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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画:フロントライン

2025-06-20 21:41:20 | 演劇・映画

3日前から、最高気温35度を超える猛暑日が続いたものの、本日は、少しだけ気温が落ち着いてきた感もある週末。

30度超えの真夏日の続く予報で、まだ6月下旬なのに、既にもう夏本番。それでも、熱射の中、風が立つのと、朝方は、25度以下迄、気温が下がるので、夏本番とは言い難いのかもしれない・・・けれど。

昨日(19日)桜桃忌。太宰治の命日だった・・・なんてことなど思い出しながら、車を運転して、隣町のシネマコンプレックスへ、映画『フロントライン』を鑑賞。

2019年にはじまり、その翌年、客船『プリンセスダイヤモンド号』の乗客の感染により、国内への感染拡大を阻止を第一に動く国家と厚生労働省。しかし、かつて経験のないパンデミックに対して、民間の災害派遣チームDMATに、客船内の医療を丸投げすることに。

いついかなるときも出現するゴミクズのような切り取り編集で、国民を煽るマスコミ。疲弊するDMATの医師への誹謗中傷。御用学者のデマの拡散の中で、未知のウィルスへの対処、感染者への対応を描く。

事実に基づいた映画との記載があったけれど、どこまでリアルなのか・・・現場を見ていない人間には、何もいえないけれど・・・やはり、描かれない部分も多かったのだろうと思うし、人道支援に行きついくお決まりのラスト・・・。

あくまでも、客船内の感染者の救済がテーマだから、こういう終わり方なのだろうけれども、常に、現場最前線に立つということは、並大抵の覚悟では務まらない。

誰だって、未知のウィルスは恐ろしい。

ひと際・・・淡々と最前線の現場(船内医療)を指揮する仙道(演・窪塚洋介)の揺るぎない信念と、客船の外から現場を統括する結城(演・小栗旬)の迷いが交錯する。

ことなかれ主義の代名詞となっている官僚の中で、現場の外から静かな変革者?であろうとする立松(演・松坂桃李)と極限の船内で、冷静に対応する仙道の横で、自分自身の家族と乗客の家族を重ねて苦悩する真田(演・池松壮亮)のコントラスト。

命のせめぎ合いの客船の現場の外から、ソースを拾い出し、ショーに仕立てるキャスターの上野(演・桜井ユキ)の姿は、比喩でもあろうし、傍観者でしかないテレビの前の視聴者である大多数の国民の象徴だったのかもしれない・・・。

ドラマの中の支柱であろう窪塚洋介のある意味、達観した(選択肢のない状態で、いま自分自身にできることのみに焦点をあてる)或いは、諦観なのか・・・そのあまり感情の起伏のなさに、ある意味、安堵を見出せる・・・あのどうしようもない状況の中で、活路を見出すには・・・たぶん、成り行きに任せる以外、何の方法もなかったのかもしれない・・・それでも信念はブレないあたり、このひとが本当の主役なのかも。

実際に、映画では見せていないけれど、『ダイヤモンドプリンセス』の船内は、凄惨な有様(災害時の避難所化?)で、現状修復には、多額の資金が必要だったと聞いている。

先日迄、某・国営放送のドラマで、病弱で収入が少ない古い団地に暮らすアラフォーの女性の役を演じていた桜井ユキはが、その対極のような今回のキャスター役を演じていたのには驚いた。

モデルと聞いていたので、スタイルは抜群なのに『病弱な麦巻さん役』から、メディアの最前線でムナクソネタを拾うキャスター役との違いを比べてみるのも面白い(メイクとかも全く違うし、もともと色白の綺麗な肌質みたいだし?化け方が上手い)。

フロントライン---最前線。

様々な最前線には、様々なドラマが・・・ある。

現場を知らないヤツは、現場を語ってはいけないような気もする・・・。

そして、こういう映画が公開されるのは、ある意味、ブラフで、次の仕組まれたパンデミックへの序章かも・・・とか、疑り深い私などは、勘ぐってしまったりしているのもまた事実で。

 


鬼が哂う・・・けど???

2025-06-15 21:34:03 | 演劇・映画

朝方迄、本降りの雨。

午後から、強い日差し。真夏日迄、あと1度?

