鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

花鬼~桜妄想・・・。

2010-03-31 20:56:10 | Weblog
花冷え・・・。
くもり勝ちな一日。
桜も花も、ちらほらと咲き始めて・・・。
3月も今日でおしまい・・・。

桜の花の代表ともいえる染井吉野ですが、これから、八重桜、枝垂れ桜、山桜・・・と5月頃まで、いろいろな桜の花が咲き始めます。

花鬼・・・という妖かしの魔物・・・というか、桜の花の化身?なのか、どういう定義なのかわからなのですが、梨木香歩さんの小説『家守綺譚』の中で、物語の終わりの頃に、この花鬼が登場します。

桜も、もう終わりの頃、女性の姿で、旅行鞄をもって、眠っている征四郎さんの枕元に来て、
『さよなら・・・』
と言って去って行くのです。
花の精???だから、花が終われば、去って行くのです。

花鬼にも好かれるような征四郎さんですから、この花鬼・・・多分、凄い美女なんだろうな・・・。
女優さんだと誰だろう・・・なんて想像してしまいます。

私のところに現れてくれる花鬼なら、リクエストがあります。

花鬼って、男性なのか女性なのか、性別が無いのか・・・その辺、よくわかりませんが、
まっ・・・この世のものとも思われぬ破滅的な美青年ってあたりで、決まりでしょう・・・。

俳優さんなら、誰がいいかな・・・。

外国人なら、若い頃のヴィヨルン・アンドレセンとか、若い頃のデヴィット・シルビアンとか・・・。

そんな綺麗で美しい花鬼が、スーツケースを持って、暖かい四月の朝、
『さよなら・・・』
なんて、爆睡している枕元で言われた日には、やはり、これは夢に違いない・・・と思うよね・・・。

・・・でもなぁ・・・花鬼だからな・・・ジャパネスクな方がいいなぁ・・・誰がいいだろう・・・。

実は、二人ばかり、心当たりがあるのだけれど・・・。

イメージ的には、ぴったんこ・・・。
タキシード着ても、紋付袴でも・・・でも、桜の魔物だからな・・・やはり、水干とか直衣とか、平安調のお衣装で登場願いたい・・・。
一番イメージに近いのは、マンガ『ヒカルの碁』に出てくる藤原佐為さんでしょうかね・・・。

すみません・・・桜で、かなり妄想してしまいました。
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美しい天使

2010-03-29 21:14:21 | Weblog
曇りがちで寒い。


この天使は、とても美しいです。

今日の画像。
積層アゲート(赤メノウ)に彫り込まれたカメオのペンダント。

大天使・ガブリエルだそうです。
天使に美人という形容詞を使っていいのかどうか・・・迷うところですが、この天使・・・すごい美人です。

サイズは、縦20mm横15mmといった小さなもの。
同一の絵柄で赤・青・緑・黒・黄色・・・といったいろいろな色の再生アゲートがあるということは、機械彫りでしょう。
羽根の一枚一枚、天使の纏う衣。髪の流れ。
繊細なディテールを再現していて、見ていて飽きません。

この天使には、ほんとうに惚れて?しまいました。

天使は、赤ちゃんや子供・・・といった可愛らしい姿のものが多いけれど、見た目明らかに女性ってカンジの天使は、あまり多くないような気がしますが・・・知らないだけ・・・???

ミカエルだとかは、闘う戦士といった絵柄が多いですし、熾天使(ケルビム)なんて翼の枚数が多くて、殆ど羽だらけ・・・だし・・・。

天使の世界にも歴然たるヒエラルキーがあって、身分の高い天使から、使いっ走り?の低い身分の天使もいて、様々・・・。
天(・・・でいいのだろうか?)に棲む天使にもそんな格差があるのだと知ったときには、驚きでしたが・・・。

