鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

4月の誕生石・ダイヤモンドリングを2本なくす・・・。

2010-04-30 21:03:10 | Weblog
よく晴れて、風の気持ちのよい一日。夕方にわか雨。

4月の最終日。

かなり緩やかな4月だったような気がする。
ココに来て、従来の仕事が、他の系列会社に委託された関係で、今までと、やっていることは、変わらないけれども、落ち着きを取り戻した感があったりで・・・。

しかし、連休明けに憂いを残す結果になってしまっている。
連休明けがコワイ・・・。

ここ3年間というもの、いろいろ変化があって、その度に、右往左往して、なんで、こんなに急激に変化するんだろうか・・・とそんな仕事をふられた自分の運の悪さを嘆くばかりの日々が続いている。
周囲を見れば、どっちが正社員なのかね・・・と疑問符を投げつけたくなるような人材ばかりだし。
仕方が無いか・・・。
こんなところに配属されたワタシの運の悪さを呪い給え・・・。

神よ、僕らの行き先に暗闇を置かないでください・・・(Grass Valley:『瓦礫の街』原始と未来エピローグ)

さて、そんな日々。
今日の画像・・・失くしたダイヤモンドリングのうちの1本。
小指用のダイヤモンド・エタニティ・リング2本・・・失くしてしまった。
何処へ行ったのやら・・・。

外して、茶の間の炬燵の上に置いたような記憶があるのだけれど、翌日姿を消していた。
自宅で失くしたものなら、いづれ出てくる時もあるのだろうか?
外だったら、絶望的だけれども・・・。

細いプラチナ製で、凄く、お気に入りで、1週間に3日は、身につけていたのだけれども。

もうひとつは、同じデザインながら、蛍光オレンジダイヤモンドで、イエローダイヤモンドと変わりないようにみえるのだけれどもライトの当たり方によっては、オレンジ色の光を放つ不思議なリングだった・・・。

1.9mmとかなり細身のリングだったので、2本付けをしていたのだけれども。

神よ・・・願わくば、ワタシのモトに戻してください・・・と祈りたくなる・・・。

呪われた日々・・・。

五月闇

2010-04-29 21:05:57 | Weblog
朝方は、晴れていたかと思ったら、昼頃から急に暗くなって、雨が降って、そして、夕刻になると晴れてきた。

目まぐるしくお天気は、変わる・・・。

今日から連休・・・と言っても、特に何もするのでもなく、一日が終わってしまった。

昼頃から寒冷前線の影響か、暗雲が、立ち込める。
季節的には、少し早いような気が、するけれど、『五月闇』か・・・。

雷がなる前とか、急に暗くなって、昼間なのに、夜の闇に包まれたような現象を『五月闇』というのだと、ウロ覚えだけれど・・・(違っていたらごめんなさい!)

ワタシは、この『五月闇』が嫌いではない・・・。
・・・というより、むしろ、好きである。

もう、今やっていることの全てを終わりにしてしまっていいよ・・・。

なんだか、そんなふうに言われているような気がして、気持ちが随分とラクになるような気がするから。

天は、休息を与えるために、太陽を隠し、そして、雨を降らせる。

自然界の動物は、雨の日には、活動しない。
自分のネグラで、風雨がおさまるのを、ジッ・・・と待っている。
止まっている、休んでいる、待っている・・・。

人間だけだね。
チャカチャカ動きまわって、天の意志(・・・そんなものあるのかどうか・・・???)に、逆らってまで、活動をしているのは・・・。

五月闇に包まれると、もう動かなくていいよ・・・。

なんだかそんなふうに言われているような気がして、目の前の全てを放棄したくなる・・・。

『五月闇』・・・そんな季節か・・・。

『スギハラ・ダラー:手嶋龍一・著』②

2010-04-27 21:01:51 | Weblog
午後からかなり気合の入った雨・・・。


2008年の秋・・・リーマン・ブラザーズは、崩壊した。

アメリカがクシャミをすると日本は、風邪をひく。

なんで、アメリカの低所得者向けローンが、焦げ付くと、日本が影響受けるの・・・?
そう・・・それが、グローバル化ってもんですかね・・・。

グローバルのカラクリ・・・。
この本を読めば、大体、わかります。
ほんとに、現代の金融市場が、緻密な情報戦だってことも・・・。
世界がどう動くか、的確な情報を手いれれば、必ずや、巨万の富を得られるでしょう。

・・・と言う訳で、一般庶民には、たぶん・・・縁のないお話です。
国家レベルだからさ。

そんなこんなで、日本の片田舎で、地道に経理の仕事に励んで???いたワタシにも、リーマン・ショックは、やってきた。
仕事は、倍に増え、給料は下がり、ボーナスは、ゼロになった。

