鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

hectopascal な病(偏頭痛)

2007-11-29 18:50:01 | Weblog
どんよりしたcloudy day・・・
ついにきました。今年2度目の偏頭痛の発作。
この病との付き合いは、結構長い。

普通の頭痛と違うところは、前駆症状というのがあって、私の場合は、まず、目の視野が欠けて来ます。暗点閃光という視野欠け状態とダブルできます。目の前がチカチカしてくるやつ。
ここいらで、カフェイン(珈琲)なんかを飲んでみると、少しラクになったりするときもあるけれど、大抵効かない。
こうなったら、諦めて、横になるしかないんですが、これが、月初だと、ワタシ休めないんで、我慢する・・・そうすると、次に吐き気がきて、それから、頭痛というパターンです。

頭痛だけなら、ナントカなりそうなんですけどね。

・・・原因は、多分、気圧・・・が関係している場合が多いみたいです。
ヘクトパスカルな病ですね・・・。
雨の前とか・・・台風とか・・・梅雨どきが・・・ヤバイ。

その他、ヒッジョーに怒ったりする感情が、引き金となるときもあるようです。

あ~あ。早く治んないかな・・・。


☆☆☆

明日のブログは、お休みです。月次決算突入なんで・・・。



池袋ウエストゲートパークに隣接:東京芸術劇場

2007-11-28 20:03:12 | Weblog
ガラス張りの近未来系の劇場なんですけどね。
池袋の東京芸術劇場・・・その名前の通り、東京都の運営らしいです。

大ホールの方は、存じ上げないのですが、中ホール、小ホールは、何度か訪れてます。
ここは、ワタクシの住居から都内で乗り換えなしでいける劇場で、一番ラクに行ける劇場です。

中も贅沢な劇場です。

馬蹄形の観客席で、キャパシティ850席位の中規模劇場です。

ここには、美輪明宏さん主演の『黒蜥蜴』(明智小五郎役を榎木孝明さん)を見に行きました。
まだ、オープンしてから間もない時期だったと記憶しています。1992年頃だったかな。

小ホールも充実した感じがします。
こちらは、男優さんだけの劇団:Studio Life の『黒いチューリップ』を見ました。
小さな空間でしたが、美しい俳優さん達がまるで、チェスの駒のように綺麗に動く・・・。
笠原浩夫さんのオレンジ公ウイリアム役が凄く印象に残った舞台でした。

いい劇場なんですけどね・・・
ひとつだけ許せないところがあります。
最近は、上演演目に興味があるものがなくて、訪れていませんので、どうなったか判らないんですけど、昨夜に引き続いて、お手洗いのお話でホント申し訳ない・・・
ここのお手洗い・・・赤っぽいレンガ色なんです・・・。
いいんですよ。別に色なんて、どうだって・・・。いいんですけどね。
用さえ足せれば・・・。
だけど、ワタクシは、この色のトイレで用を足しても、用を足した気がしない・・・んです。
ワタクシだけかもしれませんが・・・。
だから、別にいいんですよ。
いい劇場なんだし・・・。
トイレの色なんて・・・。別に・・・どうだって・・・。




もう10年も経つの?新・国立劇場

2007-11-27 20:23:38 | Weblog
新宿駅から京王新線に乗る・・・結構、歩く訳で・・・。
初台の東京オペラシティにくっついてる新国立劇場の中劇場。
新宿駅から歩くとどれくらいかかるのかな・・・?

この劇場・・・最近の開設されたばかりだと思っていましたが、もう10年も経っているみたいですね。

玄関から長い長いエントランスと階段・・・。
新宿駅から歩いている身にとっては、ちょっと悲しい。

2004年の春には、劇団☆新感線『髑髏城の七人~アカドクロ~』を上演しましたね。
新感線と言えば、既に演劇界を席捲した感じがありますね・・・。
国営の劇場も制覇したか・・・そのあと、帝劇ですもんね。
もう勢いが止まらないみたいです。