でも、人の想像するものだから、人間社会の構造と似ているのも無理からぬこと。


このペンダントは、フレームに何の飾りも無くて、シンプルそのもので、天使の美しさが映えるデザインですが、同じ絵柄で、ダイヤモンドのフレームのものを見つけてしまい、こちらも装飾的には、美しいもので、人工的な再生アゲートに、これまた人工的な機会彫りのカメオを、人の手で磨かれたダイヤモンドびっしりのフレームで飾る・・・というのもなかなか美しいものだな・・・と改めて思いました。
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相当、Blueな日曜日

2010-03-28 21:02:54 | Weblog
どんよりとした曇り空の寒い一日。


起きていても、身体を横にしていても、なんだか、クラクラした眩暈感があって、終日、横になっている。
眠っても、眠っても、疲れが取れない感じで、週明けからの仕事がやや不安。
月末なので、会計もピークに向いつつあるし・・・。

昨日も書いたけれども、週中には、人事異動があるし、管理職は、ともかく、現在、私の前のデスクに空きが、あるのだけれども、そこへ移ってくるひとが、あまり相性のよくないひとなので、そんな不安もあったりで・・・。
普通にしている分には、全く問題ないのだけれども、仕事・・・となると・・・。
でも、今回は、同じ仕事・・・という訳でもなさそうだし・・・(・・・どうなるのか発表されるまで、わからないけれども・・・)。

以前と、同じ人が、オフィスに戻ってくるってことなので、シチュエーションの再現なのだけれど、何も手伝ってくれなくていいので、せめて、私の足をひっぱらないで欲しい。

忙しい最中に、EXCELの初歩的操作方法なんて聞かないで欲しい。
そんなことは、ヘルプでもみて、自分で解決して欲しい。

まっ・・・慣れるまでの辛抱ですかね・・・。

・・・とまあ、今回も、波乱含みの異動ですわなぁ・・・。

しかし、ほんとうに、相変らず、ツキには、見放されているような・・・そんな感じ。

いつまで続く、貧乏籤・・・。

嘆きたくもなるわ・・・ほんと・・・。

そんなこんなと考えていると、ここでしか、お金を得ることが出来ない自分が情けなくなってくるね。

これも、もって生まれた運命だと覚悟を決めて、行くしかないのかな・・・なんて、かなりBlueな日曜日。
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春は・・・。

2010-03-27 21:05:44 | Weblog
久々の晴れ・・・というか・・・。

昨日は、いつも仕事でお世話になっている経理部の担当さんとお食事会。

2年前に派遣先の会社が消滅したあと、吸収された親会社で、仕事を続けることになってから、経理関係では、ほんとうによく面倒をみていただいているので、ここらでお礼の意味をこめて、御誘いしてみました。
同級生・・・年齢も同じ・・・ということで、無理しなくても、ちゃんと話が合う・・・っていうのは、嬉しいものです。

現在の派遣先の会社のこともいろいろ教えていただき、日頃、会社関係のひととは、お付合いが薄いので、知らないこともいろいろあったりで、ほんとうに、コミュニケーション能力の無さを再認識しました。

でも・・・これも性格だし、週末引きこもりだし・・・仕方がないでしょう・・・。

・・・こんな内向的な性格だから、お話ができるひとというのも数少ない。
時には、相手に合わせるのに疲れたり、イライラしたり、許せなくなったりと・・・感情的に子供じみた性質もいかんともしがたいな・・・とも思ったりで・・・。


主な話題は、4月の人事異動。
相変らず、情報収集力のない私には、寝耳に水な情報でした。

でも、私は、あの会社では、派遣だし、上がどう変わろうが、極端な話、
『明日からこなくていいよ。』
と言われれば、はい・・・それまで・・・だから、別に何を気に病む必要もないのだけれども・・・。

春は異動の季節だし。

去年の今頃・・・。
派遣者・パートと次々に解雇されていった中、どういう訳だか、未だに、クビは、繫がっている現状をみるにつけ、私のここ(現在の派遣先)にいる意味はなんだろう・・・大して、意味がないような気がする・・・
と思ったりします。

