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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

レモンフラワー②

2025-05-17 21:21:22 | 

朝6時半頃から降りだした雨は、午前中は本降り。激しい雨音。

お湯を沸かそうと1階のキッチンに降りると、よい香り・・・。

母の仏壇の前に、お供えしておいたレモンの蕾が、開花していた。

白くて、可愛らしい花が一輪、ポッチリを開いていた。

レモンなんだけれども、レモンの果実とは違う柑橘の花の香り。

・・・香料のネロリ???ってこんな感じなのかなぁ・・・。

寝ぼけたアタマで、何の香りだったか・・・考えてみる(考えずとも、レモンの花の香りなんだけれど、生花のレモンの花の香りをかいだのは初めてだったので・・・)。

シャネルの『オードゥ・コローニュ』のラスト・ノートがこんな香りだったかも。

爽やかで、シャネルとしては軽め?というか、濃厚ではないのだけれど、ほんの少しだけパウダリーな残り香。

朝、コレをつけて、ざっとシャワーを浴びる・・・そういうかなり贅沢な使い方(私は、勿体なくてできないし、よほどのことがない限り、寝起きにシャワーなんて浴びない。湯浴みは体力使うし、湯冷めするのはイヤだし、何より、朝シャワーを浴びるのは、プロパンガス代が高額なんで・・・というケチくさい理由)をするのが本流らしい・・・(ホンマかいな?)。

この香りが似合う男性は、どこかの俳優か、モデルか、二次元にしか存在しないだろう・・・と勝手に妄想している。

コローニュっていうくらいだから、賦香率は、5%以下だろうし、あとの95%はアルコールなんだろうけれど、その薄さが柑橘系の爽やかさを目いっぱい感じるのかも。

小さな花一輪で、部屋中が良い香りになってしまうんだから、檸檬の木で、たわわに開花していたらどんな感じかな。

地中海沿岸の乾いた温暖な土地に育つ柑橘・檸檬。

イメージは初夏なんだけれども、実際、夏には、収穫されず、秋の実りを待ちわびる。

 


立夏/菖蒲・アイリス

2025-05-05 21:19:49 | 

立夏。夏の始まりの日。

初夏なのに、吹く風は、なんだか冷たい。

午前中は、くもりベースだったけれども、午後からは、晴れてきたものの、明日からは、また下り坂ということで、連休最終日は、おうちで休養ってコトで、天の配剤?なのかも???

五月の花と言えば、菖蒲。田んぼや川などの水辺の地に咲く花で、その凛としたまっすぐな立姿で、いずれが菖蒲か杜若(カキツバタ)というし、アヤメとカキツバタは、同じように見えるけれど分類上違うのかもしれない。

同種と思われる花の名に、『アイリス』があるけれど、何処がどう違うのか・・・?

色は、紫ベースで、濃い紫、薄い紫、ピンクっぽい紫、そして黄色・・・あたりが、ポピュラーなような気がする。

キリっと咲いている感が、武士を連想させる(ような気がする)。

風爽やかな五月の花というイメージがあるけれど、梅雨時の終わり頃迄、花を見ることができるから、結構、長い期間楽しめる花なのかも。

(今は販売しているかどうか不明だけれど)過去にエルメスあたりが、『イリス・ウキヨエ(浮世絵)』というフレグランスを販売していた。

香料関係で、アイリスは、パウダリー系に属していて好みが分かれるし、結局のところ、アイリスのイメージの香ということで、アイリスそのものの香りではないようで。

漢方薬の茴香(ウイキョウ/フェンネル)のちょっと苦いような香りの方が強い感じがした(ような記憶があって)なかなかに難しい?香りだったような記憶がある。

単一の分かりやすい香りではなくて、いろいろな香りがブレンドされていて、なかなかに奥深い香りではあったものの・・・普段着に合うような香りではなくて、和服とか・・・かなり気合を入れないと保てないようなそんな集まりに相応しいような香りであって、そういう場には、トコトン縁のない私自身には、かなりハードルが高い・・・そんな香りだったように思う。