 

来年の話をすると鬼が哂(わら)う・・・というけれど・・・。

『観劇』から足が遠のいて、都内の劇場に行った最後が、2019年11月だった(市内で行われるコンサートなどには行ったりしてはいるものの・・・)。

もう5年近く、観劇してないのね(最近は、劇場と地方の映画館をライヴで中継するライブビューイングという便利なモノがあって、上映のあるものは、利用している)。

先日、相方が、言った。

『劇団四季公演のBack to The future が、来年の3月分迄、完売だそうで。・・・でね。ロングラン公演が決まったから、来年観に行きませんか。』

観劇かぁ・・・。行きたいのは、行きたいけれども、昨今の物価高で、チケット代金はウナギノボリで、転居して、都内からは、また遠くなったので、電車代も更にUPしているだろうし、食事代を考えると、ちょっとな・・・的な。

 

まあ、そんなこんなで・・・。

本日、来年度分(2026年4月分から9月分?)のチケットが一般販売されるんで、予約お願い・・・ってコトで。

お願い・・・って言われてもなぁ・・・。

演劇チケットは、大抵、チケット販売サイト(チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイト、イープラスなど)を通して、会員登録か一般登録をして、確実に座席をおさえたいのなら、チケットの何割かの手数料を支払って、先行予約にエントリーして、抽選を待つのが、たぶん、王道で、売れ残っていれば、一般販売で、申し込んで、抽選するか、早いもん勝ちのチケット予約をして、いざ・・・観劇・・・の運びとなる。

観劇に行かなくなったので、『チケットぴあ』は、退会しちゃったし(会員だったころは、年間5000円くらいの年会費を支払っていて、その分?先行予約手数料とかは安くなっていたけれど、無料ではなかったような・・・???)

他には、リセールのチケットを買うとか、オークションサイト、譲ります・・・とかのチケットサイトなんかのチケット入手方法がある。

さて、劇団四季のチケット買うには・・・劇団四季のHPから会員登録後、公演日と座席を選択して、クレジットカードで支払う・・・というシステムらしい。

販売開始日の午前10時、一般販売開始(しかも1年先)のチケットを購入した。

果たして・・・1年先の観劇・・・。生存しているか?1年後ってハナシで・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


映画:死神遣いの事件帖 終

2025-06-14 21:35:10 | 演劇・映画

雨時々曇り。宵になって本降りの土曜日。

昨日(13日)。

当日公開初日の『映画・死神遣いの事件帖 終』を鑑賞。

2020年の6月に演劇(舞台)と映画を並行して公開。

刀剣乱舞の亜種的な感じかも???・・・演劇で作ったものを映画化してみた?的な。

演劇も見に行きたかったのだけれど、シリーズの始まりの頃は、新型コロナで、世間は大変だったし、それ以来、金銭的にも演劇は、諦めざるを得なかったし、母が亡くなったので、演劇からは、足が遠のいて幾霜雪?

考えてみれば、電車に乗らなくなって、何年経つのだろうか?

旧居住地より北に転居して、都内が益々遠くなった・・・なんてことを考えながら。

 

きらびやかな衣装と2.5次元テイスト。世界感の独自のルール。これは、どうなんだろう。好きか嫌いか、許容できるか、できないか・・・たぶん、そんな作品かも。

5年間の間に、帝劇俳優になった鈴木拡樹。2.5次元が、帝劇を席捲するようになったのは、驚いたけれど。

そういえば、帝劇は、2030年あたりにリニューアル・オープン予定だとか・・・。

そして、更に、そういえば、2013年に歌舞伎座がリニューアルしたけれど、2013年は、仕事を退職した年で、あれから、もう12年も経つのか・・・新しい歌舞伎座には、とうとう行かず仕舞いになってしまった。

・・・などと、タイトルには全然、関係ないんだけれど、今日のお題のこの映画。

『刀剣乱舞』の世界がお好きなら、おすすめかも・・・だし、歴史的な矛盾だとか、超常現象とか嫌いでない方向けかも(つまりは、あまり一般向けする作品ではないかもしれない・・・ってコトで。私は、好きだけれどね・・・)。

 


映画:国宝

2025-06-12 15:44:55 | 演劇・映画

梅雨入り後の大雨のあとのくもりがちな晴天。最高気温28度。蒸し暑い。

映画『国宝』の記事を69日に、拙ブログ内に投稿したのだけれど、規約違反で、停止の処分。差別用語がお気に召さなかった???らしい。昭和後半のストーリーだから、差別用語でしか表現できないこともあるのだけれど、なんだか、イチイチ、重箱の隅をつつかれているようで、このまま削除でいいか・・・とも思ったのだけれど。これで、また停止だったら、こんな閲覧数の少ない零細ブログにまで、言論統制厳しくなってんのか・・・と思うと、なんだかな・・・と言った感じです。『思ったままを書けばいい・・・』っていうようなキャッチコピーだしてませんでしたかね???

