鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

異世界・転生のブーム?

2023-06-04 23:34:33 | 本・読書

朝からよく晴れて、風の強い日曜日。

太平洋を進んで行った台風の風かなぁ?

 

初夏の花の香り。

 

最近、転生モノだとか、異世界ものだとか、異形とか、呪いとか・・・そんなストーリーのアニメとか、ドラマとか。

同じようなテーマのものばかりのような気もするけれど。

そんななかで、来月からは、テレビ・アニメ『呪術巡戦』の二期が始まるし、現在は、『地獄楽』を楽しみにしている。

地獄楽は、呪術巡戦と同じ制作会社で、色彩、造形は、美しさと不気味さ(気持ち悪さ)が同居していて、仙道?道教?系の思想がベースにあるようで、呪術巡戦、鬼滅の刃もそうだけれど、呪術などの古典的要素、歴史感、民俗学の片鱗を上手くモチーフにしていてるあたり、作者さんの学識がないと、出来ないストーリーだなと感心してしまう。

インターネットが普及するまえは、本を買うとか、図書館へ行くなどしないと得られなかった知識が、今は、簡単に得られる・・・作り出すものも、イチから構築しなくても、既に、土台が出来ているし、発想力と知識が、物語の世界を広げていく。

作家の京極夏彦が、(自分の作品は)古典を再構築しているだけに過ぎない・・・と言っていたけれど。

 

 


古書感

2023-04-26 23:28:02 | 本・読書

終日の本降りの雨。肌寒い一日。

 

昨日、宵から降り出した雨は、夕刻まで続く。

朝方も暗かったので、午前9時過ぎ迄、眠ってしまう。

日中も、うとうとと猫のように眠る(母が生きていた頃は、こんな感じで、昼頃迄、眠っていたりした。余程、安心していたのだろうなぁ・・・)。

 

日中の最高気温が30度近くまで、上がる日もあれば、今日のように、15度どまりで、寒くて、眠っている間も、脚が冷えて、電熱マットをつけて、ホカホカ・・・。

 

寒いので、久々に豆乳スープのパスタなど、拵える。

母が好きなメニューだったなぁ・・・。

 

 

昨日、居室の押入れ(下段)を掘り起こしていると、2000年前後に購入した本が出てきて、なんとも、いい具合?な古書になっていて、新しい本もよいけれど、やはり紙の本は、この時間の経過がいいなぁ・・・と思う。

過去に読んで、そのまま押入れの中で、眠っていて、掘り起こしたら、時間の経過が、刻まれていて、古びた感じと、読んだ当時の空気感が思い出されて、これは、電子本では(たぶん)味わえない雰囲気だ。

電子本となんら内容は変わらないだろう・・・。

でも、モノのもつ質量と脳内の記憶と、そのときの感情・・・が、一気に蘇って、過去へ旅した感じ・・・???上手く言えないけれど。

紙のもつ質感って・・・なんだか凄い。

 

本は読み捨て、使い捨て・・・断捨離!断捨離!!断捨離!!!と世間は騒いているけれど、昔の本は、今の(安っぽい)出版物とは、一線をかくすものがあるのかな・・・。

カビ臭いし、紙魚もできて、ページも焼けて劣化しているのに、その存在は、揺るぎない。

こういう本は、処分が難しい。

手許に残しておきたい・・・。

 

 


訃報:畫生(ひるなま)さん・『末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』

2022-12-29 23:52:59 | 本・読書

風もなくおだやかな歳末の日続く。

 

末期ガン治療中だった漫画家のひるなまさんが、今月12日ご逝去されました。

私が、この漫画家さんの本を、ネット書店に注文したのが、12月20日でしたので、手許に届いたのが、23日。

お亡くなりになってから、本が届き、そしてそのレヴューで、その訃報を知りました。

もっと早く、生きていらっしゃるときに、読めばよかった・・・半年前くらいから、注文しなくては・・・と思っていたのですが・・・。

 

2019年の秋に、大腸ガン発見。

そのときの平均余命は、30カ月と診断されて、今月亡くなられたので、正確な診断だったのかも。

(あくまでも、もしかすると・・・ですが、彼女のツイッターには、例の流行病のワクチン接種・・・という記載があったので、その影響もあったかもしれない・・・などと、ふと思ったり)

