鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

散々な水無月

2024-06-30 21:28:55 | Weblog

曇りがちで、夕刻前より雨降りだす。

 

水無月最終日。

散々な六月だったような気もする。

先月末に給電不具合で、停電するし、細々とでも動いてくれていたパソコンは、完全に通信を拒否。

自動車の半年点検で、タイヤも寿命なので・・・ってコトで、交換の必要性に迫られ、なにより、移転先隣家の新築で、毎日毎日、騒音と振動と車通行にも支障。

例年なら、この時期は、まだそれ程には、暑くならないのに、初旬から、真夏日の出現。

体調も良くないし・・・。

なんだかなぁ・・・の日々。

 

それでも何とか、平穏無事?に過ごしてはいるけれども。

やはり長年住み慣れた地を離れたので、いろいろと調整が難しいのかも。

子供のころから、順応力に乏しくて、学校では、クラスに慣れることがなかったし・・・。

まあ、それでも、母の居ないあの家では、居場所もないし(されど、ここでも、隣家が近いので、会話や生活音、街道をゆく車の走行音、救急車両のサイレンの多さ、犬の鳴き声・・・などなど雑多な音に脅えている始末)、せめて自身は、なるべく音を立てぬよう静かに身を潜めて暮らしている感じもする・・・。

身を潜めて・・・というのは、旧居宅に居た頃からの癖で、無意識で、できるだけ存在を無にして、目立たぬようにしていたのも、何やら生きることへの罪悪感みたいなものがあって、その存在を消すことができずにいる。

それでも、もう母もいないし、愚弟とは絶縁だから、本当なら、もう誰にも気を遣わずに済んでいるハズなのに、長年の習性は、なかなか消えない。

そして・・・更に・・・『それでも・・・』。そんな水無月だったけれど、隣家の建築工事も本日は、お休みで、気温も真夏日には少し届かず・・・で、穏やかで静かで、涼しい・・・極楽な水無月最終日。

 


映画:三日月とネコ

2024-06-29 21:30:03 | 演劇・映画

曇りがちながらも蒸し暑い真夏日。

 

ちょうど、1か月前だけれど、5月末日に鑑賞した映画。

熊本地震がきっかけで、同居することになった3人と一匹。

40代の書店店員の灯、精神科医の鹿乃子、アパレルショップの店員の仁、そして鹿乃子の飼い猫の三日月。

家族でも恋人でもなく・・・三人で暮らす居心地の良い日々。

普通とは違う同居生活を描いた不思議なストーリー。

 

居心地の良さって、なかなか難しい。

『普通』も、なかなか難しい。

そしてそれらを持続するのは、もっともっと難しい。

 

寄せては返す穏やかな海の波のような生活にも、変化が起こる。

それは、新たな出会いだったり、旧知のひととの別れだったり、天災だったり、人災だったり。

不変でいることは、たぶん、一番不自然なコト。

 

すべては、変わる。変化する。

 

それでも・・・過去に縛られて、私は、過去に戻りたかったりする。

母の居たあの頃、あの家へ・・・。

 

そんなことを考えながら、見ていた映画・・・。

 

 


初夏の栃木路/美術館付近の写真数枚

2024-06-28 21:09:01 | Weblog

梅雨入りが遅れた今年。

午後から雨降りだす・・・。

最高気温23度。肌寒い。

 

今月の初旬。

アルフォンス・ミュシャの展覧会に栃木市迄、出かけた。

小さいながらも綺麗な美術館で、梔子(くちなし)の生垣に囲まれていて、白い夏の花の香り。

近隣には、巴波川が流れていて、観光川下りも楽しめる。

運河沿いには、古い商家が並び、小江戸情緒のあふれる街。

 

旧居宅を離れるにあたって、この街で、住居を探した(・・・なんてことは、以前にも記載済ですが・・・)。

両毛の山に近く、雷雨も多く、水害や高温などがネックとなって、居住するに至らなかったのだけれども。

ご縁があれば、住んでみたい気もする。

 

 


映画:ラーメン赤猫

2024-06-27 21:06:20 | 演劇・映画

昨日、一昨日より、幾分、気温低下。

いくらか涼しい・・・。

 

先々週半ばから、始まった隣家新築工事。

今のところ、基礎打ちのようで、振動、音・・・そして拙宅玄関前(一応近隣数件の共有私道なんですけどねぇ・・・)に、車両駐車されるんで、できれば、午前中から外出して、映画でもみるか・・・ってコトで、先週末(6月22日)、鑑賞に行ったのが、ラーメン赤猫。

