鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

二階から目薬

2014-08-31 22:53:16 | Weblog

やはり8月も末日だと、いよいよ夏も終わり・・・だな・・・と感じさせられる。
このところの涼しさにも負けず、蝉たちは、去りゆく夏にお別れでも告げるかのように、一層、大きく鳴いているようにも思える。

この数日。
どうも目の調子が良くなくて、特に、右目に異物感があって、鬱陶しい日々が続いた。
もしかすると、ヤバい目の病かも・・・と思い、ググってみると・・・。
これは、所謂、ドライ・アイという症状のようで。

私は、目薬を差すと、咽喉の奥というか、鼻の奥というか・・・そのへんから、苦いモノが降りてくるので、好きではなくて、一時期、パソコンなど端末の入力業務がメインだったころ以外は、目薬は使っていなかった。

ドライ・アイは、眼球の表面を潤す成分の分泌が悪くなり、角膜などを保護する機能が低下する。
悪くなると角膜を傷つけてしまう・・・とあった。
兎に角、眼球を乾かさないようにすることが予防の方法らしく、お湯で温めたタオルなどを目の上にのせて、温湿布をしたり、目の周りのツボを押すなどの方法が、紹介されていた。
一番手っ取り早いのが、目薬をさすことのようで、潤い成分のコンドロイチンやヒアルロン酸含有のものがよいらしい・・・。
・・・ということで、近所にある(自称)メガ・ドラッグストアの薬品コーナーへ行き、吟味する。
下は、500円くらいから、サマザマな商品が並んでいて、コンタクトレンズ着用者用のものだとか、老眼専用の高齢者向けのものだとか、いろいろあって、どれにしようかと思うくらい、よりどりみどりだった。
一番高価なもので、参天製薬のsante Beauteye(サンテ ボーティエ)というどうもフランス語っぽいネーミングで、何故だか、薔薇の香りだそうだ・・・目薬に香料なんて、いいのだろうか?目に悪かないのだろうか・・・と思いつつ、コレを購入。
香水を連想させるお洒落な容器に、バラ色の薬液が、なんとなく、毒々しい。
1回につき1~3滴。1日5~3回点眼するように書いてある。
2回程使って、症状がほぼ、解消した。
やっぱ、高いだけあるな・・・と思う。

目薬と言えば、『二階から目薬』という諺が、あるけれど、
二階にいるひとが、階下のひとに目薬をさそうとしても、うまくいかないように、もどかしく物事がうまくいかない例え、手間のわりには効果が薄いということらしい。

