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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章」

2025-07-18 21:16:22 | 演劇・映画

関東梅雨明け。

過酷な夏が・・・始まった・・・。

 

・・・という訳で、本日公開の劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章」を、早朝から鑑賞。

まだ、午前7時過ぎだというのに、映画館は、週末並みの込み具合。

3日前からインターネットで座席を予約するも、発券が混むのではないか・・・と思い、上映1時間前には、映画館へ。

・・・思えば・・・。この作品が、テレビアニメで始まった頃、母は生きていたんだけどな・・・。そして、『無限列車編』を観にいった翌々日に、母は、亡くなった。

漫画での物語は、数年前に終わりを迎えたけれど、今回は、最終章の始まり。

千年に渡る鬼対鬼狩りの壮絶なドラマ最終章。

これまでのストーリーの伏線回収と終息迄・・・たぶん、あと数年。

様々な因縁と運命の歯車に加速がついてきた。

物語については、ネタバレになるので、書かないけれど、紙の上では理解が難しい場面も、動画であれば、抵抗なく見られるし、音声でわからない世界感(登場人物の名前の漢字、技の名前)などは、紙の漫画で追っていく。

好きなひとは、好きだろうし、嫌いな人は、嫌いだろう・・・選択の自由がある。

市内の映画館では、IMAXで上映する時間もあるけれど、ここ数日は、ことごとく満席のようで、空いているのは、最前列のものすごく見ずらい席ばかり。

明日から夏休みだから、暫く混雑するのであろうから、暫くしたら、IMAXで鑑賞しよう・・・と相方。

リピータ-も多そうだから、前回の興行収入400億円を超えるのか否か・・・。

様々な謎が解決されていく過程も面白い。

続きが早く見たい。

完結編を見るまで、地震、災害、戦争がこないことを祈っている(完結編後も、世界が平和でありますように)。

 

 


ファニーフェイスの女優達

2025-07-14 22:22:25 | 演劇・映画

台風が太平洋上を北上し通過。

台風本体の西側に位置している居住地では、時折、雨が降るくらい。湿度が高くて蒸し暑い。

明日から、梅雨末期の豪雨になる予報。

深夜になって、本降りの雨が降りだし、風も出てきた。

 

午前中から、本など読んでいたけれど、なんだか、面白くなく。

読書も飽きたなぁ。

明日も雨降りの予報だし、気圧配置によっては、災害もおそれも・・・なんて、テレビでは、散々、煽っていた。

国営放送がよく使う手だね。

あの組織もいろいろな業を背負って、これからどうなるんだろう。余計なお世話か。

ドラマも、どこへ誘導したいんだろう・・・って思うような作品や演出。

所謂、LBGTとか、収入の少ない独身女性が、転居先の団地で、ゆっくり丁寧な暮らしをする貧乏も捨てたもんじゃないかも・・・とか、低所得を無理やり肯定するような???。

収入が少ない割には、部屋に置かれているインテリアや雑貨、服など、所謂、貧乏を演出するのは、実際に、貧乏生活をしてないと難しいし、このドラマに限ったコトではないけれど、ファニーフェイスの女優の起用が多くなったな・・・とか思う。

映画も。

昔は、絶対に、起用されないと思われる不思議な顔(所謂ファニーフェイス・個性的というカテゴリーに属する)の女優が、主役になっている。

実際に、モデルさんだから、スタイルはいいし、化粧映えもするから、職業的なファニーフェイス顔を作っているのだとおもうけれど。

例えば、市川実日子とか、前述のドラマの主人公を演じた桜井ユキとか。

古川琴音、趣里、見上愛(←このひとと区別がつかないのだけれど、小松菜奈)。岸井ゆきの?(疑問符付だけれど???よくわからん)

目と目の感覚が広くて、ちょっと爬虫類系というか。

 

美人は、3日で飽きるけれど、3日で慣れるパターンのお顔が起用される時代になったか・・・。

昔から、ヒネくれていて、マスコミとかメディア(マスメディアなんていうから、どう違うのかよくわからないけれど、媒体と組織の違い?らしい)の人たちの言う『美人』が、どうしても『美人』とは思えなくて、好の顔じゃない・・・って、タダ、それだけ・・・なんだけれど。

