鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

5年ぶり・・・Vol.2-1

2015-11-30 22:53:53 | Weblog


あれから・・・もう5年も・・・経ってしまった。
・・・ということで、先週の金曜日(27日)、冬の始まりの北風の吹きすさぶ中、昼過ぎから、県央西にある運転免許センター
へ、運転免許証の更新に出かけた。

風は強いけれど、正午の太陽光は、まだ完全に冬ではないようだ。

5年前は、もう歳末だったけれど、県央西に近づくにつれて、うっすらと雪をいただいた日光連山が、迫ってくる。

この風景がとても好きだ。

冬枯れした風景。
枯れた葦、薄が拡がる荒涼とした北関東の風景。
そんな風景が点在する中、車を走らせる。

5年前と同じ?曲を聞きながら・・・。

5年前と同じルートのハズだけれど、何故か、何処か・・・違う。
以前は、交差点の信号の上に、運転免許センターへの方向を示した案内板が設置されていたけれど、今回は、あまり見当たらない。

車に搭載されたナビゲーションシステムやスマートフォンの経路案内システムの普及したためかもしれない。

途中の信号待ちで、相方の会社から貸し出してもらったスマホに道案内をたのむ。
便利な世の中になったものである。
それほど、複雑なルートではないにも関わらず、最近は、方向音痴に更に磨き?が、かかっているため、ナビがあると安心して、走行できるというものだ。

広大な山林を切り開いて、工業団地の開発なども進められているようで、そのためもあるのか、経路が、変わっているようだった。

それでも、平日だし、道路は、全く空いている。
人が移動しないときに、移動すれば、混雑に巻き込まれずに済むようだ。

ナビ搭載の到着予定時刻の13時少しすぎ、センターに到着することが出来た。

(明日に続きます)


ハレ?の日の食事

2015-11-29 15:20:04 | 食・料理

昨日(28日)は、午後から、久々に、相方の会社で、会計処理の事務仕事。

相方とも、2週間ぶり。

お互い、風邪ひいたりしていて、なかなか都合がつかなかった。


手書き(今時?)をしていた小口現金の帳簿を、データ化することにしたらしい・・・(以前から、手書きでは、時間が掛るので、少なくとも、表計算ソフトで、処理することを提案していたのだった。手書きだと後から修正するのが面倒で、倒産する前に勤務していた人が、ボールペンで、手書きしていたのを踏襲して、手書きだった・・・ようなのだった。この作業と伝票ファイルだけだったから、時間つぶしの勤務なのだろうと思う。相方曰く、事務能力はあるし、頭は、抜群にヨカッタ・・・ということだけれど・・・だから、この仕事なのね・・・と帳簿をみて納得。ボールペン書きで、間違いがないのは、ちょっと・・・トリハダものだ・・・)。

そんな仕事を3時間手伝って、夕刻から、市内のイタリアンで、フルコースをご馳走になる。
今日の仕事の報酬?であった。

今年の夏に訪れた秀逸なレストランである。

土曜日だけあって、10卓のテーブルは、ほぼ満席状態で、ほとんどのお客が、フルコースだから、それを捌く従業員が1名(途中から、ひとり増えたようだ)、厨房がひとりだから、お料理が、なかなか運ばれてこない。

ピーク時に来てしまったのが、悪かったのだろう。

それでも、前菜は秀逸で、期待の持てるスタートとなった。

カップル4組、女子会風1組(4名様)、ご家族連れ2組(1卓3名)、女性の二人連れ(1組)といった感じだった。

テーブル予約を入れた時に、土曜日は混雑しますので、お料理に少しお時間を頂く場合がございます・・・と言われたが、入店から、デザートまで、全部、食べ終わるまでに、3時間掛った。
料理は、美味しかったのだけれど。

