goo blog サービス終了のお知らせ 

鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画:ワールドツアー上映『鬼滅の刃』絆の軌跡、そして柱稽古

2024-02-03 22:37:19 | 演劇・映画

乾いた冬晴れの節分。

 

昨日(2月2日)

公開初日の映画『鬼滅の刃』絆の軌跡、そして柱稽古へ を鑑賞。

物語は、中盤から後半へ・・・といったところで、今春のテレビアニメ柱稽古編オンエアに向けた序章(第一話)の公開。

映画化された無限列車編から、遊郭編、刀鍛冶の里編、柱稽古編とテレビアニメでつなぎ、フィナーレの無限城編を、再び、映画で製作という流れになるのだろうか。

この物語の原作者・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)氏が、女性作家であったということ、世間に姿を見せないミステリアスな作家であったということもさることながら、細部の設定が、とても30歳前の作品であることに、いつもながら驚きを隠せない。

2次元の・・・紙の上(コミック)だけであったら、これ程、世間に広まることもなかったであろう・・・と思えるのは、アニメーション技術の進歩、色彩の豊かさの中に、日本の美が散りばめられていて(これは、時代背景が大正時代であり、明治と昭和に挟まれたベルエポック的な美しい時代という設定も秀逸だと思うし)、音楽も邪魔にならない。

そんな様々な要因が、幾重にも重なっているあたり・・・。

実際、コミック本のみでは、理解できない物語も、アニメーション化で、鮮明になっているあたり。

そして、アニメーションでは、セリフや固有名詞が、難しいので、コミック本で、追認識する。

特に、登場人物の名称が、読めない・・・原作者のお名前からして、正確に読むのが難しいのではないだろうか。

竈門(かまど)、禰豆子(ねずこ)、善逸(ぜんいつ)、栗花落(つゆり)、産屋敷(うぶやしき)、不死川(しなづがわ)、小芭内(おばない)、悲鳴嶼(ひめじま)、鬼舞辻(きぶつじ)、猗窩座(あかざ)・・・登場人物の名称からして、まず初見では、読めないし、聞き取れないし、覚えづらい。

鬼殺隊(きさつたい)の技である呼吸の名称、血鬼術(けっきじゅつ)の名称・・・など、漢字のもつ美しさ、文字を連ねての意味遊び・・・。

日本文学、特に民俗学に深い造詣があるひとでないと作り上げられないその世界観(昨今の軽い異世界ものなどとは、一線を画すものがあると感じる)。

物語の中の謎解きも意味深い。

視覚で、聴覚で、感覚で・・・そういう物語なのかもしれない。

 


映画:ゴールデンカムイ

2024-01-23 22:55:44 | 演劇・映画

氷点下にならない朝が続く・・・寒中だというのに・・・。

今宵から、寒気の南下で、再び寒中の寒さに戻るという予報。

 

早朝から、映画。

先週、封切りになった『ゴールデンカムイ』。

 

アイヌから奪った推定8000億の金塊を追う不死身のスギモトとアイヌの少女、陸軍第七師団、新選組の残党。

三つ巴の争奪戦。

長編作品のプロローグ。

 

雄大な北海道を舞台に、網走監獄、小樽。

開拓の始まった北の大地。

魅力的なキーワードの溢れる骨太の物語。

 

主人公のスギモトは、かつて陸軍で、日露戦争・二百三高地の激戦を生残り。

 

超人的な身体損傷の回復力を持つ。

同じ集英社で連載をしていた『地獄楽』の伽藍の画眉丸など思い出し・・・。

物語の世界だけのハナシかと思っていたけれど、人体の常識を超えた体力、免疫力、回復力が、生まれつき備わっている人間は存在するようで、8000m級14座最速登頂記録を持つネパール人の登山家ニルマル・プルジャは、かつての記録7年10カ月を、たった7カ月で達成してしまったことを考えれば、人を超えた驚くべき体力も持ち主の存在証明だろう。

 

主演の山﨑賢人は、これも同じ集英社連載の『キングダム』の掛持ちとなる。

設定、キャラクターなどが似ているものの、長編作品への出演となる。

『ゴールデンカムイ』は、まだ始まったばかりであるけれど、続編が楽しみでもある。

 

 


映画:カラオケ行こ!

2024-01-17 21:25:30 | 演劇・映画

昨日の小雪舞う曇天から一転、風のない穏やかな晴天。気温も順当に上がり、最高気温10度。

それでも、明け方は、氷点下5度の冷え込み。

階下の気温は、氷点下4度・・・外に居るのと変わらない???

