goo blog サービス終了のお知らせ 

鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

シネマ歌舞伎・刀剣乱舞・月刀剣縁桐

2024-04-08 23:21:34 | 演劇・映画

夕方から雨。すこし蒸し暑い感もあり。

明日は、激しい雨の予報。

 

先週土曜日(6日)。

シネマ歌舞伎・刀剣乱舞・月刀剣縁桐を鑑賞。

オンラインゲーム『刀剣乱舞』から派生した舞台化2.5次元ミュージカル、アニメと古来の名刀を付喪神として擬人化した物語の歌舞伎版。

2.5次元俳優が、自らを捨ててまで、そのキャラクターに究極まで似せるかが命題の舞台版とは対極の・・・歌舞伎俳優演じる刀剣男士。

 

常磐津さん、長唄さん、邦楽さんの豪華な舞台演奏の中、歌舞伎特有のあの速度の遅いセリフ、一旦止まる立ち回り、見え切りなど、アクション・スピード・ビジュアル命2.5次元とは異質の刀剣物語。

これは、これで、なかなかに見ごたえ有りで。

 

歌舞伎と刀剣乱舞は、相性がいい・・・少なくとも、歌舞伎・風の谷のナウシカ・・・よりは・・・。物語にも相性ってあるんだよね。

シェイクスピアの十二夜なんか換骨奪胎して面白かったし。

 

昔・・・会社員時代の少しだけカネがあった頃。

よく通った歌舞伎座と新橋演舞場。

職を離れ、手許不如意で、歌舞伎見物など夢のまた夢となってしまった現在・・・都内へ行かなくても、映画館で、上映してくれるとは、有難い限りで、早速、相方を誘い、和食レストランで、(少々高額な)弁当など調製してもらい、当時の歌舞伎見物気分を再現。

やはり古い作品よりも、現代版の方が馴染みやすい気がする。

ファイナルファンタジーも映画版で、上映してくれないかな・・・。

 


映画:FLY!

2024-04-03 23:55:43 | 演劇・映画

曇りがちで、午後から雨。宵から本降り。

 

一昨日(1日)の夕刻から、本日2本目の映画FLY!を鑑賞。

渡り鳥なのに、小さな沼に安住を決めたお父さん鴨のマック。お父さんは心配性で、子供達を危険に会わせたくないと頑なに渡りを拒否するものの・・・

妻のパム、息子のダックス、娘のグウェンは、家族旅行を提案する。

一家4羽とダン叔父さんを加えた合計5羽の鴨達は、ジャマイカを目指して飛行を始めるが、旅の途中で、様々な出来事に遭遇する・・・。

 

上映ルームは、私たち以外は、全て小学生のお子様を連れたお母さんとおばあちゃんで・・・。

まあ、春休みだしな。

それでも、なかなかに楽しいアニメ作品に仕上がっていて、鴨の一家が出会う困難、障害、友情、何があっても諦めない彼らのポジティブシンキング。

 

この日・・・南方から渡ってきたツバメを見つけた。

この春、初めてのツバメの飛行をみて、遠く2000km・・・タイワン、フィリピン、マレーシア・・・かの南国から戻ってきたのだろうな・・・と感慨深かった。

逆に・・・先月は、白鳥が、北帰行。

彼らも、シベリア、北極圏迄、飛行する。

渡り鳥は、旅立ちの季節を知る・・・。

それを阻害するのは・・・人為的な電磁波、ケムトレイル、遺伝子組み換え、農薬・・・そして、大量破壊兵器、人工的に作られたウィルス・・・。

 

午前中は、原爆のオッペンハイマー、そして午後は、渡り鳥・・・対極のテーマの映画に共通するものは・・・ひとは、自然に逆らって破滅への道を進んでいる・・・ってコトか・・・その愚行にせめて、自然の生き物を道連れにはしたくない・・・と、虫けらよりも価値のない・・・私は、考える・・・。

 

 


映画:オッペンハイマー

2024-04-02 22:32:08 | 演劇・映画

くもりががち。

御天気下り坂・・・のよう。

 

昨日(1日)。

午前・午後と映画。

まず、午前中は、『オッペンハイマー』を鑑賞。

原爆の父といわれたロバート・オッペンハイマーの栄光と挫折の物語。

世界で最初の原爆の実験場となった日本での上映。

・・・繊細でエキセントリックな天才は、パンドラのハコを開けてしまった。

世界は変わる、加速する。

 