ゆっくり話も出来たし(混雑している割には、静かなお店なのだ)、居心地は、よいお店なのだ。

最近思うことだけれど、どうも、フルコースなどの・・・所謂、ハレ?の日の料理を食すると、物凄く疲れる・・・。

普段は、所謂、ケの日・・・普段の日の食事が質素だから、御馳走を食べると、どうも消化に時間とエネルギーを費やすらしく、24時間は、食べたくない。

胃が疲れるのかもしれないな・・・と思う。

特に、フレンチなどのフルコースは、そんな感じなので、1ヶ月か、2ヶ月に一度で、充分なのだ。



風邪一服

2015-11-22 09:27:02 | Weblog



先週から、風邪症状(・・・というより、風邪気味?程度)だったので、お風呂や洗髪などをひかえていた。
大袈裟なのだけれど、会社勤めの頃は、やはりそれなりに、就寝前に、お風呂に入って、洗髪をして・・・ということをやっていたから、一寸でも風邪に憑りつかれると、後は、一気に、悪化して、ひどいときなどは、冬に風邪をひいて、それが、夏前まで、グズグズ・・・と治らぬ・・・という体たらくだったから、風邪とはいえ、ちょっとした恐怖だった。

・・・特に、洗髪は、いけない。
良くなったと思って、髪を洗うと、翌日は、更に悪くなっていて、風邪が治らぬ原因の一つには、洗髪あり・・・で、そのために、大枚?はたいて、大風量のドライヤーを購入してみたりと、無駄な努力をしていた。

なんのことはない・・・風邪は、休息と睡眠と栄養があれば、治るということを、この一週間で、証明した。

いつもの咽喉から鼻、鼻から咳、そして熱・・・というルートを辿らなくても、鼻に移動する前に、なんとか、完治にこぎつけた・・・と思って、数日ぶりにお風呂に入り、髪など洗ってみたのだった。

・・・なんと。
洗髪後、5時間程度で、また咽喉の痛み復活である・・・何をかいわんや。

ホントに、身体が、ダメになっていく一方である(ダメなのは、昔からだけれど)。

風邪が軽く済むひとと悪化するひととは、どう違うのだろうか?

やはり、免疫力のひとことに尽きるのではないだろうか。
平熱の体温が高いひとは、免疫力もあって、風邪の細菌(或いは、ヴァイラス?)などを防御する力が強いのだろうと思う。
私は、平熱が、35℃くらいしかない低体温症だから、ダメなんだろうと思う。
風邪菌を野放し・・・ってヤツである。

風邪のときには、暖かい物などがよいようだけれど、物凄く辛い物・・・七味唐辛子を大量に入れたウドンだとか、香辛料のたっぷり入ったエスニック料理(カレーだとか、トムヤムだとか)も効果がありそうで、体熱を一時的に上げてくれる働きをする。

そんなものでも食して、大人しくしているのが一番のようだ・・・。


(本日の画像。先週いただいた薔薇。自分自身へのお見舞い画像のつもりです???)



『ヒトでなし:京極夏彦・著』~風邪読書

2015-11-19 22:54:45 | 本・読書

一年中、暇だけれど、風邪などひいたから、寝床で、読書などしていた。
1ヶ月か、2ヶ月前に新刊が出て、買い求めたのだけれど、1章だけ読んで、そのままにしていた京極夏彦氏の『ヒトでなし』である。

京極氏の小説は、所謂、長編小説が多い。
その厚さも半端ない。
この本も結構、ぶ厚い。

娘を亡くし、職を失い、妻からは、捨てられ、ヒトでなし・・・と罵られた尾田慎吾。
住む家も、お金もなく(ATMに3万円くらいの残金有り?)、雨の中を彷徨い歩く。
もう、ヒトではない・・・ヒトでなしになった。
社会に棄てられ、社会の中では、ヒトとして機能しない自分。

そんな彼に、何故か、群がってくる人。
借金で自宅軟禁中のモト友人、自殺志願者、殺人者、殺害された遺体とともに、向かった先は、群馬の山の中。

宗派も途絶えた古い山寺。携帯電話もよく通じない隔絶した場所に、自殺志願者、殺人犯、死体遺棄。

死にたいヤツは、さっさと自分で、死ね。
オレもクズだが、おまえらだって、ヒトをさばく権利なんてないんだぜ。

そう言い放つ慎吾は、何もかも捨てた或いは、捨てられたヒトでなし。

人は、ヒトを救えない。
誰も、他人を救えない。

それなのに、何故か、全てを捨てたヒトでなしのモトに集まって来る人々。

出来れば、私も、このヒトなしのところへ行ってみたい。
何て言われるのだろう?
さっさと死ね?

