昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

秋の雲のさまざま 

2008-12-05 17:29:40 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
               おうい雲よ
             ゆうゆうと
             馬鹿にのんきさうぢゃないか
             どこまでゆくんだ
             ずっと岩城平の方までゆくんか


 これは、明治大正時代の文学者山村暮鳥の詩ですが、夜間高校時代の教科書の載っていた詩で、ちょっと様子の違った雲を見るたびに、何となく想い出してしまうのです。

 雲は大気中の水分が固まったもので、雨・雪・霧などの元であると云ってしまえば、確かにそれはそれで正しいのでしょうが、それでは夢も情緒も無いまったくもって寂しい限りです。
 この世知辛い世の中、せめてひと時子ども心に返って、さまざまに形を変える雲を眺めながら、いろいろと想いを凝らすのはかっこうな癒しでもあり、また楽しいことでは無いでしょうか。
 {ひつじ雲}は、その名のとおり草原に群れる羊を、また{いわし雲}は小魚の大群を、むくむくと天を指して頭をもたげる積乱雲は、まさに迫力満点の大入道そのもの想わせます。
 ただし雲への想いは、その人それぞれですから、余計面白い物になるのではないかとおもわれます。
 
 さて、私が知っている雲の名前は、だいたい巻雲・積雲・積乱雲くらいのものですが、いわし雲・ひつじ雲・うろこ雲などは、どの部類に入るのかは、詳しく分かりません。
 ただ雷雲と入道雲は、積雲または積乱雲の類だと知るのみです。

 まさに小春日和のひと時、青空に形さまざまに変わってゆく雲を眺めながら,想像を膨らませていると、しばし憂さも疲れも忘れてしまいます。
そのうえ肝心の歩きさえも・・・たまにはそれでも・・・まぁいいっかー。      

秋の雲・一 

秋の雲・二

秋の雲・三

秋の雲・四

秋の雲・五