予報では、それ程の降雨にはならず・・・ということであったけれど、本降りの時間帯も在ったりして、昨日の雨は、二十四節季の『穀雨』の少し前の雨・・・ということになるのだろうか?
今日は、その『穀雨』の前日。
清明最後の日ということになる。
それに相応しく、暑すぎず、寒すぎず、空気は、ヒンヤリして爽やかな土曜日。
私は、この二十四節季の『清明』の時期が一番好きかも知れない。
春もそろそろ爛熟を始め、蛍光色を帯びた若い木の芽が、日増しに鮮やかになってきて、深呼吸したくなる時期でもある。
この時期の花・・・勝手に、風浮花(かざうきばな)と命名してしまったのだけれど、ハナミズキも枝の上で、ふわふわ浮遊している感じがするので、そんなふうなヘンな名前をつけて、楽しんでいる。
風浮花は、ハナミズキだけではなくて、『矢車草』なども同一のカテゴリーに入っている・・・。
浮遊感としては、梅雨時(私の居住地では7月初旬頃)に、鉛色の雨雲に、溶け込むような蛍光ピンクの合歓(ねむ)の花などもあるけれど、どうも、合歓は、風に浮く・・・という感じがしない。
梅雨時の湿度の高さが、風を拒むのだろうか?
四季の変化の激しい日本には、二十四節季をさらに、三つに分割した、七十二候というのもあって、今日は、清明/末候・虹始見。
雨上がりに、虹が出始める頃ということだそうだ。
そろそろ、大気が夏に向かって上昇する時期なのだろう。
寒気と暖気が、ぶつかりあって、春雷を呼ぶのだろうか。
この時期は、なんとなく、心が落ち着かない。
新年度の始まりでもあるし、新たな環境、対人、仕事・・・そんなストレスが、そろそろマックスなのだけれど、あと10日を待たずして、ゴールデン・ウィークまで、なんとか持ちこたえようと思う健気な心。
気候と心のバランスを上手くとって、来るべき夏に備える時期でもあるのだろうか・・・。
職を離れてみて、今は、そんな気持ちも懐かしいかぎりだけれど。
長すぎたモラトリアム。
未だ、始動の気配すらせず・・。