私には、職がない。カネもない。
社会のクズだけれど、毎日、毎日、重い身体を養うのが精いっぱいだから・・・。

少しだけ浮かび上がってくる希望は、いつもいつも水泡のように跡形もなく消えてしまう。
私は、何処へ行ったらよいのだろう?
クズには、生きている資格もないのだろうか・・・???
死んでしまった方が、楽だと思うのに、やっぱり、死ぬのは怖いのだ。

そんなことを考えながら、読んだ、風邪ひきの秋の夜更けの長い長い一冊。



風邪と夢と睡眠-2

2015-11-18 22:50:30 | Weblog
午後から、本降りの雨。

平年の11月中旬にしては、随分と気温が高いような気がする。

少し咽喉が痛いので、大袈裟だけれど、終日、横になって、脳?の命ずるままに、眠くなったら眠り・・・ということを繰り返していた。

あんなに眠ったのに・・・もう、際限もなく眠れる・・・。

風邪の前駆症状・・・というか、シグナルに、足(または脚)が冷える症状があって、夢の中でも、足に関する夢を見たのが先週。
都合3回くらいみたけれど、無自覚でいたから、予防には、結びつかなかった。

風邪には、足湯(または、脚湯)がよいとされる。

故・野口晴哉氏の『風邪の効用(ちくま文庫)』という本に記載がある(拙ブログ内でも何度となく取り上げて、重複にはなりますが・・・)。

まず、コップ1杯の水分を補給。

踝(くるぶし)より、数センチ迄、42~45℃くらい(人によって熱さの感じ方が違うので、自分が熱いと感じる温度)の少し熱めのお湯に、6分間足を浸す。

両足を拭いて、足の色の赤みの薄い方の足を、2分間温める。

コレを就寝前に行う。


私は、両足とも同じ赤さ加減だったので、6分でやめた。

咽喉の痛みは、相変わらずだったけれど、朝起きて、再び、眠くなったので、昼間も眠っていたのだけれど、再び夢をみた。

暖かいお風呂に浸かる夢で、随分とよい気持ちであった。

この日(火曜日)は、屋外の気温も高かったせいもあるけれど、いつもなら、1週間くらいは、治らない咽喉の痛みも消えて、今度は、鼻へ移動したようだ。
それから、しばらくして、咽喉の違和感は、あったけれど、大分、よくなってきたような気がする。

この程度の症状なら、寝込むまでもなく、会社員なら、風邪薬などを服用して、仕事に励むのだろうが、生憎、無職の身である。

何日寝ていようが、何処からも、文句は・・・(多分)ない。

コレは、一種、風邪を楽しむというか・・・こんな風邪は、今までひいたことがなかったような気がする。
仕事中に辛く、苦しいから、早く治そう治そうと焦るばかりで、ちっとも治らないから、無条件で休める週末まで、我が身を酷使してきたこれまで・・・だった。

それでも、やはり、働いていないと、ロクな夢をみないようで、何やら、追われたり、思い出せずにパニックを起こす夢などに悩まされているこの頃である。




風邪と夢と睡眠

2015-11-17 22:44:21 | Weblog

土曜日の雨の中よりは、暖かい感じで、日曜日の夕刻から外出して、食事をして、22時前には、自宅に戻ったのだけれど、なにやら、咽喉の奥が、ヘンテコだ。

私の場合、風邪の引きはじめというのは、咽頭というか、本当に、咽喉の入り口あたりが、痛くなるのだけれど、今回の風邪は、そのノドの入り口を通り越して、首の真ん中あたり・・・というか、咽喉仏の左側が痛い。

