マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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都祁南之庄・国津神社の簾型注連縄

2020年09月10日 17時56分12秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
久しぶりに立ち寄った今は奈良市であるが、十数年前までの行政区域は都祁村であった都祁南之庄。

17年前の平成15年からちょこちょこと村々を訪れては年中行事を拝見していた。

南之庄の氏神さんは国津神社。

初めて拝見した行事は結鎮であるが、神職は登場せずに歓楽寺住職が打つ鬼的打ちであった。

祭りごとは本社の国津神社でなく末社の歳徳神社であったが、平成24年を最後に幕は下ろされた。

頭屋家に調えられる結鎮御供に弓、矢、鬼的などの祭具作りがあった。

明治時代の初めのころに纏められた「結鎮方法目録」に基づいて作っていく様相の一部を撮らせてもらった。

それから幾たびか訪れては年中行事を拝見してきたが、注連縄作りだけは日程が合わず、取材落ち。

この日は隣村の白石にあるオコナイ行事の取材。

時間が間に合うので寄り道して拝見した。

簾型注連縄は今年も継承されていた。



ただ、なんとなん架ける位置が違うような気がする。

平成18年の12月30日に撮った映像と見比べたら・・・・。



当時は門松の松に架けていた。

大きな松だったからできたのだろう。



今は象の鼻のように見える「木鼻」に架けている。

長さも合わせて若干短くしたようだ。

ちなみに旧都祁村で同じように簾型注連縄を架けているのは小山戸に鎮座する都祁山口神社だけであろうか。

振り返り見れば、簾型注連縄は大和郡山市内だけでなく他市町村にも見られる。

奈良市、天理市、田原本町、斑鳩町に旧都祁村にも存在していた。

(H31. 1. 6 EOS7D撮影)
(H18.12.30 Kiss Digtal N撮影)


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