ガン・サバイバー。

大腸ガン発見時、腸閉塞を起こしかけていて、その手術後、抗ガン剤治療を受けていたようで、かなり苦しい副作用も続いていたようです。

 

もしかすると・・・。

手術後、抗ガン剤治療をしても、しなくても・・・もし、余命が同じくらいならば・・・(医学的知識がないのであくまでも想像ですが)、腸閉塞の手術後、つらい副作用のある抗ガン剤治療は、受けない方が、残りの闘病生活を、穏やかに過ごせたのかも・・・。

まだ41歳だから、早すぎる死だったと思っています。

だから、生存への望みをかけて、抗ガン剤治療を受ける選択をしたのだと思います。

 

闘病記の『末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』の中でも触れていましたが、幼少から成人期にかけて、父親から暴力の虐待を受けていたということで、ご自身を『虐待サバイバー』と称されていて、これも、もしかすると・・・ですが、かなりのストレスで、それで、ガンを発症してしまったのかも・・・とか・・・そんなふうに考えてしまいました。

 

始終、冷静な観察眼で、自らの『末期ガン』を描きながら、優しいご主人に看取られて、ご自宅で穏やかに眠るように亡くなった・・・というご主人様からの報告があって、自分の人生の半分を虐待で、そして末期をガンで・・・。

画力もあり、これから作り出す作品を楽しみにしていたので、残念に思う次第です。

もっともっと・・・新しい作品を読みたかったな・・・。

 

ご冥福をお祈りするとともに、本書を世に送り出してくださって、ありがとうございました。

痛み、苦しみのない世界へ旅立ちでありますように。

 

 

 


アル中➁

2022-09-15 23:24:25 | 本・読書

終日、もったりとした重たい雲垂れ込める。

最低気温20度。

暑さも年貢?の納め時かな・・・と思って、週間天気予報を見たら、どうやらまだ残暑は、続くらしい。

涼しいのは、今日だけなのか なぁ・・・???

午後になって、小豆を煮て、小豆餡を拵える。暑い日は、小豆餡など煮るのが、イヤだし。涼しいから、餡づくり。

 

昼前に、車のガソリンの給油に。

月々の支払いで溜まった微々たるポイント有効期限切れ間近のお知らせ。

それでも5,000円近く溜まっていたので、ハテ・・・コレは、何に使えるんじゃい・・・と思ってみたところ、某・コンビニとか・・・普段、全く利用していない企業ばかり。

ふと・・・いつも利用しているガソリンスタンドで、使えることを思い出し、期限切れになる前に使っちまえ!・・・と思い立ち、給油。

(ガソリン残量が半分以下になっていたし。東日本大震災のとき、給油が困難だったので、それ以来、燃料タンクが、半分になったら、給油することにしている。いいのか、悪いのかわからないケド・・・)。

1リッター160円になっていて、先月よりも、リッターあたり5円も高くなっていて、去年あたりは、満タンでも、5000円でお釣りがきたぞね。

インフレってヤツですかね?

(ガソリンは、二重課税なのに、どうしていつまでも、課税し続けるのだろう・・・。まあ、政府ひとは、半島とか、中の国のひとだから、純粋?な日本人からは、搾り取れるだけ、搾り取ろうってコトだろう。日本の国土は、放射能汚染も酷いし、イザとなったら、日本を核のゴミ捨て場にすりゃいいだけのハナシだし、どうせ、日本人なんて、ヒトと思っていないだろうし、英米もな・・・で、要らなくなった遺伝子組み換えワクチンも高値に売りつけ、処分させてるし・・・。本当に、4回目接種するひとって・・・ご老人とか・・・自分じゃ決められないご病人とか・・・だろうかな?イヤ、違うか・・・ど~でもイイ話ではあるけれど・・・)

物価が高い。値上がりしてる。量が減っている・・・。

原油が上がれば、輸送費にハネ返って来るのは、当然だし、公共料金(電気・ガス)も、遠慮会釈なく悪びれもせず?右肩上がり。

 

