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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画:パリピ孔明 THE MOVIE

2025-05-04 21:23:30 | 演劇・映画

曇りがち。午後、にわか雨。

ゴールデンウィーク後半(・・・にしては、近隣が静か・・・。老齢世帯ばかりで、お孫さんを連れたご家族の訪問もあったりしていたのだけれど、今年はまだ・・・。連休もまだ残っているし、コレからかも???)。

そろそろ、キジ鳩との攻防戦が始まるのかも?

ベランダに、鳩のカップルが飛んでくるようになったので、朝方は警戒中。

日の出が格段に速くなってきているので、早起き鳥達が、やってくる。

揚羽蝶もひらひらと遊びにきた。

 

先週(4月30日)、連休の谷間。

隣市のシネマコンプレックスで、映画『パリピ孔明 THE MOVIE』を鑑賞。

五丈原の戦の中で、死を迎えた諸葛亮は、渋谷のライブハウスで、目を覚ます。

下々の民草に感動を与える歌を広めるため、様々な策略を練りだすも・・・ライバル司馬仲達の子孫と巡り合い、自らの死の予感を感じはじめる。

そして、三国志さながらのレーヴェル・フェスに、参戦することに・・・。

 

歴史のうえでは、完全に敗者である諸葛孔明であるけれど、その軍略を未だに語り継がれる。

過去の戦略を現在に置き換えての騙し合い。

三国志ファンなら、楽しめると思うけれど、三国志を知らないとちょっと・・・???かも・・・???

今回は、司馬仲達の子孫との競い合いとなっていて、あの『死せる孔明生ける仲達を走らす』の名言が主軸となった。題材的には面白い。

たしかに三国志での孔明は、死者となっても、司馬仲達を翻弄していたけれど。

レーベルフェスということで、歌唱力のある歌手達がカメオ出演。

娯楽映画として楽しめた。

 

 


モラトリアム映画館:ブラザーサン・シスタームーン

2025-04-23 22:00:22 | 演劇・映画

朝から夕刻迄、雨降ったり止んだり、本降りになったりで・・・。

最高気温20度に届かず、肌寒いような一日。

 

先月封切りの『教皇選挙』を見たと思ったら、バチカンのフランチェコ教皇がお亡くなりになったとのニュース。

次の教皇さんが決まるまで、システィーナ礼拝堂から出ることが許されぬ『コンクラーヴェ(教皇選挙)』が行われるという・・・。

フランチェスコ・・・この名前を名乗る教皇は、先日亡くなったフランチェスコ教皇が初めてだということだけれど、中世(11世紀頃)のイタリアに、アッシジのフランチェスコという修道士が居て、カトリックの腐敗した実態を時の教皇イノケンティウス3世に直訴した・・・という過去があり、フランチェスコという名前は避けられていた・・・ということらしい。

亡くなったフランチェスコ教皇もその前のベネディクトゥス16世も、かなり無茶苦茶な???教皇さんだったらしいと聞く。

閑話休題。

今日のお題、映画『ブラザーサン・シスタームーン』は、中世のアッシジのフランチェスコ修道士の物語で、清らかな美しい映画だった。

カトリックに限ったことではないけれど、たぶん、殆どの宗教者は、世俗の欲との戦いに勝つことは稀だし、清貧が美学とされている(???詳しくないのでよくわかりません)キリスト教において、教皇さんたちも、カネでその地位を得たり、女性を囲ったり???まあ、いろいろとあったらしい・・・というか。

水清ければ魚住まず・・・なんでしょうかね???