 

(以下、69日投稿分を少し修正した文章になります。大して修正してませんけど)

昨日と同じく、日の出の頃は、晴れていて、暑く成りそうな感じだったけれど、朝になって、雲が沸き立つ。

湿度のある風が吹き抜け、宵から雨降りだす。梅雨入りが秒読みの週明け。

 

先週土曜日(67日)。

隣々市のシネマコンプレックスで、映画『国宝』を鑑賞。

3時間近い大作。

長崎の反社組織の組長の息子として生を受けながら、歌舞伎、舞踊に親しみ、その才を歌舞伎役者の花井半次郎に見いだされ部屋子になった立花喜久雄と、代々歌舞伎の家に生まれ、父親の跡継ぎとして期待される半次郎の息子の俊介。

二人の友情と確執、歌舞伎の家に生まれた者と才能だけで何も持たない者の岐路。

そう。後ろ盾が居なければ、終生、馬の足を演じなければならない歌舞伎の世界で、その頭角を現し、芸道に精進する喜久雄だったけれども・・・。

吉沢亮(喜久雄)と横浜流星(俊介)という・・・所謂、同じ系統の美しい顔立ちの俳優の二人遣いで、贅沢な映画と言えば、そうなので、映画の出来については、あまり語らないでおこうと思う(・・・というより、映画と歌舞伎の根本的な違い・・・と少し考えてしまった。だから、映画に関しては、どうしても、割引いてしまうので)。

歌舞伎界では、殺人と麻薬(クスリ)以外は、大体、許容範囲というちょっと普通ではない世界なので、芸者の二号さんとか、隠し子さんなんてのは、まあ所謂『芸道』の肥やし程度という認識の世界のようで。

所詮、河原(の)者のコトで。

その河原(の)者と反社組織には親和性があって、反社の組の跡取りであった喜久雄が、抗争に巻き込まれて両親を失い、興行先である花井半次郎に引き取られるあたり、今でも、裏の繋がりというものが時々、見え隠れしたりもする。

河原(の)者は、二十一世紀になると、この国では、芸術化して、伝統芸能がどうのこうの・・・格式の高いお家柄?と言われているけれど、モトを正せば、所詮、河原(の)者は、河原(の)者。

最近では、両親を殺害(自殺ほう助???)した某・澤瀉屋の猿之助などが記憶に新しいけれど。

普通とはちょっと違う世界で育つということは、やはり普通の社会に馴染むのは難しいのかもしれない。

 

映画の中の登場人物のモデルって誰だろうか・・・なとど考えながらみていた。

当代、稀代の名女形といえば、誰しも、かの『坂東玉三郎』を思い出すのではないか・・・そして、それ以前には、中村歌右衛門(人間国宝)が居た。

映画の中の小野川万菊(演:田中泯)のモデルだろうかと思う。

妖怪じみた老人の演じる『鷺娘』は、醜い中にも神々しさがあり、ひとつの到達点でもあり、女形を目指す二人の少年達に、道を示すことになる。

歌右衛門の当たり役の『阿古屋』は、存命中には、他の誰にも演じさせなかったし、誰にも伝授しようとしなかったと聞く。

いつか・・・この役を・・・と心に秘めていた玉三郎は、この役のためだけに、胡弓を練習していた。

そして、歌右衛門がこの世を去ると、玉三郎は、『阿古屋』を舞台で演じることができたのは、ここ15年?くらい前だったかと思う。

喜久雄のモデルが、玉三郎ではないとは思うけれども、多少のエッセンスはあるのだろう(宮尾登美子が上梓した『きのね』は、十一世市川團十郎をモデルにしていたけれど、その辺もあるのかもしれないと思うけれど、少し違うような気がする。生前の漫画家・長谷川町子が、十一世團十郎の大ファンで、『町子歌舞伎迷作集』なども上梓した)。

