昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

市の運動公園(壱)半年ぶりのマガモ

2006-10-20 18:48:52 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 所用で隣町まで出掛けたついでに、その途中にある市の運動公園を、四月以来約半年ぶり立寄ってみた。家を出る時からそう決めていたので、用事の方は早めに切り上げて来たのだった。

 今朝方には氷点下近くまで下がっていた気温は、時が経つにつれて回復して平年並みに上がり、更に昨日までのやや強い風はすっかり凪いでいた。晩秋の穏やかな陽射しが一杯に溢れる公園内は、やはりウイークデーとあってか、人影は余り見掛けられなかった。それでも遊具場コーナーに孫連れ老人たちが群れ、また遊歩道上ではジョギング中の中年者、それにのんびりと散歩を楽しむ幾組かの老カップルが居るだけだった。
 
 今日一番の目当てでもある野球場前の池に行って見ると、予想外に多くのマガモたちがいた。足音を聴きつけて逸早く水草の陰に逃げ込んだ数を入れると、恐らく30数羽を超えているだろうと思われた。
 ここ数年来これらのマガモたちに会うために、何度と無く訪れていたのだが、これほどの数の出合ったのは今回が初めてだった。
 もとより鴨類水鳥の生態など殆ど知らないのだが、天然記念物の市内の春採湖に比べると、その小さな一つの波紋にも等しいような、周囲150メートルそこそのこんな小さな池に、これだけのマガモが群れるのはとても珍しいことでは無いかと思った。
 しかも池から100メートルも離れていない場所では、周りを圧するように数本の掘削機が立に並ぶ工事現場があった。ちょうど昼食時だったのでその騒音こそ聞かれなかったが、操業中の喧騒が物凄いだろう思い遣られた。叉普段は全く姿を見せたことの無い数羽のカラスが、池の周辺を我が物顔で煩く鳴き立てていた。それは恐らく工事現場から出る食事後のゴミなどを漁りに、近くの住宅街公園の雑木林に棲むカラスたちに違いなかった。
 その所為か、マガモたちの警戒心が強くなって、何時もと違い騒々しく落ち着かない上に、蒲の穂や葦などの水草の陰に隠れて岸辺に寄り付かなかった。
 
足音に警戒して池の中央に集まるマガモたち 

大型の成鳥のみが岸辺近くに寄って来るが警戒を怠らない

直ぐ近くで施工されている掘削工事

蒲の穂(蒲鉾の語源)の先に綿花のような物が・・・