ついでに、野菜とか買って帰るか・・・と思い、市内南西部の道の駅へ。

葡萄がシーズンだけれど、シャインマスカットなんか、一房2000円以上とか。

 

毎日の朝食用の焼き菓子が、売られていたので、買い求める。

もしかして、この焼き菓子の中毒?になっているのかも・・・???とか思ったりで。

 

昨日の拙ブログで、『アルコール中毒』について書いたのだけれども、この本の作者さんは、アルコールの飲み過ぎで、重症急性膵炎で、約3週間の入院とその後を描いている。

なかなかに、興味深い内容で、もともとメンヘラ、ADHDを患っておられたようで、向精神薬など服用されていて、独自な視点から、自らの病と、その病に至る心の空洞、その空洞を埋めるのに、漫画を描く・・・。

そして、その漫画も行き詰まり・・・。

この作家さんは、特に生活には、困っていないようで、ご実家暮らしで、アルコールも好きなだけ買える?環境(金銭的余裕とアルコールの提供が、安易な場所)で、膵炎に移行したと思われる。

もし、独り暮らしで、生活も貧しければ、たぶん、アルコールには、向かわなかったのではないか・・・と、思ったりする。

別の意味で、金銭的にアルコールを購入する余裕がなくとも、もちろん、アルコール中毒になるひとは、なるのであろうから、そのへんは、よくわからない。

書評にも・・・結局、実家に居るし、喰うに困らないから(病気になった)・・・みたいなコメントもあったりした。

 

小説家とか漫画家とか音楽家とか・・・そういった職業のひとは、たぶん、書(描)くことに、己の道(存在意義)を見出し、書けない苦しみを、アルコールに転嫁して、精神を病んでいくのだろうと思う。

アルコールを麻薬におきかえてもいいし、別の何か(恋愛とか、食欲とか)に、依存することも多そうだ。

太宰治、中島らも、坂口安吾・・・枚挙に暇もないけれど・・・。

 

チョコレートとか、珈琲なんかも中毒性がありそう。

アルコールじゃないけれど、エナジードリンクとかも、連続摂取はやめた方がいいかもね?

摂取できないと、イライラするとか・・・。飲んだり食べたりできないと、自分を保てないとか・・・ソコ迄行けば、立派な中毒者なのかも?

 

・・・で、私の焼き菓子中毒は・・・???

まあ、無くても大丈夫なんですけれどね。有れば嬉しい。

 

・・・そういえば、料理系?ユーチューバー?(ではなくて、ニコ動だったっけ?)の『アル中カラカラ』さんは、どうなさっているのだろう。

あの方の動画、とても楽しみだったのに・・・。

 


猛暑読書

2022-07-02 21:33:28 | 本・読書

猛暑日続く・・・。

 

深夜から、YouTubeが、ブチブチ切れているので、現在使っているタブレットが寿命なのかなぁ・・・と思っていたら、利用しているキャリアであるKDDIの通信障害というニュース・・・。

現在(7月2日午後9時30分)、まだ復旧に見込みが立たないようで、スマートフォンの画面は、『圏外』になっている。

何処かへ電話する用事もないし、固定電話もあるし・・・特に、不自由は感じないけれど、お仕事関係の方々は、大変だったようで。

 

通信関係が、ダウンすると、こんなに混乱するのだね・・・などと思いながら、テレビのニュースなどみていたけれど。

 

YouTubeが、ブチブチ切れるので、本など読むことに。

最近は、昔のように、寸暇を惜しんで本を読む・・・ということがなくなって、全く集中できない。

数ページ読んだだけで、もう興味は、他に移ってしまい、ああ・・・アレやっとこう・・・とか、アレどうしたっけ・・・と頭が、本から遠ざけようとしている。

読書は、よいこと・・・みたいに、洗脳?されて育ってきたので、中学時代から、数十年・・・本ばかり読んでいた。

けれども、地頭が悪いせいで、その知識も忘却の彼方で、何の役にも立っていない。

その本で得た知識を利用したくとも、興味の範囲が極端に狭いから、そんな本を知っている・・・というひとすらいない。

視力は落ち、既に、老眼になり、コレだけ読んだのだから、もういいか・・・と思うものの、やはり月に何冊かは、買ってしまい、そして、読まずに、積み上げておく・・・所謂、『積読(つんどく)』状態で。