どうしてここにいるんだろう・・・。

答えは、分かっているのに、どうしても問いたくなってしまのです。

どうして、いつまで、ここにいるんだろう・・・?
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アタマとカラダが使いモノにならない一日

2010-03-25 21:04:59 | Weblog
朝から冷たい雨。

いつまでもだらだらと眠気が取れず、冷たい雨の降る中、ルーティンワークの現場行脚に出向くも、どうもぼんやりして、声をかけてくれた人の顔も、しばらくの間、認識できないくらいのぼんやり加減。
もっとも・・・声をかけてくれたひとの髪型がいつもと違っていて、近眼の度も進んだせいもあるみたいだな・・・なんて思うけれども、やはり、なんとなく、目が覚めない感じの眠気でした。

やれやれ・・・。

なんで、こんなに眠いんだろう・・・春の気候とは、程遠いくらい寒いのに・・・。

雨も一日中、降り続いて。

年度末だし、月末だし、やる事は山のようにあるけれども、ほんとうにぼんやり・・・が、続いていて、どうにもすっきりしない一日でした。

こういう日は、特に、自分から動かない方が良さそう。
エネルギーチャージをはかって、少しづつ回復を待つ・・・。
事務職ならではの仕事の進め方・・・というか・・・。

ゆるゆると取りあえず、それ程、集中しなくてもよい仕事から片付けようか・・・。
来月末支払いの伝票も溜まってきているし・・・。
今日は、入力するだけでいいや・・・。
チェックは、もっと、すっきりした日に、まとめてやろう・・・。

アタマとカラダが使いモノにならない日は、こんなふうにやり過ごすしかないでしょう。

アタマとカラダが使いモノにならなくても、やらねばならぬ時もあるのだから・・・。

仕事しながら、休んでるみたいな・・・結構、平和な一日でした。
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2010年・・・今頃、始動・・・???②

2010-03-24 21:01:16 | Weblog
お昼前から本降りの冷たい冬のような雨・・・。

ようやく始動した感のある三月の連休・・・なんて、昨日は、書きましたが、積極的に行動しているのが、観劇だけ・・・ってのも・・・なんだか・・・。
自宅から出て、電車に乗って、劇場に行き、座席に座って、演目を鑑賞し・・・、往路をほぼ同じルートで、復路を帰る・・・って、ただそれだけなんですけどね・・・。

その前に、チケットを取得するって作業もあるけれども、以前に較べれば、これも随分と楽になっている訳でして・・・。

・・・だって・・・いつまでも繫がらない電話をかけ続け、繫がったと思ったら、『売り切れ』なんてアナウンスもしばし・・・だったし。

それに較べれば、エントリーして抽選を待つ・・・といった方式の方が、健全な気がしますけどね。


今回は、19日に休暇を取っての4連休ってことで、かなりゆっくりな春の休暇となりましたが、仕事をしないってほんとに心が開かれる感じをしみじみ味わいました。
・・・ところが、ゆっくりしているはずの寝起きに、
『・・・出社したら、アレやっとかなくちゃ・・・』
だとか、休んでいるのに、仕事の段取りを無意識にやってたりして、一体、なんなんだと思ったり。
特に、ワタシでなければ、出来ない仕事に従事している訳ではないし、代替は、もちろん可能だし、何かの理由で、ワタシが、仕事に従事できなくなったって、代わりは、無限いるハズなのに・・・。

そんなつまらない仕事に縛れてるのか・・・ワタシ・・・。

休んでいると落ち着かないってのは、知らぬうちに僻んでいるんですね・・・とか吉田拓郎さんも歌っていらっしゃるし・・・(『暑中お見舞い』という曲だったと思うけれど・・・)。

結局、ワタシは、仕事人間なのか・・・なんて、またまた改めて思ったわけです。

どうなんだろう・・・今、この仕事がなくなったら・・・。

未練がましく思うんだろうか・・・あの仕事は、つまらなくて、くだらなくて、どうでもよかったはずなのに・・・なんてね・・・。

これまで、好むと好まざるに関わらず、何度か仕事が変わったけれども、辞めたくなかった1箇所を除いては、さしたる未練もなかったような気がしています。
辞めたくなかった1箇所だって、仕事としては、雑用だったし、ただ、環境とステータスが抜群によかったというだけで、仕事自体は、全くつまらないものだったけれども・・・。

・・・そんなことを考えたまったく、始動していないような一日。
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2010年・・・今頃、始動・・・???

