昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

オートマ車の操作について

2007-02-10 17:59:20 | 日々の雑記
 普段私らが使用して車には、通常MT車(マニュアルトランスミッション=ギアチェンジ方式)とAT車(オートマチックトランスミッション式)の二種類に分けられています。
 しかし私が運転免許を取得した昭和30年代後半の頃には、いわゆるオートマ車と呼ばれる車は無かった思います。ただしこれは私が知らなかっただけで、実際には存在していたのかも知れません。
私がオートマ車の利便性、特に坂道発進がとても楽なことを知ったのは、確か還暦を迎えた年でした。それまでは私なりの偏見から、「オートマ車」は老人乃至は女性向けの車だと勝手に決め込んでいたのですが、知人オートマ車を一度借りて乗ったことがあり、それ以来その使い勝っての良さの虜になり、嘗ての偏見を多いに悔やんだものでした。
  
 最近高齢者(75歳以上)の運転事故が話題にされるようになり、ひいては法改正にまでに及んでいることは周知のとおりです。問題にされている高齢者の事故の中で、特に問題となっているのはアクセルとブレーキの踏み間違いだと思います。
 実際にこの踏み間違いからの事故が年々増えているようで、大分前のことですが私も一度この間違いからの事故を起こしたことがあり、その時は幸いにも自損だけで事なきを得て、ホット胸を撫で下ろしたものでしたが・・・。

 ところで最近知ったことで、どうも納得ゆかないことなのですが、それはオートマ車のアクセルとブレーキ操作についての方法です。ふつうアクセルとブレーキは右足で、クラッチは左足でと教えられました。マニュアル車であれオートマ車あれ、それが当然と信じて来たのですが、現在の教え方ではアクセルは当然右足でやり、ブレーキは左足を使っても良いと教えられているようなのです。
 昔はマニュアル車が主流でしたから、自動車学校などでは、アクセルとブレーキは右足でクラッチは左足でするようにと、時には間違うと教官に蹴られるほどに厳しく教え込まれたものでした。
 ですから急坂な坂道発進では、先輩の操作を見よう見真似で、右足でアクセルとブレーキを重ね踏みして、両方のペダルへの力の入れ加減だけでの発進を、幾度と無く練習を重ねて体得したものです。オートマ車の場合では、それらの苦労は昔話として語られるだけになってしまいました。

 しかしそのように両足を使っても良いとなるなら、益々高齢者の間違い事故は、増えることは在っても減ることはなら無いのではと、私にはどうしても納得がゆかないのです。斯く云う私も高齢者に近づきつつある一人なのですが、こんなことに納得出来ないなどと思うのは、加齢からの融通性の無さか、或いは生来の心配性から来る単なる杞憂なのでしょうか。

 ※上記文中に書き間違いがあり、今朝訂正いたしました。