 

亡き母は、死ぬ間際迄、読書をしていた。

目も悪くなり、身体が、弱ってきても、本を読むこと、文字を書く(手紙を書く)、手芸をする・・・ということをやめない人だった。

流石に、手芸は、針に糸を通すことが困難になっていて、私を呼んで、数本の針に糸を通させる。

液体プロポリス液を、カプセルに入れる、粉薬を、オブラートに包む・・・なんてことも、段々、出来なくなって来て、食後の薬の世話もしていたことを思い出した。

 

母は、前夫との間に、女児が居て、それが、私の異父姉なのだけれど、

『お母さんのように、上手にお手紙が書けません。』

と言っていた。

 

母は、綺麗な文字を書く人だったけれど、やはり亡くなる1年前くらいから、真っすぐに、文字を書くことができなくなっていた。

目の不調、手が思うように動かせない・・・。

 

それでも、本は、読んでいた。

新聞は、毎日読んでいたし、小説、週刊誌、健康雑誌、アロースケルトンのパズル本を取り寄せて、解いていた。

 

私には、とてもそんな気力は、なくなっている。

 

暑さの中、エアコンを使い、本を読むのは、最大の贅沢かとも思うけれど、猛暑読書にならず、現在に至る・・・。

 

 


蔵書の断捨離・・・が、出来ない。

2022-01-03 20:57:45 | 本・読書

風もなく、穏やかなお正月3日目。

最高気温10度越え。昨日今日と春のような穏やかな日差しで暖かい。

こんなふうに、穏やかな日が続くと嬉しいけれど。

 

蔵書が片付かないまま。

ダンボールに入れて、十余年。

ダンボールに入れてあるのに、紙魚になっていたり、埃だらけになっていて、本は、案外、保存が難しいものなのかもれないし。

 

本を読みたいと思っているのに、イザ、本のページをめくってみると、すぐに他に気が逸れて、集中することが難しく、そして、できなくなってしまっていて、昔は、本ばかり読んでいたというのに。

読みたいと思っているのに、読めないのでした。

 

体質?が変わってしまったのか・・・。

目も年々、悪くなって来ていて、そんなことも原因なのかも???

 

思い切って、全部、捨ててしまえたら、どんなに気持ちが楽になるだろう。

 

世の中、『断捨離』なるものがブームのようで、綺麗なお部屋で過ごすには、常に、『捨てよ!』と言っているのだけれど。

私は、貧乏性なので、捨てることに抵抗があって、なかなかモノ(本を含む)を捨てられないので、困りモノ。

簡単に、捨てられないモノって、案外、多いもの。

無理に捨てられないないなら、捨てなくても・・・と思うと、日々、溜まっていくものなんだろうなぁ・・・。

 

 


西洋骨董洋菓子店:よしながふみ・著

2021-12-27 20:45:46 | 本・読書

明け方は氷点下。

日中は良く晴れて、乾いた冬晴れ。最高気温5度どまりの底冷えの一日。

 

古書の整理をしていたら、『西洋骨董洋菓子店』4巻がでてきました。

現在、映画で、ヒット中の『きのう、何たべた?』の原作者よしながふみの初期の頃の作品です。

ついつい読んでしまいました。

この作家さんは、ボーイズ・ラブ路線の方ですが、同時に、『食』についても相当、詳しい方で、ゲイ(同性愛)& 食の融合した『きのう、何たべた?』が、その集大成ということになるのだと思います。

その前駆的作品となったのが、『西洋骨董洋菓子店』で、こちらは、ゲイ(同性愛)& お菓子が、テーマとなっています。

 

西洋骨董洋菓子店のオーナーは、少年期に誘拐されるという事件に巻き込まれたまま、その記憶を封印しています。

資産家の令息でありながら、誘拐というトラウマからか、何故か、恋愛関係で女性から、他愛もない理由で、ことごとく別れを告げられてしまいます。

そんな彼の同級生で、高校時代、オーナーからゲイであることで、拒絶された天才パティシエが、彼の店で洋菓子を作ることになり、そして網膜剥離で、リングを降りることを余儀なくされた天才ボクサーが、パティシエの作る洋菓子に魅せられ、従業員として採用されます。

