鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

読書原点回帰(2)睡眠薬がわりの読書?

2016-02-26 23:53:05 | 本・読書

寒の戻り・・・というか、あまり気温の上がらない今週。


森茉莉など、再読している。
何度読んでも、飽きることない。
このひとは、精神的に貴族なのだろう。
私のように、素寒貧なさもしい根性の持ち主には、ありえない貴族性。


『炭火を扱うことができず、石油焜炉を操作することもできず、電気ストォブは、経済的に無理だから、昼夜絶え間なく湯たんぽを熱くして、寝台に埋まり、マルセル・プルウストを気取っている・・・。』


炭火を扱うことができず、石油焜炉は、操作できるけれど、直火は、危ない(・・・何しろ、部屋の中は、本だらけで、燃え移ったらアッと言う間に灰になってしまうだろう・・・)。
幸い、遠赤外線の大きな電気ストオブは、所有していて、光熱費は、家人に頼っているけれど、できるだけ節約?して、昼間っから、寝台に埋もれ、森茉莉を気取っている。


・・・まあ、全然、真似できていませんがね・・・。


寒い冬は、寝床から出ずに、布団に埋もれているあたりは、少し真似っこ。
本を読みたいけれど、読んでいる状態を持続できないから、森茉莉の随筆作品集が、量的に丁度いいかも・・・と思っている。

新刊の本なども、買えずにいるから、過去に買って、積読(積んでおく)だけの書籍など、開いてみる・・・数年前は、経済本ばかり買ってたな・・・。

ナシーム・タレブだとか、手嶋龍一だとか、不確実性原理ってヤツ。
ブラック・スワン、もの。

読んでも、ちっとも理解できないけれど。
わかるのは、わからない・・・ってことだけ。

2、3ページも読むと、すぐ眠くなっちゃったりで。

橘怜の小説は、面白かったな・・・『マネーロンダリング』。

コレ、ドラマ化してくれたら、もっと理解できるかもしれない。
細部の株式・為替取引だとか・・・そんなところが醍醐味なんだろうけれど、仕組みがわからないから、本当の面白さが、理解できない。

理解できないケド、面白い。


横になって、理解できない世界の活字を追う。

いいんだ・・・活字中毒者は、内容が分からなくても、活字にふれてさえいれば、安心なんだから・・・と言ったのは、中島らも。

なんだか、フライングばかりな内容になってしまったけど、いいんだ。

もともと、ブっとんでいるんだし。

寝床で本が読めれば、他は、あまり必要ないみたいだし。必要とされてもいないしね・・・。