7月からのテレビアニメ化前の限定2週間上映。

 

猫の経営するラーメン屋さんに就職した人間の珠子。

そこには、名前の通りの赤猫の店長(猫)、接客・レジ・経理担当の佐々木さん(灰色の猫)、サイドメニュ-調理、ラーメン盛り付け担当のサブ(黒猫)、接客担当のハナ(白猫)、そして麵打・製麺担当のクリシュナ(虎)という布陣。

 

てっきり、接客だとばかり思って面接に行った珠子だったが、ラーメン屋の裏方担当として、働くことになったのだった・・・。

 

私的には、ヒットの映画だった。

 

人間は、忙しいときに、猫の手も借りたい・・・というけれど、猫の方が、人間の手を借りたい・・・らしい。

私は、勤め人をしていた頃、仕事中によく妄想していたコトがあって・・・

『ああ、みーちゃん(猫)が、お米研いで、炊飯器のスイッチ入れてといてくれたらなぁ・・・。』

会社が5時過ぎに終わって、食材を購入して、自宅に戻ると、6時過ぎになってしまう。

せめて・・・ご飯が炊きあがっていればなぁ・・・。

夏場などは、朝、お米を研いで、炊飯タイマーで夕方炊きあがるようにして出かけるのは、食中毒などが心配だし、保温したご飯は、おいしくないので、やはり炊き立てが食べたいし。

因みに、母は、お米くらいは、研げるだろうけれど、どのスイッチを押すのかが、わからないので、ノ-タッチだった。

私が不在のときに、エアコンなどを止めたいときは、リモコンのボタンに印をつけてソコを押しても、止まらぬときは、コンセントを抜くように伝えてあって、炊飯器も、コンセントを抜いていた(認知症ではなかったけれど、どうも機械類が怖いらしかった)。

そんなことを思い出しながら、猫のラーメン屋さんのお話を楽しんだ。

 

 


試練?の夏の始まり・・・???

2024-06-26 21:50:38 | Weblog

午前3時半頃から本降りの雨音で目が覚めて、どんよりと曇りがちながら、最高気温31度で、蒸し暑い一日。

 

先々週から隣の空き地に、住宅の新築が始まって、終日の騒音に悩まされいる。

狭い路地には、工事車両が止まっていて、車で外出するにも、いちいち退けてもらわないと出られないのもストレス。

なにより、暑い中の工事なので、昼休み中に、冷房目的で、車のエンジンをかけっぱなしにされるので、音と振動でイライラする。

2年前の冬にこの家を買ったときには、お隣は平屋建てで、それから解体して、更地になって売り出されて買い手がついたようで、新築が始まった。

南側は三階建てのお宅だから、日当たりは悪いし、狭いので、この土地は売れないか、駐車場くらいしか利用価値がないのではないか・・・と勝手に思っていた・・・のに、家が建つのか・・・とちょっと驚いている。

工期は8月末迄・・・と建築会社の人がご挨拶に来たのだけれど。

この暑さの中、騒音と外出の際の出入り口確保に気を遣うのかと思うと・・・地獄の夏が始まったような気がしてウンザリ・・・する。

それでなくとも・・・山の中で暮らしていたので、街中の近隣の騒音には、辟易している。

静かに暮らしたいだけなのに。

試練?の夏・・・始まる・・・。

 

 


パソコン新調

2024-06-25 22:12:01 | Weblog

曇りがちでも、最高気温34度。

給電不具合から、パソコンが、インタ-ネットに接続出来なくなって、やはりもう寿命か・・・修理に出して一時的に復旧したとしても、そう長くはあるまいに・・・と意を決して、新品に買い替えた。

買い替えたはいいけれど、ブツが届いても、設定やら、データ移行など、なんだかものすごく面倒になってしまった。

明日は・・・やらねば・・・と思いつつ、本日・・・やっとのことで、設定など試みる。

パソコンが手元に届いてから、すでに10日も過ぎていて・・・。

やはり、一番の問題は、Wi-Fiで、隣近所?のSSID名しか検出しない・・・モデムとかル-タ-隣接なのに・・・???仕方がないので、LANケーブルで接続してみた(今時の海外製のパソコンは、LANケーブルの差込口さえないくらい、スリムになっているらしく、今回購入したパソコンは、唯一、LANケーブルの差込口のある機種で、名前だけは日本のメーカ-のパソコンで、製造は、かの大陸とか半島なんだけれどね・・・。Wi-Fiが不安定なんで、一応、アダプター要らずのイーサ-ネットにつながるヤツの方が、良さげな気がして・・・)。