・・・といった世界を、全否定してしまったのが、この『ブラザーサン・シスタームーン』。

自然の中で、清貧の中で、美しく生きる・・・或る意味、今の(今に限ったことではないけれど)世の中では、一番難しいコトなのだろうと思う。

何事にも極端なのは、宜しからざる・・・というか、あの釈迦でさえ、度が過ぎた修行で得られたものはなかった・・・なんてコト言っていたような気がするし。

でも、実際、アッシジのフランチェスコ修道士は、清かった・・・そんな映画。

 

それで、なんだか、今日も『オチ』がないんだけれども、これから15日若しくは、20日以内に、全世界のカトリック枢機卿が、バチカンに大集合して、次の神の代理人を選ぶわけだけれど・・・願わくば、やはり、世界の平和に寄与する教皇さんが選ばれて欲しいと願うのは、私も、まだまだ甘ちゃん・・・ってコトかと・・・ヘンに素直になれないでいる。

某・TOHOシネマズの午前十時の映画祭で、リバイバル上映してくれないかな・・・たぶん?絶対観に行く・・・と思う。

 


映画:アラビアのロレンス

2025-04-22 21:48:46 | 演劇・映画

爽やかな初夏の晴天続く。

朝方は、10度以下迄、気温が下がって、蹴飛ばした布団をかぶり直して二度寝する。

 

一昨日(20日)。

夕刻からの舞台のライヴビューイングを予定したけれども、同じ映画館で、某・ユキダルマさんたちのユニットのライヴビューイングと時間的にバッティングしていて、夕刻からパーキングが厳しくなりそうな雰囲気。

日曜日なので、併設のショッピングモールも混雑するであろうし、近場の駐車場もどうしたものか・・・と思案する。

映画館の上映スケジュールをみると、午前十時の映画祭と銘打った過去のリバイバル映画の上映枠があって、今週は、『アラビアのロレンス(4K完全版)』である。

上映開始は、午前9時少し前・・・。この時間なれば、駐車場の確保は安易なことだろう。

4時間近い上映時間だし、午後は、ショッピングモールで、ランチにして、夕刻からのライヴビューイングってことで、長時間上映が2本という・・・ちょっと過酷?なスケジュール。

・・・夕刻に自宅を出て、バスとライトレール(路面電車)を乗り継いで・・・という方法もあるけれど、自宅から車で、片道15分、公共交通機関を使うと1時間・・・。

『アラビアのロレンス』は、一度、大きなスクリーンで、完全版を見たかったんだよね・・・何度か、リバイバル上映があるたびに、そう思っていたけれど、駐車場確保という理由でもなければ、たぶん・・・映画館迄、出向くことはないだろう。

 

・・・という訳で・・・『アラビアのロレンス・4K完全版』。

かつて、某・国営放送で、完全版?で見た。

主演のピーター・オトゥールのあの水色の瞳。朱色の夕陽に染まるアラビアの砂漠。

現在もまだ続くイスラエルとアラブの対立。イギリスの二枚舌。パレスチナ問題の発端。

英雄に祭り上げられたロレンスの苦悩。

そんなキーワードは覚えているのに、映像のシーンと物語の展開は、殆ど、記憶になくて、もしかして、過去にみたテレビでオンエアされていた映画は、完全版ではなかったのかも・・・???

 

実在のロレンスとは、かなり乖離したオトゥールのロレンス。

 

1960年代の映画って、かなり贅沢。現在のように、まだCGは普及していないから、群衆シーンも実写だし。

広大な荒涼とした砂漠。ラクダ部隊、ロングシーンの壮大さ、そしてあのエキゾチックな音楽。

娯楽映画をはるかに超えた名作(史実に忠実と言えず、齟齬があるし、ソレは創作とフィクションと・・・洗脳装置として機能はしているものの・・・。映画の性質上仕方ないか・・・)。

 

ロレンスを演じたピーター・オトゥールを、かの森茉莉は、絶賛していたけれど、私は、序盤から登場したハリト族の首長アリを演じたオマー・シャリフの美しいことよ・・・と思う。

