立烏帽子山のピークを越えて一旦鞍部に下り登り返すと池ノ段の肩に到達します。比婆山連山の周回や縦走を企てる時にはその肩から直ぐに下って比婆山(御陵)に向かうのが普通ですが、この日は初秋の花々を愛でるのが主目的だったので、池ノ段の尾根を南に辿りそのピークを少し過ぎて茫漠としたススキの原などをも逍遥しました。下山後には山塊の麓の熊野神社に詣でました。〔9月9日(月)〕
↓ 立烏帽子山と池ノ段の間の鞍部にはイヨフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)の一大群落が広がっています。
↓ その鞍部にはまた様々な花も咲き乱れています。ワレモコウ(バラ科ワレモコウ属)もススキと共に咲き誇っていました。
↓ 鞍部から池ノ段の肩を見上げました。斜面に多いホツツジ(ツツジ科ホツツジ属)が少し色付いてきているようでした。
↓ 池ノ段の肩の斜面の叢にイワショウブ(ユリ科チシマゼキショウ属)の花が咲いていました。広島県のレッドデータブックで「絶滅危惧Ⅱ類」に分類されている貴重な植物です。
↓ 池ノ段から望んだ吾妻山(1,238.4m)です。手前の平地は大膳原!
↓ 池ノ段の肩の正面に迫る大きな山塊は比婆山(御陵)(1,264m)です。
↓ 池ノ段の尾根筋にもうリンドウ(リンドウ科リンドウ属)が咲き始めていました。
↓ あまり多くはないもののカワラナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)の姿もチラホラと見えていました。
↓ アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)は今が最も美しい頃のようです!
↓ 池ノ段のピークにある石像です。かつて国土地理院の地図にはこの地点に1,279.5mの三角点が載せられていましたが、現在の地図にはそれがありません!
↓ 池ノ段のピークのその先には茫漠たるススキの原が広がっています。後背は福田の頭(1,252.7m)山並みです。
↓ 叢の中にマツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)が点在して咲いていました。
↓ それまで姿が見えなかったウメバチソウ(ユキノシタ科ウメバチソウ属)の花も姿を現してくれました。
↓ ブッシュの中にタンナトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)の姿も見られました。
↓ 池ノ段の尾根筋から見た竜王山(1,255.8m)です。
↓ 池ノ段のピークから池ノ段の肩方向を振り返りました。
↓ 叢にイブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)の姿がありました。
↓ 今回は見られないかと諦めかけていた頃に、アケボノソウ(リンドウ科センブリ属)に出会えました。
↓ シラヒゲソウ(ユキノシタ科ウメバチソウ属)にも出会えました。
↓ タムラソウ(キク科タムラソウ属)に蜜を吸うキアゲハが絡んでいました!
↓ サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシマショウマ属)が登山道沿いに力強く咲いていました。
↓ 老杉が林立する熊野神社を訪ねました!
↓ 熊野神社から竜王山に向かう登山道沿いの一角にカリガネソウ(クマツヅラ科カリガネソウ属)がまだ咲き残っていてくれました。