日々、百円、千円、壱万円とチマチマ考えているような私には、皆目、見当もつかないマーケットのお話ですが、だから、余計に面白い。

後に、金融市場を動かしていくユダヤ人少年・アンドレイと日本人少年・ライジ(松山雷児)の出会いは、ノスタルジックだし、ナチスから逃れるために、アンドレイが、故国ポーランドを、脱出する『出ポーランド』の章は、ドキドキするし、上質なエンターティメント小説として読んでも興味深い。
セピア色の写真をみるような感覚に捕らわれたりして。

・・・ワタシは、何故だか、第二次世界大戦中のヨーロッパの映像だとか、写真をみると、凄く懐かしい・・・
この光景って何処かでみたことがあるような・・・本当にノスタルジアを感じてしまうのは、何故なんだろう・・・と思っているのだけど、もしかすると、(あるかどうかわからないけれども)前世は、ユダヤ人強制収容所で、死んだのかもしれない・・・などと時々、思ってしまう訳で・・・。

ほんとに、長編小説は、久々・・・。
このところ、いろいろあったりで、ゆっくり、長編小説を読む・・・(時間は、あったものの、読めずにいたのだけれど、そんなことも忘れて読んでしまった)ということが、できなかったので、やっぱ、読書しているときは、幸せですわ・・・。
たとえ、前世が、ユダヤ人で、アウシュビッツで死んだとしても・・・。

『スギハラ・ダラー:手嶋龍一・著』

2010-04-26 21:01:12 | Weblog
よく晴れて爽やかな一日。


土曜日の夜から読み始めた手嶋龍一さんの『スギハラ・ダラー』。
一晩で、読み終えてしまった。
今少し、後悔している。
なんで、この本を今週半ばから始まるゴールデン・ウィーク用にお取りおきしておかなかったのか・・・。

面白い・・・。

この小説は、グローバルな金融・経済小説と取るか、或いは、スパイ小説と取るか・・・それとも、歴史関係なのか・・・多分、いろいろな読み方(愉しみ方)のできる本だと思う。
(甲冑姿の戦国武士に萌~~~の歴女諸姉も、こういうの読んでみたら・・・とお勧めしたい。きっと、もっと知的に見えるよ・・・たぶん・・・)

英国秘密情報部の貴族のお坊ちゃま・スティーブンと米国の先物取引捜査官・マイケルが探り当てた細い情報の糸。

ポーランド系ユダヤ人・アンドレイと日本の伝説の相場師・ライジの奇妙な運命の糸。
細い糸の先に幻のように浮かび上がっては、消える金融市場を巧に動かす美しいユダヤ人女性の見えない影。

第二次世界大戦中、ナチスから逃れるために、リトアニア駐在大使・杉原千畝の発行したユダヤ人救済のビザ。

70年近い過去が、記憶に新しいリーマン・ショック、9・11、ブラックマンディ・・・金融恐慌に複雑に絡みつく。

面白い・・・。

金融経済に疎いワタシが読んでも面白かった。

第二次世界大戦中のユダヤ人の悲劇を扱った作品は、数多い。
小説・映画・ドキュメンタリー・・・
『禁じられた遊び』もそうだろうし、『ソフィーの選択』を思い出させるし、『夜と霧』も印象深いし、『宮廷の道化師たち』という作品もあったな・・・。
以前このブログ内にも書いたけれど、『青年は荒野をめざす』の中にも登場する。

現代アメリカの政治、経済金融、メディアは、ユダヤ人なしでは、考え難いと聞く。
ノーベル賞受賞者も人口の割合からみても、ユダヤ人がダントツだという。

久々に堪能した端正な小説である。

解き放たれたモンスター

2010-04-24 21:02:34 | Weblog
よい天気だったのに、突然の雨・・・そして、また晴れ・・・天気は、目まぐるしく変わる。

4月の第二週目から私のデスクの前にきた休んでばかりの彼女(4月4日の拙ブログ・腐れ縁復活、4月8日:彼女における検証などご参照下さい)この1年間、随分と楽な仕事ぶりだった。
あんなに楽なところがイヤだと言っては休み続け・・・。

そして、管理職の目の届く、事務所勤務と相成った。

彼女にとっては、吉か凶か・・・。

事務所の仕事は、1週間しかもたかなった。
2週目の月曜日は、例の『体調不良』で休暇・・・。

しかし・・・これ程、休み続けても、辞めることを考えない・・・或る意味、これは、物凄いタフな神経の持主かもしれない・・・。堂々と休み続けても、出社した日には、悪びれもせず、談笑さえしている。

