鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『舞台 ジャンヌ・ダルク』~「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」神は、何故、沈黙するのか・・・?

2010-12-14 21:05:15 | Weblog
午前中雨。午後からお天気回復。


・・・という訳で(昨日のブログをご参照下さい)、思わぬ伏兵に出会い、集中を欠く、観劇となりました。

斬新な舞台構造。
可動床が、城壁になったり、ダイナミックな舞台を構築・・・と言いたいのだけれど、中央に穴(直立させると城壁の窓になり、床では、役者さんたちの出退場用)の開いた床なので、安全上どうかな・・・とよからぬ心配も。

兵士達、エキストラの迫力ある動きに、始終、目を奪われる。
白井晃さんの演出。

・・・で、肝心のジャンヌ・ダルク・・・。
旗振ってるだけ・・・。
これは、自らのセリフにもありましたがね・・・。

脇役で、一芝居打てそうな存在感のあるかたばかり。この舞台。
特に、アイドルの堀北真希さんでなくても、よかったんじゃないかと・・・。
(そのせいかどうか・・・?いつもより若い男性のお客さんが多かったような気がするけど・・・???)

S席11,500円。
コレは、たぶん人件費だろうなぁ・・・と思いながら、見させていただきました。
それ程、エキストラが多い。

ジャンヌ・ダルクを扱った舞台では、かの劇団・四季の『ひばり』。
正統派ですかね。アヌイ(・・・だったか、ジロドゥだったか・・・)。

シャルル7世(伊藤英明さん)とジャンヌ・ダルクは、異父兄妹という設定になってました。
『この程度の男』のシャルル7世を演じる伊藤さんだけれども、本当に、このひと・・・伊藤英明さんなのかなぁ・・・?と思うくらい華がなかった・・・ような気がする。そういう演技ですかね?ダメ男を演じるための・・・?
寝巻き?のような衣装のせいでしょうか?戴冠式の衣装は、ロイヤル・ブルーでよくお似合いだったけれども?
このシャルル7世も特に、伊藤英明さんでなくとも・・・。

ちょっと、もたつき気味のイントロから、オルレアン解放、ランスでの戴冠式とテンポよく進む。
戴冠式のあと、神の声が聞こえなくなったジャンヌ・ダルク。
そこから、火刑に処されるまでが、また、すこしもたつき気味か・・・。

『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』
神は、沈黙がお好きだ・・・。
ときどき、囁きかけるのは、神ではなく、悪魔なのだろうか・・・???