新国立劇場のキャパシティは、1000席前後だったかと思いますが、ステージに対して扇状に広がった客席のサイドブロックって、舞台の見え具合は、如何なものでしょうか?
幸か不幸が、この劇場のサイドは、経験がないですね。
(あまり、いかない劇場だし・・・だから、オープンから10年も経っているのに、そんなに昔に感じられないのかも・・・)


現・坂東三津五郎さん主演の『世阿弥』も上演されましたが、前日の仕事の疲れから、そして、かなり静寂な舞台だったので、ワタクシ、途中で、寝てしまいました。
やっぱ・・・。国立劇場の演目だよな・・・。

この劇場、ちょっと格調高すぎて、結構、気取った感じのする劇場だ。
国立ってことだから、国営なのか・・・。
そのせいなのか、格調高い演目が多いようですね。

一番、問題なのは、お手洗いの総数、そんなに多くないようです。
ワタシは、劇場のお手洗いは、混雑するので、余程のことが無い限り、使用しないことにしています(自慢ではございませんが、アメリカから帰国したとき、朝、ホテルで、トイレを使用してから、自宅に帰宅するまでの約20時間トイレに行かなかった記録保持者です。病気になるから行けって・・・。飛行機のトイレきらいなんだってば・・・)。

いつも、女性諸姉の方々が長い列を作っていらっしゃる。



affinity・・・?モノに拒否され・・・

2007-11-26 19:12:41 | Weblog
酷使している訳でなし、何故だか、CDプレイヤーの音が飛ぶ。
まだ、買ってから1年たっていないのに・・・。
クリーナーでお掃除も抜かりなし、エアーでほこりと飛ばしてんのに・・・ナンデでしょう?

以前、買ったAIWAのCDプレイヤーもたしか、半年くらいで、イカれてしまった。
どちらかっていえば、ウォークマンの方が、かなり酷使しているのに(しかも、落としたり、ぶつけたり・・・)こちらは、健在なんですけどね・・・。

無理な使い方してないし、これは、もう相性の問題なのだろうか?

でも・・・まあ・・・今度のやつは、3千円くらいだったし・・・価格的にみても仕方ないか・・・

モノとの相性ってのは、結構あるみたいだな・・・。

劇場にも、合う合わないってあるみたいだし。

ヒトがモノを選ぶとき、案外、モノのの方がヒトを選んでいるのかもしれない。

先日、BMWに乗ったエリートサラリーマン風の男性が降りてくるのを見かけた。
スクエアなスーツの良くお似合いの方で、40歳台くらいだろうか・・・
その風情をみて、車に拒否されない乗り手だな・・・と思った。

最近、その逆のパターンが多いんで少し感動した次第である。

特に、ドイツ車、BMWとかアウディとかは、ヒトを選ぶ車である。
それだけ、車の方が、洗練されてんでしょうかね。きっと。

ヒトも洗練されないと、モノから拒否されるようだ。

・・・私のCDプレイヤーも私を拒否してるんだろうか・・・たかが、3千円のくせに生意気な・・・。




Theater cocoon ~鬼門の劇場~

2007-11-25 17:17:09 | Weblog
渋谷にあるBunkamura・シアター・コクーンとは、相性が良くないようです。

お隣の松涛は、高級住宅街ってことだし、能楽堂もあったりして、かなり魅惑的なエリアなんですがね・・・。
東急百貨店本店の中に位置する、シアター・コクーンは、キャパシティ750席くらいの中劇場で、かなりタイトな空間です。
座席もバルコニー席だとか、中二階席だとか・・・ちょっと普通の劇場とは、趣が違うような気もします。
私は、この劇場では、舞台に対して、正面向いてる席にしか座った事ないので、なんともいえないんですが、1階の通常席より、高さのある歌舞伎座でいえば、桟敷席みたいなんだけれど、あのお席は、見やすいのかな・・・?と思います。
中二階のコクーン・シートは、料金が割安だけれど、見え難いらしいし・・・。

演目によっては、料金格差の付く場合、2階席の端っこの席も、見え難い席だし・・・。


でも、それ以前の問題で、私がシアターコクーンにでかけようとすると、かなりの確率で雨が降る・・・。
何故か、途中で、具合が悪くなったりする・・・。
なんで~???
鬼門なのだろうか?

