ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

3676   王位戦控え室とTAKURO

2013-07-23 12:44:27 | Weblog
※ TAKUROくん(多分女の子だろうが)と初対面。
  クリック♪

おとといの晩、階段の壁にヤモリが張りついているのを発見。
最初はちょっとビックリしたが、近づいてよーく見てみると案外カワイイ。
白いミニトカゲ風で(むかし九州でよく見かけたのは、もっと灰色がかってブキミだった)
ジッと見ると、向こうも私の顔をジーッと見つめている。
こんな子だったら、我が家の住人になってもOKだ(ただし大量生産は困るけど)

7月22日(月)

暑いので金太郎は連日の水浴び。
しかし、うれしいというよりは、まだまだイヤがってるという感じだ。
早く慣れて、ジョーロでジャージャーかけてやりたい。

夜、Nの選んだ 『○ッドナイト・イン・パリ』 を観る。
邦画と思っていたのに外国映画だった。
Nは開始後5分も経たないうちに大いびき。
私もしばらくは眠気と必死に戦いながら見ていたが、昔にタイムスリップした売れない小説家が、まだ無名時代のヘミングウエイに会い、興奮しながら自分の作品を見せようとするあたりでダウン・・・

山口県の集落の事件、犯人はまだ見つからず。


7月23日(火)

王位戦観戦記で有馬へ行くNに、一緒に行こうと誘われる。
本当はイヤだったけど、以前ネットで知った角の坊のヨウムが見られるかもと思い、付いて行くことに。
南口から逆瀬台、盤滝トンネルを抜けると緑が涼やかな景色だ。
間もなくカーブの多い山道に差しかかり、白い奇岩のそそりたつ座頭谷(今まではこれが蓬莱峡と思っていた)が見えてくる。
カメラを向けるが、手前に生い茂った草木がジャマで上手く撮れない。
白水郷バス停前を通り過ぎると、以前、何度か行った、わんわんランドに出る。
閉鎖してもうずいぶん経つが、入口も建物も、スヌーピーみたいなイラストの看板もそのままだ。

有馬病院や古泉閣を通り越し、ほどなく有馬の中心街に到着。
観光客やクルマでひしめきあう道路を注意しながら、対局場の中の坊瑞苑に向かう。
駐車場が分からなかったので、新しくできた7イレブンの駐車場に停め、Nがそばのみやげ物店で聞くと
いつもの小道を登ってすぐのところだった。
旅館正面玄関前には 「第54期王位戦 羽生善治王位 対 行方尚史八段  主催 神戸新聞社」 の立札。
赤ちゃんを抱っこした若いお母さんが、看板のそばでピースをしながら記念撮影をしていた。

「将棋連盟の者です」 と名乗りながら敷地に入るNのあとを、チョコチョコくっついて歩く。
きれいに整えられた庭の飛び石を歩きながら、(あ~あ、やっぱり来るんじゃなかったかなあ) と、ほんの少し後悔。

そのあと宿の人の案内でエレベーターに乗る。
何階かは忘れたが、静まり返った廊下の1番奥が控え室だった。
ひと足先にNが上がり、「あ、こんにちわー」 「おっ、久しぶりですね」 「ま、どうぞどうぞ」 などと聞こえてくる。
私は、なんか気後れして入りづらい。
Nがチラッと振り向いて、小さな声で、「どうする? 入る?」 と尋ねる。
(入るために連れて来たんやろう!)と心の中で毒づくが、やっぱりなんとなくグズグズしていると、
「せっかく来たんやから、ちょっとだけ入れば?」 と言われ、勇気を出してクツを脱いであがる。
なつかしいF本君を見て、ちょっとだけホッとした。
そういえば、この日の記録係は荒木三段らしい。
ちゃんとやっているだろうかと、ふと心配になる(アンタなんかに心配される筋合いないわと言われそうだが)

部屋は思っていたよりも広く、テレビのようなモニター画面に対局中の盤面が映し出されている。
すぐ足元では、井上慶太九段と小坂昇七段が、「ここはやっぱりこうやろなあ」 などと言いながら熱心に検討中。
その向こうでは関係者が数人、PCの前で進行中の盤面を真剣な表情で見つめている。

私は将棋はチンプンカンプンなので、イスの置いてある窓側から景色を眺めていた。
○○苑、△△ホテル、✖✖荘など、温泉街のほとんどの旅館が見渡せる絶好のロケーションだ。
「6階に温泉があるからどうですか」 と言われるが、私なんかが入るなんて滅相もない。
窓外の風景を数枚だけ撮り、それからお礼を言って早々に退散。
神戸新聞の方とエレベーターで降り、正面玄関はそっちですよと教えてもらって外へ出る。


緊張はしたけど、初めての経験にちょっとウキウキしながら、「さあ、次は角の坊のヨウムだ!」 とはりきりながらマップを広げるが
方角がてんで分からない。

赤い太閤橋のふもとを行ったり来たりするうちに、だんだん暑くなってきた。
仕方ないので、バス停前でリュックを背負ったおじいさん達の一群に、マップを広げながら尋ねてみる。
「え、カドノボウ?」
「さっき通ってきたとこやん」
「じゃあ、あっちの方角だよ」
「ここ真っすぐ行ったら案内所があるから、そこでもう1度聞いてみてごらんなさい」
この暑い中、反対側にずんずん進まなくてよかった。
それにしても我が家は 「地図の読めない女、話しを聞かない男」 である。

言われたとおり案内所に入って聞いてみると、「次の道を左へ入って、金の湯を右に行ったらすぐですよ」 

なーんだ、中の坊瑞苑のすぐそばだったんだ。

金の湯はきょうは定休日のようで、いつも賑わっている足湯もお休みだ。
それよりショックだったのは、ゆっくり読書しようと思っていたCafe De Beau (カフェド坊)もお休みだったこと。
ガックリしながらそのまま行くと、すぐに角の坊の前へ出た。

