(細田守監督『時をかける少女』)
世界を記述(認識)することなく生きることはできない
そしてそれぞれの世界記述は、同時に
それぞれにとっての世界との連結形式でもある
人間的生の展開本質──未決のゆらぎ
この記述スペースにおいて世界はしたためられ生きられていく
人間的生はゆらぎの位相において
新たな存在可能、関係可能、ありうるのエロスに沸き立ち
世界の新たな記述形式を見出していく
(記述の修正・再編・書き換え、発見と更新)
みずからの展開本質において生きることを望むなら
みずから刻んでおくべきマキシムがある
「新たな記述スペースをつねに空けて生きよ」
さらに、展開本質を保持したまま他者(異者)と出会い
共生と共和を望むとき、このマキシムは拡張され修正される
「新たな記述スペースをつねに与えあって生きよ」