古いとことろは、樹木希林、市原悦子なんかは、演技派・・・とか言われる。演技派は演技派なんだろうけれど、美人のカテゴリーから程遠くても、大女優の大竹しのぶいる。

近いところでは、片桐はいりなんか、一度見たら忘れらない顔だと思う。

よくわからないのが、高畑充希とか蒼井優とか、そんなお顔。

顔の造作など、好みの問題だし、一皮むけば、みんな骸骨なんだけれど、この一皮に命を懸けるのが、女優とか、モデルとか・・・人前に顔を晒してナンボの世界に生きる人たち。

顔の造作の綺麗なひとの需要が、昔ほど重要視されなくて、一風変わった?(見慣れぬ)顔に需要が集まってきたのも、時代の変化なのかもしれない。

 


劇団☆新感線 紅鬼物語 ライブビューイング

2025-07-09 21:30:20 | 演劇・映画

体温越えの猛暑日続く・・・。

 

昨日(8日)正午より、市内シネマコンプレックスで、劇団☆新感線 紅鬼物語 ライブビューイングを鑑賞。

モト宝塚の柚香光、2.5次元俳優の鈴木拡樹をゲスト主演に迎えての上演。

 

序盤から、キレッキレの殺陣をみせる早乙女友貴。流石・・・の一言。全くブレがない。

相手役のゴールデンボンバーの喜矢武豊も負けてない。

この掴みは、テンポの速い展開に欠かせない一幕。

『御伽草子』の源頼光と渡辺綱の物語をベースに、(たぶん)『鬼滅の刃』の鬼、『呪術廻戦』、『陰陽師』などの流行りのネタと米不足、大麻などの時事ネタを、ぶっ込んで、物語は、展開していく。

十年と少し前。源蒼(鈴木拡樹)は、愛する妻・紅子(柚香光)と娘、妻の両親が突然失踪し、その行方を追い続ける。蒼の郎党の坂上金之助(喜矢武豊)は、橋のたもとで、うずくまる女官を助けるが、それは、鬼の栃ノ木(早乙女友貴)の変化であった。金之助は、栃ノ木の片腕を切断し、持ち帰る。

胡散臭い陰陽師・阿部辺丁低に助けを求める。そこへ、片腕を取り返しに来た栃ノ木に、切り落した「腕と郎党のひとり桃千代(一ノ瀬颯)をさらわれてしまった蒼たち一行は、シノナシ国へ向かう。

そこには、紅子と娘・フジ、紅子の両親が居た・・・。そして、紅子の正体は、鬼・・・。

次第に、鬼の片鱗を見せ始めた娘・フジに、鬼である母親の紅子は、不安を隠せない。

 

新感線の宝塚女優の出演は、天海祐希、麻実れいなどの所謂男役の続く柚香光の起用だけれど、長身で、古典的な美貌で、鬼としての宿命を負った紅子を、神秘的に美しく演じていく。母役なれども、その強さと品格はを演じられる女優は、あまり存在しないだろう。

紅子の夫・蒼役の鈴木拡樹は、2.5次元俳優で、『刀剣乱舞』で主役の三日月宗近を演じているが、なんだか、精彩に欠ける。ゲームキャラの世界から抜け出てきたヴィジュアルは、どれだけ、そのキャラクターに寄せてくるかが勝負のように思うけれど、『劇団☆新感線』のとにかく濃い俳優たちの間では、所詮、幻のようで、喰われてしまった。キャラクターの再現と演劇の役作りの違いだろうか・・・???

前回の『バサラオ』でも、中村倫也が殆ど、目立たなかったように、鈴木拡樹も埋もれてしまって残念だった。

個性の強い集団の中で、その個を光らせるのは、なかなかに難しい。

剣劇が、メインのひとつでもある劇団☆新感線の中で、終局の殺陣が、紅子演ずる柚香光が、一手に担う構成だったが、宝塚女優には、ちょっと荷が重すぎた。紅子の役は、中性的な男優が演じる方が、よいのではなかろうか・・・などと思ってしまう(具体的に誰・・・とは、思い浮かばないのだけれども)。