商品単価もかなり高額で、サンプルの2ml くらいで、1000円以上だったから、もちろん、フルボトルで・・・なんてことはありえない(香りは、劣化するけれども、量り売りは、会う合わないが試せるので有難いシステムではあった。最近は、そういうものを買う余裕度はなくなっているので、大昔に買った・・・もうだいぶ香が飛んで薄くなったサンプル品の残りを使い切っている)。

いづれにせよ・・・アヤメ、カキツバタ、アイリス・・・といった水棲(水生)植物は、紫色系の花の色で、それもまた凛とした趣があって、皐月の空に相応しい(ような気がする)。

そして色・・・と言えば、過去にシャネルが、シャネル°19という極めて、人工的な・・・揮発性のつよい香り(マニュキユアの除光液を思わせるような?)を発表したけれど、その液体の色が、透明な若葉の色(つまり透明な緑色といってもソーダ水の緑より薄い、本当に蛍光感のあるグリーン)を販売した。

そのへんから、香水にも液体にカラーリングした商品も多くなってきたけれど、セルジュ・ルタンスの『ラ・フィーユドゥ・ベルラン』なんかは、少し黒味がかった赤色をしていたのには、驚いた。

憂いのある冬のベルリンの少女・・・???(どんな少女だ?)がイメージだそうで。

アヤメ系というか、アイリスだったら、やはり紫か青色の液体になるのかも・・・とか、安直に思った。

やったことはなかったけれど、アヤメを水につけたら、紫色の色水ができる・・・???という子供の遊びがあったような気がするけれど、子供の頃から、インドア派で運動が嫌いだから、川辺に行って、アヤメを採取してきて色水を作ってみよう・・・・なんて向学心はひとつもなかったことが、今になって悔やまれる。

 

 


香考No26・L'INSTANT DE GUERLAIN POUR HOMME (ランスタン ド ゲラン プール オム)

2023-09-21 22:39:41 | 

午前中、小雨も降るくもりがちな彼岸。

宵から本降りの雨。

熱帯夜からやっと解放。

湿度が高いけれど、空気はヒンヤリと冷えてきたようで・・・。

 

先週末の葬儀の際は、まだ猛暑日で、9月の半ばなのに、真夏であった。

・・・葬儀のときの喪服は、腕などの露出は、NG!ってコトだったので、自宅を出るときは、半袖の喪服ワンピースで、車の中は、エアコンを、ガンガンかけて、1時間半。

すっかり冷え切って、ジャケットを羽織り、斎場へ。

ここも、やはり、普通の場所より冷房が強い・・・(いかんせん、御遺体もあるんで・・・)。

 

喪服は、オール・シーズン着られるような設計だけれど、やはり夏に、長袖ジャケットのツーピースは暑いし、真冬は、寒いし。

冷房が効いているとはいえ、やはり、火葬場等の移動のさいは、汗をかくし、やはり、香料は必要かもな・・・などと考えて、『喪』の席でも、違和感のない香りは、何だろうか・・・と考えた。

華やかなフローラルは、場違い、爽やかではあるけれど、グリーン・ハーバル系もちょっとマズイかもしれない。

フルーツ系もたぶんダメそう。

絶対、NGなのは、アニマル系の・・・麝香(ムスク)とか、海狸香(カイリコウ)、霊猫香(シベット)なんかは、もちろん、ダメだろう。

・・・となると、やはり御香などの白檀、沈香、安息香・・・とか・・・そんなイメージか・・・んなもん、持ってねーよなぁ・・・普段、使わんし。

 

サンプルで、何か無かったかな・・・大半は、転居先に移動させちまっているからなぁ・・・などと押入れの中をゴソゴソと・・・。

葬儀の席では、案外・・・と思いついたのが、オム系(男性用)のオード・トワレであった。

シャネルのエゴイストとか・・・(←生意気にも・・・私は、勤め人だったころは、コレを使っていたんでした。)

あと・・・クーロスとかも、案外いいかも???