2010-03-23 21:02:39 | Weblog
くもりがちな一日。


昨年の10月下旬を最後に、冬篭り的で、約4ヶ月の間、会社と近所のスーパーへ行く以外は、何処にもでかけないという・・・週末引籠もり生活を続けていた訳ですが、ここへきて、ようやく活動を開始して、先週末は、2日連続という観劇続きになりました・・・。

観劇のスパンが、これ程、あいてしまったのは、2005年の入院以来ですが、今後は、またどうなりますことやら・・・。
今回は、この4ヶ月間に上演された演目で、特にこれといって観たいものがなかったということもあります・・・。

4ヶ月ぶりの都内お出掛けだというのに、19日は、地元からの電車が遅れる・・・というアクシデントに見舞われました・・・。
そのおかげで、劇場入りがギリギリとなってしまいました。
・・・暫くぶりのお出掛けなので、時間の読み方に狂いが生じていたのか、翌日(20日)の観劇は、電車の遅れなどの不可抗力的トラブルは、無かったにも関わらず、やはり開演ギリギリで、食事も焦りながら・・・ということで、これは、かなりなストレス・・・。
絶対、余裕で間に合うと思い、設定した時間でしたが、2日間とも上手くいきませんでしたけどね・・・。

やはり、時間に余裕のないことが、一番、身体に悪いようです。もう・・・イライラが募り・・・。

4ヶ月振りに都内へ訪れて驚いたのが、
『三日見ぬ間の桜かな・・・』的感想で、駅構内や街並の変化には、もう目を見張るものがありました。

まず、驚いたのが、西武百貨店の8階レストラン街の改装。
お目当てだった『銀座アスター』と『藪伊豆』がなくなっているではありませんか・・・。
今日は、銀座アスターのえびそば(正式名称『海老と季節の野菜の温麺』詳しくは、2009年10月21日の拙ブログをご参照下さい)を食べてからの芝居を観に行こうかな・・・と思っていたのですが・・・。
そして、藪伊豆・・・お蕎麦屋さんもない・・・。
レストラン街においてあったチラシをみると、秋以降リニューアル・オープンとのことだそうです。
(・・・今後、都内での食事は、どうしようかな・・・と・・・)

そして、平日(金曜日)の夕方・・・という時間帯なのに、山手線が意外な程に空いていました。
お帰りのラッシュを予想していたのですが・・・。
3月の金曜日ってことで、異動に伴う送別会とか、定例の飲み会・・・とかで、ご帰宅の時間が遅くなっているのか・・・或いは、或る程度、フレックス勤務が浸透してきて、移動の時間がズレてきているのか・・・それとも不況のせいなのか・・・???
都内にお勤めでない我が身には、不明のこと・・・。
(でも、地元でも、最近、朝の通勤ラッシュって、以前と違ってきているようなんですけどね・・・。ワタシの地元は、工業地帯なので、今回の不景気の影響は、モロに被った感じなので、そのせいかな・・・と考えておりますが・・・コレも根拠のまるでない思いつきなんですが・・・)

・・・という訳で、ようやく始動した感じのする三月の連休・・・。
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日生劇場・・・再び・・・