受け手に間を持たせてしまうテンポの遅さが、仇となってしまったようだ。

外部からゲストを招聘しての公演だから、そこは、劇団の悩ましいところではあるのかもしれない。

大衆演劇の『劇団朱雀』の早乙女友貴の殺陣をもっと長く見ていたい・・・という観客も多かったのではないだろうか。

 

休憩を含めて4時間弱の作品でも、飽きることなく最後まで、引っ張っていくテンポのよさは、毎度、お見事といったところ。

いつでも、次回作を心待ちにしてしまう・・・。

 


映画:LUPIN THE ⅢRD THE MOVIE 不死身の血族

2025-06-30 21:06:35 | 演劇・映画

猛暑日続く・・・。

ホームセンターで、自動車のバッテリー購入・交換。

先日の半年点検で、バッテリー残量が少ない?との診断。ディ-ラーで、交換すると高くなるので、ホームセンターで、購入して、相方に交換をお願いする。

午後から、市内シネマ・コンプレックスで、映画『LUPIN THE ⅢRD THE MOVIE 不死身の血族』を鑑賞。月曜日の午後なのに、前の3列を除いては、ほとんど、空席なし・・・といった感じだった。

小学生か中学生の頃。

夕方のアニメの再放送で、観ていたルパンⅢ世。

1970年代の頃だったと記憶しているから、もう半世紀近く昔。

ルパン一味の声優さんは、全員、代替わり。鬼籍に入られた方も。

多少の違いはあるのかもしれないけれど、ファーストルパンを見ていた自分にとって、やはりルパンは、山田康夫さんだし、次元大介は、小林清志さんだし、石川五右衛門は、大塚周夫さんだし、不二子ちゃんは、二階堂有希子さんだし、銭形のとっつぁんは、納谷悟朗さんなのだ。

キャラクターも・・・随分と劇画調になってしまっていて、もしかして・・・『あしたのジョー』???のような・・・銭形警部が、力石徹に見えてしまった。不二子ちゃんも・・・なんか、別のキャラクターのようで、馴染難い。

全体的に、これまで(・・・というか、半世紀前の)ルパンの軽いノリの良さ・・・が、殆どなくて、みていて・・・なんだか辛くなってくる。

生物的に、燃やされても再生っていうのは、『鬼滅の刃』あたり?からのトレンドなのか・・・(逆に、ソレしかないのか・・・???)

好き嫌いの分かれる作品かも。

・・・だからといって、つまらない訳でもなく、飽きずに見続けられるのは、流石に、半世紀の間、人気を保ち続ける作品ならでは・・・と言ったところか。

歌舞伎の片岡愛之助、お笑いの水川かたまりなど、ちょっと意外な役者さんが、声の出演で、楽しみのひとつかも・・・。

 


映画:フロントライン

2025-06-20 21:41:20 | 演劇・映画

3日前から、最高気温35度を超える猛暑日が続いたものの、本日は、少しだけ気温が落ち着いてきた感もある週末。

30度超えの真夏日の続く予報で、まだ6月下旬なのに、既にもう夏本番。それでも、熱射の中、風が立つのと、朝方は、25度以下迄、気温が下がるので、夏本番とは言い難いのかもしれない・・・けれど。

昨日(19日)桜桃忌。太宰治の命日だった・・・なんてことなど思い出しながら、車を運転して、隣町のシネマコンプレックスへ、映画『フロントライン』を鑑賞。

2019年にはじまり、その翌年、客船『プリンセスダイヤモンド号』の乗客の感染により、国内への感染拡大を阻止を第一に動く国家と厚生労働省。しかし、かつて経験のないパンデミックに対して、民間の災害派遣チームDMATに、客船内の医療を丸投げすることに。

いついかなるときも出現するゴミクズのような切り取り編集で、国民を煽るマスコミ。疲弊するDMATの医師への誹謗中傷。御用学者のデマの拡散の中で、未知のウィルスへの対処、感染者への対応を描く。

事実に基づいた映画との記載があったけれど、どこまでリアルなのか・・・現場を見ていない人間には、何もいえないけれど・・・やはり、描かれない部分も多かったのだろうと思うし、人道支援に行きついくお決まりのラスト・・・。