飲み込んだり、動かしたりすると痛むのだった・・・。
くしゃみなどもたびたび出るから、風邪には、間違いないのだろうけれど。

そう言えば、先週は、足を水に浸ける夢だとか、部屋中、水浸しになる夢だとか、裸足で、道路を歩くのだけれど、なんだか、イヤな感じ・・・といった夢を立て続けにみた。

眠っていて、足が冷えたりすると、そんな夢をみるのだろうと思っていたけれど、風邪の前触れというか、警告夢だったということなのだろうか・・・。

過去にも、足が冷たい夢(或いは、眠っていて足が冷えたりすると)は、風邪を呼ぶということは、経験済みだったけれど、年に、何度かは引くのに、いつも忘れてしまって、実際、風邪に見舞われてから、思い出したりする。
今は、ほとんど、つけていないけれど、一応、夢日記なるものをつけていたから、ちゃんと調べればよかったのかも・・・でも、思い出しもしなかったな・・・。

そんなこんなで、風邪をひくと(・・・今は、風邪をひかなくても)、眠ってばかりいる。
こんなに眠ったら、もうダメなんじゃないか・・・と思っても、眠る。

眠る、眠る、眠る・・・風邪と一緒に。

風邪もひどくなると、咽喉が痛かったり、咳で苦しかったり、鼻づまりで、なかなか睡眠がとれないことも多い。特に、会社員だった頃は、辛い症状があっても、休めない(・・・本当は、そんなことはないのだろうけれど)と思っていて、特に、月末などの決算時期には、休めない・・・というプレッシャーで、随分辛い思いをしていたけれど、何のことはない・・・只、そう思い込んでいただけで、どうでもなったのだ・・・(・・・と、あとから、本社の経理のひとから聞いた)。

風邪で、身体が辛い時は、休むのが一番だけれど、忙しい現代人は、そんなことは、行っていられないのが現状だから、症状を緩和するだけの風邪薬が売れるのだろう。

暖かいものを食べて、安静にして、心配事やストレスもひとまず、棚上げして、充分にリラックスするのが、風邪退治には、必要なことだと・・・今頃、知った。




第23回目の観月会&薔薇の花束-7

2015-11-16 22:51:10 | 食・料理



昨日(15日)は、毎月、定例の観月会。

一昨日、伴に都内へ観劇に出た相方は、そのアオリで、日曜日も出社。
夕刻に待ち合わせをして、県央某所15階展望レストランへ。

待合せ場所は、陽も暮れて来たのに、日曜日のイヴェントで、まだまだ混雑していた。

駐車場一番の奥に車をパークさせる。

待つこと10分。

その間に、昨日からそのままになっている鞄の中を整理整頓。
そのまんま出かけてしまったので、カバンの中には、要らないもの(折り畳み傘やオペラグラスだとか)が入っていて重たいので、取り分けて、リアシートへ。

17時ちょうど。もう既に暗くなりかけていて・・・あと1ヶ月もすれば、冬至である。

もう冬の夕暮れの空に、既に沈まんとしている細い細い三日月が・・・。

三日月って繊細ですね。

細い銀色・・・猫爪のよう。

相方。定刻5分前に到着。

相方の車に乗ろうとすると、

『ちょっと待ってってね。』

と言って、車のリアから、取りだしたのは、薔薇の花束。

別に、誕生日でも、ナニかの記念日でもないのに・・・。
そう言えば、土曜日に都内へ出向いた折に、隣接する駅ビルの生花店で、大輪の薔薇をみて、

『このところ、薔薇ご無沙汰だね。』

とモノ(薔薇)欲しそうにしていた私に

『昔は、営業で外へ出ていましたからね。今は、内勤だから、全く外へでなくて、なかなか買うことができないんですよ。』

と言った。

そう言えば、ほぼ1年ぶりくらいに、薔薇の花束を貰った(本日の画像)。

観月会場の料理店は、日曜日の夕刻なのに、テーブル席は、ほぼ埋まっていて、開いているのは、展望できない席だけであった。
私達は、いつもの予約席。市内東側の夜景を眺めながら、まずは、いつも通り、ノンアルコールビールで、乾杯。

