昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

味噌汁

2006-03-10 21:20:21 | 日々の雑記
 朝起きて直ぐに老妻が見てていたテレビに惹かれ見入っていた。「御袋の味」としての味噌汁をテーマーにした番組でだった。
 レポーターの話によると和食としての味噌汁が、今何故か都内でブームになっているらしく、都内のあちこちに味噌汁専門店が開店されて、食事時には行列が出来るほどの人気とのことである。それも全国から集められた、約30種類の味噌の特徴を活かした味噌汁で、もはやお袋の味の領域を超えた料理とのことだった。

 普通味噌汁の具材としては、魚介海草類の・ワカメ・シジミ・アサリ・アオノリなど、野菜類には・ナメコ・ダイコン・長&玉ネギ・ジャガイモなど、また加工品類としては・トウフ・アブラアゲなどが一般的である。
 しかしレポーターによると、そうした具材の味噌汁もあることには有るらしいのだが、その味噌汁専門店のメニュウは和食としての味噌汁の範疇を大きく超えて、トマトとかブロッコリーとか、更にはキャベツのロール巻きの味噌汁があって、それにはスプーンが添えられて出て来ると言う。その上器は木製のお椀でなくて瀬戸の小型のスープ皿なのでである。

 番組の男性キャスターが、
「スプーンで食べるものを味噌汁と呼ぶな・・・!」
 と息巻いていたが、普段は余り好きに成れないキャスターだったが、今日だけは彼の意見に同感だった。
もともと味噌は豆類や穀類を主体にした発酵食材で、我が国を代表する食材でもある。その起源などは詳しくは知らないが、栄養価は広く知られ、特に戦国時代「徳川家康」が兵糧としてその特徴を活かしては有名である。

 現在味噌汁は若い人には人気が薄いようで、各家庭の食卓から消えてその消費量も年々減少していると言う。事実我が家でも加齢に伴い、高血圧の関係で一頃よりはかなり減ったのは確かなことです。しかしポットとかジャーなどの保温器が無かった時代、冷めたご飯に熱いダイコンの味噌汁をかけて、一気に掻っ込んだ時のあの美味さは今もって忘れられない味である。
 「貧乏人の猫マンマ」と言われればそれまでですが・・・。
 終わりに「千昌夫の味噌汁の詩」を想い出しましたので、蛇足ながら付け食えて置きました。
 
 味噌汁の詩
 「しばれるねぇ。冬は寒いから味噌汁がうまいんだよね、うまい味噌汁、
 あったかい味噌汁、これがおふくろのあじなんだねぇ」

       
♪ あの人この人大臣だって 
  みんないるのさおふくろが 
  いつか大人になった時なぜかえらそな顔するが 
  あつい味噌汁飲む度に思い出すのさおふくろを 
  忘れちゃならない男意気