黒い長衣、頭部から胸にかけて、ピンっと張った上体の綺麗さ。

この作品がハリウッドデビュー作品で、その後、『うたかたの恋』、『ドクトルジバゴ』で、著名な俳優となった。

今までは、あまり好きな俳優ではなかったのだけれど。

ラストが、ちょっと予想外の展開・・・というか、やはりロレンスも世界と国家と歴史に翻弄されたひとりなんだと思う。

この映画で、特筆すべきは、女優がひとりも出てこないことで(群衆シーンでは登場するけれど)、なんだか、すっきりと潔い。

アラビア半島・・・この先もまだまだ戦争の続く地帯。その発端の真っただ中で、英仏列強とトルコ、イラクそして、イスラエルと・・・。

火薬庫に火種は尽きない・・・。

 

それにつけても・・・。4時間近く。永遠のモラトリアムの春、昔の映画で、過去の記憶が呼び起こされる。

やはり一番好きな映画だったし、これからも、一番好きな映画・・・なんだろうと思ったりした。

 

 


舞台鬼滅の刃・襲撃刀鍛冶の里

2025-04-21 21:22:14 | 演劇・映画

風の気持ち良い乾いた晴天の週明け。

 

昨日(20日)。

映画館駐車場は、満車状態で混雑していた。

某・ユキダルマ達さんのライヴビューイングが、17時30分からの開催であった。

映画館の総数10スクリーンのうち、6スクリーンが、ユキダルマさんたちのライヴビューイングで、残りが、某探偵コナンのシリーズ。そしてその他1スクリーンが、『舞台版 鬼滅の刃・襲撃刀鍛冶の里』の上映であった。

前日から、たぶん・・・駐車場・・・絶対、満車だよね・・・ってコトで・・・。

午前中は、同映画館でリバイバル上映の『アラビアのロレンス』(約4時間)をみるために、早朝から、映画館へ行っていた訳で・・・。

都合12時間、シネコン付近に滞在した・・・という珍しい日でもあった。

『アラビアのロレンス』の関してはまた後日。

 

本日は、鬼滅の刃の舞台版。

主役の降板ということで、チケットの払い戻しとかあったようなのだけれど、先行予約は、システム手数料とか、発券手数料だとか、予約手数料だとかで・・・映画館で直にチケットを買うより、1000円以上余分に料金を徴収されるし、更に、映画館のポイントもつかない・・・というなんだか、差別的なチケット販売な演劇系。それでも、ファンは、見たい!!!って心理にカコつけて、ボッタくることこの上もないのだけれど。

基本的には、原作に忠実で、かなりな肉体技も酷使した舞台となった。

主役俳優が変われば、演出家も変わっていて、それでも、原作キャラに寄せてくるのは、さすが2.5次元俳優といったところか・・・。

歴代の竃門炭治郎の中では、殺陣が抜群にうまい今度の役者さん。ヴィジュアルにも華がある。

二代目禰豆子役も、ファニーフェイスには変わりがないけれど、歌唱力のある女優さんになったのは、前回からだったか・・・。

奇抜なブっとんだ上弦の伍役の役者さんは、両足を拘束されてもその身体能力は、凄いわね・・・的。

出演者の鬼殺隊と上限の鬼たちは、ワイヤー芸である宙づりで、コレもかなりな肉体酷使(もしかすると・・・降板した前炭治郎役の役者さんは、コレらの過酷な演技?で、身体を痛めたのかも???

前作、前々作?と、わりとスクリーンを使っての演出だったので、今回は、かなりの筋肉芸で、それだけ、迫力もあり、2.5次元俳優は、歌唱・ダンス・運動神経が問われるかなり難関な分野なのかもしれない・・・と思ったりで。

そんな点を差し引いても、芸能界というところは、大変なところなのだなぁ・・・とシミジミと思ってみているのは、私だけ?かもしれない。

原作連載は既に終了で、夏には、アニメ版の最終決戦の序章『無限城』編の公開もあって、一年に一度の進行ペースなのかな・・・と勝手に思っている。


映画:アマチュア

2025-04-16 21:20:35 | 演劇・映画

久しぶりに終日晴天。午後から強い西風。

ここ数日、晴れていたかと思えば、雨が降ったり止んだり、曇ったりまた晴れたり・・・と一日中めまぐるしくお天気が変わっていて、少し寒かったりで、残っていた灯油も使い果たし、朝晩は、カセットガスストーブで、凌いでいる。

明日から、季節外れの高温の予報。夏の予行演習なのかも・・・?