先月とほぼ同じメニュー(八寸、御作り、ご飯もの、デザート)であったけれど、焼き物が、柔らかなサーロンステーキと野菜類。
美味しくいただいた。


帰り道。

月は完全に沈んでいた。



『ベイビーさんあるいは、笑う曲馬団』

2015-11-15 22:54:52 | 演劇・映画

昨日(14日)は、冷たい初冬の雨が降る中、相方と都内・六本木にあるZepp ブルーシアター六本木に、故・中島らも氏による戯曲・ベイビーさんあるいは、笑う曲馬団を、観劇に。

それにつけても・・・。
雨・・・ですなぁ・・・しかも、このZeppブルーシアター六本木という劇場は、駅から結構、歩くのでありました・・・。

この戯曲の作者・中島らも氏は、2004年に亡くなられていて・・・ああ・・・あの奇才が、亡くなって、11年経ってしまったの
か・・・と思います。

生存中には、殺笑軍団リリパット・アーミーの主宰で、エッセイスト、小説家としても著名であったし、ロックバンドも結成されておりました。

重度?の躁鬱病でも知られていたし、麻薬関係で、服役していたこともある・・・し、そいういった、社会的に立場が不利になるような事象に関わっていながらも、その著書には、なんだか、人間の本質というか・・・もっと・・・もっと・・・深いところで、(言い表すことができないのですが、しいていうなら)魂というか・・・そんなものに、何故か不思議に、共鳴するところあるような・・・気がします。

実際に、普通の生活レベルで、らもさんに関わったら・・・たぶん、物凄く、大変な影響を受けるのではないか・・・良くも悪くも・・・でも、当の本人・らもさんは、そんなフツーの常識的な人間には、たぶん、全く・・・興味がないかもしれませんし、その普通さを愛していたのかもしれません。

大抵、普通で、真面目で、社会的規範に従う人間は、立派です。
きちんと働いて、法を遵守して、納税して、家族を大切にして、養い育て、財を残し・・・

らもさんも、猛烈に働き、法律は少し違反しましたかね?家族も大切にしたでしょうけれど、家族他に恋人もいた・・・し、物凄い躁と、自殺間際まで、追い詰められる鬱の狭間で、もがき、苦しんだひとでもありました。

自分自身を、生きることに、真面目だったのかもしれません。

・・・だから、この戯曲『ベイビーさんあるいは、笑う曲馬団』は、軍人対サーカス団員、そして、みるひとによって様々なカタチに見えるベイビーさんと呼ばれる不可思議な生物を通して、観客は、笑い、哀しみ、そして・・・なんだかわからないけれど、胸にジーン・・・とくるものがあるのかもしれません。

視点によって、様々な形に変化するベイビーさんは、社会であったり、個人であったり、善であり、悪であり、平和であり、戦争であり、職業であり・・・ただ、その本質は、何処にも属することのない・・・やはり、俗な言い方しかできないのですが、宇宙の本質?(宇宙そのもの)或いは、そのカオスなのかもしれません。






香考No.21/荘:SONOKO

2015-11-12 22:53:37 | 



1980年代の初め頃、シャネルは、グリーン系という不思議なジャンルの香りを発表して、多分、それ以前にもこの『グリーン系』という香りは、存在したのだろうと思うけれど、私が初めて遭遇した『グリーン系』は、シャネル°19
・・・また、以前の記事と重複してしまうのだけれど、ごめんなさいね。

それくらいインパクトのある香りだったのね。

それ以来・・・私は、『グリーン系』と呼ばれるこの香りを求道したといっても過言じゃないです。
いまでも、このシャネル°19をつけていらっしゃる方に遭遇すると、懐かしさを思い出します。

季節でいえば、春とか、新緑とか・・・5月の連休とか・・・を連想してしまうのね。

・・・イヤイヤ・・・ここまで書いておもったけれど、ワタシには、どうしても、おねえ言葉ってにあわないのね・・・ね・・・ね・・・ね・・・語尾に『ね』を付けてみるけれど、なんか、合わないから、いつもの文体に戻すことにする。