女性が纏うとそんなに派手でなくて、落ち着いた感じもするし・・・。

 

そして、たどり着いたのが???今日のお題。

ゲラン様でありました。

L'INSTANT DE GUERLAIN POUR HOMME ↓サンプル・ミニボトル

落ち着いているし、いいかもしんない・・・。

ちと、おっさん・・・いや・・・おじ様系か。

日本人のおっさん・・・いや、おじ様で、コレ使っている人って、会ったことないけど・・・(っつ~か、そういうおじさまの居る職場に居たことないんだよな・・・工場事務なんてさ。いや・・・上層部に行けばいるのかもしれんが、ガテン系現場の部署だったしな・・・)。

 

葬儀の席には、(ゲランとか、シャネルとかの)オム系が、違和感なさそうに思うのだけれど・・・。

 

 


香考No25・イリス ウキヨエ/エルメス///月命日三十一回目

2023-09-07 22:25:31 | 

台風13号接近中。

進路予報円の真ん中が、居住地と転居先の上空???

朝方は、だいぶ涼しくて、熱帯夜からは、開放されたものの・・・。

 

お昼過ぎから転居先へ。

大雨警報、避難勧告とかでていたようだったけれども。

 

31回目の月命日。台風が去ったら、御墓参りしよう・・・。

 

 

5年から8年くらい前かな・・・或いは、もっと以前だったか・・・。

覚えていないくらい・・・もう随分と時間が経ったような気がするけれど、エルメスのオード・トワレ『イリス・ウキヨエ(浮世絵)』が、量り売り用2mlのガラス管の容器に残っていたので、使い終わってから、捨てようと思って、使ってみた。

買った当時は、なんだか、漢方薬?のような匂いで、あまり好きではなかった故、押入れの中に仕舞い込まれて、そのままになっていた訳なのだけれど、今日、使ってみて、案外、深くて佳い香りだった。

香水の表現に、パウダリー(粉っぽさ)というのがあって、女性っぽい香り・・・とでもいうのだろうか。

元来、爽やかなグリーン系、シトラス(柑橘)系、ラベンダーなどのハーブ系の香りが、好みだったせいか・・・その粉っぽさとか、甘い花々、ムスクやシベットといったアニマル系の香りは、酔ってしまってダメだったのだけれど。

随分と歳をとって、そのパウダリー系が、嫌いではなくなった(・・・といっても好んで使う訳でもなかった)し、PTAのオバさん達に、紛れ込んだ中学生が、オバさんたちの使う香りに、呼吸が苦しくなった・・・なんていう経験などもあって、専ら、爽やかな・・・いわゆる、ユニセックスという男女兼用、色恋なし・・・という極めて、清潔な香りを好んでいた時期が、相当長かった。

自分で、僅かながらでも、お金が稼げるようになってから、シャネルの『°19』が、デビュー香水となったけれど、これは、今でも、好きな香りだ。

(もうオバさんだから、合わないかも???若いひとの似合う香りだしな・・・)

 

歳を経るごとに、やはり好む香りも変わってくるのだろうし、十数年前に量り売りで、買って、気持ちの悪くなる香りも、年月とともに、佳い具合に練れてきた感じもする。

ただ、量り売りは、完全開封で、空気に触れてしまうから、やはり、劣化しているのに違いないと思うのだけれども。

合成香料ではなく、天然香料だったと思うけれど、やはり、エルメスとかシャネルとか、ゲランなんかは、壜を開封しなければ、百年は、ゆうに保つということだから、これも一種の芸術なのか・・・とか、思ったりで。

でも、最近は、調香当時の原材料が、地政学上の理由とかで、入手できなくなって、処方箋が、変わってしまって、あのときの香りじゃない・・・いや、全然別物???と思うことも多くなってきた(ような気がする)。

2ml入りのガラス管の底の方に、数滴残っていた『イリス・ウキヨエ』も、使い切ってしまった。

漢方薬?のような苦みも、なかなかに、よいものだと思ったりする。

 

 


馥郁(ふくいく)

2021-10-04 21:22:23 | 

夏日の秋の晴天続く・・・。

 

午前中、3日ぶりに家の外に出て、金木犀の木に花が咲いているかどうか、確認しました。

やはり、金木犀は、数週間を経て、今秋二度目の花を咲かせていました。

一枝剪って、母の仏壇に。

菊が枯れたので、先週の生ゴミの日に処分して以来、仏壇に供花がなかった(プリザーブドフラワーはあるんだけどね・・・)ので。

 