あくまでも、客船内の感染者の救済がテーマだから、こういう終わり方なのだろうけれども、常に、現場最前線に立つということは、並大抵の覚悟では務まらない。

誰だって、未知のウィルスは恐ろしい。

ひと際・・・淡々と最前線の現場(船内医療)を指揮する仙道(演・窪塚洋介)の揺るぎない信念と、客船の外から現場を統括する結城(演・小栗旬)の迷いが交錯する。

ことなかれ主義の代名詞となっている官僚の中で、現場の外から静かな変革者?であろうとする立松(演・松坂桃李)と極限の船内で、冷静に対応する仙道の横で、自分自身の家族と乗客の家族を重ねて苦悩する真田(演・池松壮亮)のコントラスト。

命のせめぎ合いの客船の現場の外から、ソースを拾い出し、ショーに仕立てるキャスターの上野(演・桜井ユキ)の姿は、比喩でもあろうし、傍観者でしかないテレビの前の視聴者である大多数の国民の象徴だったのかもしれない・・・。

ドラマの中の支柱であろう窪塚洋介のある意味、達観した(選択肢のない状態で、いま自分自身にできることのみに焦点をあてる)或いは、諦観なのか・・・そのあまり感情の起伏のなさに、ある意味、安堵を見出せる・・・あのどうしようもない状況の中で、活路を見出すには・・・たぶん、成り行きに任せる以外、何の方法もなかったのかもしれない・・・それでも信念はブレないあたり、このひとが本当の主役なのかも。

実際に、映画では見せていないけれど、『ダイヤモンドプリンセス』の船内は、凄惨な有様(災害時の避難所化?)で、現状修復には、多額の資金が必要だったと聞いている。

先日迄、某・国営放送のドラマで、病弱で収入が少ない古い団地に暮らすアラフォーの女性の役を演じていた桜井ユキはが、その対極のような今回のキャスター役を演じていたのには驚いた。

モデルと聞いていたので、スタイルは抜群なのに『病弱な麦巻さん役』から、メディアの最前線でムナクソネタを拾うキャスター役との違いを比べてみるのも面白い(メイクとかも全く違うし、もともと色白の綺麗な肌質みたいだし?化け方が上手い)。

フロントライン---最前線。

様々な最前線には、様々なドラマが・・・ある。

現場を知らないヤツは、現場を語ってはいけないような気もする・・・。

そして、こういう映画が公開されるのは、ある意味、ブラフで、次の仕組まれたパンデミックへの序章かも・・・とか、疑り深い私などは、勘ぐってしまったりしているのもまた事実で。

 


鬼が哂う・・・けど???

2025-06-15 21:34:03 | 演劇・映画

朝方迄、本降りの雨。

午後から、強い日差し。真夏日迄、あと1度?

 

来年の話をすると鬼が哂(わら)う・・・というけれど・・・。

『観劇』から足が遠のいて、都内の劇場に行った最後が、2019年11月だった(市内で行われるコンサートなどには行ったりしてはいるものの・・・)。

もう5年近く、観劇してないのね(最近は、劇場と地方の映画館をライヴで中継するライブビューイングという便利なモノがあって、上映のあるものは、利用している)。

先日、相方が、言った。

『劇団四季公演のBack to The future が、来年の3月分迄、完売だそうで。・・・でね。ロングラン公演が決まったから、来年観に行きませんか。』

観劇かぁ・・・。行きたいのは、行きたいけれども、昨今の物価高で、チケット代金はウナギノボリで、転居して、都内からは、また遠くなったので、電車代も更にUPしているだろうし、食事代を考えると、ちょっとな・・・的な。

 

まあ、そんなこんなで・・・。

本日、来年度分(2026年4月分から9月分?)のチケットが一般販売されるんで、予約お願い・・・ってコトで。

お願い・・・って言われてもなぁ・・・。

演劇チケットは、大抵、チケット販売サイト(チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイト、イープラスなど)を通して、会員登録か一般登録をして、確実に座席をおさえたいのなら、チケットの何割かの手数料を支払って、先行予約にエントリーして、抽選を待つのが、たぶん、王道で、売れ残っていれば、一般販売で、申し込んで、抽選するか、早いもん勝ちのチケット予約をして、いざ・・・観劇・・・の運びとなる。

観劇に行かなくなったので、『チケットぴあ』は、退会しちゃったし(会員だったころは、年間5000円くらいの年会費を支払っていて、その分?先行予約手数料とかは安くなっていたけれど、無料ではなかったような・・・???)