却説(さて)。
香水なども年相応に変えて行かねばな・・・と思いつつも、やっぱり、好きな香りというのは、ハズせない気がする。


本日の画像。

故・鈴木その子さんの設立した会社・SONOKOから、販売されているオーデトワレ・荘。


テストもしないで、いきなりのフルボトル購入。
普通の香水ショップ(ネットショップ)には、置いていない(・・・と思う)。
レビューがよいので、買ってみたら、全く合わなかった。
肌にのせる前は、とてもよい香りだな・・・と思うけれど、実際に、つけてみると・・・見事なくらい酔ってしまった。

・・・ああ。コレは、失敗であった・・・!

どんなによい香りでも、結局は、自分の嗅覚に合わないとダメなのね・・・コレで何度も失敗したけれど、ちっとも懲りていなかった・・・というより、この時期、忙しくて、忙しくて・・・。

数年経って・・・。

少し香りが落ち着いていたのか?或いは、体質が変わったのか・・・???
(たぶん、後者だろうと思うけど。)

この香り・・・好みのグリーンっぽさが、あることに気が付いた。

成るほど・・・良い香りである。シャネルのように全面的なグリーンじゃないけれど。

レビューにもあったが、男性がつけても、いいかもしれない(・・・っていうか、もしかすると男性の方がイイカモ?)







柑橘系⑤Relaxing Shower Gel : L’OCCITANE

2015-11-10 22:57:33 | 



国産の蜜柑(みかん)が、店頭に並び始めた。
先月頃から種類も多くなってきて、柑橘好きには、嬉しい季節でもある。

食べて美味しい柑橘類だけれど、こと香りに関しては、爽やさが一番だろうか。
果肉は酸味があって、さっぱりした爽やかさが醍醐味で、果肉を覆う表皮に、香りの成分が凝縮しているように思う。
レモン・ライム・オレンジ・ベルガモット、柚子(ゆず)など、オイル分を含む表皮は、ジャムなどの食品になるし、また香料、洗剤と用途が広い。

紅茶などの香りづけにも使用されていて、アールグレイなどは、ベルガモットのよい香りにうっとりしてしまう。

以前、ウイスキーで煮たイギリスのマ・マレードは、朝のトーストには、贅沢な美味しさだった。

このマ・マレードと紅茶で朝食をとると一日が、幸せで始まるような錯覚を見せてくれる。

最も・・・もう数十年、朝食を食べられない時期が長く続いたので、その至福の味も何処かへ行ってしまった(体質的に朝が弱いので、やはり、朝は、一番不幸なのである)。

西洋では、どうなのか分からないけれど、本邦では、冬至に、柚子をお風呂に入れて入る習慣があって、この日(冬至)に、柚子湯に浸かると風邪をひかないと言われている。
レモン・オレンジなどの果実に比べると、柚子は、控えめで、優しい感じがする。

食べてよし、風呂に入れてもよし・・・とやはり、柑橘シーズンだなと思うけれど、こんな柑橘好きに嬉しいアイテムを発見した。

(本日の画像)ロクシタンのシャワージェル。

これは、柑橘類とラヴェンダーのとても良い香りで、気に入っている。

お風呂で使うシャンプーやボディソープ類で、ラベンダーは、単品で使われるものが多いような気がする。
ラヴェンダーだけで、独立したひとつの製品で充分なのだろう。

以前、コレが一番・・・だと思っていた薔薇とラヴェンダーの香りのシャンプーもいつの間にか、市場から姿を消してしまって、同一のメーカーからは、薔薇単体の香り、グレープフルーツだけの香り・・・とそんなラインになってしまって、残念に思っていた。
仕方がないので、今は、薔薇単体の香りのシャンプーを使っていたけれど、(私にとっては)高額で、先月、底をついたのを期に、安価なモノに変えざるを得なかった(貧乏ここに極まれり・・・である)。

このロクシタンのシャワージェルは、ラヴェンダーと柑橘類・・・といった私の好みに合うもので、やはりバスグッズなどの香りは、柑橘類かラヴェンダーが、一番好きだ。