『二階から目薬』は、泉鏡花も使っていた。

泉鏡花の『天守物語』で、女主人富姫のお友達の亀姫さまをお迎えするために、姫路城のお天守より、侍女たちが、秋草を釣り上げる美しいシーンがある。

そのときの侍女頭の薄のセリフで、

『二階から目薬とやらではあるまいし、お天守の五重から釣をするものがありますかえ。』

秋草を釣る餌は、秋の白露。

『千草八千草秋草が、それはそれは、今頃は、露を沢山と欲しがるのでございますよ。』

美しい女人たちが、秋草を釣るシーンが、冒頭から展開される。

美しい秋・・・もうすぐ・・・。



青山劇場。ありがとう。さよなら・・・。

2014-08-30 22:50:19 | Weblog

季節の変わり目の雨の時期。

青山劇場が、来年(2015年3月)に、閉館するニュースを知って、この劇場に初めて来たのは、さて何時頃のことだったか・・・。

青山劇場と併設の円形劇場と共に、何度か訪れた。

劇団☆新感線の『荒神』、『吉原御免状』、『メタルマクベス』、『IZO』。
新感線の21世紀になってからの名作は、青山劇場で、上演された。

青山劇場は、私が到達するには、地理的に、少々、面倒な場所にある。

JR渋谷駅から、15分くらい歩く。

一番近い地下鉄銀座線・表参道からやはり10分くらいは、歩く。

どちらが近いのかよくわからない・・・。
青山劇場は、劇場としては、マイナーな場所にあるのだろう・・・。

渋谷は、再開発だとかで、新しい劇場が、次々にオープンしている。
ヒカリエの中のシアターオーブだとか、近未来的な空間を演出している中、青山劇場は、古くなった。

昨日は、少し時間が、あったから、地下鉄に乗らず、渋谷駅から宮益坂をダラダラと上った。
JR渋谷駅から地下鉄銀座線に乗り換えるには、階段を上らればならない。人ばかりの駅の階段を上るなら、少し遠くても歩いたほうがいいかもしれない・・・。
表参道駅から歩いても、歩くことには変わりはないし、表参道駅の改札からだって、結構、歩くのだし・・・そんなことを思い、渋谷駅の外へ出た。

・・・たぶん。もうこの場所を歩くこともないだろう・・・劇場が無くなってしまうんだから。

先にも書いた『荒神』は、森田剛さんが主演とのことで、手荷物検査なるものを受けた。
生れて始めてだったのだけれど(私の見る芝居は、アイドル系は、無縁だったから、芝居でも手荷物検査には、驚いた・・・ひと目みればわかるだろう・・・こんな見た目もぼんやりしてそうなオバさんがハイテク機器やら、テロ?の道具なんて、扱えませんって・・・)なんていう思い出も。

『浪人街(唐沢寿明/中村獅童)』、『OINARI 浅草ギンコ物語(宮本信子)』、『女信長(黒木メイサ)』、円形劇場では、『夜叉が池(花組芝居)』、『Abby』

そして・・・私のファイナルが、『ガラスの仮面』か・・・。なんか因縁的でもあるのかねぇ???

ハイソな街、青山・表参道・・・。
演劇がなければ、知ることも、訪れることもなかった街だろう。

縁なき衆生は、度し難し・・・
青山には、多少なりとも、縁があったのかもしれない。

さよなら。青山劇場。

ありがとう。青山劇場。





『ガラスの仮面』~さよならの青山劇場

2014-08-29 22:52:52 | Weblog

夏ももう終わってしまったかのような涼しい週末。

青山劇場に『ガラスの仮面』を観劇に。

来年、閉館ということで、たぶん、今回が、最後の来場になるのではないか・・・と思う。
よい劇場なんだけどな・・・シートの座り心地もよくて・・・。

さて、この『ガラスの仮面』。
過去に何度も舞台化されているし・・・たぶん、一番最初は、坂東玉三郎さん演出だったかと思う。
それ程・・・演劇人なら、心を動かさずには、いられない作品なのだろう。
テレビドラマ化もされたし(安達祐実さん主演)、アニメーション化もされている。
なにしろ、原作が、永遠の少女漫画の傑作(未だ、完結していないけれど)だから。

拙ブログでも、2010年8月15日に、蜷川幸雄氏演出の音楽劇でのレヴューを書いた。

今回は、製作元が、松竹。
演出は、G2さん。

千の仮面を持つ少女・北島マヤに、貫地谷しほりさん。ライバルの姫川亜弓役に、マイコさん。

実は、私このひとのヴィジュアルが大好きでして。速水真澄役は、小西遼生さん。美しい。

そして・・・月影先生は、一路真輝さん。まるで、原画からとびだしてきたようだ。
月影先生と言えば、野際陽子さんが、印象深いけれど、一路さんもぴったりだ。
流石に上手い。セリフの抑揚は、抜群だった。

姫川亜弓役のマイコさんも、上品な美しさと抜群のスタイルで、マヤ以上の難役・姫川亜弓を綺麗に演じた・・・難を言えば、少し背が高すぎるということだろうか・・・桜小路優役の男優さんが、小さすぎたのかもしれないが・・・?