 

昨日は、晴天の予報だったのに、雪雲の流れ込みで、雷都は、雪も舞い、強風で、気温が5度前後迄しか上がらなかった。

映画でも行こか・・・ってことで、『カラオケ行こ!』を鑑賞。

 

ヤクザと中学生。

カラオケと合唱コンクール。

 

何処にも接点のないふたりが、いつしか心の友?となり・・・???

天使のソプラノだった岡くんは、変声期に入って、思うような声がでない葛藤を抱え、ヤクザの成田狂児は、組長のカラオケ大会のバツケームに脅え・・・。

ただ・・・見ているだけで文句なく面白い。

ブラックユーモアたっぷりの上質のコメディ。

 

ブラック(ヤクザ)企業で、淡々と働く狂児のブラック企業戦士?とは思えぬ優しい表情・・・アヤノゴー(綾野剛)が、淡々と演じる。

やがて3年間頑張ってきた合唱部に別れを告げる日がくる岡くん。可愛らしい仔犬(劇中にもあったけれど)のような斎藤潤の表情。

 

笑って泣けて?・・・物語は、次へ続く・・・のかな?続編の『ファミレス行こ!』も実写化されたらいいな・・・。

 

 


映画:エクスペンダブルズ ニューブラッド

2024-01-10 21:59:23 | 演劇・映画

昨日より、少し暖かい。

昨日の朝は、今冬一番の冷え込みで、氷点下4度。

 

寒いので?映画でも行こか・・・ってことで、昨日は、今年最初の映画鑑賞。

『EXPEN4BLES ニューブラッド』を鑑賞。

エクスペンタブルとは、消耗品。

使い捨ての工作員。

 

手練れのロートル?集団に、新たなメンバー投入。

 

アクションスターもおっさんになって、いろいろと大変だなぁ・・・とか。

 

トム・クルーズとか、えっ?もうこんな年齢?って思うかなりハードな自己管理を課している俳優さんも多いけれど。

ジャッキー・チェンとか・・・ハリソン・フォードとか・・・おっさん・・・というか、爺さんになっても、頑張っていて、或る意味、スゴイ・・・。

エクスペンダブルズのシルベスター・スタローンも、今回は、最初に華々しく登場、中盤はお休み、ラストに派手に登場して、美味しいところをかっさらっていく・・・って感じで。

スタローンを一躍スターに押し上げたのは、かの『ロッキー』。あれから・・・半世紀以上経つけれども。

スピード展開のアクションが続き、飽きることなく終幕へ。

こういうアタマを使わない映画って、或る意味、貴重かも?

 

おっさん(オバさんも)になると、いろいろと大変なのよ!

老眼で、ライフル・スコープの照準が合わなかったり、現場で不都合も・・・(おっさんのファラ・フォーセットには笑った。ファラ・フォーセットも、若いころは、美人?だったけれど、晩年は、悲惨で、かつても面影もなかったような?)

 

おっさんもそうだけれど、あのサンドラ・ブロックだって、間もなく還暦なのに、なに?あのスタイル、脚線美!

 

老人域なのに、そう見えないって・・・退化?に反発した姿ってのは、一種の希少価値。

若さ(森茉莉流に書けば、『嫩(わか)さ』とかになるのだろうけれど)は、歳を追うごとに、失われつつあるもので、若くないと、堅くなる・・・というか、若い故に、やわらかい・・・。

老いてなお、やわらかい(美しい)のは、稀少価値。

 

寄る年波には、勝てないのだけれど・・・。

 

 


映画:首

2023-12-14 21:30:06 | 演劇・映画

穏やかな冬晴れの日が続く・・・。

御天気変わり目。明日は雨の予報。

 

先週は、映画ばかりみていた・・・の続きの続き・・・。

12月8日(金)夕刻。

映画:首 を鑑賞。

 

 

・・・個性派俳優てんこ盛り。

・・・所謂、美形俳優の出演なし。

・・・美人女優の出演なし。

おっさん達の男色とギャグ?み~んな?ホモ。

首が飛ぶ。

首と身体が泣き別れ。油断しているとまっぷたつ・・・。

 

前菜にピザ、コーンポタージュ、ステーキ、デザートに、サーターアンダギーを喰ったあと・・・みたいな???

