今年の広島の桜の開花の秩序はやや乱れているようです。庄原市東城町小奴可の要害桜より早く高野町新庄の円正寺のしだれ桜が満開になったとの情報が寄せられました。例年は高野町の方が遅い筈なのですが・・・・!改めて地図で両方の標高をチェックしてみると、どちらもほぼ550メートルの地点ですので、ちょっとした条件の変化で開花時期の逆転が起きても不思議ではないのかも知れません。とは言え、兎に角高野町を訪ねました。〔4月18日(木)〕
↓ 円正寺山門下からその左右に立つ広島県指定天然記念物のしだれ桜を見上げました。いずれも推定樹齢約300年の古木です。
↓ 小さな花弁を潤沢に付けて華麗に咲くことで名声の高い右側の桜は、ここ数年特に下部の枝への花付きが少ないことが心配です。
↓ 左側の桜は滝のように豪快に枝垂れることで有名でしたが、ここも樹勢の衰えは否めません。それでも名木たるもので、目一杯に枝垂れる様には気品が感じられます。
↓ 土塀越しに門前に枝垂れる様は、円正寺のしだれ桜のトレードマークと言ったところでしょうか!
↓ 春の円正寺での楽しみはやはり境内に枝垂れる桜を体験することでしょうか!
↓ ”体験”とは、高みから枝垂れ下る桜の枝を掻き分けるようにして境内の桜を鑑賞することです。
↓ 境内に枝垂れ下る枝の供給源の第一は、山門右手の推定樹齢300年の古木です。樹高約12メートル、胸高囲3.18メートルとのこと。
↓ 本堂の西側に比較的若い樹が一本あります。背の高いこの樹は樹勢盛んで、境内に枝垂れる花の最大の供給源となっています。
↓ 若い桜の天頂部です。気持ちが良い程に見事に咲き誇っています。
↓ 樹下から見た境内に盛んに枝垂れ落ちてくる様です!
↓ 円正寺境内の桜はほぼ満開の見頃を迎えていました。
↓ 円正寺でのもう一つの楽しみは本堂裏手の高台に立つエドヒガンに会うことです。こちらもほぼ満開の時を迎えていました。
↓ 青空をバックにして力強く咲き誇る今年のエドヒガンでした!
↓ 本堂裏手の高台からは境内の満開の古木越しに高野町新庄の里の佇まいを眺望することが出来ました。
↓ 角度を変えると隣の金秀寺の桜を併せて一大花園を見ることが出来ました。春爛漫、桜満杯の高野町新庄の里でした。
↓ ここは高野町で最高の花見の場所でしょう!
↓ 丘の上には沢山のアマナ(ユリ科アマナ属)の花が咲いていました。