『ガラスの仮面』の『北島マヤ』を演じるのは難しい。
超難関と言えるかもしれない。

普段は、ひとに埋もれてしまう平凡な個性で、しかも内気な少女だが、ひとたび舞台に上がると、その天性の才能による『舞台荒らし』で、相手を喰ってしまう非凡さを演じ分けるのは、難しい。
貫地谷しほりさんは、元気の良さで、まず及第点といったところか。

『ガラスの仮面』の見所は、劇中劇にある。
マヤと亜弓が挑む芝居の役が、物語を再構築する。

今回は、『ふたりの王女』、『カーミラの肖像』。

原作者の美内すずえ氏による創作の物語演じるのだけれど、マヤと亜弓が、役を掴むまでの過程が、やや簡素過ぎたきらいがあった。観客は、たぶん、この劇中劇を観たいのに違いない。

テンポよく進むけれど、物語の筋を追い過ぎた感もありか・・・。
長い物語だから、何処まで、端折るかが、難しいところなのだろう。

休憩時間を含む3時間の上演。

私にとっては、青山劇場ファイナル・・・さらば、青山劇場・・・。




『運命の法則:天外伺郎・著』

2014-08-28 22:51:21 | Weblog

曇りがち、時折、雨。

秋の長雨のような・・・夏の終わり。

過去を顧みてばかりいる。
もし、あのとき・・・。
過去に、もし・・・と、考えるのは、時間の無駄なのだけれど。
あのときは、こうするしかなかったのだけれど・・・。

そんなことばかり、考えている。
おりしも・・・外は、雨が降ったり止んだり、空気が冷たくなってきているから・・・。

いづれにせよ、私には、『運』を引き寄せる力がなかったのだと、つくづく思う。
あの局面で、なにかひとつでも要因が、欠けていれば、こんなふうには、なっていなかった。
(あのひとの復職のタイミング、かのひとの転籍、そのひとの異動願い、私の・・・、どれかひとつでも、タイミングがズレていたならば、起こり得なかった解雇)


今日のお題。

去年、購入して、途中まで、読んだ・・・。
でも、それどころではなくなって、積読(読まずに、積んでおくだけ)状態にあったこの本。

薄い本である。

そして、今は、絶版らしく、amazonの古書で入手した(実を言うと、私は、古書は、あまり好きではない。
 amazonの古書の状態は、主観的なものが多くて、美品とか新品同様と記載されていても、『えっ・・・?』と思うこともあったりだし・・・だから、古書は、嫌いだ)。

そうまでして(イヤな古書だし。価格も、新書並みだった)購入したのに、途中で読むのを止めてしまったのは、
SONYという・・・かつて日本には、ちょっとあり得ないような大企業(・・・今は、随分、地に堕ちてしまったような気がする。家電は、当たり外れが多いけれど、地デジ化で、購入したブラビアは、1年も経たずして、不具合で、ハードディスクは、クラッシュするわ・・・電源が不具台だわ・・・で・・・私の所に来るSONY製品は、ハズレだ・・・???VAIOも・・・???)で、奇想天外なアイディアを生む人材開発には、他の追随を許さなかった超一流企業だったSONY。←あえて過去形。

その世界のSONYで、CDの発明、犬型ロボットのAIOBOに携わったのが著者で、恵まれた企業、恵まれた環境、恵まれた運気を自慢する書と受け取れたからだった・・・それで途中まで読んで、辞めてしまった。

改めて読み直して、もっと早く読んでおくんだった・・・!と再び、後悔した。

サブタイトルには、『好運の女神と付き合うための15章』とある。

天外氏のライフワークとなった運命の研究。

どうすれば、不運と呼ばれるものを、好運(幸運ではなく?)に転換できるのかということ。

こういう内容って、文系のひとには、書けないのだろう。

かの不思議研究所の森田健氏も同様のことを書かれていた。
理系のひとだったら、非科学的だとかといって、一蹴されそうなテーマであるけれど。

『運』と理工学系は、案外、相性がよいのかもしれない・・・と思う、モロ文系のワタシ・・・。



軽井沢へ・・・。⑤帰路・再びの豪雨。

2014-08-27 21:19:58 | Weblog
まだ8月だと言うのに、肌寒い。深まり行く秋の気分・・・。


(23日からの続き・・・)

アンティーク・ダイヤに、ぽ~~~っとしながら、旧軽井沢の通りを歩く。
リトグラフのギャラリーや陶磁器、淡水真珠の専門店・・・。
相方は、ちょこちょことおダンゴ屋さんやコロッケ屋さんの店先で、食糧補給。
私も一口づついただく。