市内も桜(ソメイヨシノ)も完全終了というか・・・2日前、映画を見に行く途中、散り終わりといった感じの桜の木で、まだ少しはお花見もできるかも・・・でも、やはり満開前や満開からの散り始めが、ソメイヨシノの醍醐味?かな・・・と思ったりで。

・・・で、映画『アマチュア』。

かの映画『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリー役を演じたレミ・マレック(チャーリー役)が、CIAの分析官を演じる。

妻がロンドンで、テロに巻き込まれ殺害される。

妻を殺害したテロリスト4人の粛清を決意したチャーリーは、特殊任務の訓練を受けるが、人殺しには、徹底的に不向きな性格。自分自身の頭脳を駆使し、彼にしかできない方法で、テロリスト達を追い詰めていくが・・・。

たぶん・・・IQ170・・・ってヒトのアタマの中は、一般人というか、フツーのひととは、違う世界が見えているんじゃないか・・・比較的低能の私は、いつもそう思う。

見える(或いは見えている)世界が、根本から違うのだろう。

そして、これも・・・たぶん・・・双方ともに、相手のことがわからない・・・同じものを見ても、同じにみえないのだから。

ストーリーは、とても面白かったし、スパイ映画って、ワクワクのドキドキ。

アメリカ、ロンドン、パリ、イスタンブール、ロシア、バルト海と次々に舞台が変わるのも、魅力のひとつだろうか。

私は、東欧には、なんだかすごく、憧れ???というか、懐かしさ・・・というか、ノスタルジーを感じてしまう。

KGS、IS(MI6)とか、モサドとか・・・スパイ映画にはつきもの。

ありえない話だけれど、もし自分がスパイだったとしたら・・・たぶん、10分しないうちに、あの世行だろうな・・・だって、低能で、ドンくさいし・・・なんてコトを考えながら、見ていたりで・・・。

 


映画:アンジーのBERで逢いましょう

2025-04-11 21:14:34 | 演劇・映画

くもりがちで、薄日差すも午後からは雷雨。

先月28日にソメイヨシノの開花宣言があって、満開迄、13日というのは、観測以来、2番目の長さだとか・・・とニュースは伝えていた。

今年は、丁度、入学式の日に満開を迎えた。

近年では、3月下旬に満開を迎え、4月の入学式にはもう、葉桜・・・だったという年が続いたから、やはり季節は前倒しになっているのだろう。

今を去ること、半世紀前???の高校入学の年は、小雨でも、桜は満開だったし、それ以前では、4月の中頃、やっと満開を迎える・・・なんて年もあったなぁ・・・なんて。

一昨日。桜満満開(県央標本木)少し手前の日。

隣市シネコンで、『アンジーのBarで逢いましょう』を鑑賞。

昨年の『九十歳。なにがめでたい』で、老作家役を演じた草笛光子さんの主演。

この女優さんも齢九十を超えても、脚元はしっかりと綺麗な歩行。グラスにワインを注ぐときの手の振戦もないあたり・・・凄い(ウチの母なんか、ほぼ同い年くらいだけれど、亡くなる直前はシワシワで、萎んでいた)。

物語云々・・・よりも、この女優さんを見るだけでも、価値はあるのかも。

銀色の髪を縦ロールに整えて、クラシックなワンピースと帽子。

廃墟となった事故物件のバーを世捨て人のホームレスを集めてリフォーム。雰囲気のあるステンドグラスやら、絵画、ランプ・・・そして、住み着いたヘビに至るまで・・・なにもかもが、昭和レトロ感あふれて、雰囲気がいい。

