この2,3日というもの・・・眠り過ぎて、頭が痛く、更に何もヤル気にならず、起き上がると吐き気がする・・・。
眠り過ぎたのだから、起きていた方がいいのだけれど、吐き気の為、それも叶わないので、仕方がないから、終日、床に伏していた。
・・・本当に、何もしたくない・・・。
そんな気の沈む数日だったのだ。たぶん・・・ものすごく不幸な・・・。ここ数年間の不運というか・・・そんなことばかり思い出されて、何もかもがイヤになった・・・。
ふと・・・こういう時にこそ・・・と思って、購入しておいたDVDを観ることにした。
深夜も明け方近い4時から朝まで、普通じゃ考えられない時間帯に過去のDVDをみる贅沢?さ。
現実を忘れさせてくれる至福の時間となった。
本日の画像/劇団☆新感線-SHIROH (2004年年末帝劇公演)
もう10年以上、経つのか・・・。
この公演を見たのは、クリスマスの土曜日だったと記憶している。
丸の内のルミナリエで、帰り道が、混雑していたのを覚えている。
座席が、W列・・・最後列で、あまり細部まで見えなかったため、公演後発売されたDVDを購入した。
今見ても・・・。
凄い・・・。
たぶん・・・この頃から2,3年が、新感線のピークだったのではないだろうかと思う。
島原の乱が、テーマのロックオペラ。
島原の益田四郎時貞、天草の混血児・シロー。
四郎時貞役に上川隆也さん、天草シローに、中川晃教さん。
ひとりでも、充分なのに、主役が二人と言う贅沢な布陣。
神の御子と呼ばれ、触れるだけで病を癒す力と人を操る力を持っていた島原の四郎は、病で、失明し瀕死の状態だった或る少女・リオ(大塚ちひろさん)を癒した。
それは、神の力が、自分に宿っていることを試すためにしたことだった。
少女に、自分の念を込めて、与えたロザリオのおかげで、少女の病を治すことができたが、そのロザリオが災いして、キリシタンと間違えられ、捉われ、処刑されてしまう。神を試したことの報いで、四郎は、力を失った。
一方、鎖国令が出て、日本に戻ることができなくなった混血児のシローは、天草の港に漂着した彼の父親の難破船を住処に、仲間達と暮らしていた。
シローの歌う歌は、ヒトに不思議な力をあたえ、シローの思い通りに操ることができた。
神の力を奪われた四郎と神の力を歌で、具現化するシローは、霊的な存在として、四郎を見守るリオによって、出会い、重税とキリシタン弾圧に苦しむ島原の人びとを、戦いへと誘う。
抜群の歌唱力(神の声?)をもつ中川晃教を相手に、歌では、圧倒的に不利な上川隆也が、その確かな演技力と存在感で、神の力を失った四郎を演じ抜く。
知恵伊豆こと松平信綱役に江守徹さん。
政治家としてダークな部分を敢て演じる存在感溢れる演技は、流石の一言。
キリシタン討伐軍大将・板倉重昌役に吉野圭吾さん、お友達の松倉勝重役に右近健一さん。
吉野さんのヴィジュアルの美しさは一見の価値あり。
重ちゃん勝っちゃんの二人は友達は、最高。
池田成志さん、粟根まことさんのキリシタン目付役もケレンミたっぷり。
舞台美術は、山本タカトさんの妖しくそして美しいイラストの背景。
私は、山本タカトさんの描く雰囲気が大好きだ・・・それはまた、後日。