もともと、柔らかい物腰・モノ言いだけれど、気が強い・・・。
最初は、そのたおやかな風貌に、みんな騙される・・・。
しかし、仕事を続けていくにつれ、段々と彼女というひとが、わかってくると・・・。

折角、前管理職が、あれこれ理由をつけて、閑職に閉じ込めて、リスクを軽減したのに、今度の管理職は、檻(現場事務)から、怪物を解き放ってしまった。

怪物・・・モンスターというのが、不適切なら魔法使いといったほうがいいのか・・・。

現実にないものを見せ付けて、人をひきつけ、そして、見せつけられたものが幻でしかなかったときの失望・・・。求めていた楼閣が、砂でできた砂上の夢だったことに気づかされる時が、やってくる。

彼女は、根拠のないヴィジョンを、理想的に語る・・・まるで、実現がたやすいように。
でも、それは、全く実現性のない単なるヴィジョン・・・。
いつでも、結果を出せずにいる・・・。
だから、我をはり、各部署を転々とさせられる。

本人は、それに気づいているのかいないのか・・・。
知っていて幻を見せるのか・・・或いは、無意識なのか・・・。

それは、魔法使いにしかわからないけれど・・・。

願わくば、また、檻に閉じ込めるか、或いは、自ら、退路を決めるか・・・。
解き放たれたモンスターの行く末を・・・私は、見たい(・・・それを見るまで、ここにいるかどうかもわからないけれども・・・)。

垣間見た未来図?

2010-04-23 21:04:41 | Weblog
霧のような雨だったり、本降りになったりで、冬のような灰色の日は続く・・・。寒い・・・。


先週の土曜日、観劇に行く途中、夕食には、ちと早いけれども、開演時間が18:00なので、渋谷の東急百貨店のレストラン街で食事をすることにしました。

いつもの銀座アスター。
東急の店舗は、初めてでしたが、池袋西武・銀座松屋とは、少しちがって、テーブルの間隔が狭く、デパートにひとりで買い物にくる主婦やご老人なんかを主な客層としているようなカンジでした(・・・都内のデパートのレストラン街っていうのは、土日祝日は、家族向け、平日は、主婦層・老人層っていうのがお決まりでしょうか)。

ワタシの隣で、この早い夕方の時間帯に食事をされている老婦人がおりまして、可愛らしい服装で、昼間(・・・もう夕方ですが・・・)から、赤ワインを飲みながら、中華料理のコースをゆっくり、ゆっくり、味わっておられるようでした。

値段の張るコース料理に、グラスワイン・・・。
ちょっとした富裕層の老婦人なんだろうなぁ・・・。
この歳で介添えもなく、ひとりってことは、未亡人なのか・・・。身寄りがない一人暮らしなのか・・・と他人様のことを勝手に想像しておりました。

ふと・・・自分の脳裏に横切ったのは・・・。

もしかすると、この老人と並んで食事をするというこのシチュエーションは、ワタシの未来図なのか・・・。
すみません・・・。意味不明ですね。
現在、パラレル・ワールドを垣間見てるんじゃないだろうか・・・という奇妙な錯覚でした。

もしかすると・・・コレは、ワタシの未来図なのかもしれない・・・。

この老婦人、齢80~90歳位とお見受けした。
ここで、この時間帯に、こういう食事をされている老人だからな・・・。

もしかすると、ワタシも、ソレくらい高齢まで生きて(現状じゃ有り得ないと思うけれど)、一人寂しく???昼間っから、酒飲みながら、デパートのレストラン街で、中華料理のコースを食する老人になるのだろうか・・・。

ひとり寂しい老人なのかどうかは、隣に座った老婦人に聞いて見なければわからないけれども・・・。

身なりや食事の内容からして、経済的には、恵まれているのだろうと見た・・・。

なんだか、寂しい老後が待っているような、でも、気儘でいいのかもしれない・・・と思ったりで・・・。

新感線☆RX☆薔薇とサムライ⑤ファイナル~やはり娯楽は・・・

2010-04-22 21:04:53 | Weblog
昨日は、夏で、今日は冬・・・冷たい雨の暗い空。


日曜日から続いております『薔薇とサムライ』今夜がファイナルってことで。

どうも最近、演劇が面白くなくなっておりました(私的にですが・・・)。
私的に面白い演劇というのは、現実を忘れてさせてくれるほど、熱中できる作品を言います。

現在の自分と比較して見てしまうような作品は、最悪だし、中には、意味不明な・・・いや、深遠というべきか・・・理解できないものも嫌いだし、かといって、テレビのヴァラエティーの続きみたいな作品もゴメンこうむりたいし、演技のできない人気だけのタレントさんの出演する演劇も観たくない・・・。
テレビならチャンネルを変えればいいし、最悪、スイッチを切ってしまえばいいのだけれども、劇場だとそういう訳にはいかないので・・・。
最低でも4000円くらい払ってみているのだから、モトは、取りたいのである・・・。
つまり、現実を忘れたいから、演劇を観る訳で・・・。