この3人を主軸として、西洋骨董洋菓子店・アンティークを展開していきますが、そこに絡んでくる個性的な人々を巡って、物語は展開していきます。

 

よしながふみの作品のおもしろさは、その伏線と展開にあるようですが、やはり初期は、デッサンの狂いが顕著だし、背景をあまり細かく絵描かないのは、初期の頃からのスタイルのようで、コマ割りもわりと大きく、線の粗さも否めない・・・と思いながらも、登場するケーキ、パン、洋惣菜・・・全部食べてみたいです。

 

 


本と石油ストーブ

2021-12-14 16:44:16 | 本・読書

最高気温6度。

朝方は晴れ間があったので、洗濯などしたら、昼前から、パラパラと音を立てて冬の雨。

俄雨のようでも、降ったり止んだり。

 

母が茶の間で使ってたストーブを二階へ運んで、午後は、本の整理など。

・・・あんなに好きだった作家本なのになぁ・・・二度は読まないかも・・・と思い、処分することに決めた本。

未読のものもたくさんあって、なんでこんなに本ばっかり買っていたんだろうと思ったり。

 

亡くなった母の蔵書も、まだ少しあるのだけれど、amazonで古書価格を調べると、半端ない高値がついているものもあったりで、簡単には、捨てられないかも・・・。

もともと出版数に少ない健康本ばかりなので、高値でも売れるのは、マレだけれども。

 

良い本が売れるとも限らないしなぁ。

 

母も本が好きで、辛いコトがあっても、本を読むとなぐさめになる・・・とよく言っていて、晩年は、平岩弓枝など読んでおりました。

 

時々、私の部屋から、断りもなく、本を持って行ったりして、果たして、母にわかるんかいな?と思う本(思想系?)も無くなっていて、母の部屋から発見される・・・と言ったこともよくあったで。

自身の部屋を探しても見当たらないから、おかしい?と思っていたら、母の蔵書を処分する際に、出てきたりして、ああ、母が持って行ったのだなと・・・。

 

母の使っていた灯油ストーブをつけてみたのだけれど、私は、二階では、電気ストーブだったので部屋が温まるわけでないので、灯油ストーブって、部屋全体が温まって、いい感じかも?と思いました。

でも、給油が面倒だし、重いので、今日のように最高気温6度なんて日以外には、使わないのだろうなぁ。

 

エアコンも・・・。

冷房以外使ったコトがない。

やはり本当に寒いときは、直火に限るなぁ・・・と思った寒い冬の一日。

 

 


白露/7回目の月命日/長谷川洋子・著『サザエさんの東京物語』

2021-09-07 20:24:26 | 本・読書

二十四節季・白露。

昨日の天気予報では、朝から久々の晴れ・・・ということであったけれど、実際の日照時間4時間。

曇りがちで、風がなんとなく冷たい。秋の風。

 

母の月命日。

午前中、お寺の墓所へ。

 

帰りに道の駅へ。

栗を購入。母の好物だったので、栗ご飯にしよう。

一晩、浸水しないと皮剥きできないので、月命日の今日は、栗ご飯には、できなかったけれど。

明日、栗の皮を剥こうと思います。

 

午後から夕刻迄、読書。読書・・・なんか久しぶり。本を読む時間をかみしめる。

長谷川洋子・著『サザエさんの東京物語』

国民的漫画家であった故・長谷川町子の妹からみた姉の姿、そして、サザエさんと磯野家の母体となった長谷川家の物語。

 

母の部屋を片付けていたら、出てきた本で、所謂、母の遺品。

NHK朝の連続テレビ小説『マー姉ちゃん』の原作である『サザエさんうちあけ話』と重なる部分が多くて、暴君、ヒットラーと娘達に言われた母・貞子の孟母ぶり、戦前、戦後を通して、国民的女性漫画家となった長谷川町子、その漫画の出版する姉妹社を切り盛りする姉・まり子、そして、その確固たる信念をもつ家族の中で、居場所を探し続ける末っ子の洋子。