 

・・・そう。物語的には、なんだかちょっと中途パンパな感もありで、ラストシーンで、バイクに乗ったディーン・フジオカが、紋付?羽織で、ノーヘルで・・・???ってあたりは、次回作があるのか?ないのか・・・微妙な感じだった。

それでも、次回作になんか淡い期待をしてしまうのは、ひとえに・・・この草笛光子という女優を見たいがため・・・かもしれない。

観客の平均年齢もかなり高い(相方を私を含めて)。

そいういう映画・・・(なのだと思ったりしている)。

 

 


映画:少年と犬

2025-03-29 23:58:10 | 演劇・映画

昨夜からの雨降り続く。

 

昨々日(27日)。午前中、映画『教皇選挙』をみて、ランチタイムを挟んで、午後から、映画『少年と犬』を鑑賞。

『教皇選挙』もナナメ上を行く結末だったけれど、この『少年と犬』も・・・。最近多いな・・・こういう結末・・・。先週終わった冬ドラマの『問題物件』の犬頭さん・・・もこのカテゴリーなんだろう。

世の中・・・なんだか、現実物質主義のシバリからの解放なのか・・・それとも現実逃避なのか・・・とも思ったりで。

東日本大震災の岩手から、九州熊本へ。

多門(犬)は、旅をする・・・。

5年を経て・・・約束の地に至る・・・。

その間、多門にかかわった人々とその後。

過去、現在が、交錯していく・・・。

やんわり、ハートフルな映画かと思いきや・・・なかなかに、ハードで、見ていてちょっと辛くなる。

亡くなったひと(或いは犬をはじめとする生き物)は、記憶の中で生きている。

 

未だに、母が亡くなった気がしない・・・ワタシ・・・。

 


映画:教皇選挙

2025-03-28 22:15:21 | 演劇・映画

雷都で、桜開花。

朝は雨。お昼前から、少し薄日が差して、洗濯物は乾いてくれた。

終日どんよりした曇り空でも、なんだか蒸し暑い。

宵になってまた雨降りだす。

 

昨日(27日)。

春休みともあって、街中は、開放感に溢れ、映画館もヒトでいっぱい・・・。

朝から市内のシネマコンプレックスで、『教皇選挙』を鑑賞。

日本人には、あまり馴染がないローマカトリック教会の教皇の死去に伴い、次代の教皇を決める選挙に、各国の枢機卿が一堂に集合するバチカン市国が舞台。

厳格に隔離された法王庁での駆け引き、脚の引っ張り合い、陰謀・・・の中、ローレンス首席枢機卿は、教皇の死がもう少し先で、その前にさっさと引退したい・・・と願っていたけれど、教皇によって慰留され、教皇選挙の管理者として、その大仕事の選挙の渦中に飲み込まれ、自身の信仰と我欲の中を彷徨い続ける。

『神の代理人』を決める場であるけれど、そこには、権力欲、支配欲、金銭欲、色欲、差別、外圧・・・神に最も近いハズの聖職者をも世俗の泥の中に、次第に、取り込まれていくローレンス枢機卿。

かなり・・・というか、ナナメ上を行く結末。

結末は、どうあれ、法王庁の重厚で、荘厳な画像は必見。建築、美術、衣装など、画像の見どころも満載。

物語は、始終、静謐の密室で進んでいくが・・・。前教皇と神???の選んだ次の『神の代理人』は・・・???