クドすぎる・・・せめて・・・目元涼し気、さっぱり清涼感のある美男俳優が出ていたら・・・(森蘭丸がそのあたりの役どころなんだろうけれど、信長さんと衆道が前提のようで、かえって、ギトギト・・・のような・・・)。

監督は、主役で、チック状態のまま・・・。

 

上映時間2時間と少々・・・。

(因みに、相方は、絶賛していた。あまりのギャグに笑ったと・・・)

 

 


映画:ナポレオン

2023-12-13 23:32:13 | 演劇・映画

穏やかな冬の晴天。

最高気温15度。

 

 

先週は、映画ばかりみていた・・・の続き。

12月7日(木)夜。

映画:ナポレオン を鑑賞。

 

ナポレオンを演じるのは、かのアカデミー賞を総なめにした『ジョーカー』のホアキン・フェニックス。

冒頭のマリー・アントワネットの処刑シーンから始まり、フランス革命後、フランス第一帝政の皇帝に即位。

ナポレオンの奥さんであるジョゼフィーヌとは、なかなか?な関係であったようだけれど、離婚。

この奥さんは、かなりオトコ関係にだらしないけれど、離婚後は、年金をもらい、贅沢な暮らしをしていたあたり・・・なんだかな?

 

二番目の奥さんは、オーストリア皇女で、映画では、特にふれていなかったけれど、いろいろと大変な女だったようで???

戦争と奥さん・・・このあたりが、この映画のテーマのようで???

 

ナポレオンの栄光にも、やがて陰りが見え始め、セントヘレナ島に幽閉されて、その生涯を閉じる・・・。

2時間40分の上映だけれど、飽きることなく(ちょっと受け付けないシーンもあったけれど・・・PG12作品だしな)、鑑賞した。

 

ナポレオンと言えば・・・画家・ダヴィットが描く、白馬で、サンベルナール峠を越える肖像が有名だけれど、実際は、ロバで、アルプスを越えたとか、越えないとか・・・まあ、かなり盛り気味なんだろうな・・・英雄だもんね。

そして、映画の中では、ベートヴェン・ピアノ協奏曲第5番『皇帝』が使われなかった(ような気がする???)のは、ちょっと残念だったかな。ジョゼフィーヌの戴冠のときにでも、使ったらよかったんじゃないか・・・とか・・・。

些細なコトであるけれど・・・。

 

 


映画:鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

2023-12-12 21:12:23 | 演劇・映画

深夜からの本降りの雨も、昼前には止んで、午後から晴れ間も。

師走だというのに、随分と暖かい。

雰囲気的には、春っぽいのだけれど、まだ年明けてはいないので、10月とか11月とかの秋の気温・・・季節の戻りになるのかな?

 

先週は、映画ばかり見ていた。

 

これは、本日より遡り、12月6日(水曜日)、バスケットボールの試合観戦迄、余裕があったので、映画:鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 を鑑賞。

目玉の親父・・・こと、鬼太郎のお父さんのお話になるようで。

この物語の主な妖怪は、『狂骨』。

ああ・・・京極堂さん(京極夏彦・著『狂骨の夢』)ね・・・。

(横溝正史の『犬神家の一族』+『狂骨の夢』+(先日みたゴジラ-1.0的戦後感)+本家本元の水木しげる)÷4・・・といった内容かも。

漫画の水木しげる先生とは、ほんの少しズレがあるようで。

猫娘は、ものすごく美人になったし、若い?頃の鼠男以外、他のレギュラー妖怪仲間は登場しない(子泣爺とか砂かけ婆ぁとか、一反木綿とか・・・)釣瓶火は出て来たかな・・・。

 

私は、初期の所謂・・・モノクロのアニメ版のゲゲゲの鬼太郎だったと思うけれど、鬼太郎が瀕死の状態のなか、目玉のお父さんが、妖力をつかい幽霊列車を呼び出し、過去迄、遡り、その過程で、亡くなったお母さんが登場する・・・的な話を覚えているのだけれど、映画では、美しいお母さんが、狂骨に取り込まれて、瀕死の状態になった姿は、モノクロアニメに登場した幽霊そのもののお母さんの姿だったので、ああ・・・ここに繋がるのか・・・とヘンに納得してしまった(記憶違いかもしれません。違っていたら御許しを・・・)。

以前、市内の美術館で、水木しげる展の開催があって、そのときにみた水木しげるの原画の精密さに驚いた。

ペンと墨(或いはインク)で、これ程迄に・・・。

画像の美しい映画になっても・・・やはり、水木しげるは、モノクロなんだよな~~~そんなイメージが、私のなかにはある。

 

目玉の親父さんが、御茶椀のお風呂に入っているシーンはなかったけれど、人間の姿で、登場するのは、なかなかに興味深い。

一見、大正とか昭和の文士みたいだ。

博学な生き字引的なお父さんにも、若いころってあったんだね・・・。

 

水木しげる生誕百周年。

戦争で失った片腕の代償は、民俗学を具象化することだったのか・・・???