この劇場の演目は、興味深いものが多いし、話題性も豊富なんですが、いかんせん、チケットが取り難いし。
それだけ、クオリティの高い作品を上演してるってことですね。

なのに・・・単に私の籤運が悪いだけのお話かもしれませんが、劇場の会員枠で、年会費払ってんのに、会員枠での抽選に当たったことないんですね。
余程嫌われてんでしょうか・・・シアターコクーンに・・・やっぱ鬼門!!!に違いない。
こちら方面に行くと、天の怒りを買うようです。

私は、堤真一さんのファンなんで、この劇場に出演率のかなり高い(むしろ、この劇場以外に出演する事の方が珍しいのでは・・・)ので、現在のところ悩みのタネなんですけどね。

去年の今頃、『タンゴ-冬の終わりに』が上演されて、この時も、見事に風邪に見舞われたんですけど、なんとか見に行った・・・・
結局、よくわかりませんでしたが・・・。
蜷川幸雄さんの演出でしたが、意図がよくわからんかった。
秋山菜津子さんは、上手だったな・・・。
常盤貴子さん綺麗だったな・・・。
堤真一さんの手が素敵???だったな・・・。
段田安則さんもいい役者さんだな・・・。



そんでもって・・・歌舞伎座

2007-11-24 17:38:09 | Weblog
おだやかな初冬の休日。

日生劇場で、劇場デビューして、宝塚、帝劇を制覇?して、次なるハードルは、歌舞伎座・・・であろう。
・・・なんつっても、初心者には、敷居が高うございます。

料金も一等席だと、ちょっとメン喰らうし、三等席あたりだと、花道見えない席もあるしな・・・。
高い料金払って、寝てしまう可能性もある・・・。

某国営放送のEducationがメインの放送局で、お正月になると劇場中継として、放送して下さる歌舞伎だが、正直いってかなり引いてしまう。
わかん~な~い・・・つまんな~い・・・のである。

・・・しかし、あの東銀座のど真ん中、高いビル群に囲まれたなか、突然あらわれる、あの桃山御殿風の建築物には、一瞬、立ち止まってその佇まいを眺めていたくなる。

歌舞伎は、連れて行ってくれるひとがいれば、連れて行っていただくのが、一番手っ取り早いと思う。
雰囲気だけ、味わいたいのなら、一幕見の立ち見だったら、映画より安いくらいだし。

古典は、ちょっとわかりづらいし、常盤津さんや清元さんがなに唄っているのかわからないときもあるけれど、そこは、それ。伝統芸だし・・・ってことで・・・。
新作は、現代的にアレンジされていたりして、全然、抵抗なく観られると思う。

歌舞伎座の中の売店めぐりも結構、楽しい。アイス最中とか、葛餅とか、塩大福なんて、1個から買えて、座席で食べられるし・・・。

伝統色の強い歌舞伎座ですが、開場時のあの混雑は、なんとかならんもんでしょうかといつも思う。
もぎりの入り口を増やすとか・・・中に入るまで、時間のかかること、改善してほしいところです。

今年は、もう歌舞伎座へ行く予定は、ないのだけれど、十二月大歌舞伎の夜の部を見たかっただけれど、座席の位置が、気に入らなかったので、やめました。

行ってみたけれど・・・なんだかな~って方・・・一度チャレンジしてみると割とハードルは低いですよ。




Imperial theater~昨日は、日生(劇場)、今日は、帝劇

2007-11-23 18:46:55 | Weblog
よく晴れて、強い北風もおさまった休日。

観劇歴は、結構、長い・・・のだけれど、帝劇・・・は、過去四度しか訪れたことがないのです。
演目とか合わないのかも・・・。

Imperial theater・・・皇居のお堀の側ですね。

現・松本幸四郎さんがまだ、市川染五郎さんだった頃、宝塚出身で、退団なさった安奈淳さんと共演されたミュージカル『王様と私』、『Shall we dance?』なんかの名曲でお馴染みですね。