玉三郎の舞台は、舞台に足がついていないのではないか・・・と思えるほどに、重力を感じない。それもまた歌舞伎の芸のひとつで、他の追随を許さない。鷺娘など人間の男性が演じているとは全く思えないし。

・・・それを、俳優の吉沢亮と横浜流星に求めるのは、酷だし、映画には映画の手法で、美しさを演出したあたりは、やはり、歌舞伎と映画は別物なのかも・・・。

それでも・・・。舞台に魅せられた二人の役者は、それぞれの運命に従う。

父親と同じ病を得ながら鬼気迫る最後を演じた横浜流星と、すべてを捨てて芸道の中に、所謂『ゾーン』に没入した喜久雄に、普通の人間が普通を語っても、どうにもならない。

そう・・・生死の中で、もう何も感じず、ただ光のみの穏やかな世界をみて、覚醒した五条悟センセイ(呪術廻戦)と同じ境地だったのかもな・・・関係ないけれど。でも、所謂、ゾーンってこんなものかなとおぼろげながら思ったりもした。

・・・などと、まるで的を得ないレビューしかかけない・・・たぶん、河原(の)者以下の私だけれど。

 


映画:劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折編

2025-06-05 21:01:08 | 演劇・映画

朝からスッキリと晴れた真夏日。

 

6月2日(月曜日)。

早朝から、映画『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折編』を鑑賞。

昨年、地上波で放送されたアニメ・呪術廻戦25話から29話迄をスクリーンで。

呪術界御三家のひとつ、五条家の現当主で、たぶん最強と言われる現・呪術高専の教師・五条悟の高専時代の完全覚醒に至る過去と親友の夏油優が呪詛師に落ちる迄を描く。

青春編。青い春・・・とタイトル通り、青で統一構成された・・・夏空のような画像。

制作元のMAPPAさんは、植物や昆虫などのディティールの美しい映像を提供してくれている制作会社で、やはり映画館の大スクリーンで、迫力の画像を楽しむのにちょうどいい。

私は、テレビアニメを録画はしていたけれど、呪術廻戦は、見始めると沼ってしまうので、25話、26話迄しか視聴していない。30話とそのあとにつづく『渋谷事変』も楽しみにしていて、劇場版に編集してくれたら、観に行く(と思う)。

1話から24話迄は、劇場版編集が無かったように思うけれど、その前の『呪術廻戦0』は、映画化された。

やはり独特の世界線(世界感)で、物語にはルールがあるし、民俗学に興味をもってしまうと、ちょっと?違うかも・・・???みたいな・・・まあ、なんでも有り?的な???

最強になる覚醒直前の五条悟のブッ飛び具合は、呪いの王・両面宿儺と同じような顔面の崩れ具合に、ああ・・・五条先生って、やっぱり、どこかブっとんでいて、普通じゃないし、逆に、普通では生きていけないキャラクターなんだな・・・と改めて。

それに反して、夏油優は、常識人だし、その優しさと真面目さゆえに、闇落ちしてしまったのだろう。

昨年、漫画誌の連載は、終了してしまった。

どういう結末なのか、未だに知らずにいるのだけれど、噂的に聞いている。

願わくば・・・五条悟復活(反転術式???とか反魂術とかで)って線でまた新たな物語の連載が始まるといいな・・・とかなんとか・・・。

 

 


映画:うぉっしゅ

2025-05-27 21:32:58 | 演劇・映画

どんよりと曇りがちな日が続く・・・。

 

もう半月前になるけれど、映画『うぉっしゅ』を鑑賞。

漠然とした生活の中で、自身の仕事に、劣等感を感じているソープ嬢が、母親の緊急入院で、認知症の祖母の介護をする1週間の物語。

昼間は、祖母の紀江(演:研ナオコ)の、夜は、ソープランドで他人の身体を洗う加那(演:中尾有伽)。

金銭的には、余裕があるものの、一種の買い物依存症。家政婦を雇ってはいるものの、自身の部屋は、散らかしっぱなし。

祖母は、加那の顔すら覚えていない。

比較的おとなしいけれど、感情が起爆すると手がつけられない祖母を相手に四苦八苦。

それでも、二人で、髪をピンクに染めて、お洒落をして、車椅子で買い物に連れて出し、ソープ仲間と回転寿司に行ったりして、祖母もそのときは、楽しそうだけれど、すぐに忘れてしまう。