物語は、モノクロームとカラーの映像に区分けされている。

 

ナチスドイツが降伏した時点で、コレ迄巨額の費用を掛けて開発してきた原爆が、無駄?になってしまう。

本来は、ナチスドイツに投下される原爆が、ドイツの降伏により、ターゲットが、日本になった。

オッペンハイマーが、ドイツ系ユダヤ人であったからこそ、同胞を救うために、原爆開発に携わってきたものの、その矛先は、日本に向けられたのは、なんというか・・・。

良いか悪いかは、わからないけれど、国家を追われて、数千年。未だに、その恨み?が生きる糧?となっているユダヤ人と・・・原爆の実験台にされた日本人。原爆投下から80年近く経とうとしている現在では、どれくらいのひとが、世界初の被爆国ってことを意識しているか・・・そのあたり、やはり日本人って、バカなのかもしれない。

原爆を落とした国から、搾取され続け、とうとう極貧国になり下がったあたり・・・とか、そんなことを思ってしまったりもする。

・・・。

抑止力(或いは、平和利用?)以外では、(たぶん、殆ど)意味をなさない原爆。

神の火を盗み、世界を破滅への扉を開けた。

原爆は、新たに、更に強力な水爆、中性子爆弾開発へのプロローグに過ぎなかったこと、そして連合国を勝利に導いたオッペンハイマーにとって、共産主義者の疑惑と敵対する勢力が、更に彼を悩ますことになる。

物語には、20世紀最大の頭脳の天才物理学者のビッグネームの名前が、スクリーンに映し出される。

アインシュタイン、ボーアを筆頭に、その後の料理物理学の世界を牽引することになるハイゼンベルク、シュレーディンガーetc 綺羅星の如くその名を連ねる物理の教科書に太ゴシックで、書かれている(数式、法則自体は、てんで理解できなかったが・・・)のを思い出した。

物理学者でありながら、言語、文学、詩、美術、音楽など多才な感性に恵まれ過ぎた?オッペンハイマー。

しかしそんな彼の開発した原爆は、合衆国では、政治の道具として、ヒロシマ・ナガサキで、数十万の日本人の命を奪い、その後、現在に至るまで、搾取し、放射能、レプリコンワクチン、農薬添加物で、日本を人体実験場にし続けてきた。

こんな国のひとつやふたつ・・・滅ぼしたって、どうってことない・・・のかもしれないが・・・。

ただ・・・あの繊細で、エキセントリックな天才が、原爆投下後の日本を、直接見たら・・・どう思っただろうか?

自分の手によって、滅ぼされた街にも・・・たぶん、彼と同じ宇宙の物質で構成された人々が生きていた。

 

とりわけ、アインシュタインとの邂逅シーンが、印象的だ。

アインシュタインは、親日家としても知られている。

 

世界初の被爆国に生まれたのも、きっと何か意味があることなんだろう。

 

 

 

 


映画:梟

2024-03-23 20:48:16 | 演劇・映画

朝方は晴れていたけれど、雪混じりの冷たい雨の降る彼岸明け。

彼岸明けだというのに、寒いったら・・・。

高知で桜の開花のニュース。

 

週明け月曜日(18日)。

路線バスにて、市内・私鉄駅迄。

昭和のままの映画館で、映画『梟』を鑑賞。

この映画は、旧居住地での最終日の上映を、母の墓参りの日にでも見ようか・・・と計画していたけれど、最終日に、異父姉と墓参りが急遽決まったので、市内での上映を見ることにしたのだった。

 

盲目の天才鍼灸師・ギョンスの宮廷で採用が決まった。弟の病を治すための出仕だった。

清国宮廷に人質として差し出されていたソヒョン世子の帰国に伴い、その鍼の技術を認められて、御医との行動を共にするのだが・・・。

彼の盲目には秘密があり、或る夜、世子の治療の供を命じられたギョンスは、驚愕の事実に戦慄する・・・。

 

歴史の中の最大の謎に迫るミステリー。

目が離せぬ展開に、あっという間の2時間だった。

盲目の鍼灸師・ギョンスの視力?に合わせているのか、画面は、かなり暗い。

こういうドラマは、理屈抜きで、面白い。

 


映画:変な家

2024-03-22 23:10:23 | 演劇・映画

放射冷却現象で、氷点下3度迄、冷え込む・・・お彼岸ももう終わりなのに、寒い週末。

明日は、ところにより雪・・・だとかで、先発で発表された桜の開花予想も、遅れて、来週以降にずれ込みそう・・・去年が、早すぎのかも???