金木犀の小さなオレンジ色の花は、秋の色。

まだ秋になりかけの・・・夏色の思い出のようなオレンジ色。

 

季節ごとに、香る香木

春は、沈丁花(じんちょうげ)

夏は、山梔子(くちなし)

秋は、金木犀(きんもくせい)

冬は、蠟梅(ろうばい)

 

いづれも、単体での香が強すぎて、いくつかの香りを調香した香水を作るのは、ちょっと難しい?のかも。

単一の香りのものならあるんだけれど・・・。

 

私は、春に咲く沈丁花の香りが一番好きだと思うのです。

春雨の日の沈丁花の香り。

 

山梔子は、至近距離だと気持ちが悪くなってしまう。

そういえば、シャネル・ガーデニア は、山梔子・・・だったかな?

 

三十数余年前の話ではあるけれども。

普段、花などに目もくれなかった父が、金木犀を一枝、剪ってきて、コップに挿し、部屋に飾りました。

それをみた母が、

(珍しいコトもあるものだ)

と思ったそうで。

その1か月後、父は、亡くなったのでした。

 

母に関しては、そういう(前兆?めいた)コトは、なかったです。

 

一つの季節に二度咲きした沈丁花を眺めながら、そんなコトを思い出しました。

別に、何のことはない・・・記憶です。

・・・ここまで、書いて、ふと・・・もしかしたら、父が剪ったのは、金木犀ではなく、山梔子だったのかも・・・???

そうなると、季節が違うかな???

金木犀だったか、山梔子だったか・・・???

 

どちらも、馥郁とした香りの香木には違いないのですが・・・。

 

 


うさぎの香炉

2020-03-21 23:44:55 | 

昨日の強風も納まって、少し暑い?くらいのお彼岸。

先週末から、お彼岸の入りと家人の誕生日とかあって、来客が多く、ここ数日、家人は、体調不良でした。

少し以前、夜中にお手洗いに起きて、階段付近で、なにやら、お線香の匂い。

こんな夜更けに、何故に線香の匂いが・・・???

と思い、翌日、家人に聞いてみると・・・

お線香の匂いを嗅ぐと、なんだか、眠れるような気がして・・・ということでした。

それならば・・・いまどきは、リラックスできるインセンス(御香)がたくさんあるではないか!と思いつき、ついでに、香炉もあれば、火災の心配もないだろう・・・と思い、いくつかのネットショップを覗いてみました。

500円前後の所謂、香皿(香立)と呼ばれるものから、数十万円の伊万里、九谷の香炉と、様々ありましたが、現在、無職、手許不如意なんで、高額のものは、買ってあげられないので、安価だけれど、可愛らしいうさぎの形をした香炉とコーン型の御香を、プレゼントしました。

桜の花をイメージした御香は、優しい香りで、これは、これは、リラックス効果がありそうです。

うさぎさんの香炉も、ほのぼのとした可愛さがあり、香炉で使用しなくて、飾っておいても。

神経が、イライラするときに、御香を聞く(香道では、香りを嗅ぐとは言わず、聞くというようです)のもよいもの。

 

正倉院にある『蘭奢待(らんじゃたい)』は、伽羅(きゃら)の香木ですが、歴史上の権力者が、切り取ったと言われております。

足利義満、足利義政、土岐頼家、織田信長、明治天皇など。

 

香道などは、お公家さんの遊びで、或る程度、財力がないと、できない芸事?なのでしょう。

フツーのひとは、フツーに、ご予算に合わせて、楽しむのが、宜しいようで。

 

良い香りは、魔を祓うと申しますので、今流行の疫病なども、退散してくれるとよいのですが・・・。

それと、防虫などに効果のある御香もあるようなので、今年は、ソレで、防衛しようかと考えています(殺虫剤とかは、イヤですしね)。

 

 


香考No.24:AMAZONE

2018-08-25 23:24:25 | 

猛残暑本気モード。
まだまだ行くぜ~!的な・・・。
明日は、更に暑くなるって・・・。

体温をゆうに超え、その上、台風の置き土産なのか、湿度も満載で。
朝の8時で、既に、32℃に届いていたので、今年は、暑さの質が違うのでしょう。

夜間でも室内温度は、30℃を下回らず、暑さで目が覚めるし・・・的な。



エルメスの『AMAZONE(アマゾン)』


昔は、もっと違った香りだったような気がします。

どちらかと言えば、秋の深まった頃から冬に、似合いそうな香りかもしれません。

フタをあけた感じでは、やはり、少し昔の・・・少しハーバル系とも言えなくもないというか・・・そして、ウッディの温かみのある香りに変化していくのは、従来通りなんですけどね?