簡単に繋がったので、コレは佳きかな。

6年半前に、パソコンを買い替えたときには、もっといろいろと大変だったのに、ケーブル1本で、簡単に移設できるようになったんだな・・・。

以前のパソコンを設定したときは、母がまだ生きていて、電話線なども1階の母の居室にあったため、ちょうど、お正月休みに設定を始めたので、炬燵の上にパソコンを置いての作業となった。

『そんなに面倒なら、電気屋さんに頼めばいいのに・・・。』

母は、炬燵の周りで、右往左往する私にそう言った。

 

ストレージだのメモリだの・・・数年前とは比較にならない容量を必要とするようになったパソコン。

Windows10を、4GBのメモリで、動かしていたから、なかなかに窮屈でもあった。

パソコン業界も心得たもので、安価な機種を買わせて、ストレスフルな操作状況を作り出し、イライラを解消するには、やはり少しお高めの・・・CPUとストレージとメモリのついたヤツの方が、結局はお買い得なのだけれど、敢えて、低スペックの安価なパソコンを買わせて、買い替えを促す・・・そんな感じか・・・。

 

あのひとも・・・。

自分で、ウィルスを作ってバラまいて、ほい、ウィルスソフト発売しましたよ、無料ですから・・・と言いつつ、数年後には、課金していくシステムを作り上げたもんね。

ああ・・・なんか、去年だか、一昨年だかの・・・あの流行病と同じ構造だよな。

パソコンくらいだったら、まだ許せるけれど、あのワクチンは、命に係わるモノだけに・・・。

名前の前に『デ』をつけて、デビル・ゲ〇ツなんて呼ばれてるひとだね。

頭のイイひとには、勝てないやね・・・なんて思ったりしながら・・・。

 


劇的に不味かった料理

2024-06-10 21:40:00 | 食・料理

深夜から降り出した雨は、朝本降り。

雨の週明け。

 

胃の不調で、お粥ばかりの食事。

お粥で、思い出しけれど、外食で、恐ろしく不味かったものの中に、お粥があったことを思い出した。

時は、1988年初夏だったか、梅雨明け前だったか。

『ならシルクロード博』のイベント会場で、ランチで食した冷たいお粥だった。

コレが、安価なら、まあ仕方ないと思うけれど、かなり高額だった。

同行した母も、ちょっと・・・コレは・・・って事で、殆ど残してしまったのだった。

暑くなりかけの頃で、冷たいモノが嬉しい時期だったけれど、冷製お粥は、かなり不味かった。

違う物にすれば良かった・・・と、何十年たっても、あのお粥は、不味かったと、母と笑いあったのも、母が生きていたからで、今となっては、懐かしい思い出のひとつになった。

 

少し前の話。

相方とランチで入店した洋食屋さんは、その地で、三十年近く営業していて、その昔、相方も訪れた事があって、グルメサイトなどでも、評判が良かった。

ハンバーグランチが有名なようで、午前11半の開店で、既に、半分以上、テーブルが埋まっていた。

テーブルに運ばれてきたハンバーグは、美味しそうで、ナイフを入れて、一切れ食べてみたところ、かなり塩辛い。そして何より古い肉の匂い。

質の悪い安い肉を塩味で、護摩化す感じ。

ランチ価格1000円だから、仕方ないのか?

相方曰く。

昔は、美味しかったし、コロナ禍以降も、こうして、継続営業しているし、何より今も、客足が途絶えていない・・・不思議だ。

 

美味しい料理は、記憶に残る。

まずい料理は、記憶から消えない。

 


あいすくりん

2024-06-09 21:54:20 | 食・料理

くもりがちで、やや蒸し暑い。

 