他には、リセールのチケットを買うとか、オークションサイト、譲ります・・・とかのチケットサイトなんかのチケット入手方法がある。

さて、劇団四季のチケット買うには・・・劇団四季のHPから会員登録後、公演日と座席を選択して、クレジットカードで支払う・・・というシステムらしい。

販売開始日の午前10時、一般販売開始(しかも1年先)のチケットを購入した。

果たして・・・1年先の観劇・・・。生存しているか?1年後ってハナシで・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


映画:死神遣いの事件帖 終

2025-06-14 21:35:10 | 演劇・映画

雨時々曇り。宵になって本降りの土曜日。

昨日(13日)。

当日公開初日の『映画・死神遣いの事件帖 終』を鑑賞。

2020年の6月に演劇(舞台)と映画を並行して公開。

刀剣乱舞の亜種的な感じかも???・・・演劇で作ったものを映画化してみた?的な。

演劇も見に行きたかったのだけれど、シリーズの始まりの頃は、新型コロナで、世間は大変だったし、それ以来、金銭的にも演劇は、諦めざるを得なかったし、母が亡くなったので、演劇からは、足が遠のいて幾霜雪?

考えてみれば、電車に乗らなくなって、何年経つのだろうか?

旧居住地より北に転居して、都内が益々遠くなった・・・なんてことを考えながら。

 

きらびやかな衣装と2.5次元テイスト。世界感の独自のルール。これは、どうなんだろう。好きか嫌いか、許容できるか、できないか・・・たぶん、そんな作品かも。

5年間の間に、帝劇俳優になった鈴木拡樹。2.5次元が、帝劇を席捲するようになったのは、驚いたけれど。

そういえば、帝劇は、2030年あたりにリニューアル・オープン予定だとか・・・。

そして、更に、そういえば、2013年に歌舞伎座がリニューアルしたけれど、2013年は、仕事を退職した年で、あれから、もう12年も経つのか・・・新しい歌舞伎座には、とうとう行かず仕舞いになってしまった。

・・・などと、タイトルには全然、関係ないんだけれど、今日のお題のこの映画。

『刀剣乱舞』の世界がお好きなら、おすすめかも・・・だし、歴史的な矛盾だとか、超常現象とか嫌いでない方向けかも(つまりは、あまり一般向けする作品ではないかもしれない・・・ってコトで。私は、好きだけれどね・・・)。

 


映画:国宝

2025-06-12 15:44:55 | 演劇・映画

梅雨入り後の大雨のあとのくもりがちな晴天。最高気温28度。蒸し暑い。

映画『国宝』の記事を69日に、拙ブログ内に投稿したのだけれど、規約違反で、停止の処分。差別用語がお気に召さなかった???らしい。昭和後半のストーリーだから、差別用語でしか表現できないこともあるのだけれど、なんだか、イチイチ、重箱の隅をつつかれているようで、このまま削除でいいか・・・とも思ったのだけれど。これで、また停止だったら、こんな閲覧数の少ない零細ブログにまで、言論統制厳しくなってんのか・・・と思うと、なんだかな・・・と言った感じです。『思ったままを書けばいい・・・』っていうようなキャッチコピーだしてませんでしたかね???

 

(以下、69日投稿分を少し修正した文章になります。大して修正してませんけど)

昨日と同じく、日の出の頃は、晴れていて、暑く成りそうな感じだったけれど、朝になって、雲が沸き立つ。

湿度のある風が吹き抜け、宵から雨降りだす。梅雨入りが秒読みの週明け。

 

先週土曜日(67日)。

隣々市のシネマコンプレックスで、映画『国宝』を鑑賞。

3時間近い大作。

長崎の反社組織の組長の息子として生を受けながら、歌舞伎、舞踊に親しみ、その才を歌舞伎役者の花井半次郎に見いだされ部屋子になった立花喜久雄と、代々歌舞伎の家に生まれ、父親の跡継ぎとして期待される半次郎の息子の俊介。