一週間の間に、同僚のソープ嬢が、仕事を辞めて去っていく。

隣人で幼馴染が、同級生と結婚していて、既に妊娠中。

あまりにも、(所謂)普通の人たちと違ってしまった自分自身の生活に、新たな悩みは深くなっていく。

母の退院が近くなって、介護生活から解放される日も近づく中、若かった祖母が、テナーサックスの演者だったことをしり、過去の彼女の青春時代を垣間見た・・・。

『職業に貴賤はなくて、働くひとは、みんな尊い。』

祖母の言葉で、加那の心は、開かれていく。

 

映画の宣伝フィルムをみた限りでは、コメディなのか・・・と最初は、思っていた。物語が進むにつれて、これは、真面目な介護映画?なのだと。

研ナオコのボケっぷりが半端なくて、笑ってしまったり、悲しくなってしまったりで。

祖母と孫娘の外出は、青空にカラーボールがあふれ出す綺麗な演出。

演者の中尾有伽の色白と透明感のあるヴィジュアルが、映画に華を添える。

オトナの御風呂屋さんと介護には、なにかしら共通点があるのかもしれない・・・と考えたり。

なかなか深い作品のような気がする。

 


映画:かくかくしかじか

2025-05-26 23:36:21 | 演劇・映画

くもりがちで、動くと蒸し暑いのに、冷たい風が吹いてきたり・・・梅雨空のような週明け。

月曜日なのに・・・映画館は混雑していた。

小学生、中学生と思われる子供さん達が月曜日なのに・・・(先週土曜日は運動会で、振替休日?雨だったような記憶があるんだけれど???運動会は開会されたのかな・・・とか・・・???)大量に居た。

今、旬?な話題の永野芽郁主演の『かくかくしかじか』を鑑賞。

スクリーンは、ほぼ満席であった(月曜の午前中なのに・・・)。

漫画家を目指した理由が、美大卒の漫画家という肩書。そのために画塾に通うことにしたアキコ(演:永野芽郁)。しかし画力指導の日高(演:大泉洋)センセイは、竹刀片手に、ジャージ姿の体育会系?で、ひたすら『描けぇ!!!』と怒鳴るばかり。

描いて、描いて・・・美大に合格するものの・・・。教授陣からは酷い酷評。

美大時代は、遊びまくり、描くことから遠ざかり、卒業後は故郷宮崎に戻るも、プータローは許さん!という両親の方針で、コールセンターに勤務。仕事がイヤで、会社を辞めたい一心で、初心である漫画家目指して、またもや描きまくり、念願叶って漫画家デヒューにこぎつけるものの・・・恩師である日高先生に、漫画を描きたい・・・と言えずに葛藤しつつ、東京に移住。

絵画からは遠ざかり、先生からも遠ざかり・・・やがて・・・。

 

漫画家になるのは、大変なコトで、古くは、手塚治虫、手塚に憧れ、『まんが道』を進む藤子不二雄。

晩年に『サザエさんうちあけ話』で、朝の連続ドラマのとなった『マー姉ちゃん』の作者・長谷川町子。

国民的漫画家の最初は、1970年大阪万博で、太陽の塔制作した岡本太郎の父である岡本一平だったか・・・なんてコトを考えながら見ていた。

手塚治虫にしろ、藤子不二雄にしろ、長谷川町子にしろ・・・国民的漫画家と呼ばれる人たちは、自分自身の物語を漫画形式で描ける。この『かくかくしかじか』の作者・東村アキコ氏については、この映画で知ったのだけれど、なかなかの美人さんだし、流石、美大出身と言われたいがために美大を受験されただけあって、服飾の色彩感覚、デザインもああ美大卒ってのも納得だな・・・とか思った。

