昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

夏至の日に思う

2004-06-21 14:19:19 | 日々の雑記
速いもので今日が夏至で、後一週間余りで今年も半年が終ろうとしている。ところで夏至と云えば先日のテレビのクイズ番組での一場面を思い出す。その番組はお笑いタレント対象で最初の解答者として登場したのがお笑いの業界では結構名の知られたタレントで、彼に問題として出されたのが夏至に付いてだった。
 しかし全くお恥ずかしい事に彼は夏至と云う日の意味を、どんな日であるのかを知らなかったようで、照れ隠しに只訳も無い駄洒落めいた言葉で観客を笑わせてその場を取り繕っているばかりだった。小学生でさえ知っている事なのに、一応は名も売れ業界では上の方の立場に属する人間なのにこの様である。どうしてこのようなお粗末な芸人が出て来るのか不思議に思う。ポット出て来て少し目立つと直ぐに観客がチャヤホヤ迎合するからにすからだろう。単なる芸人に過ぎない者が、観客にチャヤホヤされてすっかり良い気に成り、あたかも自分が如何にも大人物に成ったかのように勘違いして、自らを師匠とか或いは芸術家・アーテストなどと特別な人間と思い込み、一般人を見下し勝手な振る舞いに及んで仕舞う。

 思うに芸人なる者そんな甘いものではない筈で、その発端は遠い昔の事で京都は加茂川の河原で起きた芝居芸人のことを指す。彼らは自らを卑しい者「河原乞食」と称し河原の掘っ立て小屋に寝起きして、芸の向上に血の滲むような研鑽と努力を重ねて来た結果が、現代に残る歌舞伎であり能やその他の芸能の姿であると思うのだが・・今の彼らにはその片鱗さえ窺がえない有様である。過激な発言で恨まれるかも知れないが、名の通った歌手にしたって単なる歌い手芸人でないかと私は思っている。

 嗚呼!それなのに彼らの中には、恥ずかしげも無く又その器でもないのに折からの参院選に打って出ようとさえしているのだ。政党の方も無責任に彼らを数の内の一つとして迎合している。芸人乃至それに似た業界の人間が幾ら当選したって日本は決して良くは成らず、むしろ悪くなる一方であろう。こんな事で良いのだろうか、果たして日本の将来は如何なるのだろうかと・・心配と悲しさで心が暗く滅入って来る。

 最後に数年前に中国の要人が言ったと云われる次の言葉「今世紀中頃までに、日本国は消滅するだろう」がとても気になって仕方が無い此の頃です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