二度目は、『ミス・サイゴン』の初演。
白血病で亡くなられた本田美奈子さんのミュージカルデビューの作品だったと記憶してますが、途中、骨折されたアクシデントのあった舞台だし、舞台の天井をブチ抜いて、本物のヘリコプターを舞台に乗せるあたり、舞台を現場で製作されているスタッフさんの苦労をがしのばれます。

三度は、『エリザベート』。
内野聖陽さん一路真輝さんご夫妻の共演。
お子さんお誕生おめでとうございます。

そして、四度目・・・『SHIROH』劇団☆新感線の帝劇制覇となった作品です。
ロック・オペラということで、牢獄のような狭いところで、演奏されていた岡崎司さん・・・。
休憩は、あったものの、4時間ちかく、舞台でギターを弾きっぱなし・・・。
さすが、プロのミュージシャン。作品もすばらしかったけれど、音楽も最高でした。
中川晃教さんの声・・・凄い。上川隆也さん、カッコいい・・・。吉野圭吾さん素敵・・・。

Imperial theater・・・1911年の創設だそうで、大正時代ですか・・・。日本初の洋式劇場だそうで、戦前の有閑階級の奥様方が
『明日は、三越、今日は帝劇』と言いつつ、娯楽の代名詞だったみたいで・・・。

次に帝劇に行けるのは、いつになるのでしょうか・・・?






劇場考『日生劇場』:チョコレートのおかげで・・・。

2007-11-22 20:28:12 | Weblog
寒い・・・。
11月ってこんなに寒いの・・・っつーくらい寒かったですね。

このブログに『読書・演劇・音楽』と一応の方針をきめたのですが、ネタ切れで、身辺雑記が多くなってしまっていて、有名人の日常ならともかく、フツーの人のフツーの生活のブログなんか誰も読みたくないでしょうねぇ・・・たぶん・・・。

今日は、演劇ネタってことで、『劇場デビュー』について書いていきます。
小学1年生のとき、母がチョコレートの懸賞に応募しまして、当たったのが、日生劇場:劇団四季のペアチケットでした。
当時、我家の家計は、相当苦しかったらしく、自腹で観劇なんてありえな~い・・・家庭でした。
夏休みだったこともあって、日生劇場なるところへ、ワタクシは、初観劇ってことで、行ってまいりました。
日生劇場は、コンクリート打ちっぱなしの昭和の名建築のひとつとして名高いのですが、皇居のお堀側(東南)から観ると船の舳先のイメージだということで、現在でも建築家志望の方の見学が絶えない・・・ということだそうです。

小学生の頃は、結構、大きく感じたものの、今行くと、そうでもないことがよくわかります。
身体も小さいし、何でも大きく感じるモンです。子供の頃は。
キャパシティ1300席前後で、大劇場のひとつには違いないですが・・・。

レトロな雰囲気で、今でも好きな劇場のひとつです。

・・・小学生の時に、観劇したことなんぞ、しばらく忘れて、中学生になった頃、友達に誘われて宝塚デビューも果たしのですが、受験とともに一時中断。
宝塚は、それで卒業した感があったのですが、当時の東宝宝塚劇場のとなり、日生劇場の前を通ったときに、小学生の時の記憶が蘇り、
『日生劇場が呼んでいる(呼んでいません。日生劇場)』といった感じで、チケットを買ってしまったのが、劇団四季の『エレファント・マン』の初演だった訳で・・・。
現在、篠原涼子さんのご主人の市村正親さんが主演のジョンを演じていました。
あのころ、市村さんは、劇団四季の新素材だったわけです。今では、ミュージカル・シーンには、無くてはならない存在となっていますね。


『暁の寺(三島由紀夫・著)』

2007-11-21 18:32:30 | Weblog
大分、寒くなってきた。
寒いのに、相棒は、暑いタイに旅立っていった。
以前の取引先の訪問も兼ねてるみたいなのだが、目的は、観光のようだ。

イカレタ組織に嫌気がさしてのescaper・・・???
無事、帰ってこいよ。仕事たまってっからさ・・・。
来週から、また決算準備だしな・・・。

タイランド・・・といば、東南アジアに位置しながら、一度も植民地化されたことのない稀有な国だ。
アジアで列強に植民地化されなかった国は、日本・中国・タイ・・・この三国しかない(・・・と記憶しているが・・・)。