そんなことをしているうちに、夕刻。

山の中は、暮れるのが早い。

『それでは、暗くならないうちに帰りましょうか。なんか、空が暗くなってきたし。』

スマホのナビをセットして、町営駐車場を出発・・・なのだけれど、ナビがヘン。

『こっちの方角じゃないよね~~~???』

今日は、私も不調だけれど、ナビも何故だか調子が悪い。
どうも、小道に逸れると、わからなくなる?ようであった。

来た道を戻りつつ、高速道路へ。

途中のパーキングで、珈琲タイム。
相方、パーキング中に、パソコンを取りだし、仕事の連絡チェック。
平日に休んで、出かけても、仕事が気になるらしい。
30分くらいメールなどで、仕事の指示だして、珈琲も飲み終えたし、帰路に着く・・・ハズだったけれど、雨がポツリポツリと降り始めた。

あの妙義の奇観も雨で、曇って見えない。

山の雨は、視界を遮る。

霧、靄・・・そして、強風。

東へ向かうにつれて、空は、真っ暗になり、豪雨。暴風。

稲妻が、暗雲を切り裂いてく。

冨岡あたりで、ピーク。
速度は、40Kmに落ちる。

去年の大内宿へドライヴに行った帰りも、激しい雷雨とともに、帰還となったけれど、その再現。

(なんで、いつも暴風雨なの?)

相方と私が、ちょっと遠出をすると天が、怒るのね・・・?

それでも、雷雨を抜けると、高速道路の下には、普通の夏の夕方の街が、広がっていた。







軽井沢へ・・・。④ダイヤモンド

2014-08-26 22:52:53 | Weblog

終日、雨。

『凄いもの見せてあげるね。』

旧軽銀座のさまざまなショップの中で、相方お気に入りのギャラリーへ。
店舗は、小さい。
ショウウィンドウには、ダイヤ、サファイヤ、ルビーのリングやネックレス。

アンティークジュエリーを展示販売しているギャラリーであった。

おお・・・!確かに凄い。
値段が、凄い・・・千二百万円・・・5カラットダイヤ。

欧州のアンティークジュエリーも、玉石混合なれども、このショップの宝飾品は、どれも凄い。

まず、ダイヤモンドが違う・・・というより、私は、こういうダイヤモンドを実際に見たことが無かった。

相方曰く。

光り方が違うし、台座に使用する金属が、宝石の邪魔になっていない・・・あたりが凄いらしい。

ショップの奥のガラスケースの中の時計なども見せてもらう。ショーメ・・・と言えば、かのナポレオン御用達の宝石商マリー・ニトーが、創始者だったか。
19世紀のエナメルの技法、ダイヤを散りばめたアーム。とても可愛らしい。こちらも、お値段二百万円だとか・・・。

全て、オーナーが、欧州で、買い付けしてきた一品らしい。

まだダイヤモンド研磨の技術が確立されていない頃のローズカットダイヤでも、こんなに光るのか・・・。

高額なダイヤモンドのリングなど、装着させていただく。
私の指でいいのか・・・このダイヤ達。
心癒される輝き・・・100年以上の時を隔ててもなお輝き続ける宝飾品。

本物の宝飾品とは、こういうモノを言うのだろうなぁ・・・と思う。

私には、見るだけで充分。
第一、この恰好では、宝石が泣く。
私には、分相応の屑ダイヤで、充分だ・・・。
実家が、宝石商の相方は、よいものを見慣れているから、私の屑ダイヤなどに何の価値も見いだせないだろう。
でも、私は、屑でも、この可愛いダイヤが好きだから、コレでいいのだ・・・でも、今度生まれてくるのだったら、こういうアンティークな宝飾品の似合うお姫様に生まれたいね・・・などと、馬鹿な想像をする。

数百万単位の宝飾品を見せていただいたあとは、ちょっとガンバレば、手の届く・・・十数万円のリングなどみせてもらう。
それでもあのカナリアイエローのメレダイヤは、凄い。

まっ・・・失業中ですからね。宝石はみるだけにしておきましょう。


(明日に続く)



