未熟なカメラマン さてものひとりごと

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京都の紅葉 隠れた名所を歩く おすすめコース その1 

2015-12-05 00:30:43 | 紅葉
今年も京都の紅葉の名所を訪ねたいと思いました。9月中に何とかホテルを予約し訪ねたのは11月の第4週、まさに見ごろの時季でした。
肝心の天気ですが、両日とも曇天、降水確率も40%となっていました。しかしこればかりはどうすることもできません。晴天と曇天では、紅葉の美しさはぜんぜん違います。

さて、今回は未だ訪ねたことのない寺社を中心に、嵯峨野、東山を中心に廻ることにしました。京都駅でコインロッカーに荷物を入れようと思いましたが、どこも空いていません。荷物預かり所には長蛇の列が幾重にもできていました。これを待っていては1時間以上もかかると思い、最初の目的地、JR嵯峨嵐山駅まで持っていくことにしました。嵐山駅では幸いにもいくつか空いていて一安心です。



鳥居本の平野屋 茅葺き屋根が郷愁を誘います。

(鳥居本・平野屋)
最初に目指したのは、嵯峨鳥居本の重要伝統的建造物群保存地区です。特に茅葺き屋根が美しい、平野屋の紅葉を上から撮ってみたいと思ったからです。所要時間は、駅から徒歩20分ぐらいでしょうか。上というのは、店の前が高架になっていて道路が走っており、そこから撮影するとなかなかいい角度で写真が撮れるのです。赤い毛氈が敷かれた縁台に、和装の女性が座ると実に絵になるのですが、こればかりは運を天に任すしかありません。少し残念だったのは、茅葺にかかるカエデの葉がすでに散ってしまっていたことです。



無縁仏と紅葉は独特の景観

(あだし野念仏寺)
町並み保存地区のすぐ近くにあるのが、あだし野念仏寺です。こちらも初めてではありませんが、無縁仏とカエデの紅葉の取り合わせが美しいという記憶があったので訪ねてみました。特に勾配のある参道沿いの紅葉は実に美しいものです。念仏寺の境内はそれほど広いものではありませんが、仏舎利塔の他、中心部に位置する西院の河原には、八千体を数える無縁仏の石仏・石塔があり独特の景観を作りだしています。但し、西院の河原での撮影は禁止されています。この河原の入り口付近に特に赤い紅葉があり、色のバリエーションもなかなかのものです。



厭離庵は隠れ里の雰囲気です。

さて、ここからが未知の寺社です。
(厭離庵 えんりあん)
あだし野から南に下り、途中、紅葉の名所として名高い祇王寺や二尊院には目もくれず目指したのは、厭離庵(えんりあん)でした。もともと非公開のお寺でしたが、近年期間を設けて公開されているようです。うっかりすると通りすぎてしますような細い路地が入り口です。入り口には控え目な案内板がありました。
このお寺は、小倉山の麓に位置し、歌人・藤原定家が住まいした山荘の旧跡です。あの小倉百人一首を編纂したところとして有名です。
「見渡せは 花も紅葉もなかりけり 浦のとまやの秋の夕暮」は誰もが知る名歌ですね。
境内はそれほど広くはありません。ひなびた、という形容が一番似合うお寺です。こちらでは落ちもみじが有名だそうなのですが、今年の紅葉、残念ながら暖冬が影響したためか、色の鮮明さや形も今ひとつでした。



宝筐院の見事な紅葉にため息 ドウダンツツジも美しい

(宝筐院 ほうきょういん)
厭離庵から清涼寺方面に向かい突き当たりの右に位置するのが宝筐院です。入り口には三脚、一脚はお断り、中型カメラ、大型カメラでの撮影は禁止となっていました。一眼レフは55ミリまでと非常に厳格です。庭園に入ると、監視員役のお坊さんの目がとても気になりました。

それにしても美しい、ため息の連続です。宝筐院は、平安時代に白河天皇の勅願寺として建てられました。紅葉の時季になると、境内が紅葉一色に染まります。特に、本堂前の枯山水庭園は、回遊式庭園となっており、苔と白砂の上を覆うようにもみじが広がる様子を見ることができます。まだドウダンツツジも数多く植栽されており、鮮やかな赤は、特に鮮烈です。本堂の畳の間に座し、庭園の紅葉をみると額縁のように切り取られ、その美しさには感動します。



小さな店員さんが大活躍のお店 納得の味と価格

(一休み)
ちょうど、お昼頃になったので、どこかで食事をしたいと思っていました。嵐山方面に向かう途中、看板に「かかし」と書かれた一軒のお店を発見。京都名物の湯豆腐もあるようでした。ここにしようと入り口を開けると、中から小さな女の子が出てきました。食事を終えたご家族と思ったらエプロンをしているではありませんか。

「お客さま、1組がお待ちなので、こちらの縁台にかけてお待ちください」とのこと。
やがて、席が空いたようで「どうぞ」と店内の席に案内されました。
店内にはほかに3名の女性の店員さんがいました。
皆さん、はきはきしていて、とても好印象です。
観光地という土地柄、外国人観光客も多いようで、ファミリーと思えるアジア系の団体が一組ありました。その小さな店員さん、席の移動をジェスチャーで案内しています。
へーと感心するばかりですが、絶えず客の動向に気を配り、大人顔負けの対応です。
帰りには、「よかったらどうぞ」と名刺をもらいました。
いったい、彼女はいくつなのか気になり、年齢を聞くと、指で折って9歳と教えてくれました。
ただ感心するばかりでした。

天龍寺に近くなると、道路は大混雑しまるで都会の真ん中にいるようです。そして目立つのが人力車です。そういえば、鳥居本から何台見たことか。車夫(引き手)は決まってイケメン、乗るのは和装のカップルか、女性同士。磨き上げられた肉体には、感心します。引きながら説明もしないといけないので知識も必要です。料金ですが、12~13分の1区画で2名4000円、1区間30分なら2名9000円だそうです。

次に目指すのは比較的よく知られている天龍寺塔頭の宝厳院です。(つづく)



嵐山周辺の歩行者天国 まるで都会の雑踏です。
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