ちょっと緊張しながら自動ドアを入る。
広いロビーに立ってキョロキョロしていると、向こうの方から若い番頭さん(渡る世間の勉ちゃん似)が笑顔で近づいてきた。
実はこれこれしかじかとカンタンに説明すると、「あ、ヨウムですね」 「こっちにいますよ」 と、ロビーの窓際まで案内してくれる。
「この外です。 頭に気をつけてくださいね」 
頭をかがめてガラス戸の外へ出ると、たくさんの植木の中の枝に、ヨウムの入ったカゴがぶら下がっていた。

(あ、キンチャン

「バイバイができるんですよ」 と言われたので 「バイバーイ」 と手を振ってみると
頭をピョコピョコと2、3度下げてくれた。
同じバイバイでも、我が家の金太郎は羽をパタパタだが、こちらのヨウムは頭をヒョコヒョコ。
やっぱりそれぞれ表現力がちがうのだ。
ちなみに、オスメス、年齢は不詳とのこと。
見かけからすると、金太郎より年上なのは間違いない。
目もアーモンド型なので、恐らくメスではないだろうか。
あとで主人ともう1度来ますと言って、いったん旅館を出て散策に向かう。


きょうは思ってたよりも暑くなく(涼しいとも言えないが)、特にあてもなくダラダラ歩くことにした。
温泉寺から続く長い石段をゆっくりゆっくり登る。
途中、小さな妙見堂があり、もう少し上ると温泉神社の境内へ出た。
ここへ来るのは初めてだが、特に何もない、ガランとした境内だ。
本堂の脇に各種お守りが置いてあり、そばに料金箱がある。
ちょっといいのがあったので値段を見るが、文字が薄れかかっていてよく読めない。
うんと近づいて見ると「280円」と書いてあった。
(ありゃ、これは安いしキレイだ) と思い、オミヤゲにひとつ買っていこうと思いつつ、もう1度よくよく近づいて確かめてみると
280円の左脇に、さらにうっすらと「1」の数字が・・

やや考えた末、今回は買い控えることにした。
心の中で(すみません)と謝りながら境内をあとにしたのだが、そのあと、下りの石段で足をぐねりかけヒヤッとする。
以前読んだ本で、「・・神社やお寺は、他人さまの家の敷地に入るのと同じことなので、きちんと「お邪魔します」 「ありがとうございました」 の心がけをしないといけない」 と書かれていて、それ以来、できるだけそういう心持ちでいたのだが
まだまだ信心が足りないんだろうなあ。

それから妬(うわなり)泉源へ出る。
この横を美人が通ると、嫉妬した源泉から白い湯気が猛烈に吹き出るらしいが
もちろん、私が通るときは静かなものだ。
ふーんと思いながら、その先の細い露地を進むと、すぐ左手の空き地に見覚えのある物体を発見!

あんれ??
あれってもしや、南野馨さんの作品では!?

でも、どうしてこんなところに?????

(帰宅後調べてみると、何人かのグループで、今月から11月の末頃まで <有馬温泉路地裏アートプロジェクト> というのをされているようだ。
それにしてもビックリしたなー。)


発見した作品


そろそろバテてきて、(どこかで冷たいものでも飲みたいなー)と思いかけてきたところにNからケータイ。
バスターミナルそばで再会し、「キンチャン、いたよ!」 と言って、その足で先ほどの角の坊へ。
さっきの若い番頭さんがニコニコと迎えて下さり、先ほどのヨウム(名前はタクロー。 由来は、体が灰色(グレー)なので、当時流行っていたバンド「GLAY」のTAKUROからつけたとのこと)を3人で眺める。
早速Nがケータイで金太郎の写真を見せると、「えっ、ヨウムを飼ってらっしゃるんですか?」 とビックリされた。
私、たしか最初に言ってたはずなんだけどなあ・・(男って、けっこう人の話しを聞いてないことが多い)
今度はペレットを持ってきますねと約束してタクちゃんとお別れ。
最後のバイバイは、もうしてくれなかった(こういうところがヨウムらしい)

それからNが蒸したてアツアツのよい湯まんじゅう(よいとまんじゅう)を買うが、のどカラカラの私はそんなもん、今は見たくも食べたくもない。
でも、喫茶店も無いし仕方ないので、すぐ目の前のバスターミナルへ。
軽くクーラーの効いた待合室の古いベンチに腰かけ、自販機で買った冷たいリンゴジュースをゴクゴクと飲み干す。
そのそばでアツアツの饅頭を頬ばるN。
本当に「あわん」の夫婦だ。
ちょうど三田行きのバスが出るところで、リュックを背負った中高年のグループが、声を掛け合いながら乗り込んで行く。
この暑いのに、どうしてこんなに元気だなんだろう。

炭酸せんべいのわれせん(120円也)をオヤツに買って駐車場へ戻る。
帰宅すると、ちょうど4時すぎ。
「キンチャン、おはよー」 「きょうはキンチャンの仲間に会ってきたよ」 と報告。

きょうは思いきって有馬へ行ってよかった。



夕食後、伊丹将棋センターのPCの調子がおかしいとのことでNと出向く。
途中コンビニで大スポを買って、私だけサイゼリ○でのんびり過ごす。
きょうのサイゼリ○は珍しく空いていて、一時、貸切状態だった。
1時間ほど明日の予想をしているうちにNが戻ってきた。
なんかお腹が空いてしまったのでパエリャを注文。
帰宅すると11時半過ぎ。
急いでお風呂に入って2時前に就寝。

久しぶりに蒸し暑い夜で、エアコンを入れて寝た。



おわり


コメント (4)
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