嗅覚が変わったのか、嗜好が変わったのか、或いは、香料自体が、変わったのか、処方が、変わったのか・・・?

記憶にある『AMAZONE』とは、少し(・・・いや大幅に?)違っているような・・・いやいや、嗅覚の記憶が、違っているのかもしれない。
私の体質も、変わってきているし。

そうなんだよなぁ・・・香りの保存って、できないもんなぁ・・・。
(それでも、天然香料で作られた香水類なら、未開封であれば、100年以上は、保持できるそうですよ。最も、保存状態にもよるようで、年中、気温差が、なく、太陽光や室内灯など遮蔽して、光老化を起こさせないような保存の仕方であれば・・・)

やっぱり、記憶だけなんだよな。

この『AMAZONE』のエルメスをはじめ、シャネルやゲランといった老舗の香水類も、名香は残るも・・・原初とは、何処か微妙に・・・いやいや、大幅に変わってしまうのが、普通なのでしょう。

天然香料の入手が絶望だったり・・・たぶん、コレが一番大きい原因でしょうかね。
環境変化、自然破壊、戦争、動乱、地政学リスク・・・で、採取不可能になったり、ソレに変わる安価な人工香料の発達・・・とか・・・。

それでも・・・懐かしいっちゃ、懐かしい香りでもあります。


香考No.23:Flower by KENZO

2018-08-23 23:23:23 | 
8月23日 香考No.23:Flower KENZO

本日も、最高気温34℃
夜間も、30℃を割ることもなく・・・。

今日は、台風の影響なのか・・・お昼過ぎから風が吹き始め。

久々、香考(かおりこう)。
手許不如意なんで、香料系も購入できないのですが・・・。


画像は、Flower by KENZO


数年前(少なくとも、5年くらい前でしょうか?)押し入れの奥に仕舞われていた・・・私的デッドストック品。

デザイナーの高田賢三さんプロデュースのミニボトル。
罌粟(けし)の花の流線形のボトルが、可愛い。

爽やかな花々の香りで、夏に似合いそう。
花の香りのフレグランスは、少し重いイメージがあるのだけれど、重くないのが、よさそう。

KENZOさんは、他にも、ローパーケンゾーなどの爽やか系の香り

腕時計は、押し花の可愛らしいデザインです。




香を聞く(焚く)②

2017-10-04 23:14:52 | 

くもりがち。

『香道』という雅なあそびがあるのを知ったのは、故・宮尾登美子さんの『伽羅の香り』という小説を読んでからで、世の中には、数々の財力なないとできないあそびがあれど、千年続く・・・そして、一般の人びとには、手が届かない・・・本当に一部のひとだけの遊びがあることを知った。

香道具のメイン・・・香木に至っては、蘭奢待・・・なる正倉院の御物は、天下人でなければ、切り取ることさえ、許されず・・・。

遙か、南洋の島々・・・熱帯から流れ着いた香木は、漂流した果ての日本の浜辺で、燃やされると、15km四方に薫香が、漂った・・・そうな・・・。

また、宮尾氏の別の小説『一絃の琴』では、子宮がんを患った義母の為に、(癌特有の匂いを消すため)絶えず、病室に香を焚いた・・・という一文がある。

いづれにせよ、生活に余力がないと、香を楽しむのは、難しかったのかもしれない。

現在では、手軽なインセンスとして、安価なものも販売されているけれど、忙しいお勤め人には、リラックスして、香を聞く・・・なんてことは、時間的にも贅沢なことだろう。
仕事を終えて、帰ってきて、食事の支度やら、家事やら・・・で、あっという間に寝る時間・・・寝ないと明日が持たない・・・なんて状況だったから・・・。