軽井沢へ・・・。③旧軽井沢銀座。

2014-08-25 22:54:22 | Weblog
曇りがち。涼しい一日。


(23日からの続き・・・)

午前中、高原の薔薇園で、まったり2時間半を過ごし、次は、旧軽井沢銀座へ。

軽井沢アウトレット付近は、大渋滞。
これでも、平日なのか・・・(・・・っていっても、まだ夏休みモードなのかもしれない)。

旧軽井沢の街中の町営駐車場にパークするも、さっきまで、薔薇園で、持ち直した嘔気が、駐車場内の排気ガスによって、再び、呼び起こされる。

排気ガスとヒト・ヒト・ヒト・・・。
ここは、高原なのだろうか・・・???

急いで、外へ脱出。

狭い道路の両側には、いろいろなお店。
観光地のお土産屋さん。
高原の牧場のアイスクリーム、ハム、ソーセージ、焼き団子?、蜂蜜やさん、ブティック・・・。
美術館、アトリエ・・・。郵便局、銀行。薬局・・・。

ぎっしり・・・。

ヒトもぎっしり・・・夏休みだもんな・・・。

私は、嘔気で、食欲がないけれど、お腹を空かせた相方は、焼き立てのソーセージをサンドしパンを売る腸詰屋さんへ入店。
私は、オレンジジュースだけ注文。
相方のソーセージパンに、たっぷりとついている粒粒マスタードを少し舐めると、気分が回復してきた。

今日は朝から、何も食べていないけれど(抹茶ラテとオレンジジュースとソーセージひとかじり)、車酔いしてしまったから、仕方がない。

この日の軽井沢気温30℃。
普通に暑い避暑地であった。

それでも、やはり、高原。

ひとごみの中でも、山がマジかに迫って見える風景には、心が休まる。


(明日に続く)




軽井沢へ・・・。②薔薇園

2014-08-24 22:51:48 | Weblog
蒸し暑い日曜日。


(23日からの続き)

山は、ますます深くなってきて、車の窓を少し開けると、爽やかな空気が流れ込んでくる。
いくつかのトンネルを抜けて、碓氷軽井沢インターチェンジを降りる。

このあたりで、パーキングで、飲んだ濃厚抹茶ミルクが、私の胃の中で、悪さを始めた。
なにやら、ムカムカする。
カーブの続く山道を登っていったのが、悪かったのかも知れない。

酔った。

気持ちが、悪い・・・。

最初の目的地、軽井沢レイクガーデンの駐車場の一番奥まった日蔭の場所に、車をパークしてもらい、シートを倒して、横になる。
頭痛もしてきた。気圧の関係だろうと思う。
車の窓を開けはなすと、涼しい風が通り抜けて、やはり、ここは、高原なのだなぁ・・・と思う。
20分くらい横になっていると、ナントカ、落ち着いて来た。

『大分、落ち着いて来たね。真っ青だった顔に、赤みが差してきた。もう少し休んでなさいよ。』

相方は、私の顔を覗き込む。


シートを起こしてみると、激しい嘔気は、おさまってきているようなので、高原のばら園・軽井沢レイクガーデンへ。

駐車場の入口から、既に、薔薇達が、お出迎え。

薔薇を始め、植物の管理をする女性職員さん達が、真夏の日差しの中、作業中だ。

湖(・・・というよりは、池?)と、薔薇がメインで、散歩道には、さまざまな宿根草、高原の木々、整備された美しい庭と爽やかな風を受けながら、庭園内を歩く。

歩き疲れると、各所に設けられたベンチで、ひと息。

かなり広い庭園で、水面には、睡蓮や蓮、黄色い花のコウホネ、水面下では、鯉などが泳いでいる。

綺麗なイトトンボやカラスアゲハ、モンデシロチョウ・・・昆虫も多い。

風邪に効くエキナンシア、山百合や姫百合、白と紫の桔梗、薄、秋の草花も・・・そして、メインは、やはり薔薇だ。

薔薇がいっぱい。
薔薇がたくさん。
薔薇がてんこ盛り・・・。

入園料1000円で、薔薇と様々な花、水生植物、高原の水辺のリゾート気分が、たっぷり楽しめる。途中のアクシデント(嘔気)で、食事をパスしたのが、残念。

レストランも素敵な外観で、気分はもう英国フレンチ(←意味不明)。 


(明日に続く)







