マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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山添広瀬西迎寺観音講

2010年05月27日 07時20分55秒 | 山添村へ
毎月17日は観音講のお勤め。

山添村広瀬の西迎寺に集まってきた講のご婦人。

15人が所属しているが今日は9人。

ご婦人方は60歳代から80歳。

平均年齢は70歳を超えるという。

若い人が入ってこないので講員は減る一方だという。

みんなの都合が良い日にしたいと今月は前日にされた。

現在は公民館として利用している西迎寺。

板の間にゴザなどを敷いて座布団座り。

中央には脚のない机が寄せられた。

観音講を営む前は弁当をよばれる会食時間。

魚屋さんの仕出し料理に舌鼓。

春、秋の彼岸の入りは春日からお坊さんが来て法要されるが普段の月は講衆だけ。

ご本尊の十一面観音立像の祭壇に一膳のご飯を供える。

供志の「御供」も供えて蝋燭に火を灯された。



束にした線香が置かれるとお勤めが始まった。

左手に「リン」、右手は鉦を打って西国三十三番ご詠歌を唱える。

炭火の火鉢を囲んで観音さまを讃えていく美しい調べ。

静かな広瀬の山村に鉦の音が響き渡る。

20番で一服のお茶休憩。砂糖湯も差し出されてほっと落ち着く。

芽が出てきたと野菜作りなどの話で盛り上がったあとは再びご詠歌の続き。

三十三番で終えた1時間。

手を合わせて般若心経に移った。






今日は「子どもが生まれるから、子安地蔵さんに赤い帯を掛け、御供をおましてくれたので」と十九夜講の観音さまの掛け軸を掲げて「きみょうちょうらい」の十九夜和讃も唄われた。

(H22. 4.16 EOS40D撮影)


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