2010-03-22 21:02:21 | Weblog
昨日の春の嵐は、おさまって・・・。穏やかな祝日。


今日の画像。
20日に訪れた日生劇場を日比谷公園側からフォーカス?してみました。
夜景モードで、撮影したにもかかわらず、上手く取れませんでしたが・・・。

日生劇場については、2007年11月22日のブログにも掲載しましたが、再び・・・ってことで。

ワタシの劇場デビューは、日生劇場だったので、一番馴染みがあるし、かなり古い劇場だし、やはり、一番好きな劇場であることには、変わりありません。
最近では、訪れることも稀になってしまいましたが・・・(なんと今回は、三年ぶりの来場となってしまいました・・・)

昭和の名建築と湛えられる外観ですが、夜景で撮影してもとても綺麗な建物だなと改めておもいました。

今年で、歌舞伎座も全面改修するし、この日生劇場の美しい外観もいつまで、ここに存在するのだろうか・・・といつも思ってしまいます。

いつまで・・・ここに・・・このままの姿で・・・。

たぶん、いつかは、人の手によって解体されるか、或いは、なにかの力(自然的な)が加わって崩壊するのか・・・そんな日がくるのでしょう。

でも、その美しい姿は、昭和の高度成長期を眺め、平成になっても凛とした佇まいを見せてくれています。

私は、日比谷公園側からみたこの佇まいが一番すきだけれど、有楽町駅方面からこの劇場へ向う道も好きな通りで、この劇場に来られると思うとワクワクしてしまうからです。

自分のお金で、やっとチケットを買って、この劇場に入場できるようになったときは、二階席一番うしろのB席でした。
それが、精一杯。
そのうち、グランド・サークル席かS席に座って、観劇するんだ・・・と思いながら。
そして、日比谷の街のオフィス街に就職したいな・・・と思っていた頃・・・。

日比谷のフォフィス街への就職は、叶わなかったけれど、S席には、座ることができるようになったこの頃。

日生劇場の美しい外観を眺めるたびに、いつまでもここにその美しい姿で、存在しますように・・・。
ワタシの目の前から消えませんように・・・と思ってしまいます。
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染模様恩愛御書~そめもようちゅうぎのごしゅいん~細川の血達磨

2010-03-21 21:12:56 | Weblog
強風・・・荒れ模様の春分の日。すんごい強風。

昨日は、『染模様恩愛御書~そめもようちゅうぎのごしゅいん~細川の血達磨(←長い!)』を観劇に、日比谷・日生劇場へ。
19日・20日と連続の観劇で、相当、疲れております。

このお芝居・・・チケット発売日間際まで、観にいこうか見送ろうかと悩んだ演目です。
チケット代金がS席12,600円と結構、高額だし・・・と一旦は、諦めました。

・・・ところが・・・貸切公演日の10日前頃、割引きチケットがリリースされて、かなりなディスカウント。
A席(2階席の前方)の料金で、S席が確保できたので、ラッキーラッキー!!!
割引額で、電車代も浮くし、銀座アスターで、これまた高額の海鮮五目温麺で、お食事しても、まだ、お釣が来るくらいで・・・。

松竹さんの公演っていうのは、歌舞伎を含め、夢をみているような舞台が多くて、イントロから江戸の町へ誘われたような雰囲気。
日生劇場という格調高い劇場ということもあって、よけいにそんなことを感じるのかも・・・。

お話は、衆道(所謂、ホモセクシャル)の契りを結んだ大川友右衛門(市川染五郎さん)とお小姓・印南数馬(片岡愛之助さん)の恋の成り行きが前半の観どころ。
美しいお小姓に恋焦がれ、秋本家の官職を捨てて、数馬の使える細川家へ中間として奉公に上がるあたり、これは、この友右衛門の一途な気性を物語っています。この一途な気性のため、最後は、命を落とすことになりますが・・・。
染五郎さん演じる友右衛門は、かなりユニーク。
こういう男に愛される数馬も大変だと思うけれど、これだけ愛されたなら、幸せ・・・ですかね?
もともと父親を殺害され、仇打ちを心に秘め、たぶん、孤独に生きてきた数馬なら、たよれる人が欲しいもの・・・。
不義密通・・・ましてや男同士の関係が、数馬を恋い慕う腰元・あざみ(市川春猿さん・すごく綺麗で、可憐)に、密告され、お殿様の成敗を待つ身となるふたりですが、このお殿様・細川越中守(市川門之助さん)の義に厚い太っ腹な性格が、幸いして、ふたりで、数馬の仇討ちを果たすよう、友右衛門を細川家に仕官させます。
よい殿様にめぐりあってよかったね・・・。ワタクシ的には、こういうお殿様大好きです。