軽井沢へ・・・。

2014-08-23 23:05:58 | Weblog
 
昨日(22日)は、早朝から、車で、軽井沢へ。

この軽井沢行きは、実は、今年の6月に計画していたプランなのだけれど、相方の無能な部下がやらかした失敗のせいで、軽井沢行きを予定した日の前日に、取引先から呼び出しの連絡があって、翌日、取引先へ向かうことになってしまって、急遽、キャンセルとなったまま、現在に至っていたのであった。

計画当初の6月の初旬は、台風などの接近で、大雨が降り、結局、キャンセルで、正解だったと思っている。

このところ、企業インターンシップ実習生3名の受入れを、引き受けた相方は、お盆休みも返上で、従来の仕事プラス研修資料の作成などで、超多忙を極めていた。
収益には、直接関係ないものの、ナントカ、カタがついたらしく、今週の月曜日(19日)に、電話がかかってきて、軽井沢へ行くことに成った。

私は、コレまで、軽井沢には、全く無縁で、観光地で、避暑地で、高級別荘地で・・・くらいにしか、認識していなくて、更に、我が居住地からは、電車で行くものだとばかり思っていた。

『・・・だって・・・。車で、2時間ですよ?』

相方からそう聞いて、そんなに近いのか・・・と半信半疑だったけれど、関越自動車道、上信越道を使うと、本当に、2時間かからなかった。

『・・・なんで、こんなに近いのよ?先月蛍狩りにいった県北より近いじゃん・・・。』

私の認識は、いつでも・・・古い。
新潟だって、車で、楽(・・・?かどうかは、わからないけれど)に、日帰りできるそうである。

そんなわけで、朝の7時に市役所の駐車場に集合して、平日金曜日であるけれど、夏休み中の国民的?避暑地である軽井沢へと向かったのだった。

国道から、二つの高速道路を乗りつぎながら、夏の憧れ、涼しい高原の避暑地である。

途中、奇岩奇景の妙義山が、迫る中、次第次第に、標高の高い山に向かっていく。

パーキングエリアで、珈琲タイム。
ここでのんだ濃厚な抹茶ミルクが、後々、災いをもたらすとは、つゆ知らず・・・。

渋滞も無く、高速を降りて、いよいよ軽井沢入り・・・なのであった。

(明日に続く)





暗黒の一日・・・あれから1年目。

2014-08-21 22:10:49 | Weblog

去年の今日のAM9:00

私は、勤務する事務所の2階の総務部の会議室に呼び出しを受けた。

そして、解雇の通達を受けた。

『業績不振により、残念ですが、期間社員の継続が、できなくなりました。』

私は、最初、この言葉の意味が、解らなかった。


あれから・・・1年。


今日は、午前中、職業安定所に、失業認定に出かける。

朝7時から、既に、気温は、30℃を超えていて、車外温度計は、34℃を示していた。

こんな日に、職安か・・・。
私の人生は、皮肉ばっかりだ。

去年の暗黒の一日が、鮮明に思い出された。
午前中は、仕事は、全く手につかず、この先、どうしようか・・・という思いが、頭の中を、ぐるぐる・・・駆け巡る。

これまで、やってきたことが、みるみる崩れる。
ダイナマイトで、崩れ落ちるビルのスローモーションの映像を見るような気がした。

去年の暗黒の1日を・・・365日・・・引き摺って暮らしてきた。

あれから1年。
何も変わっていない。

あの日は・・・。さっさと、帰ってしまえば、よかったものの・・・。
何故だか、終業まで、会社に居た。

お昼休み・・・相方に電話したけれど、話す時間が取れなかった。

自宅に戻って、解雇の件を、メールで伝えた。

何も食べずに、眠らずに、一晩を過した。

あれから・・・ちょうど、1年目の今日。

気持ちの悪い蒸し暑さの中、いつ世界は、滅びるのだろうか・・・などと、とりとめのないことを考えた・・・・・・・・・・・・・・。