畑のつぶやき

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雨祭

2015-09-27 07:40:51 | 暮らし

9月26日(土)   いちじ 

朝は曇り空。花火が打ち上げられる。祭典の合図だ。天気予報は、午後からは晴れるという、よいほうに向かう予報。8時に集合した仲間たちは、その予報を信じて、役員の挨拶ののち、それぞれに祭の準備にかかる。

山車の飾りつけ、集会所広場の祭り飾り付け、集落の中心の山車の休憩場の準備、神社での食事場などの準備、買い出しなど、それぞれに動き出す。ここのところずっと、山車の飾りつけをやっているので、山車に彫刻を取り付けたり、天井に障子や根をはめ込んだりする。これらの一番大事な作業は、山車の格納庫の中で出来るようになっている。最後に、念のためにと、屋根に透明のポリフィルムを張り付けて、雨対策をして、山車を引き出す。

これからは、幕を掛けたり、太鼓を据え付けたり、最後の作業。その最中、ごく弱い霧雨が降っては来るが、これも今年の雨秋の愛嬌ぐらいに思い、もし降ったら、濡らしたくないとの判断で、延ばしておいた、幟を立てて、昼上がりの解散。

昼食後、さあ、これから夜までは、歩かなければならないと、半纏を羽織り外に出ると、まだ?、という感じで、霧雨が落ちている。集まった皆も、少し不安そうながらも、片方で、予報は降ると入っていないことを信じて、出発。道中囃子の笛太鼓でにぎやかに、集落を引き回す。休憩所では、その霧雨もほとんど上がり、集落の面々が、山車の周りに集まってくる。年に一度のにぎやかさか。

そして、神社へと出発。再び霧雨が落ち、心なしか強まっているように感じる。メガネに付く水滴が増えたようで、時々拭かないと見えにくい。途中の休憩所、小学校の前庭に到着するころには、はっきりと水たまりができるほどの雨量となった。

神社の前庭は、この間の長雨のせいで、ぬかるんでいるうえ、この雨で、腰を下ろして、休める状態ではないとの報告で、この場から引き返すことにするとの、役員の判断。山車を引き回す、三集落の集合、競演ののち、それぞれに、個々の祭り場に変えることになる。5時過ぎに、県道を戻り、1時間強、休みもなく、祭場に帰り着く。子供たちは元気だ。うっぷんを晴らすように、太鼓を打ち続ける。我々は、集会所に上がり、一杯飲みながらの一休み。おにぎりの軽食も出す。子供たち、子供会の親たちも、格納庫内の即興の宴会場で、それぞれに食事をとったり、飲んだり、そして、お囃子の笛太鼓。

8時半、お囃子の音も絶え、わっわれは、山車を格納庫内に押し入れ、明日の片付け、後始末を約束して解散。家に帰り、しっとり濡れた半纏を脱ぐ。


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