クライマックスは、火事場のシーン。
これは、必見。ものすごい迫力と臨場感があって、さすが、松竹の大道具さん。
細川家の家宝・神君家康公から拝領した『御朱印状』を焼失から免れるため、自らの腹かっさばいて、守りつつ焼死した友右衛門。一途な性格は、恋と忠義のため、自分の命さえ、惜しまなかった訳で・・・。

染五郎さんが、転がり落ちる階段落ちの演出は、『双頭の鷲』で、堤真一さん(・・・だったかな?美輪明宏さんと麻実れいさんヴァージョン両方みたので、どっちだったかな・・・でも、階段落ちは、必見の演出だしな・・・)演じるスタニスラスを思い出させるシーンでした。
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マクベス・・・削ぎ落とされた演出

2010-03-20 21:02:34 | Weblog
昨日19日は、休暇を取って、夕方から、久々の都内へ。
のぁぁぁんと4ヶ月ぶりの都内です・・・。
・・・ということは、4ヶ月間、週末は、引きこもりだった訳で・・・。


世田谷パブリックシアターで上演中の『マクベス』ですが、本日が千秋楽のようです。
・・・私は、楽前ってことで、金曜日のソワレ。
お立ち見のお客さんも多数いらしてなかなかの盛況ぶり・・・。
不況だというのに・・・。

数年前に同劇場で上演された『国盗人(リチャードⅢ世)』を鮮烈に演じられた野村萬斎さんの演出・主演。『国盗人(リチャードⅢ世)』の流れを踏まえてのストーリーを極限にまで、削ぎ落としたシェイクスピアとなったようです。

シェイクスピアは、登場人物が多すぎて、誰が誰だかわからなくなることも多々あるのですが、この『マクベス』は、『マクベス』だけの『マクベス』的・・・な印象。

そう・・・マクベスの狂気だけを全面に押し出した感じの作品で、よく言えば、シンプル。
悪く言えば、雑。

シェイクスピアは、複雑な人間関係を描きながら・・・というのが従来のスタイルだから、逆の試みってとこでしょうか?

もし、可能ならば、マクベスとマクベス夫人だけの二人芝居・・・まで、削ぎ落としたかったのだと思うけれど、マクベスに欠かせない魔女三人・・・これは、どうしても必要な人物。
ちゃんと予言してもらわないとストーリーにならないし。

・・・そんなこんなで、登場人物5人の『マクベス』になったのでしょう・・・。
ほんとに、よく言えば、シンプル。悪く言えば、雑・・・。

舞台は、半球形のオブジェ風の大道具と回り舞台を大胆に活用した構成。

圧巻は、魔女の予言のバーナムの森が動くシーン。
赤い落ち葉が降り注ぎ、美しい・・・或る意味、ジャパネスクな歌舞伎をみるような演出。
赤い落ち葉のあとに、白く輝く雪を降らせるシーンは、もうそれだけで、美しい。
終局に相応しいラストと言えそう。

相変らず、よく通る低音の声のよさで、修飾の多い難しいシェイクスピアのセリフを当然のように演じる野村萬斎さん・・・このひとは、本当に、上手い。

導入部で、劇場のライトを落としたあと、暫く間があって、そして、また客席が明るくなったので、演出かな・・・???と思ったのだけれど、音響システムのトラブルだそうです・・・。
復旧に15分程度かかりましたけどね・・・。
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