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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

春色のピンクルビー

2014-04-28 22:53:12 | Weblog


曇りがち。夏日。お天気下り坂のよう・・・。


ルビー・サファイア・エメラルド。

色石の中でも、特に、プレシャスな宝石として市場に出回っていて、ルビーなら、ピジョン・ブラッド(鳩の胸の血の色)、サファイアならコーンフラワーブルー(矢車草の青)、若しくは、カシミールブルーと言われている物が極上らしい(見たことはないけれど)。
エメラルドは、その組成上、インクルージョン(内包物)の無いものは、ほとんどない・・・ということで、気泡だとか、亀裂だとか・・・そんなものを嫌うひとも多いのではないかと思う。

ルビーとサファイアについては、同じベリル類。
色の違いによって、赤はルビー。そのほかの色は、サファイアと分別するそうだ。

本日の画像。
春色のピンクルビー・・・。

もともと、ピンクルビーは、ルビーではないけれど、これは表示が『ピンクルビー』となっている。
昭和中期頃の品で、今時、こんなデザインのものは、売られていない。

ピンクルビーは、真っ赤なルビーに成り損ねた・・・ルビー落ちと呼ばれるようだ。

『でもね。あの頃は、ピンクルビーだったみたいですよ?』

このピンクルビーのイエローゴールドのリングは、相方の父上の所蔵品で、相方が、譲り受けたコレクションのひとつを、先日、私に、プレゼントしてくれたものである。

『今時、こんなアーモンドみたいな色石のデザインは無いでしょうねぇ。でも、これ以上大きなサイズの石だとイヤミなんだけれど、これくらいがギリギリかなぁ。好きでしょ?』
と言って下さったのだった(・・・しかも、箱がないので・・・と言い、ティッシュペーパーにくるんで、くれるあたり・・・相方らしい)。

17mm×8mm アーモンドを一回り小さくしたくらいの大きさで、3カラット以上あるかと思う。
4箇所、10本の(少したよりなさそうな爪)で留めてある。
なにより色が可愛らしく、春の少し濃い枝垂れ桜か江戸彼岸桜を連想させる・・・本当に、春色。
おもちゃのような、飴のような・・・蛍光ピンク。
透明度が抜群で、表面積を大きくカットした面に光が当たると、眩しい程のシンチレーションを発する不思議な石でもあった。
内部の色が、時々、パパラチアサファイア(蓮の花のオレンジ)のように変化するのも、ルビー落ちなのかもしれない。

いまのところ手許不如意で、実現できないが、ペンダントヘッドに加工してみたいと思ったりする。