 

氷点下の朝なのに・・・映画。

寒いので、起きるのがイヤだったけれども、相方と朝イチの上映の『変な家』を鑑賞予定だったので。

変な間取りの家に足を踏み込んでしまった雨宮。

建築士の栗原さんとそのヘンな間取りの家の調査に乗り出すが・・・?

 

相方が、出版された本を読んで、面白かったというので、では、観に行きましょう・・・ってコトで。

相方的には・・・本の方が面白かったとのことで、映画の出来は、65点かな・・・ってトコ・・・。

ホラーにつきものの旧家の因縁というか、怨念というか、妄執というか・・・そちらへシフトした感じらしい。

原作を読んでないので、なんとも言えないけれど、謎解き?の建築士・栗原さん役の佐藤二朗が、原作そのものだったようだ。

ホラーとしては、充分、気持ち悪く、怖かった・・・ヴィジュアルと効果音が・・・。

あまりホラーは好きでないので、どうなんでしょうかね・・・???

 

 


映画:コットンテール

2024-03-11 21:50:05 | 演劇・映画

氷点下の朝。よく晴れて寒い週明け。

氷点下迄、冷え込むと睡眠中、無意識に身を縮めてしまうせいか、首から肩にかけて、激痛(←大袈裟)。

温めて緩和するも・・・。枕とか、マットレスがヘタっているせいなのか・・・。

 

一昨日(3月9日)。

映画:コットンテールを鑑賞。

・・・正直、見なければよかった・・・と思った。

 

監督が外国人らしく、どこかの映画賞を受賞した・・・という作品なのだけれど。

 

或る一定層の日本人には、かなり受け入れ難い描写も。

認知症になった妻の排泄介助失敗のシーンは、不浄を嫌う日本人には、ちょっと・・・。

 

最愛の妻を亡くし、魚屋で、タコを万引きし、英国の田舎?の駅で、自転車泥棒をする作家である主人公。

モラル的にどうか・・・と思うけれど。

 

タイトルのコットンテールも、ピーターラビットの兄妹うさぎの3番目の仔うさぎの名前なのだけれど、何故、映画のタイトルがコットンテールなのか、その辺のエピソードも無ければ(もしかすると妻のネックレスが、ピーターではなく、コットンテールなのか・・・或いは、ピーターラビットの物語関連のエピソードだったのか・・・???)、認知症で苦しむ妻が、どうも認知症だけでもなく、激痛の果てに死亡する理由がよくわからず?ガンだったのか、或いは、脳のダメージによる幻痛?なのか・・・。

作品の意図が掴めない。

妻が没後、遺書により、イギリスの湖水地方・ウインダミア湖に、遺灰を撒きにいく家族の物語。

 

心の通わぬ一人息子とその嫁と孫と・・・の再生の物語・・・という解説なのに、父と息子のセリフも殆どなく、嫁もなんだか冷たい・・・というよりは、希薄だ。

 

認知症の妻を演じる木村多江の衣装はよかったのだけれど、認知症の介護に、ネグリジェってどうなんだろう・・・?

そのネグリジェと布団が、排泄物だらけになる描写がリアルすぎて、観ていてかなり厳しい。

一番の謎は、それ程売れているようには見えない作家の夫と狭いアパート(或いは、マンションなのか)暮らしなのに、大人3人子供1人で、イングランドの湖水地方に行ける程財力があるか・・・或いは、息子と嫁が、稼いでいるのか・・・そんな下世話なことが気になってしまったりで。

 

・・・とにかく、見なければよかった・・・。

それでも、木村多江は、雰囲気があってよかった・・・ような気がする。

 


映画:パリピ孔明

2024-03-02 23:11:52 | 演劇・映画

よく晴れたものの最高気温10度に届かぬ冷たい風の強く吹く土曜日。

 

昨日(1日)。

公開初日の映画・パリピ孔明を鑑賞。

五丈原で、最後の時を迎えた諸葛孔明だったが、目覚めてみるとそこは、現代の渋谷だった。

騒音にまみれたクラブで、ここが地獄か・・・と思った彼だったが、ステージで歌う英子の歌に心を動かせる。

酔いつぶれた街路で、孔明は英子に助けられ、若返った姿になって渋谷の地に、甦った?事を知る。

そして、英子の軍師として歌手として売り出すことを決意する。

その奇抜な作戦は、かつての三国動乱の中で彼が編み出した兵法の進化形?であった。

 