さて、タイと言えば、酸っぱくて辛いスープのトム・ヤム・クン、タイシルクに、象さん。
アユタヤ王朝・・・。アンコールワットなんてくらいしか思い浮かばないが、そういえば、昔、三島由紀夫の『暁の寺』って本読んだな。

豊饒の海四部作の第三作目。
『春の雪』、『奔馬』につづいて、転生しつづける松枝清顕・・・日本文学史上、一番の美青年だと言われていたもんな・・・。ハタチまで生きなかったけどね。
この第三部『暁の寺』では、タイ国の王女に転生してしまった・・・。
ワールドワイドなのね・・・。

かつての親友で、転生の生き証人となった本多透も、もう青年では、なくなり、転生の証をみせつけられて、もう、この先、どうやって生きていったらよいのやら・・・なんて思う。
だって、転生するんですよ。まあ、早い話がやり直しがきくって言えば、そうなのだし・・・。
じゃあ、今の人生がイヤなら、潔く自害でもして・・・ってことに・・・なり・・・ませんかね・・・。

まあ・・・小説ですからね。


『暁の寺』っていうのは、あのエメラルド寺院のことなのかな・・・違っていたらすみません。


相棒!無事、帰国しろや~。仕事山積みになってるからよ~!
土産は、エメラルド頼むよって無理か・・・高価だもんな。エメラルド・・・。




『百鬼夜行抄(今市子・著)』と『花組芝居』

2007-11-20 18:48:04 | Weblog
何年か前の事である。
ネオ・歌舞伎を標榜する劇団『花組芝居』が、『リリパット・アーミー』の座長わかぎえふさんの演出で、芝居をするという・・・情報を得たのだけれど、チケットが取れなかった。
それで、芝居が観られないのなら、原作本でも読んでみるか・・・と思い立った。
今市子さんのホラー系の漫画『百鬼夜行抄』である。
今市子さんの画力は、凄い。美しい。カラーのイラストなんかは、ぞくぞくする・・・。
色も造形もとても綺麗なので、こんな漫画家さん、いたのか・・・と思った。
・・・で、当時、発行していた3巻?くらいまで、まとめて読んで、本当に好きになった。

そして、去年。花組芝居の『百鬼夜行抄』が再演されると言うので、今度は、先行チケットをGetして、博品館劇場まで観にでかけた。

開演25分くらい前には、座席について、ペットボトルのお茶なんか飲んで、さあ、開演を待つばかり状態だったのだけれど、舞台には、能面の巫女姿、丁度、等身大のお人形が正座している。
・・・しかし、じっとみていると、本当にかすかなのだが、ゆらりと動いたようにみえた。
それが、開演5分くらい前だ。
・・・もしかすると、生身の役者さんなのだろうか・・・。

そして開演・・・能面をつけて巫女の衣装を着た役者さんは、舞台に溶けていった。
30分あの舞台の上で、正座をしたまま、すっと立ちあがったのだ。
足は、痺れていないのだろうか・・・。
30分・・・ホンのわずかの息遣いも感じさせることなく、座っていたのだ。

そんなイントロダクションで『百鬼夜行抄』は、始まった。

ネオ・歌舞伎なので、もちろん男優さんだけで演じる不思議な造形・・・。
座長の加納幸和さん演じるこの世のものではない美女・・・。

今市子さんの描く不思議の世界を舞台で再現するのは、やはり、歌舞伎系の演出がぴったりくるような気がする。

私は、今さんの漫画の『百鬼夜行抄』の中で、突然、現れた飯島開(主人公・飯島律の伯父さん)のキャラクターが大好きである。
主人公の律・・・規律とか統一するとかいった意味なのだろうか、それの対極で、律されたものに風穴を開ける・・・といった意味での登場が、飯島開だと思っている(全然、違うか・・・?)。
律の護法神・青嵐も風であるし・・・。

続きが楽しみである。