昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

人混みが怖い

2006-03-22 18:44:22 | 日々の雑記
 初めは日頃行き付けの医師から、極く普通の軽い風邪と診断された筈なのに、完治するまでには思いのほかに長引き、ほぼ一か月も掛かってしまった。
 もとはと云えば、偶々ガン検診で訪れた労災病院でだった。それ以来人が大勢集まるところが怖くて仕様が無い。今回の風邪が必ずしも人混みが原因で無い事は良く承知しているのだが、こればかりは理屈通りにはゆかないのです。
 だからCT検査の結果を聴くために、最後に労災に行ったのが2月23日で、それ以後約1ヶ月間人の集まる場所へは一度も出掛けていません。
 体調が思わしく無くて、ウォーキングはおろか日光浴主体の散歩さえ、トンとご無沙汰です。そして更に2日置きでは物足らず、毎日でも出掛けたいほど大好きな買い物も、老妻と日毎出掛けはするものの、決して店内には入らずアッシー君に徹しています。
 それもガーゼ2枚重ねのマスクを用いて車の中で、老妻の買い物済みの連絡を待って居るだけなのです。普通ならば老妻と一緒に品定めの助言などで、または無駄買いの抑止役として結構役立って居たつもりですが、最近ではそれが出来なくなった所為で、二重買いなどの無駄が重なり老妻の愚痴が多くなって来たようです。何かと口の煩いこの私なのですが、やはり今までどおりに私について来て欲しいのでしょう。
 いい歳をして意気地が無いと言われればそれまでなのですが、この一ヶ月余の苦しみを思うと、とにかく人混み怖くて仕方が無いのです。他人全てが風邪のウイルス保持者に見えて来ます。これは理屈ではどうしょうもない私個人の問題なのです。
 しかしそんなことで今の世の中を、このまま通して行けない事は百も承知です。現に昨日は春彼岸の中日で、幾ら人混みが怖いからと云って、今更ご先祖様のお参りを止める訳にはゆかないでしょう。

 何時もの外出時以上に厳重にマスクをして、その上嗽用のお茶と使い捨ての除菌用タオルを自参して菩提寺に乗り込んだ次第です。

 片足を棺桶に入れているような年寄りが、この期に及んで何を今更世迷い言をと・・・謗りを受けるのは充分覚悟の上なのです。