三國志好きなら、特に愉しめる作品。

泣いて馬謖を切る、赤壁・・・と心理戦を得意とする孔明の奇策が、渋谷の街中で、炸裂。

前半の山場であるラップ対決に挑む孔明は、漢詩で応戦。

教養と蘊蓄てんこ盛り。

 

オチャラケたギャクの中にも知性の輝き。

 

 


映画:レディ加賀

2024-02-26 23:44:11 | 演劇・映画

寒風吹きすさぶ寒い週明け。

拙宅西側窓からほんのすこしだけ見える日光連山雪化粧。

数日前までは、雪がまだらに残っているだけで、去年は、もっと真っ白だったのに・・・と思っていた。

 

午前中、映画・レディ加賀を鑑賞。

タップダンサーを諦めて、郷里の加賀へ戻る由香。

何をやっても中途半端、思いつきで突っ走るパワーだけは人一倍の由香と温泉旅館郷の若女将達が挑むPR作戦は、初手から苦戦。

レディ・ガガから着想を得て、加賀温泉の若女将達が奮闘する・・・。

 

年明け直後に起こった地震は、まさに観光地加賀に大打撃を与えた。

そんななかで、公開された映画。

主人公同様に、中途半端感の否めない作品で、伏線の回収がなされないまま物語は終了。

それでも、物語は、主演の小芝風花が、頑張った。

 

配給収入の5%を地震の復興支援に充てるとのことで、たくさんのひとに見て貰えたらいいのに・・・と思うけれど、地元の映画館は、今週末に早々と上映終了。

残念だな・・・と思ったりで。

 

 

 

 

 

 

 


映画:身代わり忠臣蔵

2024-02-22 23:14:47 | 演劇・映画

雪混じりの雨・・・。

終日5度以下の真冬の一日。

終日、床の中で、うとうと・・・冬眠モードにスイッチ。

 

週明けの19日。

高速インターチェンジ至近のシネコンにて、『身代わり忠臣蔵』を鑑賞。

吉良家、浅野家。

ポンコツ藩主の失態で、お家断絶の危機に晒された両家。

打開策は、超茶番劇で、側用人・柳沢吉保を欺け!のミッションで、危機を乗り切れ?

 

最近の忠臣蔵って、年末にオンエアじゃないのね。

忠臣蔵は、年末!という歳時記的な感覚だったので、いつも違和感・・・なんだけれども。

 

なかなに、痛快なコメディであった。

忠義、仇討ちととかく固いテーマの忠臣蔵ですが、令和の忠臣蔵は、軽やかだ。

最後は、やはり哀しい結果になるけれど。

江戸時代って理不尽だな・・・とか。

 

昼行燈の大石内蔵助(永山瑛太)が少し繊細過ぎた感もあるけれど、吉良上野介の身代わりで、弟の孝証役のムロツヨシのオチャラケの受けで、丁度よかったのかも?

上野介の首を刎ねたトリックもなかなか。

笑える忠臣蔵も有り・・・かな?

 


映画:ポトフ

2024-02-11 22:13:07 | 演劇・映画

穏やかな晴天続く・・・。

 

昨日(10日)は、市内私鉄駅近くの映画館へ。

昭和レトロ感の残る名画座的な映画館で、フランス映画『ポトフ』を鑑賞。

近くのシネコンでは、上映予定がなかったので。

 

ムッシュ・ドダンが、料理を考え、ウージェニーが、料理を作る。

20年間・・・夫婦でもなく、他人でもなく・・・淡々と・・・。

或る日、天才的な味覚をもつ少女の出現で、ふたりは少女を料理人に育てることを決める。

 

某国の皇太子より、晩餐の招待を受けたドダン氏は、その返礼に、料理を提供することとなる。

フランスの家庭料理ポトフをメインに据えようとするが・・・。

 

全編ほぼ9割が、料理と食事のシーン。

起伏なく淡々と・・・。

 

19世紀末のフランス料理。

美しい風景、潤沢な素材、幸せな日々・・・。

 

美味しいものを食べているとき、やはりヒトは幸せなんだろう・・・と思う。