花冷えの日曜日。
私は、中華料理は、結構、好きだ。
本場の中国の料理とは、似て非なるもの・・・それが、日本における中華料理なのだというけれど。
四川風の辛いヤツが好き。
特に、海老のチリソース煮。
これは、赤坂の四川飯店が、日本の四川風中華料理本場と言えば、本場なのだろう。
以前のテレビ番組『料理の鉄人』に出演していた陳建一氏の御父君・陳建民氏が、本邦に広めた料理・・・だったと聞いたことがあるけれど、真偽の程は、知らない。
モノの流通が格段に良くなって、トウバンジャンやらテンメンジャンやら、XOジャンといった調味料、面倒な鶏のスープは、顆粒になって、かの海老チリソース煮やチンジャオロースーも家庭で、簡単に作れて、或いは、自分で作る方が、案外美味しかったりする。
海老も車エビだとかの・・・高級素材でなくても、冷凍ムキ海老、バナメイ海老、ブラックタイガーと手頃な値段で、買えるようになっているし、コレは、やっぱり、自宅で、作ってみるとよいかも?
大手食品メーカーでも、素材に混ぜるだけで、本格中華の出来上がり・・・なんて、便利な調味具材もあったりするけれど、コレは、割高(でも、無駄がないですかね?余って腐敗させてしまわずに済むし、いろいろ入っているから)。
エビチリなどは、微妙な味付けは必要なないし、要は、海老に、ちょこっと下味(お酒・塩・胡椒など)をつけて、片栗粉をまぶし、ニンニク・ショウガ・トウバンジャンをゴマ油で炒め、鳥ガラスープ、トマトケチャップ、酢、酒・・・あとお好みで、砂糖などいれて、トロミがでるまで、煮れば完成。海老は、すぐ火が通るから、加熱しすぎないほうが美味しい。
海老だけだと、ボリューム的に足りないから、邪道だけど、油通しした茄子などを入れてしまおう(コレは、銀座アスターのランチ風。そして生のトマトなども足してあって、油をオリーヴ・オイルに変えたら、もしかするとイタリアンか・・・みたいな・・・)。野菜を、アスパラガス、ブロッコリーなどにして入れるレシピもあったりする。コレは、これで、なかなか・・・。
仕上げに炒めた卵をいれるのは、四川飯店風なのだろうか?
消費税率も上がったことだし、オカズの増量材に、野菜を入れるのは、或る意味、健康的で、賢い選択かもしれない。
自宅には、片栗粉がなかったので、ちょっと高価だが、吉野本葛をまぶしてみた。
こうなると、もう完全に本場四川とは、似て非なる料理なのだろうなぁ・・・と思う。
ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・エビチリも、元の四川料理に非ず・・・何故か、諸行無常の気分になってきた・・・?