そう言ったわがままな人間の要求を満たしてくれるのが、今のところ、劇団☆新感線なのです。

この先どうなるの・・・と先の展開が予想のつかない面白さ。
ハードロックバリバリで、思考を麻痺?させるサウンド。
特に、RXシリーズは、音楽色の強い舞台だし、きちんと字幕をつけてくださるので、意味不明ということも少ないので、助かっています(歌詞が聞き取れないってこともよくあるので)。

今回の薔薇トサムライは、大道具がほとんどなくて、船くらいでしたね。
あとは、映像・・・3Dというのだろうか、スピーディに、場面転換できるし、いちいちセット組まなくても、臨場感があるし、背景をリアルに再現できるし、今後の演劇の演出の主流になっていくのでしょう。たぶん・・・。
デジタル技術もココまできたか・・・。
以前は、モニターとか使っていたけれども、舞台全体を立体感のあるスクリーンにしてしまったのは、新しい試みですね。
その中でのリアルな役者さんたちの動き。
虚像と実像がすれ違うとき、不思議な世界が展開していくようです。

問題なのは、演出家さんの求めるヴィジュアルにどれだけ対応できるかという技術面だけでしょうから。
コスト的にも、一度作ってしまえば、いろいろなシーンで、使い廻しができて、経済的・・・なんだろうなと思います。

退屈でつまらない現実を一時的にでも忘れさせてくれる・・・それが、娯楽。

カネの使い途は、いろいろあれど、演劇に使って、よかったと観客に思わせる作品を作り手は、作る義務があるのではないかと思います。
芸術至上主義もリッパですが、訳のわからない個人主義的な芸術は、ワタシには、必要ありませんから・・・。

新感線☆RX☆薔薇とサムライ④やはり王子さまが・・・。

2010-04-21 20:12:30 | Weblog
もう・・・初夏ですね・・・ってカンジの晴天。風が、気持ちよい一日。


新感線の公演は、他の演劇と違って、男性のお客さんも多いようです。
ふつうの演劇だと、9割が女性客というのも、珍しくないのだけれども、新感線は、やや女性の方が多いかな・・・というカンジで。

どうなんですかね。男性のお客さんって、王子様ってみたいのかな。

王子さまといったら、このひと。
浦井健治さん。
私は、この方の出演されている舞台で、この方が、王子様以外の役で出ているのをみたのは、一度しかありません(・・・そんなに見ていないのですが・・・)。

それ程までに、王子様役をやるために、いらっしゃるような方です。
帝劇に、住まわっていらっしゃる方だと思っていましたが(←冗談です)、新感線でも王子様です。
ミュージカルの正統派の王子さまといえば、思いつくのが、この方と、井上芳雄さんか・・・。

美形だし、長身だし、声もいいし、ノーブルだし・・・ああ、やはり、王子さまなんですね・・・。

女性客にとって、いくつになっても、王子様は、憧れで、こんな王子様とLoveしたいなんて思ってしまいますが・・・。 

今回も清潔で、優しい王子さまを可愛らしく上品に演じられていました。
殺陣もダンス風に優雅に微笑みながら・・・。なんか楽しそう。
個性の強い新感線のなかの一服の清涼剤、脂っこいものを食べたあとのシャーベット的な・・・。

意志の強い女王様のお相手というよりは、キャピキャピだけれど不思議と達観した感のあるポニーを演じた神田沙也加さんの方がお似合いか・・・。

神田さん、お母様にお声がそっくりですね。
言わずと知れた松田聖子さんと同じお声だ。
女優さんのか歌手なのかイマイチ、存在のカテゴリーが不明ですが・・・???