 

あるきっかけで、姉妹間にできた深い溝。

 

長谷川町子の『サザエさんうちあけ話』では、女系家族の団結、仲良し姉妹・・・というイメージが強いけれども、どんな家庭にも、何かしら瑕疵があるもので、美化された『サザエさん』からは、想像できないエピソードも。

10億円を超える母・貞子の遺産を放棄しても、洋子の欲しかったもの・・・。やりたかったこと・・・。

内気で、強い姉たちに圧倒されながら、そして、姉(町子)の死さえ、知らせてもらなかったというその姉妹の深い深い溝。

 

庶民派と言われた長谷川町子だけれど、現実は、やはり今でいう上級国民。

サザエさんという架空の庶民のイリュージョン。

読者に見せた幻。

そう・・・私たちは、庶民・・・でも、実体は・・・。

 

孟母・貞子の先見の明。

焼野原だった世田谷の土地を買いまくり、バブルで、土地成金。

それでも・・・。

己の信じる宗教や、寄付、他人救済に奔走した母・貞子。

オカネの亡者ではなかっただけ、安堵した。

 

サザエさんと長谷川町子ファンは、読まない方がいいかも・・・。

 

 


読書をするのは・・・?

2021-06-05 22:23:24 | 本・読書

時折、薄日が差すものの、梅雨を思わせるような曇りがちな一日。

明日にかけて、お天気下り坂のよう。

週間天気予報では、週明けから、晴れて暑い日が続く・・・との予想なのだけれども・・・。

 

会社員だった頃は、時間を気にせず、読書して過ごしたい・・・と思っていた。

会社員でなくなって、好きなだけ読書が出来る時間が、あったのに、ここ十年近く・・・殆ど、読書をしなくなった。

読書をしないのではなくて、出来なかった。

ひとえに、大きな不安があって、夜は眠れず、不規則に生活し、生きる意欲も殆どなくて、ただ、母に依存し、母のくれた自由に過ごせる時間を、ただ漫然と、過ごしたに過ぎなかった。

それでも、母が亡くなる迄ほぼ8年間、母の側で、過ごせたことは、私にとって有難いことであった(もっとも、身体の自由が徐々に奪われ、確実に死に向かっていく母の側にいることを、苦痛に感じていたことも事実なのだけれど)。

 

そして、中断・・・というか、本を読む・・・という行為自体にも、いろいろと疑問が出てきて、あれ程、好きだった作家の作品も、その作家のひととなりを、意外なところがから簡単に知ることができるようになり・・・(インターネットで、秒で、検索できる世の中になった。数十年前なら、図書館なり、本屋なりで、調べないとわからないこと、外部に出すことのできなような情報なども、遭遇できるようになった)。

最盛期には、あんなにチカラのあった文章だったのに、晩年には、衰えが見えたり(当然なのだけれど)、新作が世にでなくなり(社会的に規制や制限、或いは、世に出ては困る情報など、情報操作などもさかんに行われているようだし)、作家の意図するところと、出版社の利害が一致しなければ、売れない仕組みだとか。

純粋に良い作品を見極められるヒトというのが、少なくなってきているのかもしれない。

読書なんて、単なる娯楽・・・、ドキュメンタリーも、絵空事。

そんな感じで、読書から、乖離してしまった日々でもあった。

 

先日、異父姉に会い、私の知らない母を知った。

 

生前の母は、読書家でもあった。

『本を読む習慣があれば、辛いコトがあったときに、慰めになる。読書が出来るひとは、幸せだ。』

そんなことを言っていた。

 

母は、幼い頃、実母を病気で亡くし、(大抵そうなんんだろうけれど)底意地の悪い継母に苛められ、唯一の心のよりどころは、女学校だったけれど、卒業して、簡易裁判所の書記官になり、その後、結婚したけれど、その先に、幸せは、無かった。

最初の嫁ぎ先のことは、殆ど、私には話さなかったので、詳しいことは知らない。

話したくないほど、辛かったのか、既に忘れてしまおうと決心したのか、それとも、本当に忘れてしまったのか・・・。

 

そんなこんなで、波乱万丈だった母の人生を支えたもののひとつが読書だったようである。