたが、それにも飽きて一眠りして過ごした。

 午後は昼飯の後、パソコンの「マイピクチャ」の整理をした。デジカメの好さを目一杯利用して、一つの被写体を数多く撮ってそのまま保存の繰り返しなので、マイピクチャ内は乱雑そのものの状態である。雨の日を利用してその整理を始めたが、根が続かず又ダウン・・今度は昼寝ならぬ夕方寝?と相成った。

                      

 一時間ほどで目が覚めた。外は何時の間にか雨も上がり夕焼けが広がっていた。
先日の北海道新聞のコラム欄に夕焼けの事が載っていて、釧路の夕焼けは北海道一とあったが、先日のブログにも乗せたように、否!私は釧路の夕焼けは日本一だと思う。 
 


鶴が来た!

2004-10-05 21:37:56 | 日々の雑記
雨の予報が出たり、また一日中雨降りだったりして、今日四日ぶりにウォーキングに出掛けた。陽は射していたが雲が多くて時おり翳ったりしてとかく肌寒い日だった。

 歩くコースは何時もの自転車道路だが、今日はたいして距離は歩けないだろうと、住宅街の外れから湿原に向けて歩き始めた。三十分ほど歩いた頃だった、そろそろ湿原に指しかかる辺りの牧草地に、鶴の番が餌を漁って居るのが見られた。

               

 年々数が増えて来ているからあちこちに姿を見せても、さほど珍しい事では無いのだが、川を挟んで200メートルほどの処には国道が伸び、更に運動公園などが点在する湿原の入り口付近である。

約60メートルの目の前である。鶴居村の給餌場でも滅多に見られない近さだ。早速くカメラを構え夢中でシャッターを押した。鶴に気付いたウォカーたちが集まりだところで、番の鶴は一気に飛び立ち湿原の彼方に消えてしまった。

                

秋の味覚がやって来た!

2004-10-04 20:50:25 | 日々の雑記
 今朝9時過ぎに、丹頂の里「鶴居村」の親戚がキノコ(ボリボリ=なら茸)と馬鈴薯・南瓜を届けて呉れた。全て好物なものばかり、キノコは今夜の味噌汁で決まりである。

 それから程なくして今度は三重の妹からの宅急便が届いた。これは先日妻の手作りイクラと市販のタラコ・スジコなどを送っていたので、そのお返しだろう。

              

 中にはカボス煎茶(自家用)がどっさり入っていた。栗は北海道でも成るから(釧路では無理)お馴染みだが、カボスは北海道では余り見られない果実である。
とは云っても季節になればスーパーなどに並ぶので、その時目にする程度である。
 早速く検索して見ると、どうやら「スダチ」や「ユズ」と同じらしく、焼き魚はもとより味噌汁・酢の物それにカレーにも最適とあり、何よりも栄養価の高いのが気に入った

            
             

 カボスの大きめの一個をパソコンに置いてみた。その鮮やかな緑は疲れた眼を癒やし、ボール状の感覚は握ると掌の中で良くフィットしてコロコロと飽きない。またその時の微かな残り香がとても心地良く、まさに「値い千金!!」である。

夕焼け

2004-10-03 20:49:52 | 日々の雑記
              

 買い物に出ないつもりが夕方になって、牛乳とヨーグルトの手持ちが少なくなっているのに気付いた。早速く妻を乗せて近くのスーパーに出掛けた。

店内の売り場をあちこち買い回り、駐車場に戻ると頭上の空が薄赤に染まっていた。車を西側の空の見える場所に移すと、目の前に真っ赤な夕焼けが広がっていた。これは他の季節では見られない夕焼けである。

春先から濃霧の日が続き、夏が訪れても海霧が突然湧いて来て、陽焼けの心配など全く要らないほど肌寒い釧路だが、秋になるとこうした夕焼けの日が続く。

釧路ならではの夕焼け、釧路の秋は素晴らしい・・日本一!と云われる所以である。

スズメの水浴び

2004-10-02 14:46:09 | 日々の雑記
 昨日は一日中のダラダラ雨でウォーキングは出来なかった。今日は満を持していたように張り切って家を出た。陽射しは意外に強かったが時折り涼しい風が吹き、何時もの距離を歩いたがほんのり汗ばむ程度で、むしろ心地良く歩く事が出来た。

 歩いてる途中で珍しいことに出くわした。それは「カラスの水浴び」ならぬスズメの水浴びであった。昨日の雨水が車道の端で水溜りとなっている処で見掛けたのである。
 真夏ならともかくもう既に十月秋の真っ最中である。こんな事はこの道は10年余も
歩いているが初めて事だった。

                

 先の十八号台風の塩害からどのようにして免れる事が出来たのか、見事に熟れたナナカマドの実が塩害を受けた並木の中で、ひと際秋の蒼空に映えてとても美しかった。



更に今日の歩きで見付けた・・真っ赤に熟れたナナカマドの実!

                    
                

 先の十八号台風の塩害からどのようにして免れる事が出来たのか、見事に熟れたナナカマドの実が塩害を受けた並木の中で、ひと際秋の蒼空に映えてとても美しかった。

ほおづき(追憶より)

2004-10-01 17:03:19 | じゃこしか爺さんの想い出話


 先日の十五夜さんに使った「ほおづき」が丁度良い具合に色付いて来たので、妻が早速く「ほおづき作り」に挑戦した。

            

 「小さくてまだ硬いようだね・・」と云いながら、暫らくするとあの独特の音を鳴らし始めた。「グビュ―グビュ―」なかなか表現の難しい音である。

 このほおづきの音を聞くとやはり想い出すのは遠い日の母のことである。子ども心に母はほおづき鳴らしの名人だと思っていた。十五夜が済んでからその作り方を姉に教えていた。
「破らないように指で柔らくなるまで揉んで、爪楊枝を使って中の種を奇麗に出すんだよ」と母は手を取りながら噛んで含めるように教えていた。

 やがてどうにか出来上がると今度は鳴らし方である。ほどなくして母と姉が鳴らすほおづきの音が「グビュ―グビュ―」と部屋中に溢れた。