昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

財布を忘れた!

2005-03-10 22:20:27 | 日々の雑記
 朝から真冬日の午後、毎月一回予約通院している日赤病院皮膚科に出掛けた。数年前のこと、当時勤務していた工場内の機械の台座に躓いて右足親指の「生爪」を剥がしたのだが、生来の無頓着さから「大した事無いさ・・・」とばかり、水洗い後消毒だけで病院にも行かずに済ましていた。その時すっかり全部が剥がれていれば別にどうってことも無かったのだが、後で思うにその簡単に考えていた事が大きな間違いだった。

 やがて古いのが取れて、その後に生えてきた新しい爪の色が妙に黒ずんで全く生気が無く、日を追う毎に黒さが増し爪の厚さも二倍ほどにもなってしまった。日頃何かと暢気な私も漸く心配になりだして早速く日赤の皮膚科に駆け込んだ次第だ。

 サボる事無く気長に通院して来た甲斐があって、最近にでは爪の厚さもだいたい元に戻り色にも艶が出てきた。又いわゆる「爪の半月」も大きく良い形となって来た。

 その予約日が今日で時間に合わせて家を出た。何とか駐車場の空きを見付けて車を停め、保険証と診察券などの確認中に財布布の無いのに気付いた。財布は何時も買い物やウォーキング用の普段履きに入れてあったのだ。今日は他所行きに取り替えたのをウッカリ忘れたのである。
 予約時間は迫っているので家に戻る時間は無いし、さりとて病院に知人が居る訳でも又都合よく患者の中に知人が来ていることなど考えられなく一瞬頭が白くなった。個人病院なら何とかなるのだが、なにしろ相手は日赤なのであるからそんな便宜など図って呉れそうも無いし、先ずそんな事は考えられない。諦めて出直そうかと思った時に、念のためにと車に置いてある「ニトロ」の小袋を思い出した。確か何かの用意と思って小銭を入れて置いたのを咄嗟に思い出したのである。
 その小袋はダッシューボードの奥にあった。中身を確認すると色々混ぜて七百円ほどあった。それを手に受付に駆けつけた。間一髪セーフだった。
 それから約一時間診察から投薬まで終わり、支払いも併せて五百円足らずで済んだ。

 本来「ニトロペン錠」は狭心症発作の特効薬の筈だが、今回は全く関係の無いところで見事に助けられたのである。正に「ニトロ様さまである」

 そこで教訓一つ
  ☆ 用心に怪我なし   ☆ 転ばぬ先の杖    ☆ 濡れぬ先の傘

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