 

 


ライブビューイング・舞台 鬼滅の刃 其ノ肆 遊郭潜入

2023-12-10 21:59:53 | 演劇・映画

師走とは思えない程、暖かい日曜日。

最高気温20℃まじか・・・。

 

正午より、市内のシネマコンプレックスで、ライブビューイング・舞台 鬼滅の刃 其ノ肆 遊郭潜入 を鑑賞。

転居して、シネコンが、近くなって、以前は、車で、1時間だったけれど、今は、15分かからず・・・(市内が渋滞の時間は、もっとかかるけれど)。

2020年から続いていて、まだ母が健在だった頃・・・そして、新型コロナ流行の始まった頃であったなぁ・・・などと思い出し・・・。

 

かの『刀剣乱舞』のと同じ演出の末満健一さん絡みで、刀剣の主演者も起用されていて、そのへんも楽しみのひとつ。

 

今回は、いよいよ上弦の鬼の登場であるけれども、今回上弦の陸・妓夫太郎を演じた遠山裕介さんが、同作品のアニメーション版の声優さんと同じ声トーン、抑揚で、驚いた!更に歌唱力も凄くて・・・(醜悪なビジュアルの役柄だけれど、ご本人はその対極のようにお見受けした)。

いつものごとく・・・2.5次元の役者さんは、その再現度がスゴイ。

2次元の紙の中から、立体となって、再現する・・・昔・・・昭和の時代は、再現度にかなり妥協もあったりで、全く、イメージが違い、ガッカリ・・・で、それ以来、映画から遠のいて、演劇に走ったのだけれど・・・似てなくて、イメージ通りじゃないなら、いっそ舞台の方が、いい・・・と思っていたのに・・・最近は、その映画と演劇が、くっついちまって・・・。

 

アニメーション版は、来年から『柱稽古編』のオンエアで、その後、無限城編は、映画で、製作するのかもしれない。

まだまだ完結は先だけれど、劇場から帰っても、待っている母は、もう・・・いない・・・(鬼滅の刃とは関係ないけど・・・すみません)。

 

 


映画:翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~

2023-11-29 22:14:50 | 演劇・映画

朝から、強めの風。

乾いた冬の晴天。

前居住地では、朝から強風って、あまりなくて、御昼前から風が吹き始めるパターンが多かったような気がする。

 

先週(25日)。

牛久大仏を拝観後、陽は既に傾きかけて、初冬の夕暮れの中、高速道路で、一路、雷都へ。

夕刻より、映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて』を鑑賞。

前作に続き、不毛なディスりあいの応酬。

今回は、大阪VS滋賀。

滋賀の『滋』は、ゲジゲジ・・・に始まり、なかなかに際どいディスリ合いを繰り返す大阪府知事と滋賀解放同盟。

前回、埼玉を解放した麻実麗(GACKT)は、大阪対滋賀の関西圏の争いに巻き込まれていく・・・。

 

文句なく、面白い。

自虐ネタ満載。

 

原作者の魔夜峯央のビアズリー的なタッチが、美形俳優の起用で、漫画の実写化でも違和感がないし、その美形キャラクターが、とんでもないギャグのドツボに落ちていく落差に嗤いが止まらない。

大阪府知事夫妻役が、片岡愛之助・藤原紀香の現実の夫婦の起用で、ますますギャグっぽく、作品に更なる奥行?を与えているかのようで。

 

 


映画:駒田蒸留所へようこそ

2023-11-24 20:16:27 | 演劇・映画

暖かい晩秋の週末。

最高気温22度。

 

一昨日(22日)。

森林公園から戻って、市内のシネマコンプレックスで、『駒田蒸留所へようこそ』を鑑賞。

いまは、幻の銘酒となったウヰスキー『独楽』の復活に挑む若き女性社長。

彼女の父親の代に、震災にあい、『独楽』の原酒は失われ、二度と味わえないウイスキーとなった。

目指していた美術の道を諦め、蒸留所を継ぎ、クラフトウイスキーのヒットを飛ばすものの、蒸留所は、いつも火の車。

原酒の製造には、早くて3年の月日を待たなければならない・・・。

 

ウイスキーは、贅沢なお酒。

原酒を仕込み、樽を整え・・・長い長い時間の熟成の刻を経て、人の手によって、ブレンドし、販売へと至る・・・。

早い、安い・・・に慣れてしまった現代人には、もどかしい限りだ。

 

本物は、時を経て、その命を輝かす。

 

・・・もしかすると・・・人間もそうなのかもしれない。

若いうちは、それなりでも、歳を経るとどうしても、その人間の本質が、外見にも表れる。

琥珀色に輝く液体のように、豊かで、芳醇なウイスキーのような人間になるには、やはり数十年の時が必要なのかもしれない。

 

刻(とき)を味方にしたものにだけ、与えられる『本物』の勲章。

そして、一度失えば、二度と戻らない青春。

 

ヒトも酒も・・・今を生きて、愉しめ!