 

二十代の頃・・・。

かのイタリアの歴史小説作家の塩野七生の『神の代理人』、『ルネッサンスの女たち』など、イタリアの歴史などの本を読んでいた頃に、この映画を見たかったなぁ。

塩野氏曰く、教皇選挙(コンクラーベ)は、『根比べ』と書かれていた。日本語感も、意味も同じで、カトリック総本山、全世界に13億人の信者の頂点である神の代理人(教皇)選出の過程を描いている。

 


映画:死に損なった男

2025-03-19 23:12:24 | 演劇・映画

明け方から、吹雪。

今日は、早朝から、相方と旧居住地のシネマコンプレックスで、映画を見る約束をしていた。

朝から横殴りの雪・・・。

雪の日は、外出しない主義?で、勤め人時代は、どうしても提出期限(支払処理)のある仕事以外のときの雪予報が出ているときは、前日に休暇届をだしていた・・・くらいに、雪道は怖い・・・。

怖い・・・が、しかし、本日は、ランチの予約も取ってあるし、とりあえず、出かけてみて、ダメそうだったら、戻ってこよう・・・。だって、車はノーマルタイヤだし、道路の状況次第では、バスで行く方法も模索する・・・。

窓をあけて、外をみると、庭や車には、10cmくらいの積雪があったけれど、アスファルトの路面には、積もっていない・・・ということは、県道、国道なんかは、大丈夫かもしれない・・・と、とりあえず、車で出かけてみた。

案の定・・・そう、積雪して凍結していなければ、ノーマルタイヤで行ける!ってか・・・。

・・・という訳で、待ち合わせしたショッピングモール駐車場で、相方の車に乗せて貰い、旧居住地のシネコンで、『死に損なった男』を鑑賞。

構成作家の夢をかなえた先には、何もなかった・・・日々を忙しく生きる構成作家の関谷一平(水川かたまり)は、殺伐とした疲弊した日々を送っていた或る日、ホームで電車に飛び込み自殺を考えるも、隣の駅で、人身事故が発生。

死に損なった一平は、人身事故の当事者・森口友宏(正名僕蔵)の存在を調べ、彼の葬儀に赴く。

その帰宅後、一平の部屋に死んだはずの森口の幽霊が現れ、残してきた一人娘・綾(唐田えりか)の元夫を、殺してくれと頼む・・・殺してくれなければ、殺してくれるまで、一生取り憑いてやる・・・と脅しをかけてきた・・・。

とりあえず、心身を鍛え、ストーカーのDV夫を見張りながら、コントの脚本を執筆するも、元・国語教師である幽霊の森口が、コントの台本の指導を始める・・・。

幽霊に取り憑かれながらも、忙しく日々を生きる一平の身に起こる出来事を、コミカルに描く・・・。

私は、こういう映画が好き。

たぶん・・・ヒットする作品ではないような気がするけれども。

ヒットしない映画でも、よい作品がたくさんあるし、ヒットした映画にも駄作が多い。

収益と作品の完成度は・・・たぶん、比例しないことの方が多い(ような気がする)。

淡々と生きる日々の中の幽霊と幽霊に取り憑かれた男のペーソス溢れる佳作で良作な映画。

 

 


映画・劇場版モノノ怪 火鼠

2025-03-17 21:11:26 | 演劇・映画

強風の晴天の週明け。

 

先週(14日)。早朝から、旧居住地で、映画『モノノ怪・火鼠』を鑑賞。

昨年のモノノ怪・唐傘の続編。

画面いっぱいに色彩の洪水。原色、淡色、直線、曲線・・・。

和洋折衷。古い時代と近未来?が交錯したような・・・不思議な画面。

ひとの心の情念が生み出す『妖(あやかし)』。

良き念につけ、悪しき念につけ・・・限度を超えると、善悪の区別なく暴走する情念の嵐。

薬売りは、そのあやかしの『形』、『真』、『理(ことわり)』を探りつつ、退魔の剣で、成仏?させる。

 

昨年(2024年)公開の『唐傘』よりさらなるパワーアップされ、そして、来年春の公開の三部作最終作品・『蛇神』に期待が高まる。

とにかく、色彩、造形性が秀逸なので、劇場の大スクリーンでの鑑賞がおすすめかと・・・。