ホンワカ、トロン・・・とした外見の永野芽郁の雰囲気、東村アキコ氏の師匠である日岡兼三画伯のヴィジュアルが大泉洋にかなり酷似していて驚いた。

・・・で、この実在の日岡兼三画伯と東村アキコ氏の物語なんだけれど・・・。

雰囲気とは逆に、したたかな女優であり、(ある意味、実生活は)ビッチな永野芽郁のギャップだけ楽しめれば、本当にある意味、面白い映画なんだと思う。

・・・今年の冬から春にかけて・・・。某フジテレビが有る問題で、CMスポンサーが撤退してしまう事態があったことは記憶にまだ新しい。その影響なのかどうか・・・制作スポンサーのフジテレビは、カネないんかな・・・って思うくらいCGを多用していて、ああロケは少ないんだな・・・スタジオ作成なんだなぁ・・・と思うくらいCGが、雑?というか・・・そんな印象が否めなかった(個人の感想です。私の目がおかしいのかも?最近、老眼ひどくって)。

人物だけが浮き上がって、背景との境目が線になっているような気がするのは、単なる演出???なのかしらとか・・・詳しくないので、間違っていたら申し訳ないのだけれど。

 

過去には、ケント紙にインクとペンで、書いていた漫画原稿も今ではペンダブに変わり、タブレットを操作できないと・・・たぶん、職業漫画家になるのは、更に難しいコトなんだろうと思ったりした。

 

昔は、月一で発売される月刊誌の漫画本が楽しみだった。翌月の漫画本が出版されるまで、1か月の間、何度も何度も読んだ。

手書きで量産するのは難しかった時代、漫画という物語を大切に読んでいた時代は、たぶんもう終わった。

今は、ひとつの作品を消費するスピードがものすごく速い(漫画にしろ、アニメにしろ、映画しろ・・・)。

ひとコマ、ひとコマ・・・丁寧に描いていても、読むのは(見るのは)せいぜい2、3秒くらいなんじゃないだろうか。

時間がかかっても、そこに残るものには美しさがある・・・ソレを描け!と師匠の日高(日岡)センセイは、竹刀を振りながら叫ぶのに・・・。

ソコソコ画力のあるひとが、個性のない同じ絵で、同じようなストーリーに手を変え、品を変え、換骨奪胎し、矛盾する点は、『描き手の世界観(或いは、世界線)』という独自のルールで、解消してしまう世界になった。

同じ程度に描けるひとなんか、星の数程居る。誰が抜けても、代わりは列をなしている業界(漫画も、映画も、アニメーションも、芸能界も・・・)

 

ただ・・・一言だけ。

『世界観(或いは、世界線)』を使ってもいいのは、国民的漫画家(或いは、国民的作家、国民的映画監督)・・・だけである。

 


映画:裏社員。-スパイやらせてもろうてます-

2025-05-25 22:48:14 | 演劇・映画

朝方迄、雨。

ヒンヤリ寒い日曜日。

 

今月(15日)。もう10日前か・・・と思うけれど、まだ10日・・・というか、なんだか随分と過去のような気もする・・・。

映画『裏社員。スパイやらしてもろてます-』を鑑賞。

表向きには解決できない案件を裏で処理する『裏社員』の業務。再開発の予定地で、買収できない商店街を自治会を内部から崩壊させる任務を命じられた3人。

商店街自治会長は、謎の人物で、婿養子候補が居た・・・。

内部に切り込むために、居酒屋を開店させる裏社員達。

・・・なんだけれど、なんだか、商店街自治会の人情コメディ・・・になっていていた。

『なんでやねん・・・???』みたいな。

WEST というグループ全員が主役・・・???

・・・ああ、なんか頭を使わなくていい学芸会をみているようで、コレはコレで有りなのかも・・・とか・・・。

今、地上波でオンエアされている『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』と出演者が被る。

神山智弘、竹中直人、剛力彩芽。

藤原紀香の女社長役は、ゴージャスで、コテコテで、こういう役をやらせたら、今ピカイチだな。

(オチャラケではなくて、三越女帝の竹久みちとか、帝人の大屋政子の役なんかやらせたら、面白そうかも・・・なとど思ったりして)。

 

 


映画:パリピ孔明 THE MOVIE

2025-05-04 21:23:30 | 演劇・映画

曇りがち。午後、にわか雨。

ゴールデンウィーク後半(・・・にしては、近隣が静か・・・。老齢世帯ばかりで、お孫さんを連れたご家族の訪問もあったりしていたのだけれど、今年はまだ・・・。連休もまだ残っているし、コレからかも???)。

そろそろ、キジ鳩との攻防戦が始まるのかも?

