昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

しっかりと日本語を覚えよう!

2006-10-08 16:46:30 | 日々の雑記
 このたび関東東北の太平洋側を襲った低気圧は、もともと沿岸付近で停滞していた低気圧に台風崩れの熱帯性低気圧が合体して、突然予想を超えて大型化したのだと言う。そのため折から出漁中だったサンマ船やカツオ船が遭難し、更にこの海域を航行中だった9万トン級大型貨物船までが遭難するという大惨事となった。
 昨日に引き続き行方不明者25人の捜索は懸命に続けられているとの事ですが、未だに発見のニュースは有りません。無事なる生還を心からお祈りするばかりです。

 さて本題に入りますが、昨夜の夕食後に見ていたビデオ録りの民放のクイズ番組なのですが、その中での解答者のそのお粗末さに多いに驚いてしまったのです。 
もとより私自身も夜間高校出の老人ですから、母国語である日本語についてとやかく言える身分では無いのですが、余りの結果に呆れ果てブログに載せた次第です。

 そのクイズ番組の内容は、いわゆる夜のゴールデンタイムの時間帯で週一回放映されているものですから、キット皆さまもご存知だろうと思います。出演者は芸人やタレントが主体ですが、時折りそれなりの学識者、中には国会議員も混じって参加することがあります。
 司会役の前説では、そうした主だった人たちの学歴や出身校が披瀝されるので、これを知るのもまたこの番組の楽しみの一つでした。
 大仰ながらこれは由々しいことと、私がとても気懸りになったのは、色々な出題中にあった漢字の問題でした。
 その出題された漢字の中にあったのは次のもので、さほど難解なもので無いから、普通の日本人ならば読めて当然と思っていました。ところが芸人或いは若年のタレント(語弊が在って失礼・・・)ならともかくとして、その時一緒だった東大他の大学出の者でも読めなかったのです。しかもその中には現在活躍中の国会議員も参加していたのでした。

 その漢字は、決して珍しいもので無くて常日頃から結構使われているものだと思うのですが・・・
   (1) 慶弔=けいちょう (2) 挫く=くじく (3) 目処=めど
の三つの漢字です。特に(3)の漢字などは政治家であれば、とかく使う機会の多い言葉の筈ではと思った次第です。少中学校でしっかり勉強していれば解って当り前なのでしょうが、当人たちは、「受験に忙しくて漢字を疎かにしていた」との答弁は冗談めかして云ってましたが、いくら笑いが主体の番組ながら、それは日本人として論外な言い訳だと思いました。
 
 これは老人の余計な戯言ですが・・・国会議員にしてこの有様ですから「母国語」は、小中学校の内にしっかり身に付けることこそ「大事であり且つ急務」であると痛感したのです。

 余談ですが、昨日からの招かざる客とも云える今回の低気圧は、市内での夜半に最大瞬間風速が31メートルにもなったということで、土地柄地震には慣れっこですが、台風などの強風には全く縁の少ない北国のことですから、ガタガタ家全体を揺する突風に不安な夜を過ごし、夜が明けてホット胸を撫で下ろした次第です。

 下の写真は我が家の庭の「襟裳シャクナゲ」ですが、昨日からの低気圧による気温の低下と強風で一気に色付いてしまいした。また水瓶様の容器は、実は石臼の廃物利用で、散水などに使う雨水貯め用と夏の二月だけ金魚用に使用しているものです。たったの一晩で普段の一週間分の雨水が貯まりました。如何に昨夕からの雨の凄かったかが、これで良く判ったのでした。

少し大袈裟ですが、たった一晩で色付いた「襟裳シャクナゲ」 

直径70センチほどの「元石臼」に、たった一晩でやや一杯になった雨水