今回のゲストで忘れてはならない藤木孝さん。
老獪な政治家・ラーカムを印象深く演じておられました。
この方は、慇懃無礼・深慮遠謀といった四文字熟語(・・・と言っても、この二つしか思い出せないくらい、ボキャブラリーの少ないワタクシですが・・・)を連想させる役柄が凄く上手い。
先日お亡くなりになった井上ひさしさんのドラマでもご常連ですし、かの『箱根強羅ホテル』の中で、静かで、怖いんだけれども、どこか人間味のある特高警察の役が忘れられません。
ドラキュラ役なんかも似合いそうですが・・・。

明日も続きます。

新感線☆RX☆薔薇とサムライ③石川五右衛門

2010-04-20 21:02:51 | Weblog
曇りがち。夜から雨。

2年前の五右衛門ロックの続編・・・というか、古田新太さんの当り役の石川五右衛門。
歌舞伎になったりドラマになったり、アニメになったりと、実在の石川五右衛門から、いろいろなイマジネーションを受けて、様々な創作が行われているようです。

・・・私個人としては、十三代目石川五右衛門の子孫・・・といえば、かのルパン三世のお友達の石川五エ門か・・・。
斬鉄剣とかさ・・・。
クールでカッコイイし。

そういえば、終演後の会場で、ルパン三世のテーマソングが流れておりましたね。
ルパン三世は、国民的アニメーションなのでしょう。

もうひとり。
かなり大昔。
NHKの大河ドラマ『黄金の日日』の中で、根津甚八さんが演じていた石川五右衛門。
この方の印象が強い。
根津さんと言えば、スリムで虚無感のある俳優さんでしたが、その対極(体形も含めて)にあるような古田新太さんの演じる石川五右衛門は、新感線の生み出したニュー・ヒーローなんでしょうね。
古田さんのキャラクターを充分に活かし、どちらかと言えば、悪役的なお顔立ちなんだけれども、妙に可愛かったり、ヘンにカッコ良かったりと、ひとつの枠には、括れないような俳優さんというより、尊敬の意味を込めて『怪優』さんと呼ばせていただこう。

その怪優さんを初め、新感線というユニットには、不思議な役者さんが多い。
このブログ内でも何度か書いているけれど、粟根まことさん、右近健一さん、橋本じゅんさん・・・。
このお三人様については、キャラが決まっているのに、キャラ以外の役でも、きちんとハマルというか・・・。
きちんとした分業制があるのかもしれない。

新感線の女優さん達もかなり気の毒な役が多いけれど、今回は、かなり普通で、よかったです。
美人揃いなのに、本当に、お気の毒な役が多い。今回は、高田聖子さんに集約された感もあったりで。

相変らず、殺陣の美しい前原正嗣さん、前田悟さん。
翳りのある暗殺者を綺麗に演じておられました。

可愛いいんだけれど、いつも裏切り者の役で、舞台を盛り上げているのが、河野まさとさん。
この方、ボブカットが良くお似合い。

明日に続きます。

新感線☆RX☆薔薇とサムライ②これは、経済ドラマなのか・・・?

2010-04-19 21:01:47 | Weblog
よく晴れて気持ちの良い一日。

昨日の続きです。

このお芝居、17世紀のヨーロッパが舞台となっています。
鎖国後の日本を飛び出した稀代の大泥棒・石川五右衛門が、女海賊の用心棒となっての大活劇ということですが・・・。

現在の日本の若者は、貯蓄重視で、あまり購買意欲がない・・・という記事を読んだことがあります。
お金が、一箇所に停滞してしまうわけですね。
キャッシュ・フローが上手くまわらないと、経済も停滞し、不景気は続く、不景気が続くから、お金を大事に溜め込む・・・というスパイラルな構造。

このドラマの中で、天海祐希さん演じる海賊・旋風のアンヌに、
『カネは、使わないと意味がない。ケチケチ溜め込むのは、死に金だ。人からヒトへめぐりめぐって、世界と交易をして、港を富ませる。港が豊かになれば、国も栄える。』
と言わせています。

今の日本の閉塞状態を解くヒントでもあるような・・・。

キャッシュ自体は、単なる物質にすぎない。
このキャッシュを上手に活かすか、或いは、このキャッシュによって翻弄されて不幸になるかは、使い方次第ってとこなんでしょうね。
ヒトが考え出したバーター(交易)の手段・・・お金。
ヒトが幸せになるように使わなければ、きっとナンの意味も持たないのでしょう。

薔薇とサムライは、一種の経済ドラマと言っても、過言ではないでしょう。

建前は、娯楽活劇だけれども。

天海祐希さん演じる海賊・旋風のアンヌは、兎に角、みていて気持ちがいい。
ヴィジュアルも美しいし、華のある女優さん。
女優さん独特のベタベタ感がまるでなくて、ハンサム・ウーマンを地で行くような・・・凛として飾らない天然の美しさ・・・。

宝塚のベルサイユの薔薇のオスカル復活・・・ってシーンもあって、天海さんあってのアンヌ役です。


明日に続きます。