このところ、体調が良くない。

食事をすれば、胃のあたりが痛くなる。空腹は、感じるのだけれど。

それなので、お粥が主食になっている。

小豆粥は、定番だけれど、干し海老、干貝柱などを一緒に炊き込んでみたり、鶏のササミを塩茹でした鶏粥など。

保温調理器で簡単に出来るので、母が生きていた頃に、知っていたらヨカッタのに・・・と思う。

保温調理器で、茶碗蒸し、プリンなどの玉子料理も、失敗なく出来るので、二日分くらい作って冷蔵庫で保存しておく。

やはり、病人食の定番は、玉子料理。

そして、病人食に欠かせないのは、アイスクリームだ。

・・・という訳で、手動?で作れるアイスクリームメーカーを購入してみたのだけれど。

このアイスクリームメーカーは、ステンレス製の保冷器の中に保冷剤が入っていて、24時間冷却してから、卵黄、牛乳、生クリーム、砂糖を混ぜたアイスクリーム液を、ステンレスの保冷器の中に入れて、20分かき回すだけで、アイスクリームが出来る・・・。

保温調理器のメーカー・サーモスが販売しているもので、レシピ通りに作って見たけれど、思ったように固まらず。暫く、冷凍庫で、固めてみた。

味は、美味しいのだけれど、クリームというより、シャーベットのような感じで、昭和の『あいすくりん』というか、そんな感じだった。

高級アイスクリームのハーゲンダッツのあの小さなカップが、300円以上するのは、訳がある・・・のを知った。自宅で、再現するには、高額なアイスクリームメーカーをつかい、空気を含ませつつ撹拌するなど、技術が必要だったのだ。

それでも、結構、高額な高乳脂肪の生クリームなど使ったのに、アッサリした優しい味の昭和のあいすくりんは、懐かしい味だった。

母に食べさせてあげたかったな。

 


月命日四十回目

2024-06-07 22:36:06 | Weblog

曇りがち。

昨日、栃木市の美術館の帰りに、いつも調達している線香の専門店に寄った。

ドラッグストアやホームセンターにある普通のお線香でもよいのだけれど、やはり母には、良い香りのするお線香を供してあげたい。

このお店のお線香には、伽羅、白檀、沈香などの天然素材と漢方薬、香料などの配合で、穏やかで幽玄な香りがするものが多い。

カステラとお茶と一緒に、お線香を焚き、リンを鳴らして、いつも通りの朝だけれど、月命日なので、少し感傷的になって気が沈む。

先月は、墓参出来なかったので、来週あたり、訪れようかと考えている。


アルフォンス・ミュシャ 魂と装飾の芸術

2024-06-06 22:13:50 | Weblog

曇りがちで、少し蒸し暑い。

先週、給電不具合で、調子の悪かったパソコンが、一時的に復旧した後、完全にネットワークに繋がらず。LANケーブルのイーサネットにも反応せず。

という箏で、現在、Excel、Wordなと、ネットワークを介さないソフトのみが、つかえる状態。

6年半、不調を繰り返しながらも、騙し騙し使ってきたけれど、給電不具合が、トドメを刺した感じ。

iPhoneからの更新。

 

先週末に、訪れる予定だった美術館へ。

先週、相方は、栃木県立美術館と栃木市立美術館を間違えた。

私が行きたかったのは、栃木市にある市立美術館のアルフォンス・ミュシャの展覧会。

6月9日迄なので、ソロ活。

平日午前中なのに、駐車場の9割は、塞がっていた。

アルフォンス・ミュシャとえば、東欧の画家で、アール・ヌーボーの装飾的な曲線と植物をモチーフに、幻想的で美しい画風で、演劇のポスター、香水瓶、紅茶缶やビスケットなどのお菓子の缶、ポストカードなど、生活の中に溶け込む美しい装飾品が、特徴。

今回、見たかったのは、当時、一世を風靡した女優サラ・ベルナールの男装姿のポスター『ロレンザッチョ』。本邦では、過去に、若き日の堤真一が演じていたけれど。

晩年は、身体障害者となり、不遇だったサラ・ベルナールの美しい姿絵が、時を超えて、日本の小さな街の美術館で公開されるなんて、サラもミュシャも、想像もしていなかかっただろうし、私自身、ここで会えるなんて思いもしなかった。

 

美しいミュシャの作品を後に、ミュージアムショップを覗くと、店員さんの会話が聞こえた。

『ミュシャ展中は、平日が週末状態で、週末の混雑は、半端ないです。』

誰が見ても美しいし、懐古的、ノスタルジー、ミュシャを知らなくても、一度は何処かで、みたことのある作品。

商業美術のデザイナー、イラストレーターという分野を確立した世紀末の装飾美術の世界を堪能。