二人の友情と確執、歌舞伎の家に生まれた者と才能だけで何も持たない者の岐路。

そう。後ろ盾が居なければ、終生、馬の足を演じなければならない歌舞伎の世界で、その頭角を現し、芸道に精進する喜久雄だったけれども・・・。

吉沢亮(喜久雄)と横浜流星(俊介)という・・・所謂、同じ系統の美しい顔立ちの俳優の二人遣いで、贅沢な映画と言えば、そうなので、映画の出来については、あまり語らないでおこうと思う(・・・というより、映画と歌舞伎の根本的な違い・・・と少し考えてしまった。だから、映画に関しては、どうしても、割引いてしまうので)。

歌舞伎界では、殺人と麻薬(クスリ)以外は、大体、許容範囲というちょっと普通ではない世界なので、芸者の二号さんとか、隠し子さんなんてのは、まあ所謂『芸道』の肥やし程度という認識の世界のようで。

所詮、河原(の)者のコトで。

その河原(の)者と反社組織には親和性があって、反社の組の跡取りであった喜久雄が、抗争に巻き込まれて両親を失い、興行先である花井半次郎に引き取られるあたり、今でも、裏の繋がりというものが時々、見え隠れしたりもする。

河原(の)者は、二十一世紀になると、この国では、芸術化して、伝統芸能がどうのこうの・・・格式の高いお家柄?と言われているけれど、モトを正せば、所詮、河原(の)者は、河原(の)者。

最近では、両親を殺害(自殺ほう助???)した某・澤瀉屋の猿之助などが記憶に新しいけれど。

普通とはちょっと違う世界で育つということは、やはり普通の社会に馴染むのは難しいのかもしれない。

 

映画の中の登場人物のモデルって誰だろうか・・・なとど考えながらみていた。

当代、稀代の名女形といえば、誰しも、かの『坂東玉三郎』を思い出すのではないか・・・そして、それ以前には、中村歌右衛門(人間国宝)が居た。

映画の中の小野川万菊(演:田中泯)のモデルだろうかと思う。

妖怪じみた老人の演じる『鷺娘』は、醜い中にも神々しさがあり、ひとつの到達点でもあり、女形を目指す二人の少年達に、道を示すことになる。

歌右衛門の当たり役の『阿古屋』は、存命中には、他の誰にも演じさせなかったし、誰にも伝授しようとしなかったと聞く。

いつか・・・この役を・・・と心に秘めていた玉三郎は、この役のためだけに、胡弓を練習していた。

そして、歌右衛門がこの世を去ると、玉三郎は、『阿古屋』を舞台で演じることができたのは、ここ15年?くらい前だったかと思う。

喜久雄のモデルが、玉三郎ではないとは思うけれども、多少のエッセンスはあるのだろう(宮尾登美子が上梓した『きのね』は、十一世市川團十郎をモデルにしていたけれど、その辺もあるのかもしれないと思うけれど、少し違うような気がする。生前の漫画家・長谷川町子が、十一世團十郎の大ファンで、『町子歌舞伎迷作集』なども上梓した)。

玉三郎の舞台は、舞台に足がついていないのではないか・・・と思えるほどに、重力を感じない。それもまた歌舞伎の芸のひとつで、他の追随を許さない。鷺娘など人間の男性が演じているとは全く思えないし。

・・・それを、俳優の吉沢亮と横浜流星に求めるのは、酷だし、映画には映画の手法で、美しさを演出したあたりは、やはり、歌舞伎と映画は別物なのかも・・・。

それでも・・・。舞台に魅せられた二人の役者は、それぞれの運命に従う。

父親と同じ病を得ながら鬼気迫る最後を演じた横浜流星と、すべてを捨てて芸道の中に、所謂『ゾーン』に没入した喜久雄に、普通の人間が普通を語っても、どうにもならない。

そう・・・生死の中で、もう何も感じず、ただ光のみの穏やかな世界をみて、覚醒した五条悟センセイ(呪術廻戦)と同じ境地だったのかもな・・・関係ないけれど。でも、所謂、ゾーンってこんなものかなとおぼろげながら思ったりもした。

・・・などと、まるで的を得ないレビューしかかけない・・・たぶん、河原(の)者以下の私だけれど。

 


映画:劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折編

2025-06-05 21:01:08 | 演劇・映画

朝からスッキリと晴れた真夏日。

 