私が、虫よけ?も兼ねて、香を焚いてみると、燻す・・・というか、そんな燻す・・・というのは、秋の夕暮れを連想させるのだけれど(落ち葉焚き?)、燻された香りというのは、郷愁を誘うというか・・・(最近は、田畑の野焼き他、家庭内でのゴミを燃やす行為は、市の条例で禁止されていますかね?ダイオキシンが出るとかで・・・???)そんな感じがあったりする。

焚いているお香は、資生堂の『禅(ZEN)』。
頂き物で、10年?近く、私の部屋の押し入れの片隅で、ひっそり眠っていたのだけれど、去年の暮に、発見。
資生堂は、遙か昔だけれど、この『禅(ZEN)』』という香水を販売していて、深みのあるよい香りだった。
その香調を引き継いだのが、セルジュ・ルタンスで、彼の調香する香水には、お香が使われているものも多い。


お香は、魔を切る・・・とかの美輪明宏さんが、仰っていて、舞台の最前列で、美輪さんを拝見させていただいたのだけれど、舞台から、よい香りがしました。

視覚、聴覚だけなく・・・嗅覚も有りなのだなぁ・・・と思った次第。

良い香りは、魔を払う・・・というけれど、確かに、よい香りには、気分をリラックスさせるものもあるようだ。



香を聞く(焚く)

2017-10-03 23:42:53 | 

雨のちくもりのち晴れ・・・。
このところ・・・というより、8月頃から、なんだか、雨が多いような気がする。

温度も高くて、湿度も高い・・・梅雨時みたいなカンジで、そのせいか・・・。

腕と背中を、ダニに噛まれた。

チクチクするので、見てみたら、ぷっくり、腫れあがって、強烈な痒さ。

ダニの痒さは、一時、治まっても、時間を置いて、また痒くなり、それを1週間くらい繰り返し、ようやく終息に向かうという・・・。
常時、痒い訳ではないけれど、突然、物凄い痒みに襲われる。
そして、我慢できずに、掻きむしると、無残にも色素沈着を起こすという・・・タチの悪いモノでして・・・。

刺されないことが一番で、刺されてしまったら、搔き崩さないことが大切なんだけれど、皮下に溜っている小さな水泡を、潰すと痒みが、一気に沈下するような気がする・・・。

市販の緩い痒み止めクリームなどは、一時的に痒みを抑えるだけで、繰り返しの痒みに対するブロック効力は、ほとんどない。

あまりにも、痒いから、仕方がないので、ステロイド入りの少し強力なヤツを、買ってきた。

『フルコート』である。
昔からあるステロイド剤含有の軟膏で、ベタつきがハンパない。

・・・しかし、コレも・・・気休めでしかないことが分かった。

体質なのか・・・一度、刺されると、終息までに、やはり1週間、我慢して、我慢して、搔き崩さないようにするのは、搔き崩すよりストレスの度合いが、激しい。

一節によると・・・『搔く』という行為は、体表面についた異物を取り除きたい行為・・・らしい。

・・・そんなこんなで、それでは、ダニを防虫する方法として、様々な道具が売られている。

薬剤散布系(ダニアースとか)、燻蒸剤(バルサンなど)のダニにとっては、核爆弾級?のものから、布団専用のクリーナー(レイコップ?)などの超高額商品、布団やカーペットの裏などに置いて、捕獲するマット系もの。
電波、超音波などで、部屋に寄せ付けない電子戦力系・・・などなど様々・・・。

そう言えば、去年、大掃除(もどき)のことをしたときに、10数年前にプレゼントでいただいたお香が出てきた。
よい香りがするので、時々、焚いていたけれど、お香類もダニなどの虫避けになるそうな・・・???

平安貴族などは、衣装に香を焚きこむということをしていたけれど、衣桁に着物をかけて、香炉で燻す・・・というか・・・。

気品のある伽羅、白檀などの香木で、良い香りに燻蒸し、虫避けにもなる一石二鳥・・・。

殺さず、避けるというあたり、やはり、雅さを感じる。

因みに香道では、香を『聞く』というそうな・・・故・宮尾登美子氏の『伽羅の香』に記載があったことを思い出した(←拙ブログに既出かもしれない。重複していたらすみません)。