鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

早春の両毛路-鍋島と伊万里の美術館

2016-02-28 16:24:12 | 藝術
 
陽光春めくも、吹く風は、まだ冷たい。

今日も昼前から、強風。


昨日(27日)は、午前9時から、相方の事務所で、会計処理のアルバイト。

4時間の半日仕事で、午後から、県南西の両毛路迄、ドライヴ。
少し強くなってきた日差しの中、国道を西へ。

以前から、相方は、鍋島・伊万里の陶磁器コレクションの収蔵品が多数あるという栗田美術館を訪れたかったらしい。
相方は、マイセンなどの西洋磁器などが大好きで、自分でも十数点?くらいの蒐集があるらしいけれど、伊万里にも目がない。都内などへ行くと、デパートの陶磁器売り場を見て回る。

私も西洋磁器は、好きだけれど、鍋島・伊万里などは、よくわからない。
古九谷などもあの派手?な絵付けはちょっとな・・・と思う。
かといって、地元の益子や笠間なども、何処がよいのか・・・というくらいで、まったく造詣が薄い。

美術館の敷地は、今は、梅が盛り。
美術館のゲートの前の広い駐車場に車をパークさせたときから、梅の香り。
敷地3万坪。少し傾斜のキツイ坂を上っていくと高台に、いくつもの建物が点在する。
あと1ヶ月もすれば自生するカタクリの花が満開になるだろう。



起伏のある里山の中に、その美術館はある。




テーマ毎に、本館、資料館、テーマ館、ミュージアムショップ館などが配置され、奥には、現代の陶工さんたちの住まわれる工房、登り窯なども見られる。

300年くらい前の鍋島・伊万里がメイン。

現在の有田焼のルーツなのだろう。

豪華絢爛の伊万里完成に至る前の鍋島焼の美しいこと。

色は、まだ、青と赤くらいで、草花の上品な絵付けのものが気に入った。
日本的な植物、紅葉や撫子の意匠の文様は、特に美しかった。
名もない草花を、花綱や唐草様にデザインして、陶磁器の上に配されたものは、アールヌーボーよりも時期が早い。

相方も、伊万里より、鍋島が好みだと言った。

青磁などもあの薄い緑色を均一に出すのが難しいそう。

中国や朝鮮の窯から出土した破片なども展示してあり、完成される以前の伊万里のルーツをここにみることが出来る。