6月2日(月曜日)。

早朝から、映画『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折編』を鑑賞。

昨年、地上波で放送されたアニメ・呪術廻戦25話から29話迄をスクリーンで。

呪術界御三家のひとつ、五条家の現当主で、たぶん最強と言われる現・呪術高専の教師・五条悟の高専時代の完全覚醒に至る過去と親友の夏油優が呪詛師に落ちる迄を描く。

青春編。青い春・・・とタイトル通り、青で統一構成された・・・夏空のような画像。

制作元のMAPPAさんは、植物や昆虫などのディティールの美しい映像を提供してくれている制作会社で、やはり映画館の大スクリーンで、迫力の画像を楽しむのにちょうどいい。

私は、テレビアニメを録画はしていたけれど、呪術廻戦は、見始めると沼ってしまうので、25話、26話迄しか視聴していない。30話とそのあとにつづく『渋谷事変』も楽しみにしていて、劇場版に編集してくれたら、観に行く(と思う)。

1話から24話迄は、劇場版編集が無かったように思うけれど、その前の『呪術廻戦0』は、映画化された。

やはり独特の世界線(世界感)で、物語にはルールがあるし、民俗学に興味をもってしまうと、ちょっと?違うかも・・・???みたいな・・・まあ、なんでも有り?的な???

最強になる覚醒直前の五条悟のブッ飛び具合は、呪いの王・両面宿儺と同じような顔面の崩れ具合に、ああ・・・五条先生って、やっぱり、どこかブっとんでいて、普通じゃないし、逆に、普通では生きていけないキャラクターなんだな・・・と改めて。

それに反して、夏油優は、常識人だし、その優しさと真面目さゆえに、闇落ちしてしまったのだろう。

昨年、漫画誌の連載は、終了してしまった。

どういう結末なのか、未だに知らずにいるのだけれど、噂的に聞いている。

願わくば・・・五条悟復活(反転術式???とか反魂術とかで)って線でまた新たな物語の連載が始まるといいな・・・とかなんとか・・・。

 

 


映画:うぉっしゅ

2025-05-27 21:32:58 | 演劇・映画

どんよりと曇りがちな日が続く・・・。

 

もう半月前になるけれど、映画『うぉっしゅ』を鑑賞。

漠然とした生活の中で、自身の仕事に、劣等感を感じているソープ嬢が、母親の緊急入院で、認知症の祖母の介護をする1週間の物語。

昼間は、祖母の紀江(演:研ナオコ)の、夜は、ソープランドで他人の身体を洗う加那(演:中尾有伽)。

金銭的には、余裕があるものの、一種の買い物依存症。家政婦を雇ってはいるものの、自身の部屋は、散らかしっぱなし。

祖母は、加那の顔すら覚えていない。

比較的おとなしいけれど、感情が起爆すると手がつけられない祖母を相手に四苦八苦。

それでも、二人で、髪をピンクに染めて、お洒落をして、車椅子で買い物に連れて出し、ソープ仲間と回転寿司に行ったりして、祖母もそのときは、楽しそうだけれど、すぐに忘れてしまう。

一週間の間に、同僚のソープ嬢が、仕事を辞めて去っていく。

隣人で幼馴染が、同級生と結婚していて、既に妊娠中。

あまりにも、(所謂)普通の人たちと違ってしまった自分自身の生活に、新たな悩みは深くなっていく。

母の退院が近くなって、介護生活から解放される日も近づく中、若かった祖母が、テナーサックスの演者だったことをしり、過去の彼女の青春時代を垣間見た・・・。

『職業に貴賤はなくて、働くひとは、みんな尊い。』

祖母の言葉で、加那の心は、開かれていく。

 

映画の宣伝フィルムをみた限りでは、コメディなのか・・・と最初は、思っていた。物語が進むにつれて、これは、真面目な介護映画?なのだと。

研ナオコのボケっぷりが半端なくて、笑ってしまったり、悲しくなってしまったりで。

祖母と孫娘の外出は、青空にカラーボールがあふれ出す綺麗な演出。

演者の中尾有伽の色白と透明感のあるヴィジュアルが、映画に華を添える。

オトナの御風呂屋さんと介護には、なにかしら共通点があるのかもしれない・・・と考えたり。

なかなか深い作品のような気がする。