ベランダに、鳩のカップルが飛んでくるようになったので、朝方は警戒中。

日の出が格段に速くなってきているので、早起き鳥達が、やってくる。

揚羽蝶もひらひらと遊びにきた。

 

先週(4月30日)、連休の谷間。

隣市のシネマコンプレックスで、映画『パリピ孔明 THE MOVIE』を鑑賞。

五丈原の戦の中で、死を迎えた諸葛亮は、渋谷のライブハウスで、目を覚ます。

下々の民草に感動を与える歌を広めるため、様々な策略を練りだすも・・・ライバル司馬仲達の子孫と巡り合い、自らの死の予感を感じはじめる。

そして、三国志さながらのレーヴェル・フェスに、参戦することに・・・。

 

歴史のうえでは、完全に敗者である諸葛孔明であるけれど、その軍略を未だに語り継がれる。

過去の戦略を現在に置き換えての騙し合い。

三国志ファンなら、楽しめると思うけれど、三国志を知らないとちょっと・・・???かも・・・???

今回は、司馬仲達の子孫との競い合いとなっていて、あの『死せる孔明生ける仲達を走らす』の名言が主軸となった。題材的には面白い。

たしかに三国志での孔明は、死者となっても、司馬仲達を翻弄していたけれど。

レーベルフェスということで、歌唱力のある歌手達がカメオ出演。

娯楽映画として楽しめた。

 

 


モラトリアム映画館:ブラザーサン・シスタームーン

2025-04-23 22:00:22 | 演劇・映画

朝から夕刻迄、雨降ったり止んだり、本降りになったりで・・・。

最高気温20度に届かず、肌寒いような一日。

 

先月封切りの『教皇選挙』を見たと思ったら、バチカンのフランチェコ教皇がお亡くなりになったとのニュース。

次の教皇さんが決まるまで、システィーナ礼拝堂から出ることが許されぬ『コンクラーヴェ(教皇選挙)』が行われるという・・・。

フランチェスコ・・・この名前を名乗る教皇は、先日亡くなったフランチェスコ教皇が初めてだということだけれど、中世(11世紀頃)のイタリアに、アッシジのフランチェスコという修道士が居て、カトリックの腐敗した実態を時の教皇イノケンティウス3世に直訴した・・・という過去があり、フランチェスコという名前は避けられていた・・・ということらしい。

亡くなったフランチェスコ教皇もその前のベネディクトゥス16世も、かなり無茶苦茶な???教皇さんだったらしいと聞く。

閑話休題。

今日のお題、映画『ブラザーサン・シスタームーン』は、中世のアッシジのフランチェスコ修道士の物語で、清らかな美しい映画だった。

カトリックに限ったことではないけれど、たぶん、殆どの宗教者は、世俗の欲との戦いに勝つことは稀だし、清貧が美学とされている(???詳しくないのでよくわかりません)キリスト教において、教皇さんたちも、カネでその地位を得たり、女性を囲ったり???まあ、いろいろとあったらしい・・・というか。

水清ければ魚住まず・・・なんでしょうかね???

・・・といった世界を、全否定してしまったのが、この『ブラザーサン・シスタームーン』。

自然の中で、清貧の中で、美しく生きる・・・或る意味、今の(今に限ったことではないけれど)世の中では、一番難しいコトなのだろうと思う。

何事にも極端なのは、宜しからざる・・・というか、あの釈迦でさえ、度が過ぎた修行で得られたものはなかった・・・なんてコト言っていたような気がするし。

でも、実際、アッシジのフランチェスコ修道士は、清かった・・・そんな映画。

 

それで、なんだか、今日も『オチ』がないんだけれども、これから15日若しくは、20日以内に、全世界のカトリック枢機卿が、バチカンに大集合して、次の神の代理人を選ぶわけだけれど・・・願わくば、やはり、世界の平和に寄与する教皇さんが選ばれて欲しいと願うのは、私も、まだまだ甘ちゃん・・・ってコトかと・・・ヘンに素直になれないでいる。

某・TOHOシネマズの午前十時の映画祭で、リバイバル上映してくれないかな・・・たぶん?絶対観に行く・・・と思う。