我が家は築35年の古家だが、約8年前に外壁に窓枠それに二階の和室を洋室へと、リホームを済ませていたので、今のところ余り目に付くような不具合は見当たらない。しかし家具類とか調度品となるとそんなわけにゆかず、年々扉とかドアーの閉まり具合がおかしくなって来ている。
特にこの頃は、どちらかと言うと、小さな不具合の箇所が増えて来たようだ。これは35年も経た古家だから、あちこちにガタが来て当り前と諦めている。
ところが次に、歯科医に是非にと勧められ、朝晩毎日のように使っている電動歯ブラシが駄目になった。充電式なのだが、幾ら長時間通電しても充電されなくなってしまった。
もともと自分で買った物でなく、現役時代に取引先の周年祭の記念品なのだから、思うほどに長持ちしないとは知りながら、いざ使えなくなると不便である。今買うとなると価格も結構するのだろうからと、目下のところ思案投げ首との最中なのである。
そうこうしている内に昨日からは、水道の蛇口がおかしくなった。普通の使用なら何ともないのだが、シャワー式に切り替えると周り一面に飛び散ってしまう。恐らくゴムパッキン磨り減っただけのことなのだろうが、リホームの折にわざわざシステムキッチンに取り替えたのに、たったの8年間でこの有様となのである。
しかも製造元へ問い合わせると、この形式のキッチンの部品は既に製造中止と、いとも簡単に断られてしまった。
その上更に、同じシステムキッチンの魚焼きが、少し前から磨耗したのか、出し入れがスムーズにゆかなくなり、出し入れの度事に「キィーキィー」とかなり激しい音を立てるようになった。しかしどちらかと云うと肉食よりも魚なら毎食でも良いほどの魚好きだから、魚焼器は殆ど毎日ように使っているのだからと、半ば諦めている。
こうなると家そのものが古くなっているだけに、少し注意して見ると痛みかけている箇所がやたらと目に付いて来る。まさに弱り目に祟り目でこの際一気に建て替えてしまいば一番なのだが、今早々には如何ともし難いのが実情だ。 せめて宝くじでも当れば・・・思うのみである。しかしその頼みの綱とも言うべき今回の宝くじを、多寡を括っていたばかりに買いそびれてしまった。
今になって己の迂闊さが、とにかく悔やまれてならない。どうせ当たりっこはしない事は充分知りながらも・・・
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